世界一周旅行の準備にあたって最重要なモノの一つが航空券手配。 予算、旅行スタイルによって大陸周遊チケットだったり、LCCだったり選択肢はイロイロあると思います。 私たちが利用したのはJALが加盟するOneWorldの世界一周券でした。 今回はそれぞれのポイントを考慮してルート決定に至るまでのオハナシです。
世界一周券 何を選ぶか?
アライアンス世界一周券の利点
- 支払い済なので旅行中の大きな出費を心配しないで良い
- ハイシーズンの料金変動を受けない
- マイルが獲得できる
- 長距離路線を多用する場合は安上がりになる
- 座席ピッチがLCCより広い(長距離ホド重要)
- 預け荷物料を心配しないで良い
- デメリット: ルート・日付変更が面倒で費用が発生する

LCC型旅行の利点
- その都度手配なので自由度の高い旅行が可能 事前計画に縛られない
- 日程・キャンペーンによっては更に安く利用できる
- 長距離路線が少なくてすむ人にはトータルコストを抑えられる
- 1年以上かけて旅行する人に向いてる(世界一周券は1年以内の期限制限)
- 思いつき、偶然性などを楽しみたい上級者に向いている(?)
- デメリット:長距離路線の運航が少ない 預け荷物代はオプションなので注意が必要

アジア~ヨーロッパ、南米~北米、アフリカ縦断など陸路メインで移動するエネルギッシュなバックパッカー派にはLCCはとても魅力的だと思いましたが、年もそれなりということで確実性も考えてアライアンス系の周遊券を利用することにしました。
アライアンス選び
アライアンス系チケットを利用すると決めた次の作業がアライアンス選びです。 選択肢はだいたい下記のアライアンスから選ぶことになるかと思いますがそれぞれのシュミレターを試してみた結果、最終的に今回の目的地の一つとなるイースター島へ行くことができるOneWorldの周遊券を使って旅に出るコトにしました。


ワンワールド
- 大陸数に応じたシンプルな料金体系(飛行距離は無関係)
- 日本ではJALが加盟するアライアンス
- 唯一イースターに飛べるアライアンス(イースター島へ行く人にはコレ)
- 北米はアメリンカン航空路線
- 移動マイルが多い場合、下の2グループより安い
※2020年4月30日をもって、LATAM航空はOneWorldから撤退となり、イースター島へは行けなくなりました
スターアライアンス
- マイル数に応じた料金制(上限39,000マイル以内)
- 日本ではANAが加盟するアライアンス
- 加盟アライアンス数が多い
- アジア・欧州の路線が充実 (但しアジア・欧州はLCCも充実している)
スカイチーム
- マイル数に応じた料金制(上限38,000マイル以内)
- ロシア、西アフリカ等ツウな場所に運行するアライアンスあり
- 北米はデルタ路線 メキシカン航空も使える
- オセアニア方面はほとんど使えない
各アライアンスの特徴や料金等は世界一周堂 さんのHPに詳しくまとめられているのでそちらでチェックすると良いと思います。
実際旅行して航空券の話も何度か話題になりましたがマイル制料金だと、4~5大陸を周遊するとマイルオーバーしたり、割高になってしまい路線的にもバランスが良いという理由でOneWorldを選択したという人が多かった気がします。 もちろんLCCを利用している人もいましたが、安いタイミングに合わせて行き先や時期を決めているという人もいました。

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ルート決定まで
利用するアライアンスを決めたら、次は実際に有効なコースでルートが完結できるか調べる必要があります。
世界一周チケットを扱う代理店(世界一周堂 、H.I.S. 等)で相談するのも手ですが当然営利企業なのでそれなりの料金がかかるので時間があれば自分でネット上でやった方が良いかと思います。
上記3アライアンスはWeb上でそれぞれルートを組み立てることが出来るのでトライ&エラーを繰り返しながら一筆書きになるようルートを作成していけばOK。
ウェブ上でシュミレート
アライアンスごとにそれぞれルールがあります。 OneWorldの場合は1年以内、東回りor西回りで1方向のみ、搭乗回数は最大16回 etc. など様々なルールがありますが要はそれぞれのシュミレーターページでエラーにならなければOKです。 作成したルートは保存できるので何パターンも試してみて一番最適なルートを決めました。
アライアンスのルート作成ページ
またアライアンスの各航空会社ごとドコからドコへ直通便が就航しているか調べるのにFly Team という航ちゃん系サイトがとても便利でしたのでこちらも是非チェックしてみて下さい。(時刻表も調べられます)
※Fly Teamサイト 航空会社・路線情報バッチリです
私たちのルート

ポイント
- シドニー発の5大陸周遊券
- 最大搭乗階数16回フル利用(1区間陸路)
- イースター島に行ける
- アメリカからアイスランドへ直行便がある
- ヘルシンキ~マドリッドは移動手段が沢山あるので陸路扱い
スタート地は日本ではなくてシドニーからの5大陸周遊券としました。 理由としては6大陸周遊券にしてしまうと①単純に料金が上がってしまう、②最大搭乗階数に達しているので削る必要がある、③日本~シドニーまでLCC移動した方が6大陸周遊券にするより安上がりだった という理由からです。(※実際には寄り道しすぎて高くなりましたが…)

旅行シーズン
世界一周チケットでの周遊期間はシドニー発(2018.10.28)→最終便ヨハネスブルグ発(2019.09.23)という期間に設定しました。 具体的な旅行先のシーズンは以下の通り
- 日本出発10月中旬(アジア諸国を寄り道して)
- シドニー発 10月下旬(シドニー滞在18時間ホド)
- 南米11月~2月下旬(いわゆる南米の夏)
- 中南米3月~4月上旬(アメリカが春を迎えるまで)
- アメリカ4月上旬~6月中旬(暑くなるまでに国立公園を巡る)
- アイスランド夏至(いちばん日が長い時を選ぶ)
- 北欧・ヨーロッパ6月下旬~8月下旬(いわゆる夏)
- アフリカ南部8月下旬~9月下旬
- オーストラリア9月下旬~10月中旬 そして帰国へ
終盤のアフリカはベストシーズンとは言えませんが全体的に「夏」を追っかけるようなイメージで計画したので結果、中途半端な季節となったのですが寒くもなく暑くもなく特に問題ありませんでした。(ビクトリアフォールズが乾季で水が少なかったのがちょっと残念と言えば残念)
また周遊券スタート地点のシドニー(オーストラリア)は一番最後に西オーストラリアをドライブ&キャンプする予定でしたが残念ながら予算的に苦しくなり割愛となってしまいました。。。
