ミラノから夜行バスで到着した歴史ある港町マルセイユ スペイン入国の中継地としての滞在だったので到着日は観光することなく休養日に充て、翌日チェックアウト後に出かけた1日観光の様子をまとめてみました フランス最大の港町マルセイユはどんな感じ?
(2019.08.19現在)
マルセイユ街歩き
地下鉄
マルセイユの公共交通機関は地下鉄・バス・トラムの共通チケット ゾーンや距離に関係なく一律料金制で1時間有効のチケットで1.7€ 地下鉄は券売機があるので問題ありませんがバス等運転手から購入する場合は2€と割高になります
改札でチケットをタッチしてから1時間以内ならバス・トラムに自由に乗換可能
地下鉄内の様子 マルセイユはフランスで一番治安の悪い街との事でしたが地下鉄内は特に問題なし 路線はM1、M2の2路線のみ、共にマルセイユ鉄道駅にアクセスでき便利
市バス
バスもメトロと同じ共通チケットなので料金は同一 街中でバスに乗る際どこでチケットを買えばいいのかは謎でした(近くのキオスクかな?)
ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂にアクセスする際に利用したバス 向かう際は地下鉄からの乗り継ぎで1時間内だったので地下鉄に乗る際に購入したチケットを乗車時に読み取り機にタッチでOK
港に戻る際は1時間を超えていたので運転手さんから購入 なので2€でした 地下鉄チケット購入時に帰りの分も買っておけば良かったという話
旧港エリアを結ぶバスは60番路線 この路線のバスは観光客が多く利用するのか新しいバスでした
ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂
アクセス
ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂はマルセイユでもMust See的な観光名所ですが小高い丘の上にボッチで立つ教会なのでバスを利用してアクセスします
地下鉄M1利用だったのでEstrangin駅で下車 歩いて数百mのBreteuil Pugetバス停から60番のバスにて向かいました
旧港からはVieux Port Ballardバス停から60番バスに乗るか観光用プチトレインでもアクセスできます
見学の様子
ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂 マルセイユ観光の目玉とされる標高150mの丘の上に建つ教会 13世紀初めに修道士が守護聖母に捧げる聖堂を建立したのが始まりで現在の建物は19世紀に建てられたもの
外観は異なる色の石材を用いた縞模様が特徴的なローマ ビザンチン様式
高さ46mの鐘楼の上にはイエスを抱くマリア像が立ちマルセイユの街はもちろんマルセイユの海も見守っています
教会に入る前に丘の上からのパノラマを楽しみます 先ずはマルセイユの旧港方面(北方向) 地中海に面したマルセイユは紀元前600年頃から港が開かれた歴史ある港街
内地にコの字型に深く入り込んだ港には沢山のヨットが停泊しています いつこの形の港になったのかは分かりませんがなるほど良港です
海に目を向けると少し先に小さな島々が見えます 一番手前の小さな島はアレクサンドル デュマの小説 岩窟王(モンテ クリスト伯)の舞台になったイフ島だそうです
南方向にはオリンピック・マルセイユの本拠地 スタッド・ヴェロドローム スタジアムが見えます 最も美しいサッカースタジアムと評されフランスで2番目に大きいんだとか
サッカーと言えばジダンはここマルセイユの出身でしたね
北東方面を望む マルセイユはもっと小さい街かと思っていましたがパリに次いでフランス第三の都市(見方によっては第二でリオンと争う)という大都会でした
遠くにはヴァンサン・ド・ポール教会、ロンシャン宮も望めますが行くズク(やる気)がありません
敷地内にあつたピエタ像 ミラノでは未完のピエタを見てきませんでしたがここで見れました ミケランジェロ作ではないケド・・・
大聖堂内に入ってビックリ 金ぴかのピカで豪華絢爛♪ 美しい黄金のモザイク画に目がくらみます
内壁は外壁と違い白とえんじ色の大理石を組み合わせた縞模様 外と中で2度おいしい みたいな?
祭壇には赤子のキリストを抱く銀の聖母マリア像 マルセイユの銀細工職人が5年かけて作ったそうな
その後ろのモザイク画は一段とゴージャス 孔雀を初めとする32羽の鳥が描かれ、中央には海を渡る船が描かれています
船の帆と空に輝く星にはMの文字 浜崎あゆみのMでなく、マリアのMだそうです
港街として栄えてきたマルセイユなので聖堂内には船にまつわるモノが沢山飾られています 洋上からも良く見えるので海に出る前、帰った後に沢山の船乗りやその家族がお祈りしたんでしょうね・・・
天井からは沢山の船模型が吊るされていました 日本の吊るし雛ならぬ 吊るし船でござんす
ドーム天井にはリースを掲げる4体の天使のモザイク画 その中央にも巨大なM
そして磔となった息子…
正式名称は覚えられませんがマルセイユの目玉観光スポットだけありとても見応えのある教会でした ノートルダム・ギャラン・ドゥ聖堂だっけ?
マルセイユ市内観光
旧港エリア
大聖堂見学を終え60番バスにて旧港エリアに戻りテクテク散策開始
オノレ・デスティエンヌ・ドルヴ広場(舌噛みそうな名前) いわゆるヨーロッパの広場ですがちょっと人が少ない… 広場に建つ像はクロトンのミロン像
ミロンは肩に牛を担いで鍛錬し、24年間王座に君臨した紀元前6世紀頃のレスリング選手だそうな… ピタゴラスのピンチを救い、お礼にピタゴラスの娘を嫁に貰うというエピソードの持ち主だったりします
旧港到着♪ ヨーロッパ最古の港とも言われ、その開港は紀元前600年に遡ります 新港が整備された現在は貿易港の役目を終え、ヨットや小型船舶が綺麗に並ぶブルジョア港となり観光客が集まる場所となっています
沢山のヨットが停泊する旧港 ここにヨットを係留できる人はお金持ちなんだろうな~
港に面して建つサン フェレオル教会 お休み中でした ミラノに続きマルセイユもバカンスを楽しむ街のようです
港に沿って歩きます コの字型の港は船にとっては最高の港ですが周りを歩くとなると大変 長辺で700m以上あり日影は一切ナシ 暑さに弱い私たちにとって夏のヨーロッパは時期的に旅行に適さない季節と知りました
Mのオブジェ マルセイユのMなのかマリアのMなのか それとも浜崎あゆみのMなのか・・・
広ーいプロムナード 道路脇にコンクリの塊が置かれているのはニースの歩道にトラックが突っ込んだテロ事件を受けての防止策なのかな?
市庁舎(別館) 18世紀中ごろに建てらた建物で第二次世界大戦のドイツ軍空襲を生き抜いた貴重な歴史的建造物 掲げられている旗はフランス国旗・EU旗の他マルセイユを初めとした地域圏の各県の旗
磯の香とお金持ちの香がする港の先には先ほど訪れたノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂
久しぶりに見る文字オブジェ 誰も写真を撮っていないところを見ると欧州ではこの手の看板はウケないらしい
港の入口付近にあるサン・ジャン要塞 もう一つのサン・ニコラ要塞と共に17世紀後半にルイ14世の命によって造られた要塞 宮殿の類なら見学もありですが要塞はパス
サン ジャンはキリスト教の聖ヨハネのフラ語名 英語ではセント ジョン、ドイツ語でザンクト ヨハン、イタリア語はサン ジョヴァンニ、スペイン語ならサン フアンという具合に変化してややこしい ヨハネ統一じゃダメかしら?
対岸(南)にある対の要塞 サン・ニコラ要塞(上段) 直線距離だと400mほどですがここから歩いて行くとなる2km近く歩くことになるのでパス
旧港の先端カーブを曲がって見えてきた斬新なデザインの建物はヨーロッパ地中文明博物館 入館料は11€でこちらもやっぱりスルー
新港エリア
新港に突入してマジョール大聖堂を目指します 新が付くエリアだけあって旧港エリアよりはゆったりとした感じ
サント マリー マジョール大聖堂 1893年に建てられたローマ ビザンチン様式のカトリック教会でマルセイユ大聖堂と呼ばれ市民から親しまれている教会
長さ142m、高さ70mというビッグサイズでノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂と同じく異なる色の石材を用いた縞模様が美しい大聖堂
ファザードは絶賛改修中だったのでどんなお姿なのか分かりませんでした 残念
大聖堂内 やっぱり色調が変わり白とえんじ色の大理石を組み合わせた縞模様柄に ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂と同じ採石場の石を利用したのでしょうか?
同じ色調の内装ですが黄金のモザイク画はないのでここちの方が落ち着いた雰囲気の教会となっています
主祭壇と天井ドーム 落ち着いた雰囲気でこちらの方が歴史が古い感じがしました 教会内は外と違い涼しく、炎天下の暑さ凌ぎに最適の場所 座りながら代わる代わるお祈りする人の様子をしばし眺めていました 正教会では座る椅子がないですがカトリックは休めてイイですね
そしてここにもピエタ像がありました 歩いている間に移動したの? っていうくらい似た彫刻でしたが同じ人の作品なのでしょうか? ピエタとは聖母子像の中でも十字架から降ろされたキリストを抱く母マリアの彫刻や絵の事を指すイタリア語なんですね
巨大な柱に建つご老体の1人はサン・ジャン要塞のサン・ジャン つまり聖ヨハネさんでした
旧港エリアに戻る途中のサン カナ教会 ここも閉まっていました またバカンス中?
おフランスらしい建物!! と思ったらここはフランスでした
マルセイユはフランス一治安が悪いという話でしたが歩いた範囲ではそこまでの悪さは感じられませんでした
ただ、宿泊ホテル周辺を歩いた際は落書きが多い、犬のフンはそのまま と訪れたヨーロッパ都市の中でも一番汚かったという印象が残りました(マルセイユ駅周辺にはホームレスも居たし…)
犬のフンは地雷のようにあったので何とかしてほしいものです
最後の夜行バス移動 バルセロナへ
アクセスマップ
この日のラストはヨーロッパ最後の夜行バス移動でバルセロナへ向かいます
マルセイユからバルセロまでは約500kmの道のり マルセイユ発は23:50と遅くもはや若くない身としてはしんどい時間の出発
駅周辺はあまり治安が良さそうでなかったので21:30には駅に到着し、駅ホーム脇のベンチでひたすら時間待ちした後バスは予定通り23:50にマルセイユを後にしました
利用バスはお馴染みFlix Bus バルセロナまでおバス代は2人で95.96€(1人約5,800円)でした
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- マルセイユの街は犬のフンが片付けられていないので注意
- 治安は怯える程悪くは無いが欧州で訪れた中では一番雰囲気が悪かったかも
- マルセイユの公共交通は時間制チケット採用で地下鉄・バス・トラム共通
- 案外坂がある街なのでアチコチ見て回るなら24時間券を購入した方がいい
- 絶対行くべき場所はノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂 60番バスで
- マルセイユは観光は1日あれば十分かな? 個人的にはリピートしなくてよい
- そして夏は暑い!! 小さな教会はバカンス休みあり?
- バスターミナルはマルセイユ駅隣 売店・飲食店・コインロッカーと一通りある
- 犬のフンは飼い主が責任をもって処理すること 踏みそうになります
関連リンク集
- Explor France フランス観光局公式日本語サイト
- Marseille Tourisme マルセイユ観光局公式サイト(.com)
- Marseille Tourisme マルセイユ観光情報サイト(.fr)
- RTM マルセイユ交通局公式サイト 地下鉄・バス・トラム
- Flix Bus ヨーロッパの各地を結ぶ大手バス会社Flix Bus公式サイト
- ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院 ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院公式サイト
- MuCEM ヨーロッパ・地中海文明博物館他のマルセイユ博物館のサイト
- Ibis Budget Marseille Timone Ibisホテルを運営する会社の予約サイト
- omio.jp ヨーロッパ各地の鉄道・バス・航空券の最安値検索サイト