バルセロナ2日目は世界遺産登録建築を数多く世に残したガウディ建築の未完の傑作サグラダ・ファミリアをメインに見学 外観・内観ともに圧倒的に美しかったサグラダ・ファミリア見学を中心とした2日目まとめデス
(2019.08.21現在)
グラシア通り
カサ・ミラ
10:40 2日目はゆっくり目にスタートしてグラシア通り沿いを散策 地下鉄L3 Diagonal駅近くのガウディ建築 カサ・ミラからスタート
波打つデザインが特徴的なビルは地中海をイメージしたとされ、ガウディが54歳の時に設計し、1906~1910年にかけ建てられたもの
入場料は25€~ ダハーーーッ やっぱりイイ値段(京都の苔寺3,000円並み) 人気なので希望時に見学するには基本ネット予約がベターみたい
サグラダ・ファミリア見学で約1万の出費なので併設ショップの窓から建物を見上げて終了 バルセロナ観光はしっかり予算を取らないとダメですね
波打つような独特なデザインのカサ・ミラ 斬新かつ独創的なデザインはデザイナーズマンションの先駆けと言えそうですが室内までも波打っている為、使い勝手は良いとは言えないとNHKの番組で見たような…
アパート開業時は相場の10倍の家賃で見た目の評判の悪さから借り手が見つかりにくく 「3世代先まで値上げ無し」 という契約条件が課され、現在もあまり値上がりせず家賃は15万円ほど(300m2) 現在も数世帯、利用者がいるそうです
通りにあったお洒落なベンチ付き街灯 20世紀初頭に設置されたものでベンチの様子からガウディ作と思いきやPere Falqués i Urpí という同年代の建築家の作品だそうです
カサ・バトリョ
グラシア通りをカタルーニャ広場方面へ少し進むと同じくガウディ作品のササ・バトリョが登場
こちらの建物はもともと1877年に建てられた建物をガウディが依頼を受けて1904~1906年にかけて改装を行ったものでガウディによるリニューアル物件
カサ・ミラより人気があるのか建物前には凄い行列 見学はチケットの種類(支払い額)によって優遇されるシステムで最低料金はネット予約で25€~
カサ・ミラとカサ・バトリョを2人で見学したら1万円超えデスよ どんだけ~
なのでやっぱり外観見学のみ… カサ・バトリョは海からインスピレーションを得たようなデザインで曲線を使いバルコニーは鮫の顎のような装飾 柱は骨関節を連想させ、自然をオマージュするガウディ色全開
リトルマーメードの世界をハロウィンチックに仕上げたような感じで100年前にコレをデザインしたガウディは相当の傾奇者 そのガウディに改装を依頼したオーナーもナカナカの趣味と言えそうです
ガウディ建築のハコモノ見学(教会を除く)で優先順位を付けるとしたらここが一番かな?
そのお隣はカサ・アマトリェール ガウディとモンタネールに続くモデルニスモ建築を代表する建築家ジョセップ・プーチ・イ・カダファルクによるチョコレート職人アントニ・アマトリェール氏の邸宅(ガウディ以外は分からないや)
カフェ、チョコレートの店舗利用の他、建物の見学も可能ですがやっぱり外観見学だけでお終い
更に進むと建物名は分かりませんがいかにも歴史のありそうな建物 テナントに無印良品が入店してました 中国のメイソウに負けず頑張ってもらいたいトコロ
分かりにくいですがカタルーニャ広場に到着 噴水に彫刻像があるものの至ってフツーの広場
サクラダ・ファミリア
チケット
お昼を食べた後はバルセロナ観光のハイライト(誰しも訪れるであろう) サグラダ・ファミリア見学へ 人気観光の人気スポットだけあり当日チケットは入手不可
チケットは公式サイト で事前予約で入手するのが一番なのですが夏のハイシーズンということでバルセロナ行日程がはっきりした段階では既に売り切れ(アウシュヴィッツと同じ状態)
なのでアウシュヴィッツ同様オプショナルツアー予約サイト Get Your Guide にて割増し料金でチケット手配 料金は 優先入場+塔+オーディオガイド付 で1人39.5€
公式サイトで手配するより割高ですが止む無し、日程が決まった段階で早めに公式サイトで予約しましょう
ガウディ広場
サクラダ・ファミリアへのアクセスは簡単 地下鉄L2、L5でsagrada familia駅で降り、地上に出れば嫌でも目に入ります
まずは正面のカウディ広場から全景を眺めます 大きすぎるサグラダ・ファミリアは近くからだとフレームに収まらないので全景が入るように記念撮影するため多くの人が訪れる撮影スポットとなっています
生誕のファザード
13:45 生誕のファザード前のGet Your Guide集合場所でチケットを貰い、オーディオガイドを借りてから見学開始 音声ガイドは日本語版も用意されているので詳しい説明を聞きながら見学することができます
まずは生誕のファザードから見学
普通の教会はキリスト関連のオハナシを教会内に描きますがサグラダ・ファミリアは外壁に様々な彫刻を配置して表現するというスタイルでガウディ様式と言い換えてもいいほどのデザイン
ファザード彫刻の一部(入口上部) SUGEEEEEE(゚Д゚)EEEEEEEEE!!
通常は聖人像が置かれるだけですがここではストーリーを表す彫刻装飾で埋め尽くされています
産湯(?)に浸かるキリストだったり大工バージョンのキリストだったり色々な彫刻像があります
キリスト大工バージョン(一番右) イケメン過ぎ オーディオガイドで詳しく説明を聞くことができますがボリュームがあり過ぎて全部覚えきれません…
彫刻像の中には亀も居ます 亀はカメでも海ガメと陸ガメと種類が違うというこだわりよう
教会建設時にガウディが一番初めに手がけたものがこのカメの彫刻でいつまでも変わらない不変の象徴だとか 逆に変化の象徴としてカメレオン像があったりもします
ブロンズの門 門シリーズは全部で3つ「希望の門」、「慈悲の門」、「信仰の門」 それぞれ植物をベースに様々な生き物を散りばめたデザイン それぞれに意味がありオーディオガイドでバッチリ解説してくれます
この門を手掛けた人は日本人彫刻家の外尾悦郎さんという方でサグラダ・ファミリア主任彫刻家も務めた人物
門のデザインはガウディによるものではなく自然をオマージュしたガウディの思考を汲み取っての外尾さんのデザインだそうです
教会内
いよいよ内観 生誕のファザード門から入場して外観と内観の雰囲気の違いに驚く ウハーーーッ!!
外観とのギャップ萌え!!
これまでの人生で見てきたどの教会にも当てはまらない唯一無二のデザイン 近未来の教会デス
ここのキリスト パラシュート降下です!! 真っ裸でスカイダイビングすると気分爽快♪ う~ん フリーダム!! ※解説はオーディオガイドで
地下にも小さな礼拝堂のようなものがありました 誰も居なかったので入場不可? どうやって行くのでしょう???
中央祭壇の高い天井を支える斑石の柱 一番太い柱で直径2.1m それぞれの柱が支える重さにより4種の異なる素材の柱が全部で36本あります
見上げる天井はなんとも美しく宇宙のような、どこか生物の骨格のような・・・ ガウディは自然界にあるものをデザインに取り入れ樹木のような柱をデザインしたようです
美しいといえばステンドグラス!! こちらは受難のファザード側のステンドグラスで全体的に暖色系の色合い 採光も従来の教会よりも明るく教会内全体が美しい光に包まれます
一方の生誕のファザード側のステンドグラスは寒色系 ステンドグラスも他の教会と異なり宗教画は一切なし 色のグラデーションのみで表現
教会というよりは一種のアート作品です
後陣部のステンドグラスも色のグラデーションのみ Webカラー見本に使えちゃう
この色彩空間… あの世に来たのかと思うのほどの美しさでした 神々しいとは正にこのコト
正面ファザード「栄光のファザード」 表側はまだ工事中だったので見れませんでしたが教会内側はほぼ完成済み
ブロンズ扉の上に聖ゲオルギオス像が置かれる以外は案外シンプル ステンドグラスはこれから入れれるのかな?
その像の下にはファザード完成後に取り付けられるブロンズ製のドアが展示されていました
世界中の様々な言語が刻まれていて日本語の文字も見つけることができます ウォーリーを探せ ならぬ「われらの父」を探せ!!
日本語文字は漫画家スラムダンク・バガボンドの作者井上雄彦氏によるモノとか 「あきらめたら そこで試合終了ですよ…?」も一筆追加で!!
塔から
エレベーターで塔に登ります(生誕のファザード側) 塔の上からはバルセロナの街が一望でき海までも見渡すことができる絶景 展望台の高さは60mぐらいでしょうか?
眼下の人は極小サイズに 生誕のファザードはガウディが生前に手がけているので歴史が感じられます
教会全体の設計図はガウディの頭の中だったのでガウディ没後の生誕ファザード以外のデザインは残された資料を基にガウディの思考を汲んで製作されています
尖塔の影とガウディ広場
正面入口となる栄光のファザード側の2ブロックはファザード完成に合わせ立ち退きさせられその跡地に正面入場口が整備されるそうです
完成は予定より早まり2026予定だったところコロナ禍で雲行きが怪しくなり、その後の正面入場口の整備も考えると全体の完成はまだまだかかりそうです
エレベーターを降り景色を楽しんだ後は塔の中の階段を少しだけ登り、その後は全て階段(貝殻の中身を参考にしたグルグル階段)で下まで降ります
途中、鐘楼間をつなぐ渡り通路からの景色や隙間からの景色を楽しみます
生命の樹と呼ばれる塔には平和の象徴鳩の彫刻
鐘楼と鐘楼(高さ100~118m)の間に架けられた通路から鐘楼と生命の樹の上にある十字架を眺めたところ
果物の彫刻オブジェ こちらも日本人彫刻家外尾悦郎さんの作品 ガウディの「屋根の上にはカゴに盛られた果物を置き、大窓の周りを無数の果物と葉を散りばめる」という漠然とした指示を形にしたモノ
東側には春と夏の果物、西側には秋と冬の果物が置かれているそうなので塔は両方登らないといけないのかも・・・
受難のファザード
受難のファザード 生誕のファザードの対を成すキリストの死、昇天の物語が外壁に据えられた彫刻像によって表現されています
彫刻は左下「最後の晩餐」から右へ始まり、端まで行って一段上がり左へという感じで ユダの裏切りや磔刑などのストーリーが描かれます オーディオガイドがあれば大丈夫なので説明は省略
手前「ペテロの否認」、右奥「この人を見よ(エッケ・ホモ)」、その中間上「3人のマリアとキレネのシモン」という感じでこちらのファザードも教会内に壁画や絵画で描かれる内容を外壁に表現
生誕のファザードと作風が変わりより現代風の彫刻で世紀を跨いだ印象を受けました
「十字架磔刑」の一コマ 彫刻の作風がモダンですね
受難のファザード側の全景 教会が大きすぎて全てを写し込むには超広角レンズが必要
中央の一番大きい(高さ6m)「福音の扉」 にはイエスの最後の2日間の物語がぎっしりと書かれているとのこと JESUSの文字だけがピカピカでした
最後は地下にある博物館を見学してフィニッシュ こちらは3Dプリンター完備のデザイン工房?
1882年に着工となったサグラダ・ファミリア 完成までに300年は掛かると言われていましたがその後の技術進歩でガウディ没後100年に当たる2026年に完成予定(コロナで遅れそうらしい)
私たちが大学生の時は工事中のクレーンが映り込む外観を背景に写真を撮るだけのスポットがこんなに立派に出来上がっていたことに感動してしまいました
フニクラと呼ばれる逆さ吊り模型 重しを吊り下げて構造設計をする感じ 今ならパソコンで簡単なのに… 人類英知の進歩は凄いデス
Arenas de Barcelona
最後はスペイン広場近くの元闘牛場を改装したショッピングセンターで屋上からの眺めを楽しんで夕食
レンガ造りの円形闘牛場は外見こそ雰囲気のある建物ですが中はすつかり改装され近代ショッピングモールとなっています 屋上はレストラン街になっていてぐるっと一周歩けるようになっています
歩道からエレベーター直通でアクセスするには1€ お金を払わずともモール内から普通に屋上に行けマス
屋上からはスペイン広場やモンジュイックの丘をはじめサグラダファミリアも見え、密かな夕陽鑑賞スポットにもなっています
屋上レストランは高かったのでモール中でありきたりのスパゲティを食べました
カタルーニャ美術館も凄い人… 美術館は半日掛かるので行かずじまい
黄昏のスペイン広場と元闘牛場 動物愛護の時代到来で闘牛もいずれは無くなるのかな?
陽も落ちたところで宿に戻りバルセロナ2日目は終了 しっかり見学するにはお金が必要 貧乏旅行で来てしまったことにウンポコ後悔…
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- ガウディ建築はどこも人気 出かけるなら事前にネット予約の上
- カサ・ミラ、カサ・バトリョの見学料は25€と強気の料金設定
- サグラダ・ファミリアに行かずしてバルセロナ観光は成り立たない
- 人気チケットの入手に困った際の味方Get Your Guide (高いケド・・・)
- オーディオガイドがあれば完璧 見応えがあるので時間には余裕を
- サグラダ・ファミリアはうんちく抜きに素晴らしかった 完成後にまた行きたい!!
関連リンク集
- Espania スペイン政府観光局公式日本語サイト
- Visit Barcelona バルセロナ観光局公式サイト
- TMB バルセロナ交通局公式サイト
- カサ・ミラ ガウディ建築 カサ・ミラの公式サイト
- カサ・バトリョ ガウディ建築 カサ・バトリョの公式サイト
- カサ・アマトリェール カサ・アマトリェールの公式サイト
- サグラダ・ファミリア サクラダファミリア公式サイト
- Arenas de Barcelona エスパーニャ広場にあるショッピングモール公式サイト
- Get Your Guide 現地ツアー予約手配サイト
- カタルーニャ美術館 カタルーニャ美術館公式サイト
- omio.jp ヨーロッパ各地の鉄道・バス・航空券の最安値検索サイト