エクアドルの首都キトは「赤道直下の街」と中学校の英語の教科書で習った記憶があります。 そんなキトに訪れる日が来るなんてビックリ♪
今回は世界遺産の初代認定地、標高2,800m。 昼と夜の時間変化が一番少ない赤道直下の街キト。 そんな場所に自分が来る日が来るとは…と感慨に浸りつつ、今回は世界遺産“初代認定地”の旧市街を中心に観光した様子まとめです。
(2019.1.18~2019.01.19現在)
市内移動について
バスについて
キトには3つのメインバスルートがあり、Trole(中央・オレンジ)、 Ecovia(東側・ブルー) 、 Metrobus(西側・紫)と名称があります。 バスは3両連節の電気バスなので一目で分かります。 ※呼び名がややこしいのでここでは一括でメトロバスとします。
他にも通常の路線バスがありますが、市内観光ではほとんど利用しないためここでは省略。(赤道公園やパネシージョの丘、TeleferiCoケーブルカー行きなどで利用するぐらい)
キトは南北の山谷に広がる街で北バスターミナルから南バスターミナルまで移動すると1時間半以上掛かります。
キト市内の路線マップ(https://www.trolebus.gob.ec/より 一部加筆) 図の右が北方向になります。
地図上で表すとこんな感じ。 バスターミナル以外では旧市街地周辺での乗降がメインになると思います。
メトロバスの車両とバス停プラットフォーム プラットフォームに入る際に運賃1人0.25USD(一律)を支払い、グルグルと回るバーを通り中に入ります。
キトは全体的に治安が良いとは言えず、混雑するバスではスリ被害が多いと言われています。 被害には遭いませんでしたが現地の人がスマホを取られそうになった現場を目撃しました。 荷物は必ず自分の前で抱える等、十分気をつけて下さい。
重要なバス停
メトロバスを利用する際に重要となるバス停をいくつか挙げてみました。
- 南バスターミナル(Quitumbe) グアヤキル、アマゾン、クエンカ方面行のバスターミナル
- 北バスターミナル(Carcelen) コロンビアへ抜ける人はこちら
- OFELIAターミナル 赤道広場行きバスが出るバス停
- Rio Cocaターミナル クンバヤと呼ばれるキトの谷へ行く場合 ブルーライン北の始発
- Marin Central (Playon de la Marin) ブルーと紫ラインの乗り替え可
- Banco Central~Sto. Domingo間の駅 オレンジライン 旧市街の中心エリア
空港から市内へ
キト空港は市内から約35km離れた場所にあります。 到着後、市内に向かう際に目的地がどのバスラインかを確認してバスに乗ります。
オレンジCENTRAL TROLのライン上に目的地がある場合は3番乗り場 Carcelen(北バスターミナル)行
ブルーECOVIAのライン上にある場合は1番乗り場Rio Coca行 に乗り、到着した各ターミナルでメトロバスに乗り換えます。
空港から上記バスターミナルまでは1人2USD(所要 小一時間) メトロバスは1人0.25USDとなります。
市内観光
エクアドルの首都キトは南米でも長い歴史を持つ都。 近代的にはスペイン統治後の1822年の独立戦争に勝利し、1830年にエクアドルの首都となっており赤道直下の首都、標高2,800mの高地にある首都として知られています。
また、スペイン植民地時代の街並みが良好な保存状態だった為、1978年のユネスコ発足時に世界遺産に登録された最初の登録地(12件の登録地の1つ)という世界遺産マニアにはたまらないらない場所です。
バシリカ教会
最初に訪れたのはバシリカ教会。 旧市街地の入口にあるローマカトリック教会。
小高い位置に建ち、そびえ立つ2本の塔がよく目立つキトのシンボル的な存在となっています。
バシリカ内拝観料1人2USD。 教会内部は沢山のステンドグラスから射しこむ光がとても素敵な空間が広がります。
建物のガーゴイルには南米ならではの動物が見られるので注目。 アルマジロ・イグアナ・アリクイなどの動物を見ることができます。
高さ115mとなるキトのバシリカはネオ・ゴシック建築としては南米最大級の建築物だそうです。
屋根裏を通って尖塔に登れるということで登ってみました。 アクセスするには拝観料とは別に1人2USDが必要。
教会内にはエレベーターがあり、途中まではエレベーターでアクセス可能。 教会の屋根裏なんて後にも先にもこれが初体験。 なのでキトの教会の中で一番印象に残っています。
屋根裏の通路を抜け、北側の屋根に出ることができます。 さらにそこから細く急な階段を利用し、尖塔に登ります。 高い所が苦手な人にはちょっと厳しいかもしれませんがキト市街の景色は最高です。

尖塔から二つの時計塔とその先のパネシージョの丘方面を望みます。 塔の時計が止まっていたのはご愛嬌。
こちらは北方向 新市街方面の景色。 まさに一望。

最後は2つの時計塔の間にある展望台からのパノラマ風景にて。 標高が高いせいか空が近く感じました。
独立広場周辺

バシリカ見学後は歩いて独立広場へ。 旧市街地は道が細く、一方通行ばかりで車はいつも渋滞気味。 そして案外坂道だったりします。
大統領府手前にあったIglesia de la Inmaculada Concepcion。 たぶん聖母マリア関連の教会?
ごく普通の教会のようで無料でした。
旧市街の中心地となる独立広場。 中央には1809年にキトから始まったスペインからの独立運動を称える記念碑が建っています。
独立広場に面して建つ大統領府。 無料の内覧ツアー(要パスポート 英語・スペイン語)があります。 また毎週月曜日11時に衛兵交代式が行われています。 1週間に1度なので日程が合う方は是非に。
キト大聖堂(Catedral Metropolitana) 1995年にエクアドル大聖堂に昇格。 エクアドル初代大統領フローレスとキト独立運動の中心人物でボリビア初代大統領スクレの棺が納められています。
キト大聖堂に隣接したIglesia de El Sagrario。 拝観料1人3USD (大聖堂と同じ括りでいいのか分かりませんが…)
ここは内観はメチャクチャ装飾が凝っており見応えがありました。
ラ・コンパーニア聖堂(Iglesia de la Compania de Jesus) 1766年に完成された聖堂。 イタリア様式ととスペイン様式が融合したエクアドル最高のバロック建築とされており、目玉は合計7トンの金が使われているという内装。(別名は黄金の聖堂) 拝観料1人5USD
黄金に輝く内装は圧巻でしたが高い拝観料に関わらず撮影禁止だったのがちょっと残念。
元スペイン領の旧市街地はカラフルで様々な様式の建物が並びます。
サン・フランシスコ教会・修道院。 1535年に建設された南米最古のカトリック建造物と言われ、南米大陸のキリスト教布教の拠点となった重要な教会。 内装もラ・コンパーニア聖堂ほどではありませんが、金装飾が多く見応えがありました。 教会内は撮影禁止でしたがここは拝観料無料でした。
旧市街地の通りから2本の塔がよく目立つキトのシンボルであるバシリカを望む。
サント・ドミンゴ教会・修道院。 17世紀初頭に建てられたバロック様式の教会・修道院。 赤い壁に金色の装飾が見事な暁のロサリオが見どころです。
正面の広場サント・ドミンゴ広場にはメトロバスのプラットホームがあります。
旧市街地の観光エリアはキトでも最も古い通りとされるラ・ロンダ通り辺りまで。 市内観光の最後としてパネシージョの丘を目指します。
パネシージョの丘
キトの街を一望することができるパネシージョの丘。 丘の上には高さ45mの聖母像(台座含む)がキト市内を見下ろすように建てられており、バシリカと並ぶキトのシンボル的存在。
パネシージョの丘の高さは180mほど。 キトの標高が2,800m以上あるので丘の上は約3,000mということになります。
内部は小さな展示館となっており、聖母像の上部に登れます。 料金は1人1USD
約7,000枚のアルミ板から出来ているという聖母像の内部。 素材は違いますがニューヨークの自由の女神を彷彿します。
聖母像内の展示館。 1976年に建てられた時の様子やステンドグラスが飾られていました。
パネシージョの聖母像。 角度を変えて見ると、聖母像の体が意外と薄いような…
丘からの風景。 山の上部ほど貧しくなるのはメデジンやラ・パスと同じようです。 丘の家々がカラフルなのは南米流でしょうか?
新市街
ハッキリした定義があるのか分かりませんがEl Ejido公園から北が新市街と言っていいエリア。キトの見どころは旧市街に集中しているため、見どころはそれほど多くありません。
民芸品市 たくさんのハンドメイドを扱うブースが軒を連ねる市場。 エクアドルのお土産を探すスポットとして最適。 旧市街と違って、道がゴチャゴチャしていないので分かりやすいです。
新市街でお洒落なレストランやカフェが集まるキト一番の繁華街(?) Plaza Foch(プラザ・フォッチ)。
旧市街とは対照的な雰囲気となるので足を延ばしてみる価値はあります。 夜は賑わうようですが安全面から出かける勇気はありませんでした。
プラザ・フォッチのカフェにてお茶。 お洒落なカフェに入ってしまうとどの国にいるのか分からなくなりますね。
色々なブログで登場していた評判の良い中華レストラン玉面館(Chifa Fung Zhao)。 プラザ・フォッチから歩いてすぐのところにあります。
地元の人からも人気のようで店内は満席状態。 餃子が美味しく、チャーハンは二人でちょうどいい量でした。 写真の料理とコーラを頼んで1合計10.40USDでした。
赤道公園
最後はキト郊外にあるスポット。 赤道直下の地としては外せない赤道公園(世界の中心記念碑)。 公園内には、緯度0度を示す黄色い赤道線・記念碑・博物館がある他、生卵立てイベントや水流の回り方実験ができるとか。
行き方は紫ライン(OCCIDENTAL線) 北の終点 OFELIAバスターミナルからバスが出ているので先ずはOFELIAターミナルへ。
そこからはMITAD DEL MUNDOと書かれたバスに乗車すればOK。(乗り場にもバスにも緑字で明記されており分かりやすいです)
市内からOFELIAバスターミナルまでは1人0.25USD OFELIAから赤道公園へのバス料金は1人0.75USD
降車バス停 写真では分かりにくいですが赤道記念碑が左手に見え、環状交差点を右に曲がったすぐの場所が降車場所となります。 OFELIAバスターミナルからは約40~50分程。
赤道記念碑は思いのほか大きく、道路からこんな具合に見えます。
料金表とチケット売り場。 入場料は大人で1人5USD。 以前はアクセスできる内容により異なる料金設定でしたが一律料金になったようです。
ゲートに入らず見える赤道記念碑(結構な大きさがあります)。 裏手に博物館、卵立て体験等があるようですが入口付近だけでもう満足してしまいました。
キトは「赤道直下=暑い街」というイメージを良い意味で裏切る、過ごしやすく、歴史と文化が色濃く残る魅力的な都市でした。
標高2,800mの空気の中で歩く世界遺産の旧市街は、南米旅の中でも特に印象に残る体験となりました。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- バス中のスリも含め治安には十分注意が必要
- 宿泊先はどのバスルート沿いでも良いがバス停近くに泊まりましょう
- 教会は拝観料が必要なところがあるがバシリカは絶対外せない教会
- 旧市街は教会が多いので短時間に沢山見ると後で記憶が曖昧になる(単純に記憶力が悪い?)
- パネシージョの丘周辺は治安が良いとは言えないので無理して歩いて登らない
- 新市街は中華料理を食べに行くついでぐらいでOK
- 北バスターミナルから南バスターミナル移動は時間が掛かるので注意(1時間半以上)
関連リンク集
- Quito Turismo キトの観光情報サイト
- Visit Quito キトの観光情報サイト
- Quito Travel キトの観光情報サイト
- Quito Tour Bus 2階建てツアーバス
- バシリカ バシリカ(ヴォト国立大聖堂)の公式サイト
- キト大聖堂 Catedral Metropolitanaの公式サイト
- ラ・コンパーニア聖堂 Iglesia de la Compania de Jesus公式サイト
- パネシージョの丘 パネシージョの丘公式サイト
- 赤道公園 Ciudad Mitad del Mundo公式サイト
- TeleferiCo ケーブルカーTeleferiCo公式サイト
- Transportation Quito キトのバスロ路線情報
- hostal quito terrace (立地抜群おすすめ宿泊先 Booking.comサイト内)
ここが変わったよ 2026年考察
1. ついに開業!地下鉄(Metro de Quito)
2019年当時は工事中だった地下鉄は2023年末に本格運行を開始。 地下鉄「1号線(Line 1)」は南北を貫き、現在絶賛開業中。
以前はバス(エコビアやトロレブス)で1時間以上かかっていた「旧市街(歴史地区)」から「新市街(ラ・カロリーナ公園付近)」までが、わずか20分弱で結ばれています。 「San Francisco駅」は旧市街のど真ん中にあり、観光面でも便利な乗り物となっています。
2. 市内観光の移動アップデート
地下鉄の導入に合わせ、市内の公共交通の決済がスマートカード化。 UberやCabifyも2019年当時より完全に定着し、外国人観光客にとって「流しのタクシー」より安全で正確な移動手段となっています。
3. 新しい観光・SNS映えスポット
- テニ・ブティック・カフェ(歴史地区内):古い邸宅を改装したテラス付きのカフェが増えており、バシリカを正面に臨むパノラマビューがSNSで人気。
- ラ・フロレスタ(La Floresta)のストリートアート: 2019年当時はまだ局地的だったアートの街がさらに拡大。 ハイセンスなギャラリーや地産地消のオーガニックカフェが集まり、若者やデジタルノマドの聖地となっているそうです。
- テレフェリコ(TelefériQo)の「雲の上のスイング」:当時も営業していましたが、現在はブランコの数も増え、頂上でのアクティビティ(ハイキングやマウンテンバイク)の整備がさらに進んでいます。
4. パネージョの丘と治安情勢(2026年最新)
パネージョの丘は 2026年現在も、「徒歩で登るのは厳禁」 階段付近での強盗は現在でも報告されており、タクシーやUber、または観光バス(Quito Tour Bus)で直接頂上へ向かうのが基本。


























































