ウシュアイアを出発して4日目、荒れるドレーク海峡を抜け予定より1日遅れで到達した南極海域 それまで何もなかった海洋に初めて氷山を見つけ思わず心が躍り出しました
ここまで来ると海はもう穏やかになりまるで瀬戸内海を航海しているようなスムーズさ♪(瀬戸内海には行ったことありませんが…) 今回のお話は約1000kmの荒海の中の航海を終え、南極圏初上陸を果たすことになった4日目のオハナシです
(2018.11.05~2018.11.14現在)
サウス・シェトランド諸島到着
当日のスケジュール
6:45 陽気な音楽と共にツアーリーダーの館内放送から始まり午後から上陸予定であることが知らされる
既にドレーク海峡も抜け、船は平穏を取り戻し嫁サマも復活 いよいよである
7:00~ 朝食スタート 上陸放送を聞いて食堂に集まった乗客の顔が皆明るい(そりゃそうです)
9:30~ メインデッキにて全員参加が義務づけらている上陸についてのレクチャー
船外活動中の注意事項・ゾディアック乗船方法等の説明がツアーリダーより行われる
お約束事
- 汚染防止の為、船を離れる際・戻った際は長靴を消毒をする
- 上陸に食糧品(飴・ガム)等は一切持ち込めない ミネラルウォーターのみ可
- トイレに行きたくなった場合はゾディアックで必ず船まで戻る
- 野生動物には常に5m以上の距離を保ち観察する
- 当然ながら何も持ち帰らない
- ゾディアック乗船時の注意 立たない・ヘリの紐を掴む等
ゾディアック乗船時に必要なライフジャケット配布 それぞれ番号が付いており、以後自分のID番号となる
船外活動時、ID番号と名前をチェックし誰が上陸して誰が戻ったか間違いのないよう管理する
その後はフリー時間
12:00~ お昼 この日のメニューはパンプキンスープ、ミートポテト、バナナスピリット(アイス)
デザート 食事の写真は殆ど撮っていませんでした…
15:00~17:00 1回目の船外活動 ハーフムーム島へ上陸 ジェンツーペンギンとヒゲペンギンを観察
20:00~ 夕食 メニューはトマトスープとアルフレッドソースのラビオリス、シュークリーム
21:30~ 明日の予定についてのブリーフィング
船内の様子

クルーズ船ではないので豪華さとは無縁ですが必要最低限の設備は揃ってます
メインラウンジ 全体ミーティングはこちらで行われます
フリードリンクコーナー 紅茶・コーヒーがいつでも飲めます 全部で3ヶ所
バーカウンターにはフルーツが置かれ、おやつ時間には焼菓子等が並びます
バー担当 Daniさん スタッフはどの部署の人もフレンドリーです 欧米人にはバーは必需品
メインラウンジと同じフロアのレクチャールーム
スペイン語での集いはこちらで行われていました
因みに電話は1分間4USD、インターネットは10USD (計30分使えるアクセスパスワード)

食堂 席は早いもの順 テーブル・椅子は全て固定されています
ブリッジ 海が穏やかな沿岸付近ではオープンブリッジ方針で遊びに行くことができます
デッキ 船内は禁煙ですがデッキ部で喫煙可能 屋上に広いデッキもありますが寒くてあまり行ってません
最上デッキ まだ寒くて利用する人はあまりいませんでした
気温は1度~5度ほどですが日差し・風等のコンディションで全然体感温度が変わります
滞在中雪が舞うコンディションもありました

船尾のゾディアックエリア(普段は立ち入り禁止) 1艇 12人位まで乗れます
医務室と女医のKarlaさん 酔い止めはタダで貰えますが何か診療してもらうと20USD必要
因みにウシュアイア号での水は海水を熱で沸騰させて作る蒸留水なので全然飲めます
Half Moon Island上陸の様子
ゾディアックで出撃
15:00~ 予定より丸1日遅れとなる初の船外活動開始です
船を出る際、戻った際は汚染防止の為、必ずデッキで長靴の裏を消毒します
SailorスタッフのMaxiさん 巧みにゾディアクを操り上陸ポイントへ
石の海岸ではペンギンが早速お出迎えに来ていました
Hallelujah!! 祝 初上陸!! 全ての乗客の喜びを彼女が全身で表現してくれました
最初の一歩は本当に感慨深いものがありました ※島なのでまだ南極大陸ではありません
ウシュアイア号は100名以下のキャパなので全員が一度に上陸することができます
ペンギンがどっさり
そしてペンギン!! ヒゲペンギンまたはアゴヒゲペンギン(船内ではチンストラップペンギンと呼ばれていました)
顎の下に「あごひげ」のような黒い羽毛のラインが1本あるのが特徴ですが、確かに帽子のアゴ紐にも見えます
ペンギンと目が合う 普通に見ると可愛いですがリアルに観察するといろいろ怖かったりします
ハーフムーン島はヒゲペンギンのルッカリー(営巣地)となっているので沢山のヒゲペンギンが観察できました
このコロニーには300羽以上のペンギンが集まっていました
既にカップリングが成立しているのでしょうか?
こちらは性春真っ盛りでした 夏に訪れるとヒナが観察できますが今回は製作過程が観察できました(笑)
空に向かって鳴くヒゲペンギン達 何を訴えているのでしょうか?
雪を食べるヒゲペンギン 海水は飲めないので水分補給の為でしょうか?
この島では少数派だったジェンツーペンギン
penguins on the move
歩くのが面倒なのか、効率が良いからなのか お腹で滑るヒゲペンギン

こちらは立って歩くヒゲペンギン 手のパタパタ感がもう絶妙
ペンギン界の最速スイマー・ジェンツーペンギンですが陸を歩く姿は微笑ましいデス
つがいなのでしょうか? 動きがシンクロしていて本当に見ていて飽きません
人間からペンギンに5m以内に近づくことは厳禁 距離を保って観察します
ペンギンから近づいてくる場合はどれだけ接近してもOK (ただしお触り厳禁、退場処分を喰らいます)
ペンギンの行く先を遮るのもNG 動きを止めて無事通り過ぎるまで見守ります
バスルームをシェアする隣の部屋の住人 仲良しアルゼンチンおやじ2人組 (元会計士&薬剤師とのコト)
初老なのでいい感じの方がお隣さんになり本当に助けていただきました (^人^)感謝♪
17:00 ゾディアックに乗り込んでハーフムーン島を後にします
上陸していた時間は1時間40分程ですが本当にあっという間の時間でした


次はもっと上手に旅します
超まとめ
- ペンギンは青臭い!!
- 豪華クルーズでは防寒着(パルカ)が付いているが安いクラスは長靴以外すべて持参
- ペンギン等を観察する際は必ず5m以上の距離を保もつ、動線の妨げをしない
- 上陸時は環境に対して何も足さない・何も引かないコト
関連リンク集
- Penguin Library 厨房メーカーホシザキによるペンギン図鑑
- ペンギンの特徴 ペンギンブックサイト内
- ペンギンの種類 ペンギン大学サイト内