メキシコシティ2日目はチャプルテペック公園内にある国立人類学博物館とチャプルテペック城/歴史博物館の2つの博物館巡りへ出かけました 市内観光スポットの中で共に外せない人気スポットとなっている2つの博物館見学の様子をまとめてみました どちらも見応えたっぷりだったので画像多めにて
(2019.04.06現在)
 

チャプルテペック公園へ

 

国立人類学博物館とチャプルテペック城/歴史博物館はメキシコシティの西側に位置する広大な森林公園チャプルテペック公園内にあります

バッタの丘」と言う意味のチャプルテペック公園は古代アステカ時代から現在に至るまで特別な場所として市民に親しまれている大都会の中のオアシス 自然が楽しめるだけでなく、博物館、動物園、オーディトリアム、劇場など数多くの文化施設があり常に多くの人が訪れる公園となっています

 

行き方

国立人類学博物館・チャプルテペック城にアクセスする場合の最寄駅は次の2つ何れかの駅が最寄となります

  • 7番線のAuditorio駅
  • 1番線のChapultepec駅

メトロ路線図で確認して利用しやすい路線でアクセス 料金は市内一律5ペソなので距離は関係ありません

 

国立人類学博物館

 

入館料と定休日

国立人類学博物館

博物館の入り口は、建物の東側 それぞれの駅から博物館までの距離は1.3km程 私たちはChapultepec駅よりアクセス

 

国立人類学博物館チケットブース 国立人類学博物館入口

セキュリティゲートにて入館後、奥のチケットブースでチケットを購入します 1人75ペソ(約440円) ※2021.03現在は80ペソ
営業時間 9:00~19:00 月曜休館 ※メキシコシティのほとんどの博物館・美術館が月曜休館です

撮影禁止の博物館がある中、この博物館は写真撮影OK(個人利用の範囲) 但し、フラッシュ、三脚・自撮棒の使用は禁止 また、動画撮影をする場合、動画撮影許可チケットを45ペソで購入する必要があります

お鈴
お鈴
日曜日はメキシコ国民が無料となっているため混雑するので平日に行くのが吉です

国立人類学博物館内部 柱の滝

中に入るとこんな感じ 巨大な柱と滝を備えたパティオがあります 右手が第1室 突き当り奥がアステカ展示室
 

展示室について

国立人類学博物館はとても広いのでゆくっり見たら1日ではとても足りません 各地の遺跡から集められた展示品が揃う1階から反時計回り(第1室から数字順)に見学、そして2階の民族学コーナーという感じで見学するのが一般的

時間がない場合は出かけた遺跡・興味ある遺跡のある展示室を中心に見学しましょう アステカ展示室は内容が濃いので見学必須です


出典:Hmaglione10投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

1階の各展示室内容

  • 第1室 人類学入門 現代人類に至るまでの文化的、社会的な歴史変移を展示
  • 第2室 アメリカの人類 人類のアメリカ大陸への到達とその発展に関する展示
  • 第3室 先古典期の中央高地
  • 第4室 テオティワカン (AD 100-700) メキシコで最も有名な文明の1つ「テオティワカン」について
  • 第5室 トルテカ(AD 700-1200) テオティワカン後に発展した 「ソチカルコ」、「カカシュトラ」など
  • 第6室 アステカ(AD 1200-1521) 必見展示室、最大の見どころ「アステカカレンダー」もここ
  • 第7室 オアハカ 「モンテ・アルバン」、「ミトラ遺跡」の出土品などを展示
  • 第8室 メキシコ湾岸 「オルメカ」、「ワステカ」を中心とした展示
  • 第9室 マヤ マヤ文明に関しての展示 「パレンケ遺跡」のヒスイの仮面と石棺が目玉
  • 第10室  西武 西部メキシカンの様々な社会性について紹介
  • 第11室 北部 アメリカに近い北部メキシカンの文化について紹介

※2Fは民族学系の展示中心となるので省略

 

寅吉
寅吉
とんでもない量の展示品におったまげ 気になったモノをピックアップしています

 

テオティワカン室

ケツァルコアトル神殿 の実物大のレプリカ

ケツァルコアトル神殿の実物大レプリカ 実物とは違い当時の色合いが再現されています テオティワカンにはまだ行ってなかったのでイメージが今一つ膨らまず…

 

ティオティワカン太陽の円盤

太陽の円盤 ドクロ(太陽の神)から太陽の光が放たれている様子を表したレリーフ

 

ウエウエテオトル 陶器でできた火鉢

ウェウェテオトル 老人の姿をし、頭や背中に炉を乗せている火の神と鮮やかな鳥、蝶、花、果物の神をテンコ盛りにした儀式時に用いられる香炉

寅吉
寅吉
月のピラミッドの前から発掘された有名な石像 チャルチウトリクエ女神の石像は撮り忘れました

 

トルテカ室

カカシュトラの壁画 カカシュトラの壁画

カカシュトラの壁画 嫁サマが4半世紀前に訪れていたカカシュトラ遺跡の壁 博物館で再会を果たす

 

ジャガーの口から出ている人頭像

コヨーテの頭飾りを付けた人頭像(トゥーラ) どこかで一度は目にしている戦士像 北斗の拳だったかな~?(笑)

 

アステカ室

アステカカレンダー 太陽の石

太陽の石 メキシコシティのソカロから発見された直径3.6mの巨大なレリーフ 別名アステカカレンダー 超有名ですね…

 

コアトリクエ像 正面 コアトリクエ像 裏面

コアトリクエ像(正面と背面) アステカ人の地母神とされるヘビ女 かなり巨大な石像でハクリョク満点

 

勝利のレリーフ

勝利のリレーフ 7代目の王ティソクの勝利を記念したリレーフでやっぱりソカロから発見 こんなモノがゴロゴロ出てきたらビックリですね

 

7代目ティソク王の勝利を記念したレリーフ

オセロクワウシカリと呼ばれるジャガーの形をした石像 背中には生け贄の心臓を置いた穴があり、穴にも彫刻が施されていました

 

ショチビリ

ショチピリ像 アステカ神話に登場する芸術神 花、音楽、舞踏の神とされます

 

オアハカ室

翡翠細工 コウモリの神の仮面

コウモリの神の仮面 モンテアルバンで発掘されたヒスイの仮面 モンテアルバン遺跡の墳墓104号の復元展示もありました

 

メキシコ湾岸室

オルメカ文明 巨大人頭像

オルメカ文明を特徴づける巨大な巨石人頭像 メキシコ湾岸遺跡は訪れていないのであまりピンと来ず

 

タムインの若者像 トラロック

タムイン像(ワステカ)ケツァルコアトル神に仕える、若い司祭の像 ヘンテコな顔の輩はベラクルス州のトラロック神像  もうセンスに脱帽 こんなヘンテコな神様を信仰していたの?

 

マヤ室

パレンケ遺跡

懐かしを感じてしまったパレンケ遺跡コーナー パカル王とその息子であるカン・バラム二世でブリブリ言わせていたあの親子世代の遺跡関連

 

パカル王のヒスイの仮面 マヤ遺跡 翡翠仮面

パカル王の翡翠の仮面 見学した遺跡はやっぱり熱が入ります 赤色の元となる水銀の化合物辰砂 これで赤くしていたのね

 

石棺

パカル王の石棺(レプリカ) パカル王の石棺はパレンケ遺跡博物館で見た方が良かった気がしました こちらでは石棺の蓋がずらされていましたが距離がちょっと遠い 本物の石棺は現地の碑文の神殿内に静かに眠っているハズ

 

パレンケ遺跡 石碑レリーフ  パカル王頭像

パカル王関連の石碑と頭像 十字の神殿内の石版もありました!! ジャングル内で見た遺跡の様子が蘇ります

 

陶器の人形

スターウォーズのフィギュアコレクションみたい!! マヤの階級制度を表しているそうです こういう細かな品でも面白い物が多く、1つ1つ見ていたらキリがありません

 

チャックモール像

チチェン・イッツァのチャークモール像もヤマ室にありました しかしチャックモール像は色々なバージョンがありますね

 

チャックモール像 チャックモール像 チャックモール像

チチェン・イッツァのチャックモール以外はどこのモノなのか忘れました…

 
雨神 チャック神

雨神チャック神 カバー遺跡の壁に備え付けられていた彫刻 象さんみたい 西洋神・インド神・和神…神様もダイバースね

 

マヤ遺跡建築物の復元

ホチョブ遺跡の神殿復元 建物の外にはカンペチェ州にあるマヤ建築特徴てんこ盛りのホチョブ遺跡の神殿を見ることができます

 

その他

球戯場のゴール 球戯場のゴール

球戯場の石輪 チャックモール像と同じく様色々なバージョンありどれがどれだか分からない

 

降臨する神

降臨する神 トゥルム遺跡で登場した逆立ちをしたような姿をした神様 こんな恰好をだったのか と改めて認識
国立人類学博物館 個人的には各地の遺跡を見た後に訪れるのが良いと思いました
 

先古典記の部屋 動物をモチーフにした陶器

動物をモチーフにした陶器(先古典期室) 1つ1つがユニークで笑ってしまうものもあります 日本で言うところの縄文・弥生時代の品物なのでその辺も考慮しながら見学するととても面白いです

 

土下座像

土下座文化はメキシコにもあったみたい? 歴史・遺跡関連は得意ではないのですが本当に充実した博物館でした

寅吉
寅吉
細々な品もとても興味深く、半日ではとても足りませんでした 是非リピートしたい施設です

 

2階民俗学のフロア

1階で満足しちゃい、民俗学主体展示の2階は軽めに見学 博物館内は広く建物内でも結構歩くことになるのでそのつもりで 時間が無ければ2階はスルーしても良いかと思います

 

2F展示 2F展示 民族衣装

民族衣装関連の展示 嫁サマは結構興味深々でした

 

2F展示 民族衣装

テポストランの壁画で登場した仮装ダンサーChinelosの衣装もありました やっぱりメキシコ周遊の最後の総括に訪れるのが良いかもしれません

 

その他

入口ロビーのヘビとジャガーの絵

エントランス棟にある羽の生えた蛇とジャガーの絵

 

彫刻展示室

別室の展示室には彫刻品の展示(期間限定の企画展示?)がありました ココを見るなら本丸の展示品をじっくり見る方がいいと思います 本丸がボリュームあり過ぎでココの展示内容は頭に入りませんでした

 

博物館内ショップ

エントランスの売店では充実したショップがありお土産品も購入できます

 

お鈴
お鈴
もっとゆっくり見学したかったのですが昼過ぎにチャプルテペック城へ移動

 

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チャプルテペック城

 

チャプルテペック城/国立歴史博物館へ

公園内の池

博物館見学を終え、公園内を歩いてチャプルテペック城へ向かいます この日は土曜日で公園には沢山の人が訪れており、池のボートも賑わってました

 

公園内土産物屋台 屋台

公園内の屋台 いかにもメキシコ~ って感じの品揃え 飲食屋台もあり途中メキシカンサンドイッチTORTASを食べて腹ごしらえ

 

公園内の様子

チャプルテペック公園 686ヘクタール以上の広さを持つ公園で都市公園としては西半球最大級の公園 東京ドームに換算すると145個!!(結局よく分からない…)

 

入館料と定休日

チャプルテペック城 チケット売り場 お城への道

チャプルテペック城はちょっとした高台の上に立っていますが入場料はお城の下の建物で購入 1人75ペソ(約440円)  ※2021.03現在は80ペソ
お城までは緩やかな坂をぐるーと回ってアクセスします こちらもビデオ撮影の場合別料金が発生するモヨウ

営業時間 9:00~17:00 やっぱり月曜休み ※メキシコシティのほとんどの博物館・美術館が月曜休館です
 

チャプルテペック城/国立歴史博物館見学

チャプルテペック城

テノチティトランの征服からメキシコ革命まで、メキシコ史でも重要な場所に建つチャプルテペック城

1785年にニュースペインの副王ベルナルドデガルベスの統治時に建てられ、時の経過とともに軍学校、皇居(マキシミリアーノとカルロタ)、大統領官邸に使用され現在の歴史博物館に至っています

館内には、征服からメキシコ革命まで、国の歴史的軌跡を示す12の常設展示室がある他、マキシミリアーノとカルロタ、ポルフィリオディアス大統領の部屋が再現されています

 

チャプルテペック城の壁画

のっけから壁画でスタート Juan O’gorman作 “El Feudalismo Porfirista” ポルフィリア時代を表した壁画
 

チャプルテペック城の壁画

同じくJuan O’gorman作 “Retablo De La Revolcion” メキシコ革命の第一段階の終わりを描いた壁画

 

チャプルテペック城の壁画

David Alfaro Siqueiros作 “Del Porfirismo a la Revolucion” あのシケイロスです 迫力満点の力作!!

 

チャプルテペック城の展示品

アステカが滅亡する1521年以前の考古学的な展示物を集めたコーナー 人類学博物館と被る

 

チャプルテペック城の壁画 チャプルテペック城の壁画

Jorge Gonzalez Camarena作 “la fusion de dos culturas” と Juan O’gorman作 “el retablo de la independencia” 馬の騎士はヨーロッパ、鷲はメキシコを表し双方が相討ちの結果に

 

チャプルテペック城の展示品

民族衣装の展示 明治時代ぐらいの服装でしょうか?

 

チャプルテペック城の壁画 チャプルテペック城の壁画

Eduardo Solares作 “LAlegoria De La Revolucion Mexican” の壁画 天井にはGabriel Flores作 “La Intervencion Norteamericana”が描かれています

天井壁画は教科書に載っていたような?? 流石は壁画王国メキシコ 壁画の圧が凄い!! 

 

宮殿のような部屋

マラキタスホール 植民地時代と19世紀の宝石と贅沢品を展示 ヨーロッパの宮殿を思わせるようなゴージャスさ

 

チャプルテペック城の展示品 チャプルテペック城の展示品

マラキタスホールに展示されていた装飾品 馬車はベニート・フアレスが各州を回る際に使用したモノ

 

ダイニング室

アルカサル(ここに住んでいた人々の家具や個人的所有物を展示したセクション)に移って ダイニングルーム!!

 

寝室  会議室

カルロタの寝室調停室 アルカサルエリアは当時の屋敷の中を忠実に再現した部屋・調度品を見学できます

 

チャプルテペック城 

アルカサルガーデン お城の上の美しい庭園 小高い場所にあるので見晴らしもGood 遠くに独立記念塔が望めました 

 

寝室

カルメンロメロルビオの寝室 女子はナゼかこういう寝室系好きだよね

 

リビングルーム

パーティールーム お金持ちの臭いしかしない・・・

 

ステンドグラスの廊下

贅を尽くしたステンドグラスの廊下 ヨーロッパの宮殿かよ

お鈴
お鈴
若かりしレオ様主演「ロミオとジュリエット」の撮影場所として使われた場所ね

チャプルテペック城の壁画

 チャプルテペック城/国立歴史博物館も見応えたっぷりでした ただ人類学博物館と2連チャン見学で頭がイッパイイッパイ

 

その後の街ブラ

 

独立記念塔へ

独立記念塔へ

何を血迷ったのかチャプルテペック城から見えた独立記念塔へ歩いて行くことに(約1.5km)

 

近代的なビル  ディアナ・カサドーラ噴水

空高くそびえる近代的なビル(GDPランキング15位だもんね)とディアナ・カサドーラ噴水 噴水の向こうのビルにはポップな現代壁画

 

独立記念塔

やっと独立記念塔に到着 メキシコシティの目抜き通りレフォルマ通りの環状交差点に1910年にメキシコ独立革命開始百周年を祝うため建てられた塔 36mの高さの柱の上に黄金に輝く高さ6.7m勝利の女神 ニケ像が据えられており、独立戦争の英雄たちが眠る霊廟でもあります

 

フリーダ・カーロ博物館

夕方に近づく時間となり 「この時間ならフリーダ・カーロ博物館 予約なしでも入れるじゃない?」 と無謀にもフリーダ・カーロ博物館へ行くことにしました

 

メトロ Insurgentes駅の壁画

独立記念塔の最寄メトロ Insurgentes駅に行ったらフリーダ・カーロが酒を飲み交わしてる壁画に遭遇!! アルゼンチンのアーティストAlfredo Segatoriによる “En la Mesa de los Muralistas Mexicanos” (メキシコ壁画運動家の食卓)というタイトルでシケイロス ディエゴ、オロスコらが描かれています

 

フリーダ・カーロ博物館

16:30 フリーダ・カーロ博物館に到着したらまさかの大行列で予約がない人はもう無理と言われる ( ̄Д ̄;) ガーン 土曜日だったのを忘れていました

 

スタバ♪

博物館内も歩き回り、独立記念塔、フリーダ・カーロ博物館往復で1日で10km以上も歩いてしまう

 

お鈴
お鈴
本当に1日よく見て、よく歩きました 頭も体もイッパイイッパイ

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • 国立人類学博物館は見応え十分! 時間に余裕を持ちたい じっくり見たら1日でも足りない
  • 国立人類学博物館 80ペソはコスパ最強 月曜休み&日曜日は混雑するので注意!!
  • 遺跡を見る前に行くか? 見てから行くか? 個人的には見てから行くのがおススメ
  • チャプルテペック城/歴史博物館も見応えがある 1日で2ケ所訪れると効率はいいがちょっと勿体ない
  • 独立記念塔は建っているだけ 足を延ばせるなら行ってみる程度で
  • フリーダ・カーロ博物館は超人気 出掛ける際は要予約!!
  • メキシコの歴史・遺跡・文化も奥が深い ある程度の予習で面白さ倍増
  • 1日で欲張るのは良くない 10km以上歩くと足が痛い