南米・チリのサンティアゴやアルゼンチンのブエノスアイレスで被害が多いといわれる「ケチャップ泥棒(ケチャップ強盗)」。
世界一周ブログでも毎年のように被害報告があり、「ケチャップ強盗」と検索すると数多くの体験談が見つかります。 そんな有名な手口に、南米旅行も終盤となった2019年2月、私たちもサンティアゴで遭遇してしまいました。
幸い被害は未遂で終わりましたが、一歩間違えれば荷物を盗まれていたかもしれません。 今回は注意喚起も兼ねて、その時の体験をご紹介します。 南米に限らず海外旅行では十分注意してください。
ケチャップ泥棒について
ケチャップ泥棒とは
海外では「Bird Poo Scam(鳥のフン詐欺)」として知られる古典的な窃盗手口です。 ターゲットの衣服や荷物に鳥のフンやケチャップ、マスタードのような液体をかけ、「汚れていますよ」と親切そうに声を掛けて近付きます。
汚れを拭くことに気を取られている隙に、別の仲間が財布やバッグを盗むという役割分担型の犯罪です。
共通したストーリーは下記の通り
- 気づかれない内に鳥のフンのような、マスタードのような「液体らしきモノ」をかけられる
- 善良な人を装った窃盗グループAがそれを指摘し、汚れ落としを手伝おうとする
- 汚れを落とすことに気を取られているうちにグループの仲間B又Cが財布をする・サブバックを持ち去る
- 何かしらを盗られてしまった後はあとの祭り Aが残っても無関係のフリで終わり
という一連の流れです。
被害の多い都市と場所
ネット情報を見ると南米では圧倒的にアルゼンチン・ブエノスアイレス、チリ・サンティアゴが多いですが他の都市でも似たような事件はあるようです。(それだけ多くの人が訪れていることの裏返しかもしれませんが…)
サンティアゴ
アルマス広場周辺、プエンテ通り、アウマダ通り、バスターミナルエリア、中央市場~ラ・ベガ市場
ブエノスアイレス
ラボカ地区、5月広場、オベリスコ周辺、レコレータ墓地、長距離バスターミナルのエリア
私たちの体験談
場所と時間
私たちがケチャップ泥棒に遭遇したのは2019年02月13日のことです
場所:サンティアゴ 南バスターミナル建物内
時間:朝8時半過ぎ 周囲にとても人が多い状況下で
チリ北部のイキケから24時間かけてサンティアゴへバス移動し、バスターミナルでそのままメンドーサ行きのバスに乗ろうとターミナルを移動していた際に遭遇しました。
TurBusとそれ以外のバス会社でターミナルが分かれておりTurbusターミナルから通りを挟んだ別ターミナルの建物に入ってすぐに何かをかけられました。

Turbusターミナルには8時30分ごろに到着、ターミナルの雰囲気は ↑ のような感じ。
真っ直ぐ進みTurbusターミナルの敷地を出て、通りを渡るとすぐ南バスターミナルです。
実際の現場の写真ではありませんがバスターミナル内の様子。
通勤時間の為か分かりませんが当時の人出はこの写真よりずっと多かったです。
建物内に入ってすぐに水らしきモノが頭に落ちた感じがしましたがエアコンの室外機の水だと思いそのまま進みました。
すると女の人が後ろから声を掛けてきました。
おばちゃん:「ま~ 大変 あなた 変なモノが付いているわよ」(スペイン語脳内翻訳)
振り返ると満面の笑みで人の良さそうなおばちゃんが片手にティッシュ、片手に水のペットボトルを持ち、
おばちゃん:「私が拭いてあげるわ…」 と頼みもしないのに近づいてきます。
さっきの「ピシャ」はコレだったのか!!
ほかのブログで見たケチャップ泥棒の話と完全に一致!!
タイミングぴったりな、世話焼き感満載のおばちゃん登場で全て理解できました。
事前にケチャップ泥棒の話は知っていたので全力で断ります。
おばちゃん:「いいわよ 今拭かないと 大変よ」(スペイン語脳内翻訳)
とキッパリ断り、数十秒も経たずにその場を離れました。
(周囲の人は誰一人として気にも留めずにスタスタ通り過ぎていきます)
ケチャップ泥棒のことを知らなかったら隅に避けて拭いていたかもしれません…
おばちゃんから解放され
と半分安堵しながら汚れはそのままでチケットを購入、メンドーサ行のプラットフォームへ向かいました。
メンドーサ行のプラットフォームはちょうど↑のような感じ。
後ろは鉄柵でガードが堅そうな場所で改めて汚れを確認しようとサブバッグを両足の間に置いた途端、どこからともなく手が伸びサブバッグを持ち去ろうとしました。
とっさに腕を掴んだらそのままサブバッグを置き、手を振り払って人混みに消えていきました。
本当に一瞬の出来事でしたがしっかり別の男が後をつけてきたようです。
最終的に何も盗られずに済みましたが最後まで注意をしていなかったと反省しました。
教訓
拭き取りおばさんはキッパリ断り、その場所を離れることができましたが、その後ここなら大丈夫だろうと 勝手に判断して最後の最後に油断してしまい危うくサブバッグを失う寸前までいきました。
おばちゃん遭遇から数分は経過していましたが安全な場所を確保するまでは身の回り品は決して手放さないことです。
また、旅に慣れて慢心するのもダメですね…
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- ケチャップ泥棒は本当にいます!!
- 似たような状況時は身の回り品を離す事なくしっかり断る、安全な場所へ移動
- しばらくは後をつけて来る可能性があるので最後の最後まで気を抜かない
- 旅に慣れると油断も生まれてくるので初心に返り、注意を怠らない
- 暴力的な場合に発展した際は下手に逆らわず身の安全を優先する
ここが変わったよ 2026年考察
ケチャップ泥棒は昔からある有名な手口ですが、2026年現在でも被害報告は後を絶ちません。 「自分は知っているから大丈夫」と思った私でさえ、最後の最後で油断し、危うく荷物を盗まれるところでした。
「海外では親切すぎる人ほど一度立ち止まって疑う」それくらい慎重でちょうど良いのかもしれません。 楽しい旅にするため、最後まで気を抜かず、安全第一で旅行を楽しんでください。
1. 気を付ける場所と手口
- アルマス広場やサンタ・ルシアの丘周辺など、2018年当時と全く同じ場所で発生しています。 ケチャップやマスタード、あるいは本物の鳥のフンに見える液体をかける手口は変わっていません。
- 最近では親切な地元民を装うだけでなく、「観光客風の共犯者」が「僕もかけられたよ、あそこに水道があるから一緒に拭こう」と誘い出し、より複雑なパターンのシナリオもあるそうです。
- スマホの露出に注意 拭くためにカバンを置いた隙だけでなく、汚された動揺でスマホを手に取った瞬間を狙うひったくりも急増しています。

