5日目 やっぱり荷物が届いてなさそうなので国道1号線をベースにアイスランドを一周する通称リングロードと呼ばれる約1,300kmの本格的ドライブへ 本来ならもっと時間たっぷりに回る予定でしたがフライトキャンセル・ロストバゲージで駆け足気味となってしまったリングロード初日のお話です
(2019.06.22現在)
 

リングロード(アイスランド南部)

 

アクセスマップ

6/22のルートはこんな感じ 予定が大きく狂ってしまったので少々焦り気味で移動だけで約420km 5時間の行程

アメリカでのドライブに慣れてしまっていたのでアイスランドでの感覚が分からず朝は早めの7:30に出発

 

08:15 へトラ(Hella)という町のガソリンスタンドで2度目の給油3500Kr(約3020円) 更にスタンドの売店で買い物275Kr(約250円)

 

2大瀑布セリャラントスフォスとスコゥガフォス

 

セリャラントスフォス

セリャラントスフォス駐車場

09:00 セリャラントスフォスの駐車場に到着 駐車料金は700Kr(約605円)を端末機で支払う カード決済が主流なのでアイスランドでは現金の方が使い難いかも

 

セリャラントスフォストイレ セリャラントスフォス売店

駐車場にはトイレ、コーヒー・デリスタンドあり  サンドイッチはどれも1,000kr以上 ペットボトルのペプシは390krとやっぱり高いな~

 

セリャラントスフォスへ

早速、滝見学 まだ9時と早い時間ですが既に観光客が多い

 

セリャラントスフォス

レイキャビクから南に120kmにあるセリャラントスフォス 落差40mの直瀑で滝の裏にもアクセスできるアイスランドでも人気の滝

 

セリャラントスフォス 裏見

滝壺の裏側にはくり抜かれた大きな洞窟があり、滝壺を囲うように遊歩道が続いています 水しぶきでヒンヤリした空気の中滝の裏側へ

 

駐車場方面を望む

滝壺付近から眺める下流方向 駐車場以外何もねーー

 

セリャラントスフォス 裏見

裏側から豪快に流れ落ちる滝を眺めると同時に凄いパワーを感じます キテます!! (荷物は来ないけど)

お鈴
お鈴
リャラントスフォスはこれまで見た裏見の滝の中で一番大きく、豪快な滝でした

 

セリャラントスフォス

遊歩道はこのように滝の裏をぐるっと回ります 歩いている人の様子からこの滝の大きさが分かると思います 滝壺エリアの緑も水しぶきで青々しく輝いていてVery Nice

 

セリャラントスフォス 

太陽は崖上から顔を出すので午前中は滝に陽が当たりにくいです 逆に夕方は滝裏から夕焼け風景が見れるので、時間に余裕のある人は陽の動きを考慮して訪れた方がいいかも

 

ワタスゲ

滝の前の湿地にはワタスゲの群生地が広がり 緑の絨毯に白い綿穂が映えていました ワタスゲ好きです

 

リュウキンカのような花 シシウド?

水辺にはリュウキンカに似た花とシシウドに似た花 日本の高山植物のような花が結構ありますね

 

セリャラントスフォス キャンプ場

滝スグ近のキャンプ場 Hamragarðar 料金は大人1人1,500kr 電源 24時間で1,000kr シャワーは1回300kr

寅吉
寅吉
何の区分けもない原っぱ、アメリカのキャンプ場と比べるとどうしても見劣りしてします

 

1号線

09:40 セリャラントスフォスを後にして次のポイントへ1号線を走ります この日はお天気も良く絶好のドライブ日和 交通量も少なく絶景ロードのドライブは最高

 

 

道中の様子

道中の景色 道路脇に咲くノボリフジの向こうに氷河が見えます

 

満開のノボリフジ

海側には一面満開のノボリフジ 薄紫の絨毯がメチャメチャ綺麗でしたが後で外来植物と知り、ちょっと微妙 手つかずの大自然のように見えてノボリフジは人の手に持ち込まれた種でかつてのアイスランドの景色には無かったモノ

 

スコゥガフォス

スコゥガフォス

10:10 次なる景勝地 スコゥガフォスに到着 セリャランズフォスと違いこちらの駐車場は無料 滝には滝壺・滝口の2ヵ所の見学スポットがあります

 

スコゥガフォス

先ずは滝壺から 幅25m、落差60mという壮大な滝 アイスランドで最も大きく美しいの1つだけあって滝壺付近は水しぶきが遠くまで運ばれてきます

オリンピックプールサイズが縦にある感じですね… この水量だとどの位でプールが一杯になるのでしょうか?

 

スコゥガフォス

大量の水しぶきで晴れた日には虹が架かります この日は天気が良くダブルレインボー!! いいコトあるかな? 願わくば荷物が無事届きますよう・・・

 

下流方向を望む

滝の下流方向 大量の水しぶきのお陰か川辺の緑が瑞々しくとても綺麗 川にはイワナやサケがいるそうです

 

羊

続いて整備された歩道で滝口へ お隣さんは羊の放牧地のようです 沢山の観光客をよそ目にひたすら草を食べていました

 

スコゥガフォス 滝口

滝口 もの凄い勢いで水が流れ落ちます

 

スコゥガフォス 滝口

滝口からも大きな虹を見る事ができました それにしても雄大過ぎてなかなか写真に納まらない・・・

 

スコゥガフォス パノラマ

なのでパノラマ 少しは雰囲気が分かるでしょうか?

 

海を臨む

滝口から望む大西洋 60mほどの高さなので見晴らし抜群 セリャラントスフォス同様1号線からスグなのでこちらも観光客どっさりでした

 

野草

これはスーパーマリオブラザーズの土管から登場する花では?

 

スコゥガフォス キャンプ場

スコゥガキャンプ場 料金は1人1,600kr 滝に近いのは良いのですが大勢の人が歩く道のすぐ脇と立地条件が悪い・・・

 

スコゥガフォス キャンプ場 スコゥガフォス キャンプ場

トイレ・シャワー棟 シャワー利用は300Kr 正直シャワーもシンクも汚い… このキャンプ場は正直 No Noかな?

 

道中の様子

スコゥガフォス見学を終え1号線を反時計回りに進み次は真っ黒なビーチ レイニスフィヤラビーチを目指します

 

レイニスフィヤラビーチとビーク(Vík)

 

レイニスフィヤラビーチ手前の小さな教会

11:25 レイニスフィヤラ(Reynisfjara)に向かう途中にあった小さな教会 シンプルで質素な作りですが自然豊かな周りの景色にはぴったりでした レイキャビク以外は本当に素朴ですね

 

レイニスフィヤラビーチ

レイニスフィヤラビーチ
 
11:30 真っ黒いビーチが広がるレイニスフィヤラビーチに到着 火山灰でできた黒い砂の海岸でとてもアダルティな雰囲気 渋いッ!!

Googleマップでは島中にビーチマークが着いたビーチが確認できますが現地の人はフツーに海水浴をするのでしょうか?

 

ディルホゥラエイ

遠くに見えるはディルホゥラエイ(Dyrhólaey)と呼ばれる景勝地 大海原と巨大なアーチ型の断崖の絶景が楽しめアイスランドの国鳥パフィンことツノメドリを初めとするバードウォッチングに最適とのコト(行ってないので分かりませんが・・・)

 

レイニスフィヤラビーチ

ディルホゥラエイの反対側(東)にはこのビーチの景勝地 柱状節理を初めとする火山性岩からなる巨大な岩山と洞窟があります

 

Hálsanefshellir Cave 柱状節理の岩

火山噴火から生じた高さ340mの凝灰岩の山  凝灰岩、枕状溶岩、柱状玄武岩脈の層が不規則に交互に並びます この岩山の上にもパフィンが居るらしい・・・ (岩山の上に沢山の鳥がいましたが遠すぎてよく分からず…) パフィン観察には双眼鏡か望遠レンズがあるといいかもしれません

 

柱状節理の岩

天高く立ち上がる柱状節理 火山噴火が造った天然のパイプオルガンのようです

 

洞窟内

Hálsanefshellir Cave内 押し出された溶岩の形状がまるで怪獣の鱗のようでした 火の国の成せるワザですね

 

ビーク(Vík)

ビークの町並み

レイニスフィヤラビーチのすぐ近くの集落ビーク(Vík) 小さなアイスランド教会と大西洋の景色がほっこりした気分になるビューポイント

特に何があるわけではありませんがナイスな場所でした

 

馬

教会の上の土地には広大な牧草地に馬が放されており何とも癒される景色

 

Kronan スーパー

12:50 そんなビークのKronanスーパーで食料調達(ランチと夜の自炊用食糧)1,925Kr(1,660円)

それにしてもこのレジ店員若すぎじゃない? 〇ャニーズJr 養成生のようなあどけなさ・・・ スーパーなどで働く人の年齢層がかなり若いと感じたのは私たちだけでしょうか?

 

道中の様子

お昼を食べ再びリングロードを東へ 天候の変わりやすいアイスランド 雲が広がってきましたが、曇っていても絵になるのはアイスランドの大地が厳しい極地にあるからでしょうか?

 

1号線

国道1号線の真ん中で写真を撮る(レイキャビク方面)  冬の厳しさによる迫力には負けますがいかにもアイルランドっぽくない?

 

道中の様子

氷河の先端に向かって伸びる国道1号線 もう絶景過ぎマス

殆ど標高がないのに氷河が普通にあるなんて何とも不思議

 

スケイザラ橋記念碑 スケイザラ橋記念碑

スケイザラ橋記念碑 アイスランド最大の氷河ヴァトナヨークトル氷河から流れるスケイザラ川に架けられていた橋が1996年の火山噴火によって破壊されてしまった残骸の一部が記念オブジェとして残されていました

人間の力は到底自然の力に敵わないという教えですね

 

アイスランド氷河と氷河湖

 

スカフタフェトル国立公園

スカフタフェトル国立公園ビジターセンター

15:00 スカフタフェトル国立公園のビジターセンターに到着 営業時間は季節によって異なるので時間については公式サイト で事前にご確認の上

 

スカフタフェトル国立公園駐車料金支払い スカフタフェトル国立公園駐車料金支払い

駐車料金は駐車場の支払いブースかビジターセンターの端末で支払います 駐車料金は750Kr(約650円)ニテ 現金は使えないのでクレカ必須です アイスランドの国立公園は駐車場代で料金を徴収するシステム?

ヒッチハイクで訪れたらタダで見学できてしまいますね

 

スカフタフェトル国立公園ビジターセンター 氷河の移り変わり

ビジターセンター内 アメリカから来たばかりなのでどうしても質素に見えてしまいます 昔と最近の氷河の比較写真がありましたがその減少ぶりは一目瞭然です

 

Svartifoss

スカフタフェトル国立公園では柱状節理の崖に流れ落ちるスバルティフォスSvartifossがありますが吹っかけ気味に雨が降って来たのでパス

替りにアイスランド最大の氷河ヴァトナヨークトル氷河の先端近くまで行くことに

 

ヴァトナヨークトル氷河の先端へ

氷河の先端部近くへはビジターセンターから砂利道の遊歩道でアクセスします

 

ヴァトナヨークトル氷河の先端へ

氷河が見えてきたと思ったら・・・

 

ヴァトナヨークトル氷河(先端)

まだまだ結構ありました(^-^; 滝見物と違って殆ど平坦なので文句は言えません ※ビジターセンターから片道2kmぐらいあります

 

ヴァトナヨークトル氷河(先端) 流れ出す氷山

氷河湖まで到着♪ アイスランド最大のヴァトナヨークトル氷河に最接近 ヴァトナヨークトル氷河はアイスランド国土の8%を占め、その面積は約8,100km² 体積ではヨーロッパ最大の氷河となるそうです

 

濁流

勢いよく流れ出す濁流 この濁流は渡れそうもないのでココが最接近ポイント 遥か彼方の氷河本体から吹き付ける風が冷たいのでこれにて引き返します

スカフタフェットル国立公園では4kmほど歩いて16:30にフィニッシュ

 

スカフタフェトルキャンプ場

駐車場とビジターセンターの途中にあるキャンプサイト(受付はビジターセンター) 料金はサイト料が250Kr 利用料として1人1,500kr

2人で利用したら1泊3,000円ホド 設備から考えたらやっぱり高いですね 質素・シンプルなキャンプ場は国民性によるものなのでしょうか?

 

寅吉
寅吉
スカフタフェトル国立公園を後にして更に東へ ヨークルスアゥルロゥン氷河湖を目指します

 

ヴァトナヨークトル氷河 ヴァトナヨークトル氷河

1号線を走る道中、アチコチにヴァトナヨークトル氷河の末端を見る事ができます 海からそれほど遠くない距離と僅かばかりの標高にこれだけの氷河があるのは少し不思議な感じ

 

1号線

どーんと一直線 走る車も少なく、青空も再び見えはじめ気持ちのいい限り♪ アイスランドでは一日でコロコロ天気が変わると言われますが曇天の重い空模様でもアイスランドっぽいので許せます(もちろん晴れに越したことはありません)

 

1号線

そして同じ目線に氷河・・・ アメリカ中西部でも広大な自然の中を走るドライブが楽しめましたがアイスランドのドライブはまたちょっと雰囲気が違うワイルドさがあります

 

フィヤトルスアゥルロゥン氷河湖

フィヤトルスアゥルロゥン氷河湖

17:25 フィヤトルスアゥルロゥン氷河湖 1号線ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の少し手前にある氷河湖へ立ち寄り(国道からは見えない湖)

 

フィヤトルスアゥルロゥン氷河湖

地図上で見るとヨークルスアゥルロゥン氷河湖より全然小さいのですが実際に訪れてみるとかなりの大きさがあって絶景でした

この氷河湖に接する氷河もヴァトナヨークトル氷河デス

 

フィヤトルスアゥルロゥン氷河湖

メインデッシュのヨークルスアゥルロゥン氷河湖が先にあるせいかこの氷河湖は人が少なく個人的には静かに景色を眺めることができて良かったです♪

 

ダイヤモンドビーチ

ダイヤモンドビーチ

17:30 ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の前に立ち寄ったダイヤモンドビーチ ここは火山灰の黒砂の海岸に海に流れ出た氷山が流れ着きダイヤモンドを散りばめたような景色が見られることで有名な場所

 

ダイヤモンドビーチ

訪れる多くの人が浜辺に打ち上げられた氷を探しますが残念ながら時期がちょっと遅い・・・

 

ダイヤモンドビーチのハート ダイヤモンドビーチのハート

ダイヤモンドビーチにあったのは観光客の残したハートマークと

 

ダイヤモンドビーチの魚

鳥すら食べない魚の死体でした!! 他の場所もそうですがメディアで紹介されている美しい写真と同じものを望んで訪れてしまうとがっかりするかもしれません・・・

 

打ち上げられた氷

現実はこちら すっかり溶けて小さくなったリトル氷山 ベストシーズンは春から初夏とかけてとありましたが6月ではもう遅いと言えそうです

 

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖

この日最後の見学場所 ヨークルスアゥルロゥン氷河湖 ダイヤモンドビーチの氷が流れ出す湖してアイスランド最大の氷河湖でその面積は約18km² 地球温暖化の影響で氷河が後退する一方、氷河湖の面積が大きくなり1970年代と比べると4倍となっているそうです

 

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖

氷河から流れ出した青白い氷が数百mと離れていない河口へどんぶらこ どんぶらこと流れていくのを見てリングロード1日目は終了

 

リングロード初日の宿

 

Rauðaberg II

Rauðaberg II

リングロード周遊初日の宿はヨークルスアゥルロゥン氷河湖から約55km ヨークルスアゥルロゥン氷河湖から小一時間走ったところのRauðaberg IIという民宿(?)のような宿に宿泊 Booking.comにて予約 1泊47.79€(約5840円)×1泊

 

Rauðaberg II Rauðaberg II説明

施設内にスタッフはおらず 玄関は開きっぱなし リビングに置かれた注意書きを呼んで名前の書かれたドアに入室するだけ

19:00過ぎに到着でしたが白夜なので外は明るく、1組を除き他のチェックイン客はまだ未到着状態

 

部屋の様子 

ドアを開けるとベッドが2つ並んでいるだけの部屋 シンプル・イズ・ベスト これがアイスランドクオリティでしょうか?

ロストバゲージでタオル類が無いのでバスタオル・ タオル付は嬉しい限り

 

キッチン

もちろん自炊ができるキッチン付

 

バストイレ

バス・トイレは共有で2ヵ所(バスタブ付とシャワーだけ) 規模が小さいので特に不便はなし ※バス付の部屋もあり

 

Rauðaberg II近く

宿の周辺には羊が放牧され遠くにはヴァトナヨークトル氷河の一端が望めます 周りには何もありませんが絶景が楽しめる宿でした
 

寅吉
寅吉
お世話になったアメリカのAirbnbの方にアメリカン航空に連絡を取ってもらうようお願いしました

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • アイスランド周遊のリングロード南部はアイスランドを代表する絶景揃い
  • ペースが分からなかったので1日で見てしまったのがちょっと残念
  • 観光地の駐車場の支払いはクレジットカードが必要
  • ディルホゥラエイにはパフィンの一大コロニー(行かなかった!!)
  • ダイヤモンドビーチに流れつく氷は6月では時期的に遅い
  • 6月のアイスランドは白夜なので遅くまで観光が楽しめる
  • 天気が良いとテンションが上がり、ロストバゲージのショックも和らぐ
  • アイスランドの地名は読める気がしない…

 

 

 

ダイヤモンドビーチ