前半は悪天候に苦しめられたパイネトレッキングでしたが、3日目はようやく青空に恵まれ、美しい景色を満喫できました。テンションも一気に回復し、その勢いのまま4日目はいよいよパイネ最大のハイライト、シンボルであるラス・トーレスを目指します。
夜明け前の真っ暗な中を歩き始め、朝焼けに染まるトーレスを目指すパイネ国立公園4日目のお話です。果たして、念願の朝焼けのラス・トーレスを見ることはできたのでしょうか?
(2018年11月22日現在 最新の料金・現地事情と異なる場合があります)
パイネ国立公園4日目
本日の予定
パイネ国立公園4日目はパイネの代名詞ともいえるラス・トーレスアタックの日。 この日は、早朝にラス・トーレスを往復(約8km)した後、セントラルキャンプ場まで下山(約5.5km)。合計約13.5kmの行程で、Wトレック完走予定です。(グレイ氷河とフランセス谷は悪天候でキャンセル)
ラス・トーレスへ
チレーノキャンプ場~トーレス湖展望台
チレーノキャンプ場からラス・トーレス眺望ポイントまでは約4km 2/3はアセンシオ川沿いのへなちょこ登り道ですが最後1/3は急斜面を一気に登ります。
3:20起床 パイネ一番の冷え込み(たぶん0度前後) テントを張っていたウッドデッキには霜が降り、キラキラと輝いていました。
外は真っ暗で天気が良いかまるで分からず、出発していいものか迷っていたら周りのキャンパーがごそごそ動き始めたので後れをとるものかと準備開始。
3:50 寒さ対策を取りキャンプ場を出発 ヘッドライトの明かりを頼りに歩く。 足元を見て歩くのがやっとで周りの様子は何も分からず。
途中、アセンシオ川を渡り森林帯の中を少しずつ登りながら歩く。(①~②の間) 私たちは要所要所で後発グループ何組かに抜かれながらの行脚でした。
②のポイントを過ぎ、川沿いからラス・トーレスへ向け登り始めるものの、周囲はまだ暗くヘッドライトが必要。

5:40 森林地帯を抜けガレ場の上りに変わったあたり。 気温は低いですが、出発からほぼ休み無しで動いている為、体はポカポカ(雨具、ライトダウン1枚は不要)
風が強く、厳しい環境下でハイエゾマツのような低木しかなく、標高800m以下にも関わらず森林限界ギリギリ。

アセンシオ谷方向を望む この辺はもう殆どガレ場。 足元には昨夜の雪がうっすら積もっていました。

5:40 トーレス湖展望ポイントまであと少し! 3本の尖塔が近づいてきます。

6:00 出発から約2時間ちょっとでほぼ到着。 トーレス湖はこの巨大な岩々の向こう側です。

6:05 トーレス湖(標高875m)到着。 到着したものの雲があり、かろうじて尖峰が見える程度でした。

霧の摩周湖ならぬ 雲のラス・トーレス。 陽は上がっている時間なので朝焼けに輝くトーレスの姿は拝めず。
今回の遠征ではこの写真が精一杯でした。
写真には写ってませんがダイヤモンドダストのような氷雪が強風に乗って舞ってきます。

6:20 下山開始 滞在時間15分以下… (止まっていると風が強く、寒くていられませんでした)
トーレス湖~チレーノ下山の様子

7:10 ②のポイント ヘリポート、トイレ有 昔はキャンプも出来たようですが今は閉鎖となっているようです。
②の地点よりチレーノまでは林の中の森林浴コース。 特に難所はなく、迷うこともありません。(場合によってぬかるみあり)
7:55 ①のポイント。 特に問題はありません。 ここまで来ればチレーノ到着も目前です。

道中の様子。 公園内の水は飲料可、給水できる水場が数か所あるのでペットボトルなど給水できる容器を持参しましょう。
最後のガレ場はハードな急坂で給水ポイントもないので、水は1人1リットル以上はあった方がいいかもしれません。
アセンシオ川に掛かる橋を渡り、しばらく進めばチレーノキャンプ場に到着です。
8:30 チレーノに無事到着。 荷物まとめ・テント撤収等下山準備。
チレーノからセントラルへ
チレーノからセントラルへ
10:10 雨が止むまで1時間以上山小屋で待機してから下山開始となりました。(山小屋は雨宿り客で超満員でした)

10:50 クエルノス・セントラルとの分岐地点に到着。 再びスコッツベルグ湖さん、こんぬづわ♪

セントラルからの登りはクエルノスからの登りより急坂。 でも、下りなので問題なし。

そして再びアルミランテ・ニエトの迫力ある山塊が望めました。
11:40 分岐案内板からほど近いアセンシオ川に掛かる大きなつり橋を渡ります。

アセンシオ川からセントラルキャンプ場までは約2kmの道のり。 アップダウンは殆どなくダラダラと歩きます。


12:00 公園内の高級ホテルである ホテル ラス・トーレス パタゴニアを羨ましげに見ながら歩く。 残りはあと約1kmほどです。

ラス・トーレス パタゴニア正面のトレッキング道沿いにはキオスクがあり、アイスまで購入できます。

12:20 セントラルキャンプ場到着で本日の行程は終了。 キャンプサイト利用料は1泊2人で40USD
悪天候に泣いた前半~パイネの美しさとトレッキングの楽しさを実感できた後半、長いようであっという間の道のりも、ついにゴールを迎えました。

セントラルにて
セントラルキャンプ場の様子

セントラルキャンプセンター 左建物がトイレ・シャワー棟。 白の風避けテントは休憩場。 右が受付小屋です。
白テントの中はベンチテーブルセットが2つ。 トイレとシャワー棟(右)
トイレ洗面とシャワー室(寒くて入らず) トイレの裏が洗い場(右)
テントスペース
テントは板場となっている場所以外、どこでも好きな場所に張れる区分無しキャンプ場。(風が強くて木や茂み脇が人気スポット)

↑ セントラルキャンプ場はこんなロケーションにあります。
午後は時間があったので周辺を散歩したりのんびり過ごしました。(ただし夕方から再び凄い風)

初日同様、パイネ最終日の夜も風がかなり強く吹きました。(風のみ 木陰にテントを貼れたのでパイネ・グランデ宿泊時よりはずっと良いコンディションでした)
ということで天候に振り回されながらも、忘れられないトレッキングとなりました。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- パタゴニアの風はハンパない
- 日帰り弾丸でのラス・トーレス往復は若い人に限る
- 朝焼け目的でセントラルから夜中に出発するのはNG(パトロールが巡回、怒られます)
- 天候の悪い場合も考えて雨具・防寒品はしっかり準備されたし
- 次回泊まるならホテル ラス・トーレス パタゴニアで(笑)
関連リンク集
- windy.com 風予報に強い気象サイト
- CONAF 国立公園管理オフィシャルサイト
- FANTASTICO SUR 公園内民間宿泊施設運営会社
- VERTICE PATAGONIA 公園内民間宿泊施設運営会社
ここが変わったよ 2026年考察
1. パイネ国立公園の風:その凄まじさは変わらず
風速84km/h(約23.3m/s)は、日本の台風基準でいうと「強い台風」の暴風域に相当。
- 体感の比較:
- 20m/s(約72km/h):まともに立っていられず、身体を斜めにしないと歩けないレベル。 小石が飛んできます。
- 25m/s(約90km/h):パイネでは「日常茶飯事」ですが、日本では走行中のトラックが横転し始めまるレベル。
- パタゴニア特有の現象:「ウィリー・ウォーズ(Williwaws)」と呼ばれる、山から吹き下ろす突風が湖面を叩き、水を巻き上げて竜巻のように見えることがあります。 これが原因でペオエ湖のフェリーが欠航したり、トレッカーがザックごと飛ばされそうになることもあるそうです。
2. ホテル ラス・トーレス パタゴニア(Hotel Las Torres Patagonia)最新料金
かつての牧場主の邸宅のような趣がある、公園内最高級ホテルの一つ。 2025-26シーズンの標準的な料金目安はこんな感じ。
- ツインルーム(1室2名利用):約850〜1,100USD/泊
- オールインクルーシブ(食事・ツアー込):1名あたり 約1,200USD〜/泊
2018年当時よりもさらにラグジュアリー&エコツーリズム化が進み、テント泊との価格差は開く一方で庶民には手の出しにくい金額に…
3. セントラルキャンプ場(Camping Central)の現状
自由的な雰囲気が感じられたセントラルキャンプ場ですが、現在は運営方法が下記のように変更されました。
- 予約とチェックイン:現在はLas Torres Patagonia社により管理され、ウェルカムセンターでのチェックインが必要。 昔のように「空いているところに自由に張る」ことはできず、指定された区画に張ります。
- 設備:2018年当時よりもシャワーやトイレの棟が整備され、Wi-Fi(有料)が利用できるようになりました。
























