誰しも一度は訪れてみたいと思う場所が南極大陸 私たちもいつかは訪れてみたいと思っていましたがどうしてもハードルが高く「いつかは」のままでした
今回、仕事を辞めて1年間旅行するという一大イベントに合わせて予算的にはかなり上乗せとなってしまいますが最後のチャンスとばかり思い切ってツアーに申し込むことにしました
今回のお話はツアー選定から申込み、その後出発までの一連の流れのお話 日本の旅行業者に申し込む場合は手取り足取り面倒を見てくれると思いますが直接海外の社代理店に申し込んだ際の様子をステップbyステップにて
(2018年11月発のクルーズ船を2017年9月に申し込んだ話です)
南極クルーズorツアー
船のクラスによる違い
「クルーズ」という単語が使われた場合、「快適な時間を過ごす為の船旅」というリッチな意味が含まれ、通常の船を利用した旅とは意味合いが違います 南極を訪れるにはキホン船が一般的ですが 使われる船によって呼び方が異なる為、単純に「南極クルーズ」で括れません
ランク的には
- Expedition 遠征、特定の目的を持つ旅行の意 日本では馴染がないのでさしずめ 南極ツアー
- Luxury Expedition 快適な時間が伴ってくるのでここから 南極クルーズ と呼べます
- Premium Expedition ここまで来ると 超豪華客船クルーズ となり、世界が違ってきます
という具合になります 理想的には南極クルーズで訪れたいところですが世界一周となると何かと予算がキビシイので今回は一番下のランク Expedition クラスで南極を目指すことにしました

Expeditionの場合はクルーズほどの割引率にはなりにくいです

南極ツアーの利点
負け惜しみではありませんが一番下のクラスの利点を挙げておきます Expeditionに使われる船は南洋航海に必要不可欠な性能を有した小じんまりした船が多く、乗客数は多くても100人ちょっとぐらいとなります なので…
- 船外活動時間がゆっくり取れる (最大上陸人数が100人までなので)
- バックパッカーでも場違いにならない (ドレスアップの場がありません)
- 小規模人数なので顔見知りになりやすく和気藹々になりやすい
私たちにちょうどいいじゃありませんか 身分相応が大切です
南極船ツアーの申込み
出発日と申込み

決めた理由
- 南極クルーズで一番安いツアーはシーズンイン直後の11月発ツアーだから
- パイネ国立公園のトレッキングを計画していて日程をFIXにしたかったから
- 安い価格帯から売り切れてしまうので確実に確保したかったから 翌年に入ってしまうと売切れの可能がある
- ラストミニッツでの参加が底値になるが希望クラス・内容のモノが出るとは限らないので却下
シーズン的にはいい時期とは言えませんが、値段が一番安く、最初に最南端に行ってしまえばあとは北上するだけだし、その後のパイネトレッキングの予定もくみやすいことで11月便をチョイしました
11月はまだ天候が安定しない、ペンギンのヒナが見れない等もあり底値となります 値段とシーズンどちらに重きを置くかは懐状況次第です
申込みクルーズ船

Ushuaia号に決めた理由
- 調べた中で最もコストパフォーマンスが良く、南極上陸も果たすから
- 乗客数が100名以下でアットホーム感あり
- 個室キャビン利用で探した中で最安値だったから (最重要!!)

因みに同じクルーズ内容でハイシーズン1月出発になると料金が1.5倍ぐらいになってしまいます
申込み先

理由として
- 多くの運行会社のツアーを扱っており、ホームページの見やすさが個人的に良かった
- 日本で手配できないことはないがクルーズ商品が中心で表向きには販売していない
- 1996年創業で歴史がある代理店だったので安心感があった
- メールで問い合わせた時のレスポンスがとても早かったから
他にチェックしたサイトは下記のサイト ※基本的にツアー販売価格に差はありません
南極クルーズを扱う日本の代理店サイトもチェックしてみましたがクルーズ商品中心(高級志向)でUshuaia号は扱われていませんでした…
日本人で南極を訪れる人は圧倒的にリタイア組の年配者が多い為
因みに、南極クルーズについてのイロハは(株)クルーズライフWebサイトの説明 がとても参考になりました
予約までの流れ
予約完了までの流れは次の通り 全てメールでやり取りしました
- 予約に当たっての質問を問い合わせる (主にキャンセル料について)
- 出発90日以前のキャンセルは500USD、89日以降のキャンセル料は100%掛かると返答あり
- しばらく検討した後、希望コース・出発日で予約したい旨をメール
- 予約についての案内が届く(デポジットを含めた支払い条件・予約者の情報提供の種類について)
- パスポート通りの名前・メールアドレス・連絡先を明記し正式に予約したい旨を伝える
- 運行会社に仮予約を行った旨、48時間以内に30%の予約金を支払うことで予約完了するとの返答あり
- 翌日、旅行代金の30%(3066UDS)の予約金送金を行った旨を連絡する
- 翌日、領収書(PDF)の添付と共に着金を確認した旨のメールが届く(書類一式が送付されるとも記載)
- 以上で予約は完了
※旅行代金の残金70%は出発日100日前までに支払います
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送られてきた送付物一式

送付物リスト
- invoice 請求書
- Confirmation Letter 予約確認書
- Japanese National Information 南極旅行届けについて(日本人)
- Contract of Carriage 契約同意書(メールで添付されてきました) ※サインして送り返します
- Ushuaia Hotel Sheet ウシュアイアホテルリスト
- Argentia info Sheet アルゼンチンについて(入国情報等)
- Extensions and Services Within Argentina アルゼンチンの国内手配について
- Itinerary 旅行日程書
- Welcome Aboard The Ushuaia ウシュアイア号の紹介
- Pre-Voyage Information Booklet 旅行前に知っておきたい事(持ち物等)
- Antarctica Reading List 南極旅行にお勧めの本紹介
- IATTO Guidelines IATTOの南極のお約束事について
- Terms and Conditions 約款
- Shop Antarctica Coupon 船内売店の割引券
- Luggage Tags 荷物タグ
- Polar Cruises Dry Bags ドライバッグ
送付物の様子
送られてきた郵送物 外国クオリティのパッケージです
開いてみるとこんな感じ
送付書類一覧 当たり前ですが全て英語です…
ぶっちゃけ半分以上の書類は読まなくても大丈夫です
ネームタグとドライバック ※全く使用せず
支払いについて ※全てのツアーに当てはまるとは限りません
支払いはクレジットカードは使えませんので銀行送金になります(ラストミニッツ商品はカードが使えるようです)
予約金(デポジット)
申し込みから48時間以内に旅行代金の30%を支払います 支払い完了で予約成立となります
残金
残金は旅行開始100日前までに支払います
キャンセル料
出発90日以前のキャンセルは500USD、89日以降のキャンセル料は100%が掛かります
予約金は申し込み後48時間以内とあったので香港の銀行から振込みました 翌日には着金され送金手数料は115HKD(約1650円)でした
残金7,154USDは5/21に郵便局より送金しました マイナンバーが必要だったり送金目的を聞かれたりと煩雑な上に送金手数料が5000円も掛かりました(香港の3倍ですヨ)
オマケに着金は3日後の5/24という遅さ 手数料が高い上に時間が掛かるとは日本金融はレベルが低いです
また、着金手数料として10ドルが先方銀行で徴収されたらしく支払いが10ドルショートとなってしまいました…
(ショート分少額決算はカードで支払いが可能でした )

国内での下準備
申し込みを済ませてから出発前に行うことイロイロです 特に難しいことはありません
南極上陸届
日本に居住する人で南極に訪れる人は南極環境保護法により、事前に環境大臣に届け出をしなくてはならない決まりになっているので所定の書類に必要事項を記入して郵送します
※しなくても罰則があるとういうワケではないらしいです
保険に入る
今回申し込んだウシュアイア号クルーズでは「5万ドル以上の救援費用」が付保された旅行保険に加入していることが義務付けられていて、事前に保険証書のコピー(PDF)を送付する必要がありました
単発旅行なら良いのですが1年間の保険だと掛け金が高額になってしまうため最終的にフランスの保険に決めるまで時間が掛かり、先方から保険証の提出はまだかと何度か催促されました
顧客情報フォーム入力
申し込みが完了するとパスワード保護されたクルーズ運行会社の専用顧客情報入力ページに必要な情報を入力する必要があります 入力情報は下記の通り
- 顧客者情報 住所や生年月日、緊急連絡先等の入力
- 健康情報 持病・妊娠の有無やアレルギー等の申告
- 到着情報 到着する日、便名等を入力
保険も飛行機チケットもまだ確保してない6月頃から早く入力するように何度かメールが来ました(笑)
全部入力したのはチケットと保険を手配し終えた8月下旬でした
最終連絡
出発の約1ヶ月前に最終連絡のメールが入ります
PDF形式のバウチャーを始め、乗船時間・場所の案内・日程表(再度)・南極での注意事項などの添付書類が送られてきます
クルーズ船は遅刻者を無情に置いていきますので後は100万円が無駄にならないよう乗船開始時間までにウシュアイアへ辿りつくだけです!!
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- 南極旅行はピンキリ 上陸を含むツアーのピンは相部屋で50万~でした (2018ツアー)
- 現地2018年11月発のラストミニッツ価格はUSD4995~でした
- ラストミニッツで50万を切るツアーはもはや存在しない模様
- 南極ツアーは値段上昇が止まらないので1年でも早い方がお得
関連リンク集
- (株)クルーズライフ 南極クルーズについてのいろいろ
- Polar Cruises アメリカの代理店
- Website of IAATO 国際南極旅行業協会
- 南極の自然と環境保護 事前届け出申請の詳細もこちら