私たちの年代が抱くコロンビアのイメージは凶悪事件が多発する危険な国 軽犯罪は日常茶飯事で殺人、誘拐、麻薬事件も珍しくない無法地帯でとても観光で行く場所ではないと思っていましたが旅の途中で出会った方から治安が劇的に変わった街の様子を聞いて出かけてみることにしました
今回は人気沸騰の観光地 ピエドラ・グアタペ目的で訪れたコロンビア第二の都市メディシンの様子のお話です
(2019.01.12~2019.01.15現在)
メデジン
2000年位までは麻薬取引、テロ、身代金誘拐、殺人など凶悪犯罪のメッカとして名を馳せ、世界一危険な都市として知られたコロンビア第二の都市がメデジン(人口約250万)
コロンビア自体も1980年代からの反政府左翼ゲリラ(FARC)との激しい抗争で国としてもかなり危険な国というのが一般的なイメージでした(私たちもこのイメージが強烈に強い)
そんなメデジンですが2006年以降に導入されたたケーブルカーのインフラ整備(メトロは1995年開業)により年を追うごとに治安が改善され2012年には「最も革新的な都市」、2013年には「最も優れた都市デザインの都市」としても選出され、劇的ビフォーアフターを成し遂げたミラクル都市となりました!! (と旅の途中で知りました)

MetroとMetrocableで回る
観光で訪れた場合、メデジン市内の移動はメトロとメトロ・カブレと呼ばれるケーブルカーでコト足りると思います
両インフラはしっかり運営管理され、警官も配置されているので安心して利用できるのでメトロ・ケブルカーを駆使して移動しましょう
1995年開業のメトロは高架式 駅はモダンかつ清潔、切符(カード式)は一律料金で買いやすくスムーズに利用できるかと思います
メトロとメトロ・カブレは同一交通システムとなっており一律2,550ペソ(約80円) で利用可能 ※2019.01時
始点から終点に移動しようが他路線に乗り換えても改札を出ない限り全ての区間を一律料金で移動できます さらにメトロとケーブルカーは同じホームで繋がっており、そのまま乗り替え可能な為 メトロ→ケーブルカーと乗り継いでも料金は一緒です
メトロは2路線 Aライン・Bライン 山手に伸びるケーブルカーはH、J、K、L、Mの5路線 トラム1路線、専用バスレーンを走る高速バス路線が3本と充実しているので1回の改札2,550ペソ(約80円)でかなり広範囲の移動が可能
また、一部の駅にはFree Wi-Fiが整備されています(ケータイ等を出すのはどうかと思いますが…)

メトロBライン終点 San Javier駅からケーブルカーに乗り換えてLa Aurora駅まで夜景を見に行ってみました
ケーブルカーを掛けることにより低所得の人が都市部へ働きに出やすくなる 上空からの監視の目ができることにより犯罪の抑制につながると言った効果が生じ地域の安全・活性化に繋がるという仕組み

ケーブルカー終点のLa Aurora駅 駅舎は非常に綺麗で警備も居ますが駅舎から離れるとまだまだ治安は良いとは言えないので注意
駅舎からあまり離れない位置での夜景観賞 オヤジ狩りが怖いのでなるべく日暮れに合わせた早い時間に行きました
La Aurora駅周辺は日中はすり鉢状の赤茶色の街並み、夜は無数のオレンジ色の光がとても綺麗な絶景スポットです
こちらはAライン Acevedo駅から アルビ公園方面へ 独特な外観の図書館 Spain Park Library や アルビ公園へアクセスすることができます

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市内の雰囲気
コロンビア第二の都市 人口250万を抱える都市だけあって中心地は人も車も沢山
コロンビアはとにかく危ないと言うイメージしかなかったのでどうしてもビビり気味なのはご愛嬌
Yo Medellin看板 この手の看板オブジェは南米に多いです
繁華街 アマゾンの奥地から来ると人の多さにちょっと戸惑う(笑) 料理も選び放題 コロンビアは焼きバナナ 豆が定番でお米もフツーに食べる文化という事を知りました(麻薬・誘拐とかのイメージしかなかったので…)
繁華街には警察官や警らスタッフの姿があちらこちらにあり安心ですが裏を返せばそれだけまだ犯罪が多いのかもしれません
治安は一昔に比べ劇的に改善されたとはいえ路地裏や人が少ない道は避けた方が無難です
ボテロの出身地だけあつて駅建物内にもボテロの絵がありました
メトロは日本と変わらない感覚で利用でき、乗客のマナーもとても良かったです
メデジン街内観光
Rafael Uribe Uribe Palace of Culture
メトロ乗車中に目が留まる独特な外観をした立派な建物 ラファエル・ウリベ・ウリベ文化宮殿
1925年から1937年にかけて建てられたベルギーの建築家設計によるゴシックリバイバル様式の建物でコロンビアの国定記念物に指定され、無料で一般公開されています
カルチャーセンター的な役割を果たし、アンティオキアの文化遺産研究所が置かれる他、絵画の展覧会や図書館、歴史的資料を扱っています
パティオ(中庭) 建物は無料で見学できますがパスポート提示が必要です
屋上に上がることができ独特な形のドーム屋根も近くで見ることが可能 すぐ脇はボテロ広場
ボテロ広場
定番&お気軽観光スポット ボテロ広場
メデジン出身でコロンビアを代表する世界的に有名な画家・彫刻家 Fernando Botero の太っちょ彫刻作品が何体(23体)も設置されている広場
ボテロの手に掛かれば全てが太っちょにデフォルメされてしまうという強烈な作品の数々が鎮座しています ネコも太っちょなら犬だって太っちょ

見つめ合う太っちょ女と太っちょ男・・・
女と男・・・ チン○ン触られすぎてピカピカ 皆から愛されているモヨウ
同じくチン○ン触られまくりの太っちょ衛兵さん 全力で股間を守って下さい!!
ぽっちゃり好きには堪らない作品がたくさん
本当に色々な作品があるのでお気に入りの一体が必ず見つかるハズ
アンティオキア美術館
ボテロ公園に隣接するアンティオキア美術館 入場料1人18,000ペソ(約650円)
近代作品からアンティオキアの400年の歴史にまたがるさまざまな期間の美術品が展示されていますが・・・
目玉はやっぱりボテロの太っちょ作品
彫刻同様絵もブレない太っちょ画風 黄金に輝くウ〇コのオブジェもありました


美術館の近くにあった白亜のベラクルス教会
SALON MELAGA
創業1957年 市民から愛される歴史あるコーヒーショップ SALON MALAGA(San Antonio駅近く)
昭和生まれの私たちには懐かしさを覚えるレトロで味のある店内 メデジンのタンゴ文化を支えるサロンとして知られ、夕方以降はタンゴショーやタンゴを踊る地元の人たちの姿を見ることができます
コーヒー 1杯 1300ペソ(約46円)と激安 ラテなどの変化球はナシ ブラックコーヒーのみ(笑) 他の飲み物もビール、ジュースとシンプル
本場コロンビアコーヒーの味かどうかは分かりませんが激安料金でこの雰囲気が楽しめることを考えたら出かけて損はありません
Comuna 13
近年人気急上昇のエリア スラム一体がアートギャラリーと化したバルパライソ青空美術館のメデジン版が Comuna 13というエリア
メトロB線 San Javier駅近くのサン・ハビエル地区のエスカレーターエリア周辺中心に沢山の色鮮やかなストリートアートが楽しめます
San Javier駅からエスカレーターがあるエリアまでは1kmほどありますが治安に不安があるので個人ではなく必ずツアー(フリーツアーもある)で出かけることをおススメします

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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- 怖くて恐れ慄いていたメデジンに降り立つ日が来るとは思いもしなかった
- メトロはケーブルカーも含め単一料金 1回幾らで改札を出ない限り乗換OK
- 治安改善はされたとはいえ安全には十分注意が必要(個人的感想)
- 観光定番スポット以外の場所には不用意に足を踏み入れない方が無難
- かといって怖がり過ぎる必要もないので常識に照らし合わせ行動
関連リンク集
- medellin.travel オフィシャル観光サイト
- メデリンメトロ メデリンメトロ公式サイト
- antioquia美術館 アンティオキア美術館公式サイト
- Salon Malaga 老舗コーヒーサロン Salon Malagaの公式サイト