私たちが最後にガッツリ旅行したのは2012年でした。 それから7年振りの「世界一周旅行」で感じたのは諸外国の経済成長ぶりでした。 15年位前までは中国人観光客は全く目立つ存在ではなかったのですが今回は世界中どこへ行っても中国人だらけ。 アジア人に対するモノ売り掛け声は「コンニチワ!」でしたが、今回はほぼ「ニーハオ!」でした。

東南アジア、南米大陸の都市部には立派なショッピングモールが建ち、着実に欧米ライフ化が進んでました。 ローカル食は確かに安いけど小洒落たお店やスタバなどの世界的チェーン店ではそれなりの値段で提供され、先進国のオーストラリアやアメリカに至ってはファーストフードですら高くてやりくりが大変でした。

先進国なのに経済成長が実感できていないのは日本だけ? 世界は着実に豊かになっており、日本経済の地盤沈下をハッキリと痛感・自覚して思ったことをつぶやいてみました。

寅吉
寅吉
旅に出るなら早ければ早い方がオトク?  様々な観点で考えてました。

思い立ったら吉日 さぁ旅にでましょう

 

増え続ける旅行者

インバウンドで日本の訪日外国人が毎年増加なんてニュースがよく聞かれるけどそれは日本の魅力が世界に認められた訳でもなく単に旅行する人の分母が増えただけの話。 航空利用者の推移グラフを見ても一目瞭然で加速度的な増加が分かります。 上昇に拍車を掛けてたのは2004年辺りからでLCCの拡充、中国台頭に始まるアジア圏の成長が主な理由。 リーマンショックで一時は伸び悩みましたがまた力強く上昇。

2020年は世界的なコロナウイルスの影響で大きく落ち込みそうですがこの右上がりトレンドは止まりそうにありません。


出典:borneo bulletin

今後、世界成長と共にますます海外旅行を楽しめる人が増えることは必死ですね。 世界人口は約75億、旅行できる人口も増えることはあっても減りません。

 

お鈴
お鈴
観光客が増えすぎて観光地はどうなっちゃうのかしら?

 

オーバーツーリズムの観光地

増加する観光客は観光公害、オーバーツーリズムという形で問題をアチコチで引き起こし始めています。 日本では京都が有名ですが世界中をみても

  • スペイン/バルセロナ 旅行者排斥の動き
  • タイ/ピピ島 立ち入り禁止
  • クロアチア/ドブロブニク 入場規制
  • ギリシャ/サントリーニ島 入場規制
  • ペルー/マチュピチュ 時間交代制
  • インド/タージマハール 入場規制

と例を挙げたらキリがないほどオーバーツーリズムの事例が出てきます。 SNSの影響も大きくインスタ映えともなると短期間で状況が一変してしまうのも今の時代の特徴の一つ。

人気観光地はプレミアムチケット化必至。 入場規制も厳しくなりそう。。。
寅吉
寅吉

旅行中に実感した世界のインフレ

世界一周に出かける前は私たちもネットを見て色々と下調べをしました。 それもなるべく新しいブログを選んでチェックして出かけました。

でも、実際に行ってみて驚いたのは2年前の料金どころか1年前の料金ですら当てにならいほどインフレ感。(特に南米で) インフレと言えばアルゼンチンかと思っていましたがアルゼンチンに限らずアチコチで下調べした値段からの値上げに驚きました。

実際メンドーサのレストランで食べたステーキは2ヶ月後に行ってみたら全く同じモノで約5%値上がりしてました(笑)

寅吉
寅吉
日本で物価の上昇がそれほど感じられない分、海外のインフレにはたまげたな~

所得が伸びていない国、日本

産業革命以降いろいろなデータが急激な右肩上がりを見せています。 先ほどの航空利用者数も然り。 そして各国の賃金推移も同じように右肩上がりを続けているのデス。 ところが日本の賃金だけはバルブを機に悲しいホドに停滞中!!

これは言うまでもなく日本人なら肌で感じている事実。 悲しいキーワードのオンパレード「失われた30年」、「就職氷河期」、「非正規雇用」、「働きすぎ日本人」、「休みが取れない日本人」。。。 バブル以降は明るい言葉が見当たりません。


出典:『実質賃金指数の推移の国際比較』(経済協力開発機構)

グラフにはありませんが当然ながら中国も力強い右肩上がりです。 モチロン途上国と言われる国でも賃金こそ低いものの上昇率は同じように右肩上がりです。 (今、一番ダメな国といったらベネズエラでしょうか?)

日本経済を語る上で、失われた20年、30年と良く言われますが今回の旅で日本の低迷っぷりを本当に肌で痛感しました。 先進国では全てが高く感じられ、途上国では安いご飯を食べても「これなら日本のサ〇ゼリアのランチの方が質・サービス考えたらよっぽど安いんじゃないの?」 と思わずにはいられませんでした。

バブル期を少しでも知っているだけに悲しい限り どうしてこうなっちゃたのかしら?
お鈴
お鈴
寅吉
寅吉
学生時代は凄かったよね お金に困る気がしなかったからね

 

海外旅行が高嶺の花になる?

途上国・後進国だから物価が安いという話は昔の話。 途上というだけあって伸び代は先進国より上。 当然物価も毎年あがるし、旅行者が集まる観光地に至っては高いデマンドに応じて輪をかけて上昇。 それもそのハズ、値上げの基準は金払いの良い客層(アメリカ・欧米・中国)が基準だから。 日本の賃金・物価が延びないままだと海外旅行がどんどん庶民の手から離れていく日が来るかもしれません。

朝から晩まで働き、どの国よりキッチリ真面目に仕事をしてもお給料は上がらずまともに休みも取れない。。。 年収1000万以上稼げれば話は違いますが、多くの日本人が超高齢化社会・年金問題等、少なからず将来に対する不安感を感じているのではないでしょうか?

私たちは長野の片田舎の出身ですがバブル期はそんな田舎の会社の社員旅行でさえ海外旅行だった記憶があります。 就職氷河期以降の若い人にはピンとこないかもしれませんがバブル時代を知る中年夫婦として2018-2019の世界一周旅行は先進諸国とのパワーギャップを大いに感じる旅となりました。 帰ってきて思ったことは「もっと早く行けば良かったかも」 「先送りしてたら金銭的にもっと大変だったかも」 としみじみ思い、最終的には「思い切って行って良かったね」というトコロに落ち着きました。

ただ単にアンタの稼ぎが悪い話だけじゃないの?
お鈴
お鈴
寅吉
寅吉
はうっ それを言うかね?

長期旅行・世界一周は早めの実現がおススメ

早く旅に出た方がいい理由まとめ

  1. 日本の賃金・物価はこの先しばらく上がりにくい(お金は個人に回らない?)
  2. 1に対し諸外国は右肩上がりに上昇し相対貧乏になる
  3. 生活物価は微増でもエアー代・旅行保険料・予防接種料はアゲアゲ
  4. 旅行可能人口が増え続け、観光地の値上げ・規制に拍車がかかる
  5. 究極 この先何があるか分からない。。。

ちょっと話が暗くなりましたが、それでも日本はまだまだ素晴らしい国です!! そして世界もまた素晴らしいです。 いつか行きたい と思っているなら是非出かけてください。 テレビで見るのと実際にその地に立つのでは天と地の差があります。

今の日本の現状を考えると他の先進国並みにお給料が貰えて、長期バカンスも楽しめる環境が近い将来訪れるというビジョンはちょっと想像できません。 なので世界一周のような思い切った旅行をしてみたいと思っている方は旅立ちは早ければ早い方が吉だと思います!! 今年は世界的コロナ流行で大変ですが平和である限り出かけちゃいましょう。

 

寅吉
寅吉
一度きりの人生 旅に限らずやりたい事はやれる内にやりましょう 人生やった者勝ち!!