世界一周開始約1ヶ目にして最大のハイライトイベント到来!! ついに長年来目的の地としていた南極大陸に向けての出発日を迎えました 乗船する船は元南極観測に使われていたウシュアイア号 クルーズ船のように大きくもなければ豪華さも備えていませんが私たちにとっては夢の乗り物♪
今回のお話は世界6大陸上陸を果たすべく向かう南極ツアー初日の様子のお話 クルーズ客船とは少し勝手が違いますので、南極遠征の一例として下さい
(2018.11.05~2018.11.14現在)
今回のツアーについて
ウシュアイア号
ウシュアイア号は1970年に製造された元南極観測船(なので快適な設備を備えたクルーズ船という部類には入りません)
全長は約85m 乗客数は84人と商用南極船としては比較的小規模な部類に入り、料金的にも南極大陸を訪れる船旅の中では最も安いクラスとなります
日本国内の代理店では比較的裕福な客層をターゲットにしたクルーズ船をメイン扱っているのでリクエスト手配しない限りお目にかかれない船体となっています

ツアー料金
ウシュアイア(84.7m 乗客84人)の2018~19シーズンのツアー料金は下記の通り、トップシーズンとなる1月では全く同じ内容で料金が1.5倍近くにもなってしまうので料金が一番安いシーズン初めのツアーで行くことに決めました
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因みに同じ11/5出発だった 南極クルーズ船 オーシャン・エンデバー号(139m、乗客199人)の料金はこちら
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(早割対象は参加日 1年以上前の2017年8月末までに予約すると10%引きになります)
1日日程が長いですが2人でツイン利用した場合、料金が倍になってしまいます (ヾノ’д’o)㍉㍉
クルーズ船ということで食事はコース形式、船内にはジムがあったりサロンがあったりと当然リッチな内容になります またOP(別料金)にてカヤック体験や極地でのキャンプも出来たりします(←高いデス)
同じ日に出港となるオーシャン・エンデバー号も埠頭に停泊中でした 大きさは一目瞭然
ツアー料金には滞在中の全食事、ゾディアックによる船外アクティビティーが全て含まれます ツアー代以外に掛かる費用としては下記の通り
- バーカウンターで注文したドリンク類(お酒・ソフトドリンク) ※セルフコーヒー・紅茶は無料
- 下船時のチップ代 1人十日間でUS$100以上目安 と明記あり
- 船内ショップでのお土産購入代
- インターネット等の通信利用代(電話1分4USD ネット30分passで10USD)
- ドクターに診療してもらった際の診療費 (酔い止めは無料で貰えました)
ツアー日程
今回のツアーの予定日程は下記の通り 有名な荒海 ドレーク海峡で4日間と 約半分の日程を占めます

© Antarpply Expeditions
南極半島のどこか一部に上陸できれば南極大陸上陸を果たせます!!
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出発当日の様子
乗船
乗船は午後4時からfなのでチェックアウト後、荷物をフロントに預けて街をウロウロ 未見学だった世界の果て博物館・元監獄と船舶博物館へ出かけてみましたが入館料が許容値を超えていたので退散
アチコチ時間を潰したのち15時過ぎにホテルから歩いて埠頭へ向かいました
船に乗り込む前に埠頭途中にある建物内でセキュリティチェック
中でパスポートチェックとX線による保安検査を済ませます 並んでいる人は全員同じウッシュアイア号の乗客達
保安検査を終え埠頭の先端方向まで進み、ウシュアイア号と初対面
乗船は16時から開始 スーツケースなどの大きい荷物はスタッフが運び入れてくれます
乗船後、ラウンジのカウンターでチェックイン
その際にパスポートを預けます 航海中は船内で一括保管
受付を終え、これから9泊お世話になる客室へと向かいます
製造は1970年と歴史がありますが船内はとても清潔に保たれていました(嫁サマと同じ歳)
船室の様子
私たちの部屋はメインラウンジのひとつ下の階の404号室
想像していたより広く感じられ、小さいながら窓もあり圧迫感はありませんでした
クルーズ船ではないので豪華さはありませんが十分な広さです
クローゼット・収納ボックスも備え付けられ、収納は十分 小さいながらデスクスペースも有
コンセントは日本のコンセントがそのまま使え電圧は110Vタイプでした
暖房器具は小さな電熱タイプでしたが気密性が良いのか室内はとても暖かく薄着でもOK (ただしとても乾燥)
洗面台も小ぶりながら完備され、ドライヤーもちゃんとありました♪
トイレとシャワーは隣の部屋と共有
鍵は外と中から掛けられるようになっていて用が済んだら中のカギを開け、自室のカギを閉めるシステム
出る際に中のカギを開けておかないと隣の人が使えなくなってしまうので忘れないよう注意が必要(特に寝る前は確認しました)
シャワーは湯加減も水圧も問題はありませんでしたが、排水が悪いのが少しネックでした(私たちの部屋だけかもしれません)

あたり前ですが基本的に船内は揺れ対策が万全な状態となっています
出港まで
最初のブリーフィングまで時間があるので荷ほどきを済ませ、みんな船内をウロウロ探索
と言っても大きな船ではないので行ける場所は多くありません
17:40 最初のブリーフィング兼ウエルカムパーティー ツアーガイドの紹介が始まります
スタッフは国際色豊かで英語とスペイン語交互に説明してくれます(英語はとても大事)
主にツアーの面倒を見てくれるのは
とても陽気でフレンドリーなチームリーダーの パブロ (チリ) と
副チームリーダーのモニカ(ドイツ) 国際結婚にてアルゼンチン メンドーサ暮らし
そしてお約束 シャンパンでサルー!! まだ港に停泊中だけど…
プチオードブル付でちょっとだけクルーズ船っぽい感じ(笑)
ブリーフィングでは下記の航海中2大安全ルールの説明もありました
1つ目はOne hand for you, one hand for the ship
片手は自分の為にあけておき、片手は常に手すりなどを掴んでおくことで自分の身をドレーク海峡の荒海や突然の揺れから身を守る
2つ目はOpen Door Policy
航行中は通路などのドアを開けたまま固定することにより波の傾きによる不意なドアの動きで指を挟んでしまう重大事故を未然に防ぐ
また、航行中は部屋のドアはロックしない(万が一の緊急時に脱出や救出が遅れないようにするための処置)
※貴重品が心配な場合はマネージャーに預けることはモチロン可能
出港
19:00出港 予定より1時間遅れてウシュアイア埠頭を後にしました
19:45 2回目のブリーフィング開始
キャプテンが登場し、気象状況とそれにまつわる今後の航海予定を説明
曰く、天候が悪く外洋が荒れているということで今夜はビーグル水道内に留まるとの事。。。

避難訓練
引き続き、全員参加の避難訓練開始
※国際条例により出港から24時間以内に全員参加で行うことが義務づけられています
客室にいったん戻り、部屋に備え付けてある救命胴衣を着けメインラウンジに集合
クルーが全員の点呼を取った後、救命ボートへ向かいます
メインラウンジからはフォークダンスのジェンカのように前の人の方に手を掛けて避難
日本人は小学校から避難訓練をやっているので慣れっこ

救命ボートとその内部の様子(最後のアクセスは急な階段と細い通路)
救命ボートは波を被っても平気なシール型 (濡れたら死んじゃいますから)
The Dinner is served
20:40 この日は予定開始時刻より40分遅れての夕食タイム♪
食堂の外に毎回メニューが貼り出されます
前菜のサラダからの~
メインはエビのポモドーロ・パスタでした!!
デザートも付いてます(全3品)
水・コーヒー・紅茶は無料 バーから注文(ワイン・ビール・ソフトドリンク)は実費 下船前日精算となります

次はもっと上手に旅します
超まとめ
- 長靴以外の防寒着は全て持参する (豪華客船だと防寒着が付いているクルーズも)
- 酔い止めは船内のドクターから無料で貰えました
- 船内の公用語は英語・スペイン語の二つ
- 南極船は乗り遅れたら終わり 遅刻厳禁
- ウシュアイア号は気取らないフレンドリーな南極船♪
関連リンク集
- 環境省 南極地域の環境保護 南極旅行の事前学習に
- 南極観測のホームページ(国立極地研究所)
- IAATO(国際南極旅行業協会) 英語サイト
- ドレーク海峡天候状況 passageweather.comサイト内