ワルシャワ最終日は「負の遺産」ともいえるワルシャワ蜂起博物館へ。 ホロコースト記念博物館同様、楽しい場所とは言えませんが、学びの場として出かけました。 お天気は3日目にして朝から雨模様… 見学先も明るいテーマではなかったので、記事の内容も控えめ。 後半は電車でのポーランドの古都クラクフまでの移動の様子です。
(2019.07.17現在)
ワルシャワ蜂起博物館
行き方と料金
ワルシャワ蜂起博物館は観光のメインとなる旧市街地エリアとは反対(ワルシャワ中央駅の西側)にあります。
メトロの最寄駅はRondo Daszyńskiego駅。 駅からは徒歩5分。 トラム(1、9、14、22、24、25)・バス(106)の最寄り停留所はMuzeum Powstania Warszawskiegoで、歩いて数分です。
私たちはメトロを利用し、Rondo Daszyńskiego駅からアクセス。
ワルシャワ博物館外観(メトロ駅からアクセスした風景) 博物館は2004年にオープン、周辺の建物も新しめの建物が多い。
チケットは敷地内 KASAと書かれた小さな建物で購入。 料金は1人25PLN(約710円) 手大きな手荷物はコインロッカーに預ける必要があり、ロッカー代として5PLNが必要になるので小銭を用意しておきましょう。
営業時間:10:00~18:00(火曜日休館)
ロッカーのコインは使用後に返却されるので取り忘れのないように。
見学の様子
ワルシャワ蜂起についてのざっくり説明はこんな感じ
- 第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワで起こった武装蜂起
- 1944年夏、東から進軍してきたソ連赤軍がワルシャワ近郊まで迫る中、ポーランド国内軍(AK)はソ連軍の進撃に合わせてドイツ軍からワルシャワを解放し、戦後の主導権を確保することを狙って蜂起を決断
- 1944年8月1日17時、「W時」にワルシャワ蜂起が始まりました
- ソ連軍はヴィスワ川東岸で進撃を止め、蜂起側への十分な支援を行わず、西側連合国による航空補給も限定的となり、蜂起軍は次第に追い詰められる
- 10月2日、ワルシャワ蜂起は約63日間の戦闘の末に降伏
- ドイツ軍による報復と組織的な破壊によって、ワルシャワは徹底的に破壊
- 国内軍側では約16,000人が戦死・行方不明 約6,000人が負傷 市民の犠牲者は約15万~20万人とも
- 蜂起鎮圧後には、約50万人以上の市民がワルシャワから追放
1944年8月1日17時の決起の時刻はW時と呼ばれ、毎年8月1日の同時刻に市内にはサイレンが鳴り渡り、市民が各自で1分間の黙祷を捧げます。
見学展示の様子 当時の街並み写真と瓦礫となったオブジェを対にして展示。 対比させることで戦争の悲惨さを訴えます。 蜂起の見せしめ報復としてワルシャワの建物の大部分が破壊されました。。
幼い蜂起兵 城壁で見ることができなかった子供の兵士像をここで見ることができました。 大人だけでなく、子供たちも伝令や物資の運搬など様々な役割を担い、蜂起に参加しました。
この像があるエリアは子供のための展示エリアになっておりワルシャワ蜂起に子供たちがどんな役割を担ったか、子供たちが書いた当時の手紙等の展示があり子供にも分かりやすいよう工夫がされていました。
ワルシャワ蜂起に先立ち、1944年からポーランド国内軍がドイツ軍に対して行った「嵐作戦(Akcja Burza)」を解説した展示。
よほど歴史に明るくない限り、オーディオガイドは必須。 強国に挟まれ各地で自国の為に戦う国内軍の様子を説明。 冬の野営戦は想像を絶します。
ドイツ軍のサイドカー付バイクBMW・R75 映画にもよく登場するあのバイクです。 武器・物資が圧倒的に不足していたので、奪ったバイクも貴重な戦力だった。 敵味方の区別をつける腕章・ワッペンは必需品でした。
蜂起前のワルシャワ市内の様子 充分な援軍が得られず、国内軍と市民が総力を挙げて戦いましたが、期待した援軍は得られず、約2か月で終結。 美しかった街は瓦礫の山と化しました。
メキシコではスペイン軍に滅ぼされたアステカ帝国の遺跡を見てきましたが写真があるとないとでは大違い。 同じ人間としてより身近なものに感じます。
写真はモノクロですが当時の世界は今よりも美しかっただろうに・・・
古い輪転機 当時の印刷機を使って、蜂起時の記事を配布してくれます。 情報伝達の重要な役割を果たし、物資が少なくなると掲示板に貼りだす形で最新の情報を市民に伝えました。
国内軍が付けていたポーランド国旗のワッペン 兵力はおろか物資面でも圧倒的に劣勢の国内軍はドイツ軍から奪ったものは武器はもちろんのこと、軍服まで使用した。 敵味方の区別が分かるよう、国内軍はポーランド国旗を模したワッペンや腕章を付け、お互いに識別していました。
物資補給に使用された飛行機の展示。 補給路がない国内軍のため、イギリスを拠点としたポーランド亡命政府が武器などを空中投下して補給しましたが、焼け石に水でした。
窓越しに破壊された街並みを眺めるような展示。 下に置かれた写真の方は映画「戦場のピアニスト 」のモデルとなったピアニスト ウワディスワフ・シュピルマン氏。
戦争(ワルシャワ蜂起)では亡くなっておらず2000年7月6日 88歳で永眠。
博物館内の様子はGoogle ストリートビューであちこち見られるので参考にして下さい。 (階数も移動できちゃいます)
ちょっと順路が分かりづらく、歴史の流れが分かっていないとよく分からない部分が多くなってしまうのでオーディオガイドは借りた方が吉です 。
ここにもワルシャワ人魚がいました。 こちらがオリジナル? とても険しい表情…
チケット売り場の後ろの壁には一面に犠牲者の名前が刻まれています。 どの国の国民もそうですが家族や友人と笑って暮らす日常が一番のハズです。 どうして戦争がなくならないのか? どうしたら戦争をしないで済む世界を作れるのか? 数千年にわたって繰り返された戦争。 二度と繰り返してはならない と言うは易しですが戦争のない時代があったためしがありません。
人類にとって最難問の課題ですが、戦争は小さな意識からなくしていかないといけませんね。
ワルシャワからクラクフへ
列車でクラクフへ
ワルシャワ蜂起博物館を見学した後はクラクフへ移動。 クラクフへはFlixBusなど長距離バスでもアクセス可能ですがワルシャワはバスターミナルが市内に複数個所ありバスターミナルへ行くのが面倒だったので中央駅から列車利用することにしました。
ワルシャワ→クラクフまでのチケット。 1人60PLN(約1,830円) クラクフまでは直通ではなくOpoczno Poludnieという駅で乗り換え。
出発案内板 英語表記と切り替わるのかは忘れましたがポーランド語表示でも問題なく分かります。 クラクフ行きの電車は13:20発 出発ホームは2番
13:14 入線~ ベラルーシ、ウクライナに比べたら車両がピカピカ。
14:25 予定よりもちょっぴりだけ早くOpoczno Południe駅に到着。 クラクフ行の乗り継ぎ列車がやってくるのは16:06と1時間半も待ち時間がある。
それにしてもこの駅 左を向いても・・・(ワルシャワ方面)
右を向いても・・・(クラクフ方面)
何も ねーーーっ
何人か乗客が乗り降りしましたが写真の通りホームに残った人は0人。 待ち時間が1時間半もあるので時間つぶしに行ったのかな? 車がないとどこにも行けないし、周囲には何もないし…
なぜにここが乗換駅?
クラクフってワルシャワ第2の都市なのに、この乗り継ぎ列車で向かう人は他にいないのかな?
何もないところでただただ待って、乗り継ぎ列車がやって来たのは30分遅れの16:35でした。 (列車が来ないかと思ったヨ)
18:05 クラクフ駅に到着。 クラクフも駅に隣接して近代的なショッピングモールが建つ都会でした。
クラクフの宿泊先
駅近くのAirbnb

クラクフのお宿は駅近くのAirbnb物件にて宿泊。 オーナーは別宅にて、ゲスト2組が1つのアパートをシェアする投資型物件で1泊2,929円×3泊。
駅に近い(バスターミナルにも)のはもちろんバルバカンへも1kmちょっとと好立地なのは良かったですがアパート全体掃除が行き届いておらず評価は、これまで利用したAirbnbの中でもWorst 5に入る勢いでした。
写真で見る限り問題なさそうな雰囲気ですがシャワーは修理が必要なレベルで水が床に出てしまう、キッチン周りは冷蔵庫が小さい他設備が貧弱、照明も実際は薄暗く、何かと居心地が悪い。(リビングがないので部屋に居るのが一番)
私たちが利用した以降の方のレビュー評価も芳しくなく、完全なる失敗物件でした。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- ワルシャワ蜂起博物館は木曜日が入館無料、火曜日が休館
- 博物館のコインロッカー代は利用後に戻るので取り忘れ注意
- 博物館に出かける前に、ワルシャワ蜂起について一通り予習しておくと理解しやすい Wikipedia
- ワルシャワのバスターミナルは複数あるのでバス利用の場合は場所を確認
- 列車利用の場合 クラクフ直通があれば直通を利用しましょう
- Opoczno Południe駅は何もないので待ち時間は超ヒマ 冬は極寒となるので注意
関連リンク集
- Poland Travel ポーランド政府観光局公式サイト
- Warsaw Tour ワルシャワ市観光局公式サイト
- ポーランド国鉄 ポーランド国鉄公式サイト
- ワルシャワ市電 ワルシャワ市電の公式サイト
- ワルシャワ蜂起博物館 ワルシャワ蜂起博物館公式サイト
- ワルシャワ蜂起 ワルシャワ蜂起前後のポーランドを解説するインタラクティブサイト
- Visit Krakow クラクフ市の公式サイト
- Krakow Travel クラクフ市の公式観光サイト
- VisitKrakow.com 民営のクラクフ観光ガイドサイト
- Galeria Krakowska クラクフ駅前ショッピングモール Galeria Krakowska
ここが変わったよ 2026年考察
1. ワルシャワ蜂起博物館のアップデート情報
- 2026年現在 入館料 35PLN オーディオガイド 13PLN or 10PLN ※日本語は2026年もなし
- 基本展示内容は同じだが、ウクライナ侵攻後は「現在のヨーロッパでも起きている現実」と重なり、感じ方が変わったという声も上がっています。
2019年に訪れた頃は、館内で専用のオーディオガイド端末を借りるのが一般的でしたが、現在はスマートフォンを使った音声ガイドにも対応。 自分のイヤホンを使って展示を見学できるなど、より手軽になっています。 展示量が多い博物館なので、使い慣れたスマホで案内を聞けるのは意外と便利かも。
※スマホで写真を撮るなら昔ながらのオーディオガイドを借りた方が良いかもしれません。
2. クラクフへ行くなら列車 or バス
2019年は「バスターミナルまで行くのが少し面倒そう」と思い、列車を選びました。
現在はワルシャワ西駅(Warszawa Zachodnia)が長距離バスの主要な発着拠点の一つとなっており、2019年当時よりアクセスしやすくなっています。
バスでアクセスする場合
- Warszawa Centralnaから近郊列車に乗車
- 一駅(約5分)
- Warszawa Bus Station(Warszawa Zachodnia)で下車
- 駅とバスターミナルは徒歩数分で接続
ワルシャワ西駅からはFlixBusなどの長距離バスが発着しており、クラクフまでの所要時間は3時間半~4時間前後
列車でアクセスする場合
- ワルシャワ中央駅からそのまま乗れる
- クラクフ中央駅まで直通 駅から旧市街まで徒歩15~20分程度
- 所要時間は約2時間20分~3時間
- 渋滞の心配がない
- トイレや電源を備えた車両も多い



















