プエルト・ナタレスの次にやって来た町 エル・カラファテ。 パイネ国立公園と並ぶパタゴニアを代表する世界自然遺産「ロス・グラシアレス国立公園」の観光拠点の役割を担う町。 そのエル・カラファテで体験したのは、ペリト・モレノ氷河のミニトレッキング。今回は老舗ツアー会社Hielo & Aventuraのツアー内容をまとめました。 世界でも数少ない“後退していない氷河”として知られる現役の氷河は「見て」「体験すべき」アクティビティです!!
(2018.11.25現在 アルゼンチンの物価・為替レートは変動しやすいので参考程度にして下さい)
ペリト・モレノ氷河トレッキング
ミニトレッキングのスケジュール
1日のスケジュールは下記の通り。 お昼は含まれていないので自分で持参する必要があります。
07:30 宿泊先ピックアップにて ロス・グラシアレス国立公園へ(約75km)
10:00 展望エリアにてモレノ氷河自由見学 約1時間
11:15 船着き場へ移動
11:30 アルヘンティーノ湖の対岸へ移動(乗船時間は約25分)
12:00 避難小屋にて1時間の昼食タイム(お昼は各自で用意)
13:00 トレッキングスタートポイントに移動してアイゼン等準備
13:30 ミニトレッキング開始
15:00 ツアー終了後 帰路に就く
17:30 エル・カラファテの街に到着
【持ち物】 ランチのお弁当・サングラス(氷河の上では必須)・日焼け止め・防寒ジャケット・しっかりした靴
出発~モレノ氷河展望台
街から約50km 公園入口事務所で入園料を支払います 私たちの時で$700ARS(1日有効)
公園入口から展望台までは残り約30km。 料金所の先で少しだけトイレ休憩がありました。
トイレ建物の先にあるアルヘンティーノ湖対岸の山には雪はなく、近くに巨大氷河があるとは思えない景色です。

10:00 道路突き当りロータリー部の駐車場で下車。 ここから約1時間各自自由に氷河見学タイムとなります。

駐車場から整備された遊歩道へ降りて行くと目の前に巨大な青白いモレノ氷河が現れます。
スチール製の遊歩道は高床式で車いすでも利用できる立派なもので途中東屋もあります。

押し寄せた氷河がこちら側の湖岸に接するポイント。 先端の氷河の穴が大きなアーチになるにはもう少し時間が掛かりそうでした。

氷河の幅は広い箇所で5kmもあるのでパノラマでないと全体が写真に納まりません。
湖面からの氷山の高さは40m~60mに達し、水面下にはその倍の氷があるという凄まじい氷塊の壁が目の前に広がります。

一番高さがある箇所の氷河 氷のきしむ音がこちらまで聞こえてきます。

1日で約2m進むモレノ氷河は崩壊も頻繁に起こります。 見学中、何度か崩壊しましたが動き回っていたので音がして見た時は崩落した後となり決定的瞬間は見られずじまいでした。

アルヘンティーノ湖を2分する氷河部から右手方向を望む風景(エル・カラファテ方面)
↓ ↓ ↓ パノラマにするとこんな感じに ↓ ↓ ↓

展望台での見学時間は1時間程度ですが、遊歩道が広範囲に広がっているのでアチコチ動き回ってしまうとアッという間に集合時間になってしまいます。

駐車場ロータリーにあるレストハウス「Nativos De La Patagonia」 飲食コーナー・売店・トイレがあります。
氷河トレッキング(Mini Trekking)
展望台見学を終えた後は氷河トレッキング地点へ移動。 再びバスに乗ってフェリー乗り場へ向かいます。

それぞれの位置関係は上画像の通り。

11:30 氷河で分断された南側のアルヘンティーノ湖畔から乗船。

氷河には近づきませんがプチ氷河クルーズが楽しめます^^


約25分で対岸に到着。 荷物置き場となる避難小屋で1時間のランチタイム。


避難小屋の様子 氷河トレッキングは手ぶらで行く為、中にある棚に荷物を置いていきます。(防犯カメラが設置されているのは評価できますが、本当にただ置くだけです。 貴重品はあまり持たずに参加しましょう。)

13:00 お昼終了後、森の中や砂利の湖岸沿いを歩き、開始地点までショートトレッキング。

トレッキング開始場所。 氷河のほんの一端に過ぎませんがすでに迫力十分。

13:30 スタート地でアイゼンを装着してもらいガイドの注意説明を聞いてからいよいよ氷河トレッキングスタート。
アイゼン装着時はガニ股気味に歩く、登る時はしっかり爪を立て重心は後ろに、等々の説明を受けます。

氷河の端、入れるほどの大きさではありませんがプチ青の洞窟。

まるで別の惑星に居るかのような風景が広がります。

所々にある深い水たまり。「どうしてこんなに青いんだ!?」 中には氷河の下まで抜け滝のように水が落ちる箇所もありました。

ガイドに世界中の氷河が後退している中ここはどうかと尋ねたら、世界でも後退していない珍しい氷河の1つとの返答。 地球温暖化の中でも元気な氷河のようです。

予報どおりのお天気だったので氷河の上でも案外ポカポカ。 この気象条件でこれだけの氷河が保たれているのが不思議でした。

最後のハイライトとして一番起伏の激しいポイントへ。 ここは本当に絶景ポイントでした♪

歩いたのは氷河のほんの一端ですが遠くから見るのとは大違い。 スケール感があり迫力満点! ダイナミックな氷の世界に圧倒されました。

最後はお約束 氷河の氷でオンザロックを作り乾杯。(チョコボール付)

15:00 トレッキング終了。 1.5時間のトレッキングはあっという間に終わってしまいました。

帰りの船から氷河を見たら山の奥から厚い雲が広がってきていました。 次の日からは曇りがちな天気となりこの日の参加で大正解でした。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- 何はともあれ、モレノ氷河は必見 エル・カラファテに行く人はマスト
- 氷河トレッキングはMiniトレッキングでも十分満足できました
- モレノ氷河見学の1時間はちょっと物足りない 天気が良ければ半日以上は居たい
- 氷河の崩壊を見たければ動き回らず同じところで観察していた方が良い
- 公園入園料は1日のみ有効…
- サンドイッチ類のお弁当は街中でいくらでも買えます
関連リンク集
- モレノ氷河崩壊 2012 Youtube 2016 Youtube
- Hielo&Aventura 氷河トレッキングツアー(元祖)
- Wikipediaペリト・モレノ氷河 モレノ氷河についての解説
- アルゼンチン国立公園サイト オフィシャルサイト(スペイン語)
- www.elcalafate.tur.ar エル・カラファテ情報サイト(モレノ氷河へのバス)
ここが変わったよ 2026年考察
1. ついに始まった「劇的な後退」
2018年当時、私たちはガイドから「この氷河は後退しない氷河だ」と教わりました。 しかし、最新の調査(2025-2026年)では、その氷河もついに後退し始めたとニュースになりました。
- 数字の衝撃:2000年から2019年まで年間わずか34cmだった氷の減少(薄層化)が、2020年以降は年間5〜6メートルへと急加速。
- アンカーの喪失:氷河をせき止めていた湖底の岩の突起(ピンニング・ポイント)から氷が浮き上がり、ついに固定が失われてしまいました。 これにより、2026年現在、氷河の先端はかつての展望台付近から大幅に後退しています。
2. ミニトレッキングの変化
私たちが体験した「ミニトレッキング」も、温暖化の影響を受け変わりつつあります。
- ルートの変更:氷河の先端が薄くなり、崩落の危険が増したため、かつての乗船場やトレッキング開始地点はより上部からのスタートとなっています。


