1年以上日本を留守にして世界一周に出かける多くの人が行うであろう海外転出届(いわゆる住民票を抜く)を勤め先の静岡から長野へ越すタイミングで提出しました。
転出届は転出の14日前から当日に届けが必要ですが、静岡→長野→海外という無駄な作業を省く為、静岡から一気に抜いてしまった住民票のオハナシです。(本来なら長野に移動して抜くのが筋でしたが…)
住民票 を抜くとは? (海外転出届)
1年以上日本を離れる場合
1年以上日本を離れる人は、地域の自治体に転出の届出(=住民票を抜く)をするのが原則となっています。
※出さなくても違法ではありませんが当然居るものと判断され税金徴収の対象となります。
※届出を忘れてしまっても、一時帰国時などにパスポートの出入国スタンプやeチケットを提示して転出の事実が確認できれば、さかのぼって転出できます。
手続きについて
地元の区役所・市役所等の窓口で、海外転出の届出をします。原則として出国の14日前から当日までに行います。
※帰国時の転入届は帰国した日から14日以内に届出が必要デス。
必要なもの
最低限必要なモノとしてパスポート、運転免許証などの本人確認書類と認印があれば届出は完了しますが、マイナンバーカード(マイナンバー通知カード)、国民健康保険証(国保の場合)、年金手帳(自分の基礎年金番号)がある人は合わせて持参しましょう。
因みに転出先(旅行先)の住所などは分かる範囲でOK。 後に行き先が変わっても問題ないのでアチコチ渡り歩いても問題ありません。

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住民票を抜くメリット
住民税を払わなくてよい
1月1日時点で日本に住民票がない場合、その年の6月から1年間の住民税を支払う義務がなくなります。 年収300万の場合は約16万の住民税が掛かりますがこちらが免除となります。
1月2日に出発(転出)してしまうと1月1日に住民票がある為、納税対象となってしまうので12月中に出発するように調整しましょう^^
国民年金を払わなくてよい
住民票を抜くと、国民年金の支払いの有無を自由に選択することが可能になります。 年額196,080円/1人(2018年度)が浮くことになります。
支払いを止めたぶん受給額が減りますが、減るのが嫌な場合は任意で継続することも可能。留守になるため自動引落等の手続きを行いましょう♪


年金をやめる手続
住民票転出の届出を終えてから年金の窓口で休止にしたい旨を伝えます。 また、特に手続きをしなくても帰国後パスポートの出国日、帰国日等で証明できれば「カラ期間」として認められます。
国民健康保険を払わなくてもよい
住民票を抜いてしまうと、国民健康保険に入れません。 なので当然、支払い義務はなくなります。 住民税同様、年単位で数万円の支払い分が浮くことになりますのでその分旅費に充当することができます。
住民票を抜くデメリット
国民健康保険に加入できない
メリットの反対ですが住民票を抜いたあとは無保険になります。 出発前に病院にかかるようなことがあると、全額負担となってしまうので注意が必要です。
※国民健康保険に加入した状態で海外で治療を受けた場合、日本国内で疾病や事故などで給付される場合を基準として決定した金額(標準額)から被保険者の一 部負担額を控除した金額を海外療養費として受け取ることができます。
ただし、日本の保険制度に沿った治療が対象となので治療内容によっては補填されない場合もあるので注意が必要です。(例 国内で10万で受けれる治療を海外で20万で受けた場合、査定基準は10万となってしまい受け取れる海外療養費は7万程度となってしまいます)
1年以上の予定が1年未満で帰国しちゃったら
1年以上旅行する予定で転居届を提出していても1年未満で帰国してしまった場合、納税義務が発生してしまうので注意が必要です。 緊急時は別として勘違いして寸足らずで帰国しないようにしてください。
転入届を出す際、海外滞在期間を証明する為にパスポートが必要です。 日本の出国スタンプ、帰国スタンプ、最終訪問国の出国スタンプをしっかりチェックされるので誤魔化しは利きません。

