ルーマニア革命発祥の地ティミショアラから独裁政権が転覆したブカレストへ 夜行列車利用でブカレスト入りした様子と午後から出かけた旧市街地、ルーマニア正教会巡りのオハナシです
(2019.08.01現在)

 

ブカレスト到着

 

ブカレスト北駅

ブカレスト北駅

09:15 到着予定より50分遅れでブカレスト北駅に到着 ボックス4人席(固定)で全然眠れず中高年にはキツイ夜行移動となってしまいました バスや格安航空の方が良かったかも?

 

ブカレスト北駅の場所 駅は中心地の北西に位置してますが地下鉄(M1M4 Gara de Nord駅)に直ぐ乗り換えられるのでアクセスは問題ありません

 

すぐに地下鉄に乗り換えてしまったので駅舎を見ていませんでしたがなかなか味のある駅舎のようでした

 

地下鉄切符購入 地下鉄チケット

09:30 地下鉄Gara de Nord駅にて チケットはオレンジの券売機で問題なく購入できますが1回券チケットはなく2回券からの販売で旅行者的には2回券、10回券、24時間券の何れかの選択になるかと思います 料金はこちら

2回券、10回券は2人で1枚の利用が可能ですが24時間券以上のフリーパスは1度改札を通すと15分間利用不可になるので人数分を購入のこと

 

バス・トラムはSTBという地下鉄とは別会社の運営となりチケットは地下鉄と共通ではありません バス・トラムを利用する場合は別にチケット購入が必要です バス・トラムのサイト

 

地下鉄の様子

地下鉄の様子 地下鉄は4路線 5~10分ぐらいで電車が来るのでストレスなく利用できます 見学先は電車移動のみで回ったのでバス・トラムについては使い勝手がわかりませんが地下鉄利用だけで主要観光スポット廻りは出来るかと思います
 

ブカレストの宿(Airbnb)

ブカレストAirbnb

10:20 ブカレストでの宿は地下鉄M2 Universitate駅から歩いてスグ近くのAirbnbにて宿泊 Airbnb開業初のゲストということで朝から利用させていただきました♪ 宿泊代は1泊3,228円×2泊 駅に近く、旧市街地エリアも少し遠いですが歩けてしまう距離と立地はGood

小さなアパート1室丸貸し物件でスペース的には狭いもの小綺麗にしてあり気持ち良く滞在することができました

 

ブカレストAirbnb ブカレストAirbnb

唯一残念だったのが調理スペースが極小だったという点 調理に必要な物は一通りありましたがコンロはなく机に置かれた簡易電熱器具のみ 本格的に料理するには不便だったのがマイナス点でしょうか?

寅吉
寅吉
ボックスシートでよく寝れなかったのでお昼過ぎまで爆睡となりました…

 

 

ブカレスト初日街歩き

 

コルシア教会

Coltei Church

たっぷり昼寝をして14時過ぎに革命広場方面へ向けててテクテクお出掛け まずは宿のすぐ近くあったコルシア教会から ガイドブックや観光名所としてはあまり紹介されない正教会ですが1702年建築の教会で現役教会としてはブカレストでもっとも古い教会の1つ

 

Coltei Church Coltei Church

教会内観 イコノスタシスや壁画は1873年に製作されたものだとか 誰も居らず静かで良かったデス

 
旧市街の様子  旧市街の様子

1868年に設立されたルーマニア最古の商工会議所 これまた古そうな丸ビルは1935年築

 

旧市街の様子

軍人さんの養生幕で覆われた建物は国立軍事サークル宮殿 築100年の改修中のようでその美しい外観は見れずじまい

 

クレツレスク教会

クレツレスク教会  クレツレスク教会

クレツレスク教会 1720~1722年にかけて建設されたルーマニア正教会 共産政権下で取り壊し案が出たものの政権崩壊で生き残れたそうです

 

クレツレスク教会

入口のフレスコ画は18世紀のオリジナル画でとても雰囲気のある壁画でした 善と悪を裁く神の姿が描かれているとのコト

 

クレツレスク教会  クレツレスク教会

内観 教会内の壁画は1860年に書かれたもので最初に見学したコルシア教会の壁画を手掛けた人(Gheorghe Tattarescu)の作品

内観は撮影禁止だったのですが長崎に行ったことがあるという関係者(神父さん?)が現れ、どんどん撮っていいよ と言われ、言われるままに撮影 頼んでも居ないのにツーショット写真を撮ってくれたり日本人贔屓の方でした^^

 

革命広場

ユリウ・マニウ像

ビクトリエイ通り沿いの歴史的な広場 革命広場 広場にある坐像はユリウ・マニウの記念碑 ユリウ・マニウは1928~1933年にかけてルーマニアの首相を3期務めた人物で第二次大戦時にはルーマニアの共産主義化を阻止しようとした人物

後ろの建物はかつての独裁者チャウシェスクが率いた旧共産党本部 なるほどこの場所にこの記念碑ですね

30年前、この建物の2階バルコニーからチャウシェスク大統領が最後の演説を行い集まった聴衆から全否定を受けて演説を中断してしまった場所

革命時は激しい銃撃戦もありましたが今ではすっかり静かな公園となっていました 当時を知らない人が訪れてもあまりピンと来ないかもしれませんが記憶がある人にはとても感慨深い場所

 

ルーマニア革命犠牲者追悼記念碑

すぐ近くにはルーマニア革命犠牲者の追悼碑 2005年に建てられ高さ25mの大理石モニュメントですが・・・

 

ルーマニア革命犠牲者追悼記念碑  ルーマニア革命犠牲者追

荒らされてボロボロ 完成当時から不評で「杭に串刺しにされたジャガイモ」 「つまようじにオリーブ」 「革命のジャガイモ」と揶揄されてきたそうであまりに大切にされていないようでした

せっかくの観光地なのでちゃんと直すか別の記念碑に置き換えた方がいいデス

 

国立美術館

独立広場の反対にはかつての共産党宮殿を利用したルーマニア国立美術館(いつもの通り外観見学のみ) 複数の展示エリアがありそれぞれに料金が異なるので入館料については公式ページ にて確認のコト

 

カロル1世の騎馬像

すぐ北にはカロル1世の騎馬像 ルーマニア王朝の創設者で初代ルーマニア国王 初代の騎馬像は1939年に作られ1949年に共産党世間によって破壊 現在の騎馬像は2010年に復刻されたもの

こちらの像には不満がないようで落書き破壊行為はありませんでした 像の後ろの立派な建物はカロル1世の治世時代の1893年に建てられたブカレスト大学の図書館

 

アテナエウム

カロス1世の騎馬像の北アテネ音楽堂 1888年に建てられたギリシャ神殿のような入口と丸いドームが特徴的なコンサートホール 10LEIで内観見学できたので寄れば良かったとちょっと失敗

北上はこの辺りまでにして南下します

 

ルーマニア貯蓄銀行(CEC宮殿)

CEC宮殿

国立歴史博物館の前にあるとても立派な建物はルーマニア貯蓄銀行 1900年に建てられた歴史ある建物、宮殿として建てられたのかと思いきや最初から銀行(ルーマニアで最初の銀行)として使われていたそうです

共産主義のイメージが強かった国ですが共産支配以前の建物が多くあり、なかなかどうして見応えがある街

 

スタヴロポレオス教会

スタヴロポレオス教会

CEC銀行のすぐ近く スタヴロポレオス教会 1724年に建てられた教会 訪れた正教会はどれも入口にアーチ柱あり、ルーマニア独自のブルンコヴェネスク様式というらしい 初めて耳にする様式ですがブカレストの教会はこのスタイルが確かに多かったです

 

スタヴロポレオス教会

入口上部のフレスコ画 天井のみならず壁にもビッシリ

 

スタヴロポレオス教会 スタヴロポレオス教会

イコノスタシスと右側ドームのフレスコ画 聖人達が壁から天井までびっしりと書き込まれています 色褪せている箇所もありますがその分歴史を感じさせてくれます

 

スタヴロポレオス教会

一番高いドームには主キリストが描かれていました ドームのキリストは地震で被害を受け20世紀に修復されたそうですが他のフレスコ画はどれも古くオリジナルなのかかなりの年代ものとお見受けしました

 

内観はGoogleでグルグルして下さい 小さな教会でしたが内観はここが一番良かったかもしれません

 

旧王宮跡

旧王宮跡

旧王宮跡 絶賛修復中のようで工事用の養生幕で覆われていました ドラキュラのモデルになったヴラド・ツェペシュ公が15世紀に建てた宮殿ですが見学できるようになるにはまだまだ先になりそう

 

クルテア ヴェケ教会

クルテアヴェケ教会  クルテアヴェケ教会

旧王宮跡近く 外観がとても可愛らしいクルテアヴェケ教会 漆喰壁に埋め込まれたレンガ模様がお洒落で可愛らしい教会 建物自体はこれまでで一番新しく感じましたが設立は16世紀半ばとブカレスト最古の教会

 

クルテアヴェケ教会

建物同様一部のフレスコ画を除き殆どが修復されたものなのでブカレスト最古の教会と言えどその実感はなし 内観的にはここが一番煌びやかだったかな?

 

内観様子はまたまたグルグルで

 

ドゥンボヴィツァ川

市内を流れるドゥンボヴィツァ川 世界中の観光客を集めるならもう少し綺麗にしましょう

 

統一通り

統一広場を貫く統一通りの中心には巨大な噴水 公園の東には資本主義の象徴 大好きなショッピングモール ウニリイショッピングセンターがあります♪

広い道路を横断するのが面倒だったので噴水には近づかず南の大主教教会へ

 

大主教教会

大主教教会

統一広場の南に位置する大主教教会(後陣) 上から見ると十字の形を成すブルンコヴェネスク様式の教会

 

大主教教会

煙突のような3つのドーム屋根を持つルーマニア正教総本山となる教会 1654~1658年にかけて建てられ18世紀後半、19世紀、20世紀前半と修復されてきたので外観からは歴史の古さは感じられません

 

大主教教会  大主教教会

教会入口の内壁のフレスコ画は歴史がありオリジナルのような感じでした 教会内は撮影禁止だったので入口手前からズームにてちょっとだけ… 大主教教会だけフレスコ画やイコノスタスは見事でした

 

鐘楼

大主教教会の後陣の近くにある巨大な鐘楼(?) ルーマニア正教会はこれまで見てきたカトリック教会に比べると皆小ぶりでしたが内観のフレスコ画・イコノスタスはどれも味があるものばかりでした

 

統一通りから眺める議事堂宮殿(国民宮殿) この日はここまでとし、世界一大きい議事堂は明日に回します ハンガリーの議事堂は3番目に大きい議事堂でしたが2番目はどこ?(正解はアルゼンチンでした)

 

最後はウニリイショッピングセンターの近くにあるカルフールスーパーで自炊用食材を買って帰りました

ブカレスト 思いのほか見どころたくさん まだまだ整備が必要ですが世界的観光地として将来有望な都市でした

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • ティミショアラ~ブカレスト移動はLLC移動が安くて快適かも BOX席夜行はNG
  • ブカレストは地下鉄とバス・メトロのチケットは非共通 移動はメトロだけでもOK牧場
  • 革命広場に行くならルーマニア革命ニュースをYoutube等で事前勉強
  • アテネ音楽堂の内観見学(見るだけ)は10LEIと格安 可能なら是非に
  • 味があるルーマニア正教会内観一押しはスタヴロポレオス教会 撮影禁止もあるので注意
  • ブカレストの雌狼と双子の像はローマ広場にあるよ