南米を代表する国立公園と聞かれ、個人的に一番最初にイメージするのが「パイネ国立公園」 南米(それも南端)という事もありなかなか行きにくかった地ですが、今回の世界一周がいい機会とばかりに盛り込んでしまいました
フル装備でのトレッキングは年齢的にもラストチャンスになるだろうと思い、テント持参で挑戦する絶景地パイネ国立公園トレッキングWルートの下準備(予約)と持ち物品のオハナシです
(2018.11.19~2018.11.22現在)
 

パイネ国立公園 事前準備

 

トレッキングルートについて

パイネのトレッキングルートは見どころが詰まったWルート(3、4泊目安)とぐるっと一周するOルート(1週間目安)があります Oルート(反時計まわりの一方通行)はそれなりの装備・食料・体力が求められる本格トレッカー向き
一方、Wルートは山小屋、レストラン等設備が充実したコースで食事を事前予約すれば食料を持たずともキャンプが楽しむことも可能なので人気の花形コースとなっています

公園内で宿泊が取れない場合、プエルト・ナタレスから日帰りでCentral~ラス・トーレスを往復するコースもハードですが不可能ではありません

寅吉
寅吉
私たちの予定ルートはパイネ・グランデからのWルート反時計回りコースで下記の様に組みました
  • 1日目 公園チェックイン後 フェリーでパイネ・グランデ グレイ氷河往復 (Paine Grande泊 20USD)
  • 2日目 パイネグランデ~フランセス谷トレッキングをしてイタリアーノ (Italiano泊 Free)
  • 3日目 イタリアーノ~チレーノまでのトレッキング (Chileno泊 40USD)
  • 4日目 早朝ラス・トレース往復トレッキング~セントラルへ (Central泊 40USD)
  • 5日目 ゆっくりスケジュールにてプエルト・ナタレスへ戻る

計4泊5日コース、予算は入園料42USD、キャンプサイト料 100USD 合計142USD(2人分)

国内登山歴は富士山、剱岳(早月尾根ルート)、白馬など 山小屋は利用しない派です
お鈴
お鈴

 

パイネ国立公園内の宿泊について

観光客の増加に伴う混雑緩和の為、2016年10月15日よりキャンプサイト利用者はキャンプサイトの事前確保(予約)が必須となりました(入園の際にキャンプサイトが確保できていない場合には入園を拒否されることもあるので注意が必要です)

ルール適応以前までは事前計画を立てず、プエルト・ナタレス等の町でキャンプ用品を借りて気軽にWルートトレッキングを楽しむ、ということができましたが、新しい事前予約ルールが出来たことによりかなり前からの計画・予約が必要になりました

中には予約なしでも何とかなったという話もありますが保障はありませんので予約をしっかり取って出かけましょう

 

園内キャンプ場の予約先

キャンプ場は国立公園管理のキャンプ場と民間会社2社が運営するキャンプ場があり、それぞれ管理先に予約する必要があります 予約先が別々で不便という声があり予約サイトを1本化するとう話がありますが未だに統合されていないようです

 

CONAF

CONAF (国立公園管理) 地図上の緑のItaliano、Pasoの予約ができます 1ヶ所1泊のみの予約可 


CONAF現地オフィス場所

 

FANTÁSTICO SUR 

FANTÁSTICO SUR  地図上の黄色のCentlral、Chileno、Cuernos、Frances、Seronの5ヶ所の予約先


FANTÁSTICO SUR現地オフィス場所

 

VERTICE PATAGONIA

VERTICE PATAGONIA  地図上のピンクのPaine Grande、Grey、Perros、Dicksonの4ヶ所の予約先


VERTICE PATAGONIA現地オフィス場所
 

次点 torresdelpaine.com  パイネ国立公園の案内サイト宿泊先紹介もあるが上記のサイトへのリンク

 

キャンプサイト料金

キャンプサイトの料金ではなく1人当たりの料金なので注意 ※2020-21シーズン

  • CONAF (国立公園管理) 利用は無料、設備は必要最低限(テントサイト、トイレ、炊事場)
  • FANTÁSTICO SUR  サイト料 US$21/人(全サイト同一料金)
  • VERTICE PATAGONIA  サイト料 US$10/人(Paine Grande)、 US$9/人(Gray、Dickson、Perros)

※民営会社の運営キャンプサイトでは追加料金でキャンプ用品(テント、寝袋、マット)のレンタルが可能 また、食事を手配することが可能(一部サイトを除く)

 

寅吉
寅吉
私たちの訪れた2018-19シーズンのFANTÁSTICO SUR社の料金表はこんな感じでした

2018-19 料金 

山小屋に2食付で利用すると約2万円(1人分で!)も掛かってしまい、ケッコウなお値段となります
キャンプサイトだけでも2人で40ドルとプエルト・ナタレスの宿代より高い金額…

 

オンライン予約のタイミング

世界中からトレッカーが殺到するパイネのキャンプサイト予約は競争が激しいので早めの予約が必須 全日程の予約を入れる必要がありますが、予約先が複数になるので1ヶ所取れない日程が出てしまうと予定が狂ってしまうので大変なことになります

民間2社のキャンプサイトは2018-2019シーズン予約受付が5月下旬からOPENとなり、CONAFに至ってては9月に入ってから受付開始となりました (南極ツアー日程がFIXだったのでそれに合わせ早めに日程を組んでいたので受付開始と同時に申込みました)

寅吉
寅吉
困ったことに予約受付開始日が告知されていないので毎日Webをチェックしましたよ

パイネ国立公園入場予約は9月のCONAFのItalianoキャンプサイト予約と同時にネット予約を済ませましたパイネ国立公園入園予約

お鈴
お鈴
事前に入園予約しておけば、当日事務所でバーコードを読むだけで済むので楽チンよ

 

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キャンピングギア

 

普通の世界一周旅行の持ち物リストでは入らないキャンピング用品を日本からワザワザ持って行きました その分当然荷物は重く嵩張りますが山は道具が肝心 特にテントは軽さと性能が命なのでレンタルの余地はありませんでした

テント

テントは性能・軽さ重視で安心の日本製テント アライテント トレックライズを持参 1680gと軽く、シンプルな構造で設営も楽 防水性も心配いらずの一品で南米他、アメリカでのキャンプ生活でも活躍してくれました

 

Niturehike 軽量シュラフ

570gと軽くてコンパクトという点で選択しましたがその分メチャメチャ耐寒性が心配 コクーンのトラベルシーツや重ね着対応でカバーする予定ですが夜がどこまで冷えるかによります 果たしてパイネでの寝心地はイカにタコに?

 

トラベルシーツ

コクーンのトラベルシーツ 寝床がヤバそうな宿対策と耐寒性能が足りない寝袋の保温性能を少しでもカバーする為のインナー用に準備

 

エアーマット

 アマゾンで見つけたコンパクト性重視のbedeeエアーベッド 空気膨らませタイプなので設営と撤収が面倒くさいのが難点ですが何かしらマットは必要なので持参(安いウレタンマットを現地で買っても良かったですが…)

 

サバイバルブランケット

寒さ対策の切り札(?) として遮熱効果があるアルミブランケットも万が一に備え準備

 

ストーブ

愛用品 小型・超軽量のSOTOコンパクトストーブ 火力も申し分ないので火はコレ1つで対応予定(風避け類はナシ)

 

アルミクッカー

ヤカンは付いてませんが平鍋タイプの安いアルミクッカーを持参 + スパゲッティ用アルミ鍋をプエルト・ナタレスで500円ほどで購入

 

小物類

その他 ヘッドライトはモチロンですが100円ショップで購入したクッキングナイフ・下敷きのようなまな板・簡単な食器類を日本から持って行きました(嫁サマのみ折畳軽量トレッキングポール)

また南極用に購入した100均ショップの毛糸帽子と手袋ももちろん持ち物リストに

お鈴
お鈴
寒さ対策で準備した南極の服装も動員してがんばります!!

 

パイネ国立公園脳内イメージ

 
フリー素材サイト usplash pixabay より

寅吉
寅吉
というコトでこんな景色を楽しみにしつつパイネ国立公園へ行ってきます

パイネイメージ

パイネ・グランデ、トーレス・デル・パイネを望む眺望

パイネイメージ

フランセス谷より

パイネイメージ

ラス・トーレスを望む

 

次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • パイネ国立公園内の宿泊は事前予約必須
  • キャンプサイト予約先は3ヶ所 早めのオンライン予約が肝
  • テント泊以外の園内宿泊は結構な金額に・・・
  • 山歩き装備は軽いほど楽 テントの軽量性・防水性は重要
  • しかし、装備を日本から持って行くと荷物・重量は大幅増となる…