16世紀以降のスペイン植民地時代の街並みが400年以上にわたり良好な状態で保存されてきたことが評価され、世界遺産に登録されたクエンカ。 シンボルであるクエンカの大聖堂を始めとした教会はもちろん歴史ある街全体が見所となっています。
今回は、長きにわたるスペイン統治時代の面影を今に残す教会や歴史ある街並みを中心に、「クエンカ世界遺産編」としてまとめてみました。
(2019.01.20~2019.01.24現在)
クエンカの教会
クエンカ大聖堂
クエンカのシンボル的存在で3つの青いドームが特徴的なクエンカ大聖堂。 カルデロン公園を挟んで向かいに建つ旧大聖堂が手狭になった為、1885年に建てられました。(完成までに100年以上を要する)
塔の上の三角屋根がないのは設計ミスだそうで、屋根を完成させた場合その重さで崩壊してしまうから現在の姿になったとか…
まず目に留まるのが見事な正門。 特別な場合以外は閉ざされていますが昼も夜もとても絵になる重厚な扉。 インスタ映えスポットとして人気となっています。
大聖堂内。 床はカラーラ大理石。 シンボルとなっている蒼いドームが身廊の上に並びます。
大聖堂は、ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネッサンス様式などの様式が調和した折衷形式タイプ。
塔に登れるということで登ってみました。 1人2USD(昼休み時間あり)
エクアドル第三の都市と言われるクエンカですが都会らしさはあまり感じられず落ち着いた雰囲気の街並みが広がります。
青いドームはあいにくの修復中。 夜はライトアップされて更に青く輝きますが、なかかな全景をフレームに収めるのが難しかったです。
旧大聖堂
クエンカ大聖堂と公園を挟んで向かいあって建つ旧大聖堂。 1557年に建設が開始され1573年に祭壇と礼拝堂が完成。
現在の塔は1867年位建設されたそうです。 新しい大聖堂の陰に隠れてしまったせいか、ちょっとさみしい感じの教会でした。
大聖堂と大聖堂の下の墓を回るオーディオツアーあり。 2USD
東のバラス 西のセバスチャン
スペイン人によってクエンカが作られた際の街の東の境・西の境に建てられた教会。 現在の街は当時の境より遥かに拡張されもはや境ではありませんが、当時の街の規模を思いながら歩くと面白いかもしれません。
サン・バラス教会。 カルデロン公園から少し外れますがクリーム色のドームが遠くからも良く目立つとても重厚な教会。
初代教会は1557年に建てられたクエンカでも最も古い教会のひとつ。 400年に渡り街の東の境界を成していたそうで1938年に元の構造をベースに現在の教会に再建されています。 ファサードのピンクの大理石は近くの鉱山からのものだそうです。
サン・セバスチャン教会と十字型の噴水を持つサン・セバスチャン広場。
派手さはありませんが建設はクエンカ設立直後の1560年とサン・バラス教会同様に歴史がある教会。 東の境がサン・ブラス教会に対し、サン・セバスチャンは西の境とされていました。すぐ近くに近代美術博物館(やっぱり無料)があるので合わせて見学できます。
その他たくさんの教会
大聖堂の近くにある サントアリオ マリア教会とカルメン修道院。 前者は1730年頃・後者は1682年に建てられています。 教会の前はフラワーマーケットとなっておりとても華やかな雰囲気。 歴史ある広場とカラフルな花々の組み合わせは写真映えポイントとして人気です。
市庁舎の斜向かいに建つ42mの青屋根の2つの塔がシンボルとなっているサン・アルファンソ教会。
1874年~1888年にかけて建設。 左の塔に備えられている時計は1940年代のものだそう。
奥行きがある教会ですが正面から見ると白壁に青屋根とシンデレラ城のようでした。 教会内には大天使カミエルの植民地時代の絵画があります。
サント・ドミンゴ教会。 元々は1562~1569年にかけて建設された古株教会の1つ。
現在の教会は1906~1926年にかけて建てられたもので塔の高さは40m。 鐘はクエンカ市内最大となり鐘幅2.6m 高さは2mあり、その音色は深くて重い音がします。
ライトアップ時はまた雰囲気が変わり教会内も祭壇に明かりが灯り、また違った雰囲気となります。
サン・フランシスコ教会 白地の教会に薄い朱色の色使いが可愛らしい教会。
最初の建設は1560年にさかのぼりますが現在の教会は1920~1932年にかけて建てられたもの。
脇のサン・フランシスコ広場には衣料品の露店市が立つことで知られていましたが、訪問時は広場が全面改修中で残念ながら市はなし。
トドス・サントス教会 プマプンゴ博物館から市の中心地に向かう途中にある教会。
もともとはウスノという名前の先住民の神社があった場所でスペイン占領後に教会を建設したことに始まっています。
現在の建物は1820年に建てられたもので2005年、2007年と火災が起きそれぞれ修復がなされています。
ラ・メルセー教会 と脇の広場に建つ銅像。 どなた様かは存じませんが…
歴史ある建造物・街並み
街並みの保存状態が良かったことから世界遺産登録となっただけあり街は教会以外にも植民地時代の面影を残す建物が沢山残されています。
クエンカ市庁舎
やたらカッコいい建物はクエンカ市庁舎。 ベルギーで修業を積んだキト生まれの建築家ルイス・フェリペ・ドノソ・バルバによる設計で1922~1926年にかけて建てられた元銀行本店。 2002年11月以降クエンカ市庁舎として使われています。 夜のライトアップも素晴らしかったです。
裁判所
こちらは旧クエンカ大学ビル、現在の裁判所。 建物は1926-1929年にクエンカ大学として建てられ1953年に大学から裁判所へ売却されました。 エントランスホールから入ったパティオ(中庭)とドーム屋根は必見。
Sojosビル 大聖堂に近い場所にあるビル。 ベンジャミン・ソホス博士が1907年にこの建物を購入し、手を加え直した複数の様式がミックスされた面白い建物。
フラワーマーケットの斜向かいにあるFlore Hotel Boutique。 現在はホテルですが元々は1932年に建てられた街の有力者の建物。 ヨーロッパと言われても遜色なしの素敵な雰囲気の街角風景です。
その他、名前や由来は分かりませんが素敵な建物が街中至る所にあり、街歩きしてるだけでも楽しい街です。
無料ウォーキングツアーが月~土曜日の11:00と15:00に開催。 クエンカ大聖堂から始まり約2時間ほどかけて市内の主要ポイントを巡ります。
※参加費は無料ですがガイドにチップが必要
11月3日通り
クエンカ市が近年資金を投じて整備しているトメバンバ川沿いのエリア、緑豊かな川沿いには史跡のPuente Rotoやワッフルスイーツが人気の Cafe CIDAP、ナイトクラブがあります。
一段高い所を走るCalle Larga(ラルガ通り)には工芸博物館(CIDAP)、レミヒオ・クレスポ・トラル博物館(Museo Remigio Crespo Toral)がある他、階段脇のストリートアートも楽しめます。
Puente Roto(壊れた橋)
ちょっと外れにあるPuente Rotoという史跡(一応観光スポット?) 直訳すると「壊れた橋」。
その訳の通りトメバンバ川に掛かる手前で橋が壊れていました!! なるほどこれは壊れた橋だね。
クエンカ市内を流れるトメバンバ川。 整備された結果か分かりませんがゴミが見当たらず、南米らしからぬ綺麗な川でした^^
ストリートアート
11月3日通りとラルガ通りを結ぶ階段脇にはカラフルなストリートアートを楽しむことができます。
合気道!! 剣道!! 陶芸とイラスト&手芸ショップ。 久しぶりの日本語にも出会えました。
街中アート
11月3日通り以外にも街のあちこちでストリートアートを楽しむことができます。 歴史ある建物同様、偶然出会うストリートアートもこの街の楽しみの一つと言えるのではないでしょうか?
それにしても世界遺産の街としてストリートアートはどうなんでしょう? 描くには何かしらの許可がいるのでしょうか?
中にはドアの上の庇をうまく利用したアートもありました。
最後は可愛いアルパカの壁画アート この幅に描くセンスが素敵でした
歴史的建物、カラフルなストリートアート、美味しいレストラン等々 治安も本当に良く、安心して楽しめる街「クエンカ」 これまでのトラブル・緊張感からは解放され、久しぶりにホッと、そしてゆっくり過ごせるまさに常春のような過ごしやすい街でした。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- クエンカの街はライトアップで昼と夜の表情が楽しめるので両方必見
- 歴史ある建物に興味がある人は無料のウォーキングツアーがお勧め (英語あり)
- 歴史が古い建物もあるがストリートアートも沢山楽しめます
- 都会らしさがあまり感じられないクエンカは治安も食べ物も美味しい 居心地抜群でした
関連リンク集
- Visit Cuenca クエンカ公式観光サイト
- Free Walking Tour 無料ウォーキングツアーの予約先
- Tranvia クエンカトラムの公式サイト
ここが変わらないよ 2026年考察
2026年現在、エクアドル全体では治安の悪化が続いていますが、クエンカは今なお「比較的安全な都市」として知られています。
2025年の公式データでは、エクアドル全体の殺人率は人口10万人あたり約50人と南米でも最悪クラスに達していまが、クエンカの殺人率はその数分の一にとどまり、国内でもトップクラスの治安の良さを維持しています。
ということで、現在でも常春の楽園クエンカは多くの移住者・ツーリストから支持されています。
ブログに登場しなかった観光名所として…
トウリの丘 (Mirador de Turi)
旧市街を一望できる展望台。 特に夜景は「アンデスの宝石」の名にふさわしい美しさを望めます。 丘の上にある絶景を楽しめるブランコも人気アトラクションとなっています。
また、丘のすぐ麓にはMall Del Río 、Mall del Alto の2つの巨大ショッピングモールがあり1日楽しめます。
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