メキシコシティ観光4日目は月曜日でも間違いなく営業しているテオティワカン遺跡とメキシコカトリック教会の総本山(?)グアダルーペ寺院へお出掛け
メキシコを代表する遺跡来場者数No1のテオティワカン遺跡見学とスペイン征服後に建てられたバチカン公認の三大奇跡 グアダルーペ寺院見学の様子をまとめてみました
(2019.04.08現在)
テオティワカン遺跡
メキシコシティの北東約50kmに位置するテオティワカン遺跡は紀元前2世紀~6世紀に渡って栄えたラテンアメリカ最大の古代都市遺跡でメキシコを代表する筆頭遺跡 1987年に世界遺産登録され年間来場者数もメキシコ国内堂々の1位というMust Goスポットの1つ 世界で3番目に大きいとされる太陽のピラミッドをはじめ、月のピラミッド、ケツァルコアトルの神殿など、メキシコの遺跡の中でもスケール感の大きい宗教的建造物が見所
行き方と料金
テオティワカン遺跡はメキシコシティの北東約50kmの位置に位置しておりメキシコシティからはバスにてアクセスします 北方面なので出発バスターミナルは北バスターミナルから メトロ(路線図はこちら)を利用して先ずは黄色の5番線メトロのAutobuses del Norte駅へ 市内のメトロ代は一律料金でどこからでも1人5ペソ
メトロ駅から北バスターミナルは道を横断してすぐデス
テオティワカン行きのバス会社のカウンターはターミナル構内に入り1番左端(北端)の8番ゲート付近に複数あります
私たちはピラミッドと太陽が描かれたAutobuses Teotihuacanバス にてアクセス 往復料金にて1人104ペソ(約610円) バスは結構頻繁に出ているので時間は気にしなくてもOK
09:10発のバスにてバスターミナルを出発しました
遺跡見学の様子
メキシコシティからテオティワカンまでは約1時間 到着後バスを降りた近くのタコス屋さんにて朝食を取ってからから遺跡見学へ
テオティワカン入場料 1人75ペソ(約440円) ※2021.03現在80ペソ 遺跡内にトイレはないので必要な方はチケットブースの少し先にあるトイレで済ませから向かいましょう チケットブースから遺跡までは300m以上と何気に遠いデス…
遺跡の入口は全部で5ヶ所ありメキシコシティからのバスで来た場合の入口は太陽のピラミッド正面の2番の入口が最寄エントランスとなります(違う場合もあるようです)
チケット売り場から真っ直ぐ歩いてきた正面に太陽のピラミッドがお出迎え 太陽のピラミッド前を南北に横切る幅40m、長さ2km以上の大きな通りが死者の道と呼ばれるメインストリート
死者の道をまずは月のピラミッド方面へ 道中、左右にいくつもの神殿が並びます
月のピラミッドに向かう途中、左手にある屋根が掛けれた場所にピューマの壁画 屋根がある所は何かしら重要なトコロ
1000年以上も前に描かれたというジャガーの壁画 (ピューマという表記もありますがジャガーで正解かと思います)鮮やかな色が今も残っているのは描かれた壁画の上にまた神殿を上書きするように建てた為、劣化を逃れたとのコト
遺跡の一番北端に位置する月のピラミッド テオティワカン遺跡にある建物の中で最も重要な役割を持つピラミッドと考えられており、その高さは47m ピラミッド中段まで登ることができます
月のピラミッドからテオティワカン遺跡を望む 遺跡の紹介でもよく使われる人気撮影スポットです
月のピラミッドの中段の様子 更に階段が続きますが登れるのはココまで 上で作業中の人は草刈スル雄さん
月のピラミッドからのパノラマ風景はこんな感じで爽快♪ かつては権力者しか見れなかっただろう景色をアジア島国の庶民風情が見下ろしてみました
47段ある階段はかなりの傾斜(太陽ピラミッドも急ですがそれ以上) 登りはまだいいですが下りは転げ落ちないよう注意が必要(特に中高年はネ)
月のピラミッド手前にあった基壇の壁面の様子 これがタルー・タブレロ様式でしょうか? 石の埋め込み模様が何だかオサレで素敵でした
その基壇の上からみた月のピラミッドの基壇 タルー(Talud)と呼ばれる斜面をなす部分とタブレロ(tablero)と呼ばれる直線的で平坦な箇所の組み合わせとなっている様子が分かります
基壇の上部は巨大な足つぼマッサージ場となっていました 余程健康でないと悶絶間違いなさそうでした
続いてはケツァルパパロトル宮殿へ テオティワカンでもエリートの官僚が住んでいた宮殿と考えられています
基壇ピラミッドとは違い柱や壁で区分けされており住居らしさを感じます 建物の柱もタルー・タブレロ様式?
漆喰の上に塗られた塗料はオリジナルでしょうか? 復元とは思えない感じでした
中庭の回廊部は当時のテオティワカンの建物を忠実に復元したレプリカを見ることができます 当時の色が再現された屋根&屋根飾り、柱に施された彫刻が見どころ
回廊の柱に施されているケツァルパパトルの彫刻 ケツァルパパトルとは頭が鶏(ケツァル)、胴が蝶(パパトル)の姿をした神の化身 (ウルトラマンタロウを倒したバードンのモデルになったと勝手に推測)
農業神殿 太陽のピラミッドから月のピラミッドまで向かう左右には沢山遺跡がありますが見るべき遺跡は限られるので素通りでもOKかと思います 北のエリアでは太陽&月のピラミッド、ジャガーの壁画、ケツァルパパロトルの宮殿、ジャガーの宮殿を押さえればOK
太陽のピラミッドまで戻りピラミッドに登ります 高さは65mとテオティワカン遺跡で一番大きいピラミッドで世界で三番目の大きさを誇ります
太陽のピラミッドは頂上まで登ることが可能 頂上まで248段で登ることが可能ですが段差が大きく急なので結構大変(特に中高年はネ)
太陽のピラミッドから望む月のピラミッド 太陽のピラミッドはその名の通り太陽と深い関係があり夏至の日にちょうど太陽がピラミッドの正面に沈むように配置されているそうです
ピラミッドの頂上はゆる~く盛り上がってる感じ 角には警備員が1人シュールに佇んでいました
頂上からのパノラマ風景 高さはありますが遺跡全体を見渡すなら月の上のピラミッドからの景色の方が良さげな感じでした
太陽のピラミッドを降りてテオティワカン見学はお終い 南エリアには有名なケツァルコアトルの神殿がありますが更に1kmほど歩かないといけないので昨日見学した人類学博物館の展示物で良しとしちゃいました テオティワカン遺跡広すぎ ケツァルコアトルの神殿から月の神殿までシャトルサービスがあればいいのに・・・
テオティワカン遺跡はメチャクチャ広い 端から端まで見学すると皇居1周分になってしまいます(太陽のピラミッドからケツァルコアトルの神殿を往復したら2km!) 見学は計画的に♪
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グアダルーペ寺院へ
テオティワカン遺跡見学後はバチカン公認の3大奇跡の地の1つであるグアダルーペ寺院へ 1531年12月12日にテペヤックの丘に降臨した褐色の聖母と呼ばれるグアダルーペを祀った寺院でグアダルーペが現れた時に羽織っていた「奇跡のマント」も飾られているミラクルスポットでバチカン公認の3大奇跡の地とされています
行き方
赤色のメトロ6号線のLa villa Basilica駅が最寄駅となり駅から徒歩数分でアクセス可能です
テオティワカンの帰りに立ち寄りたい場合は市内に入り北バスターミナルに向かう手前の赤色のメトロ6号線のDeportivo 18 de Marzo駅近くのバス停に停まるのでそこからひと駅乗り継いで行くことが可能です
グアダルーペ寺院見学の様子
最寄のLa villa Basilica駅からはカルサダ・デ・グアダルペ通りを真っ直ぐ歩いて行けばOK
通り沿いに参拝客向けのレストランやお土産屋さんが並んでおり、途中で遅めのお昼を食べからグアダルーペ寺院に向かいました 聖母マリアの出現を祝う日には全国からの巡礼者が通りを埋め尽くすそうです(巡礼時だけで700万人とも)
程なくしてグアダルーペ寺院の広場マリア広場に到着 なんか住宅展示場ならぬ教会展示場みたい・・・
旧聖堂が地盤沈下による崩壊の危機に瀕した為、1976年に新しく建てられたグアダルーペ寺院の新聖堂 メキシコ現代建築のペドロ・ラミレス・バスケスの設計による円盤型のモダンなデザインの聖堂 十字架が無ければ教会に見えませんが地盤沈下しやすいメキシコシティの地質も考慮した設計らしい(重すぎるとまた沈んじゃうから)
聖堂内のデザインもこれまで見てきた教会とは全く異なる斬新なデザイン 聖母グアダルーペの奇跡のマントはステージ中央に額に入れられて飾れています ステージの下に半地下通路があり動く歩道で見上げるように見学できます (そんなの知らなくて行ってない・・・ オーマイゴッ!!)
聖母マリア伝説の話はこんな感じ… (Wikipediaから引用)
“1531年12月9日、メキシコ・グアダルーペのインディオ、フアン・ディエゴ(英語版)の前に聖母が現れたとされる。聖母は、司教に聖母の大聖堂を建設する願いを伝えるよう求めた。ディエゴは病気の親類の助けを求めにいこうとしていたため、話しかけてくる聖母をふりきって走り去ろうとした。すると聖母は彼を制止し、親類の回復を告げた。ディエゴが戻った時、病気だった親類は癒されていた。聖母に司教へしるしとして花を持っていくよういわれたディエゴは、花をマントに包み、司教館に運んだ。司教館に花を届けた際、ディエゴのマントには聖母の姿が映し出されていた”
アステカ文明がスペインによって滅ぼされたのが1521年 10年で神様を鞍替えするとは思えないのでカトリック教会が何れかの時点で作った話では? と疑いの目で見てしまう薄汚れた大人でゴメンナサイ
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こちらが聖母マリアの出現から色が褪せていないという奇跡のマントだそうです (硝酸をかけても無事、爆弾が爆発しても無事と他にもいろいろ奇跡があるそうなので興味のある方がググってみて下さい)
パノラマ風景はこんな感じでやっぱり教会とは思えないモダンな空間 毎年開催されるサンタ・マリア・デ・グアダルーペ祭前後だけでもメキシコ中から数百万人の信者が訪れ、年間では2000万人近くの参拝者が訪れる超絶人気スポットです(東京ネズ公ランドの年間入場者が3000万なので結構な人数)
新聖堂見学を終えて奇跡の発端となったテペヤックの丘へ
バラの礼拝堂ことセリート礼拝堂 ディエゴが聖母と出くわした証拠となる花(バラ)を摘んだとされる場所に建てられたのでバラの礼拝堂と言われる(この場所が奇跡の発端なので合わせて訪れたい場所) 1556年に最初に建てられた寺院で1709年、1976年と建て替えられているみたい
礼拝堂の中にもマリア様が祀られていました 丘の上から新旧聖堂とその向こうに広がるメキシコシティの街並みの景色が素晴らしいので是非足を運んでみて下さい
珍しい円筒状のデザインのポシト礼拝堂 円形の基礎の礼拝堂なんて初めてお目にかかりました 礼拝堂内もやっぱり聖母マリア様だらけでした
でも一番良かったのがドーム部に描かれた淡いブールの天井画 1777~1791年にかけて無償で建てられた礼拝堂だそうですが内装がとても綺麗で良かったです(設計者も請負業者もノーギャラ 資材は司教と人々からの寄付で建てられたそうです)
インディオ礼拝堂 聖母と出くわしたディエゴが1531年から1548年に亡くなるまで住んでいた場所に建てられておりディエゴの遺物や遺骨が納められている礼拝堂
聖堂の初代管理者を務めたディエゴは2002年に聖人とされ聖列に加わりました 神の手を持つディエゴも2020年に亡くなってしまいましたね… 合掌
カリヨン 新聖堂と同じくモダンなデザインの鐘楼として機能するオブジェ 1989~1991年に掛けて作られた高さ23mのカリヨンには48の鐘がありオブジェの各面に様々な時計(アステカ時計や日時計などもあります)が組み込まれています
16時にはディエゴと聖母マリアとの遭遇から始まる機械仕掛けのギミックが中央の円形部分に登場するので時間が合えば是非見学して下さい
旧修道院 こちらも一時地盤沈下による傾斜の為閉鎖されていましたが補修により現在は見学可(あまり特筆するものはなし)
一周回って帰ってきた旧聖堂 1695~1709年にかけ建てられた聖堂で地盤沈下で傾き崩壊の危機があったことから現在の新聖堂へその役をバトンタッチしました 現在は地盤沈下による傾き補正の工事が終わり閉鎖から約四半世紀ぶりに復活し門戸を開いています グアダルーペ寺院を何度も訪れたヨハネパウロ2世の銅像も旧聖堂の隣に建てられていました
旧聖堂の内部 修復が終わった聖堂内は十分現役でブイブイ言わせそうな立派な内観でした
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- テオティワカン遺跡は北バスターミナルからAutobuses Teotihuacanバスで
- テオティワカンはメチャメチャ広い 日影も殆どないので暑さ対策はしっかりと
- 見所は2つのピラミッド、ケツァルパパロトルの宮殿、ジャガーの宮殿、ケツァルコアトルの神殿
- グアダルーペ寺院の最大の見どころは新聖堂奇跡のマント(半地下の歩道から見る)
- グアダルーペ寺院はマント以外にも見所たくさん 時間が合えばカラクリ時計見学も
関連リンク集
- visitmexico.com メキシコ政府公式観光サイト
- CDMXtraval メキシコシティ公式観光サイト
- メトロCDMX メキシコシティメトロの公式サイト
- Central del Norte メキシコ北バスターミナルの公式サイト
- Autobuses Teotihuacan テオティワカン行の運行バス会社サイト
- テオティワカン遺跡 inah.gob.mxのテオティワカン遺跡紹介サイト
- グアダルーペ寺院 グアダルーペ寺院の公式サイト