2010年位まではウシュアイアからラストミニッツを利用して南極ツアーに出かけたという話はいくつもありましたがここ数年はあまり聞かれなくなってしまった気がします たまにラストミニッツの話があっても高くてとても手が出なかったという話が大半のような気がします
私たちが訪れた際の様子はどんな感じだったのか現地で貼り出されていたチラシや2018-2019の割引き情報をまとめてみました 興味のある方は参考までにどうぞ 南極関連のオハナシはこれでお終いデス
(2018.11月現在)
 

2018-2019 ラストミニッツ情報

 

現地ウュアイアでの売り出し

実際に2018.11月に訪れた際にウシュアイアの街で貼り出されていたラストミニッツ情報です

予約がなくても11/6発のツアー船に5,599USDで乗船できた船がありました

 

ラストミニッツ情報

ANTARCTICA TRAVELS社 に貼り出されていたラストミニッツ情報チラシ

似た日程での10日間のツアーですが、5,599USD~ ラストミニッツ価格でこの価格なのでウシュアイア号よりはランクの高そうな船っぽい…
ただ、料金は From~ 表示なので相部屋タイプの1人枠料金かもしれません

 

ラストミニッツ情報

現地ウシュアイアに根付く旅行業者 RUMBO SUR社 に貼り出されていたラストミニッツ情報チラシ

右のチラシのモノは最低でも13,000USD以上のクルーズ船 期間が長く、再販しにくいのか8,999USDと結構な割引です(とは言っても1人約100万ですが…)

 

2018シーズン 元値が分かる割引価格

上記のラストミニッツは元値が分からなかったのでどの程度の割引なのか不明でしたが、元値が分かったラストセールの例を挙げておきます
※2018年7月に空室があった状態でのラストセールス価格です 直近まで埋まってない場合は更に値下がりすると思います

Ocean Endeavour号 2018/12/02~12/11 の商品 15%OFF

発売額の一例 Triple 5,895 full、Twin $8,895 → $7,561、Twin $10,195 → $8,666

Ocean Diamond号 2018/11/06~11/16の商品 25%OFF

発売額の一例 Triple 6,895 full、Twin $9,995  → $7,496、single $12,295 → $9,221

共に200名近い収容の大型クルーズ船、シーズン初めなのでその分空きがあったのでしょうか?
船のグレード的にも25%OFFは割引率としては悪くないハズですが、やっぱり元値が100万円を超えているのでオイソレとは申し込めない金額

 

気になる割引率は?

需要と供給のバランス、元価格によって異なるので一概に○○%引きとは言えませんが・・・

  • 手軽な10日間前後のツアーで 数百ドル~千ドル程度 、1割~2割引前後
  • 遠征クルーズ、アッパークラスは割引率が高く、数千ドル(35%)以上の割引アリ
  • 12~2月中 8,000ドル以下ならラッキー、7,000ドル以下なら 即買い !?
  • 男女別相部屋はバックパッカーが飛びつく為、競争が激しい
  • 商品によってはラストミニッツでも値段交渉でさらに値引きあり
寅吉
寅吉
安いと言われるラストミニッツでも60万/人は必要な時代に

 

ラストミニッツでの南極行き

 

ラストミニッツゲット方法

ラストミニッツのゲット方法ですが 大体3パターン

  1. 現地ウシュアイアにて代理店で探す
  2. 代理店のFacebookをフォロー
  3. 代理店にマメにコンタクトを取り情報を流してもらう

ウシュアイアに来た勢いで行く場合は1.でもいいですが一番効率がいいのは2.代理店Facebookフォロー

Facebookは代理店側も効率よく情報を発信できるので気になる代理店をフォローすれば普段のFacebook閲覧時に情報がGetできてしまいます

因みにラストミニッツ情報はこんな感じに発信され、一度に沢山の情報が出る場合があるので良い物件があったら速攻アタックしましょう
Antarctica Travels  Facebookより

寅吉
寅吉
高いか安いかは別としてラストミニッツ商品はシーズン通じて常にあります

 

ラストミニッツのタイミング

個人的にネットサーフィンしてみての見解ですが・・・

  • 出るタイミングは10日~2週間前が目安 かなり先の分は売れ残り客室のラストセール
  • 出る客室クラスはトリプル(相部屋)、ツインクラスが多い(予約時期が早いのでキャンセル確率も↑)
  • シーズンイン~12月が売り出し物件が多いモヨウ
  • 割引条件の良い商品は当然ながらアッという間に売れる

出港日の10日~2週間前に売れ残っている客室がオペレーター元から各代理店に卸される商品がラストミニッツ商品となります

 

お鈴
お鈴
ハイシーズンのラストミニッツは最低100万は覚悟した方がいいかもしれませんね

 

おススメの代理店は?

上から個人的なおススメ順 (全てウシュアイアに代理店あり) 1~3 はFacebook上でラストミニッツ情報を発信しています

  1. Antarctica Travel
  2. Freestyle Adventure Travel
  3. Antarctica Ushuaia Turismo
  4. RUMBO SUR

1.Antarctica Travel社が一番マメに発信している感じがしました

 

ラストミニッツ予約にあたり

 
いつ、どんな日程で、どんなクラスのツアーがあるか値段も含め下調べを十分にしておくことが重要

あらかじめ出港日と元値を把握しておけば逆算して待ち構えることができ、予算立てもしやくすなります

  • 元値を把握しておき、支払ってもよい値段を決めておき、金額が近ければ即買いの勢いで!
  • 予約=支払(仮予約はありません) クレカ決算ができるよう限度額の確認を
  • ネット圏外となった際に連絡が取れず、チャンスを逃してしまうことに注意
  • クレカ決済手数料4%~、クルーズ中のチップ分も考慮すること
  • 南極に上陸する場合は環境省に事前届け が必要(罰則はないモヨウですが…)
  • ウシュアイア以外にいる場合は交通の確保または日程に余裕を!!
  • 一定額以上の救護保険加入が義務付けとなっています 保険額の把握も忘れずに

※ラストミニッツ30万円以下の南極旅行は遠い昔の話になりました 70万位は覚悟の上で!!

 

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オマケ

 

南極ツアーの昨今

国別上陸者数

資料: IAATO Factsheet 2018より

2018年度のIAATOが発表した国別南極訪問者の割合です 日本は数年前まで上位9番目(1.5~2%)でカウントされていましたが最近では「その他の地域」として括られてしまうようになりました

日本のピークは2003年前後で年間約1000人程、リーマンショック時は500人位まで落ち込み現在は年700~600人が訪れているようです

逆に中国は2008年まで年100人も居ませんでしたが2016-17シーズンは5000人を突破し、さらに2017-18は7500人にも膨れ上がっています

 

訪問者数推移

資料: IAATO Factsheet 2018より

上陸者数の推移、リーマンショックで一気に冷え込み、回復まで数年を要しているのが分かります コロナ禍で2020-21シーズンもかなりの落ち込みが予想されますが、リーマンショックはお金持ち程ダメージが大きかったのに対し、コロナ禍ではお金持ちはそれ程ダメージを受けていないのでワクチン開発で事態が収束すれば回復は早いかと思われます

 

IAATOによる南極への訪問者数(2016-2017シーズン)

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※日本人の正確な訪問者数はその他に含まれていたので650として計算 総訪問者数は44,367 人(内上陸者数は36,892人)
訪問数 2016-2017実績 IAATOより  人口・GDPデータはGlobal Noteより参照

寅吉
寅吉
G7に連なる日本が全然イケてないのは何故? 休めないから? 1人当たりのGDPが低いから?

 
中国人がとにかく急増
中国人の南極旅行者は過去9年間で40倍 という記事があるように最果ての地でも中国の影響が凄まじかったです

私たちがウシュアイアで宿泊したホテルも中国人オーナー、次のウシュアイア号ツアーは中国人貸切でした
11/14に下船してウシュアイアの街に戻った際も中国人ツアー者が目立ちました
アメリカ人のパスポート保有率は人口の約40%、中国人の保有率はまだ人口の1割以下なので中国人観光客の世界進出はまだまだ序の口と言えそうです

 

寅吉
寅吉
南極に限らず世界中の有名スポットの混雑ぶりは増すばかりですよ
エベレスト登頂

画像: AP通信より

一例として、エベレスト登頂アタック者 2000年シーズンは年222人に対し2019年シーズンは955人4倍に!!

お鈴
お鈴
海外旅行・高額旅行できる人の裾野がどんどん広がっているという事ね

 

次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • 元値がドンドン値上がりしているのでラストミニッツでさえ高額に!!
  • 再販が難しい高い商品は売れ残ってしまい、割引率が高い傾向
  • 日程を調節できるならラストミニッツ商品はとても魅力的
  • 本当に行きたいのなら1年でも早く行くことが一番オトク!!
  • 日本国民にもっとバカンスが取れる環境と経済力を!!