ワシントンD.C.観光の2日目はスミソニアン博物館の人気博物館 国立航空宇宙博物館と国立自然史博物館へ
お勧めは個人の好みで異なるので特段述べませんが、共に見応えがあるので時間に余裕を持ってなるべく平日に訪れることをお勧めします
(2019.04.12現在)
スミソニアン博物館
共通情報
博物館の基本情報
営業時間: 10:00~17:30 クリスマスは全館休館
料金: 全て無料(特別展やIMAXシアターなど有料コンテンツもあり)
テロ対策の為、入館の際はセキュリティーゲートを通り、手荷物検査を受ける必要があります
総合案内のスミソニアン情報センター(キャッスル)は08:30~17:30と各博物館の開館前にOPENするので博物館の情報や日本語パンフをGetすることが可能
国立航空宇宙博物館
博物館情報
数多くの航空機類が展示されるだけあり、長さ208m 高さ28m(3階建)という巨大な博物館でスミソニアンでも人気博物館の1つ
最寄駅: 多くの路線が走るL’Enfant Plaza駅
入場料:無料
営業時間:10:00-17:30 ※夏季延長あり
休業日:12/25
ナショナル・モール側のエントランスホール 巨大な展示物が多いので吹き抜け構造の展示スペースとなっています
Milestones Of Flight
モール側のエントランスから入場した際のホール展示 人類史の中でも重要とされる業績を成し遂げた飛行機、宇宙船、惑星探査機等が展示されています
1970年代の火星探査計画で使用されたバイキング火星着陸船(ミッション時に使われたモノと全く同じシュミレーション機)
エドワード・ホワイト宇宙飛行士による初の宇宙遊泳が行われたジェミニ4号とアメリカ初の地球周回軌道を飛行したマーキュリー6号(フレンドシップ7) 閉所恐怖症の人は宇宙飛行士にはムリっぽい
アポロ宇宙船の着陸船の操縦訓練に使われた月面着陸シミュレーター機とその上に展示されているプロペラ機では初の大西洋(ニューヨーク・パリ間)を単独無着陸飛行に成功(1927年)したスピリット・オブ・セントルイス号 飛行距離5810kmで飛行時間は33時間29分30秒!!
映画ライトスタッフで描かれた世界初の超音速飛行機 Bell X1 glamorous glennis(オレンジ) と民間機初の宇宙フライトを達成したSpeace Ship 1
North American X-15 1963年人間が操縦する飛行機で初の高度10万6000mの宇宙に達した機体、1967年のフライトでは高度10万8000mの高度、時速7296km、マッハ6.72mの速度記録を樹立 あっしが生まれる前の話です スゴッ
1987年に取り交わされたINF=中距離核戦争全廃条約で廃棄された核ミサイル アメリカのパーシングIIミサイル(右)と旧ソ連のSS-20ミサイル(長いミサイル) ソ連のミサイル貰えたの?
ミサイルの上の飛行機はBell XP-59A Airacomet 1942年に初飛行に成功したアメリカ初のジェット戦闘機 実践配備はされなかったもののその後のジェット機開発の土台となったモデル 世界の零戦と呼ばれた日本の名機はこの機を元にした後期種たちによって劣勢に追い込まれました
Early Flight
ライト兄弟が有人動力飛行を成功させる前の航空黎明期の品々を展示したコーナー
実験の様子を収めた映像は白黒の無声映像の時代 全て1世紀以上前の実機なら凄いお宝デスが馴染が薄いのでサラッと流します
残念ながらゼロ戦や戦闘機エリアなど1/3ほどの展示エリアがリニューアル中でした。。。 ( ̄Д ̄;) ガーン
Exploring The Planets
惑星探査のコーナーは人類の到達に先駆けて宇宙に送り込まれたメカがイーパイ
ボイジャー宇宙探査機は1号、2号とあり1977年に打ち上げられた無人宇宙探査機 (2号機には教科書でお馴染みのゴールデンレコードを搭載)打ち上げから40年を経てなお飛び続けている現役探査機 現在は太陽圏を離脱して恒星間空間を飛んでいるらしい(凡人には訳のわからない話)
火星探査機Curiosityは2011年に打ち上げられた火星探査ローバー 最新探査機Perseveranceは2021年2月18日に火星に到着したばかり
技術の進歩は恐ろしいもので360度の高解像度の火星の映像が見れてしまいます
アポロ12号月面ミッション時に月の石を持ち帰った際に使用されたケースとヴィルト第2彗星のサンプル収集回収カプセル(日本の探査機はやぶさの回収カプセルと同じ感じ)
Pioneers of Fligh
1923年にアメリカ大陸無着陸横断(4050km 所要26時間50分3秒)を成し遂げたFokker T2機などアメリカが世界に誇る英雄的な飛行士と愛機を展示 1つ1つのエピソードを読むととても面白いのですが時間が圧倒的に足りません(説明英語だし…)
The Wright Brothers
続いては航空宇宙博物館の目玉展示の1つとされるライト兄弟の飛行機に関する展示室
人類初の動力飛行に成功した1903 Flyer機 水冷4気筒12馬力を乗せたグライダーのような機体が1903年12月17日に初めて空を飛んだ20世紀最大の発明品
1903Flyerを後ろから撮影 成功するまでやり続けたから飛べたのだよ!!
実際に使用されたオリジナルのプロペラ ライト兄弟の成功から66年で月に到達したことを考えると航空機の発展は凄いですね
Space Race
アメリカと旧ソ連が競うように開発した宇宙航空機類の品々を展示しています
まずはアポロ計画時代の宇宙服とスペースシャトル時代の宇宙服 宇宙服ではありませんがSpeacXの搭乗スーツにも進化が見られます(まだ展示されてませんが)
アポロとソユーズのテスト計画を再現した展示 アメリカと旧ソ連の宇宙船は1975年7月17日に地球を周回する軌道上で44時間に渡りドッキングしました
ハッブル宇宙望遠鏡の実物大の試験機 1990年にスペースシャトルデスカバリー号から放たれた宇宙望遠鏡は長さ13.1m、重さ11tというビックサイズ コレが宇宙に浮かんでいると?
ISS(国際宇宙ステーション)が運用される以前 1973~1979年まで地球を周回した宇宙ステーションSkylabの船内設備の様子 現在のモノと比べると古臭く見えますがその時代の人類の創意工夫の結晶だと考えると凄いコト
宇宙トイレシステムの展示品と米ソの各種ミサイルの展示 GPS、腕時計、電子レンジ、缶詰、ドライフード、インスタントコーヒーetcと軍の開発から生まれた便利な品もありますが兵器開発はなくなりません
日本人初の宇宙飛行士 秋山豊寛さんが地球に帰還する際に搭乗したソユーズTM-10 本人のサイン入り!!
- 民間人として初の宇宙飛行者(商業宇宙飛行)
- 初めて宇宙空間から報道を行ったジャーナリスト
- 旧ソビエト連邦の宇宙ステーションミールに滞在した唯一の日本人
と記録がいっぱい TBSが創立40周年を記念したプロジェットでソ連に支払ったお代は当時の額で20億
Moving Beyond Earth
Moving Beyond Earthと名付けられた展示場には 1981~2011年まで活躍したスペースシャトル関連の展示がありました
スペースシャトルのメインエンジン(全長4.3m 直径2.4m)とシャトルのトイレシステム
20代に乗った飛行機はこんな感じでした!! フツーに喫煙することができ、機内がモクモクでした 今ではあり得ませんね
博物館内カフェテリアのドリンク料金 コーラ・スプライト 3.9ドルって高すぎじゃない?
昼食はAirbnbでサンドイッチを作ってきたのでカフェテリア内でお弁当を食べました ランチボックス持参のアメリカ人もいたので一安心
見学を終えた博物館の外は冷たい春の雨 次は国立自然博物館へ向かいます
国立自然史博物館
博物館情報
1910年開館という100年以上の歴史を誇り、スミソニアンで一番古い博物館 テーマは地球!! 地球誕生から自然界にある全てのモノがテーマ対象なので収蔵コレクション数は1億5000万点(スミソニアン全体の90%以上)という世界最大規模の博物館
最寄駅: Smithsonian駅 もしくは Federal Triangle駅 (駅からの距離はほぼ一緒)
入場料:無料
営業時間:10:00-17:30 ※夏季延長あり
休業日:12/25
入館時は金属探知ゲートと手荷物検査のセキュリティチェックがあります(他の博物館も同じ)
キャピタル・モール側のエントランスホールに展示されているアフリカ象の剥製 過去に捕獲された象の中で最大の象と言われ、体高3.9m 体重8t この博物館のアイコニック的存在として入場者を迎えています
哺乳類エリア
躍動感ある世界中の動物剥製標本を展示 人気動物だったり希少種だったり 作りが丁寧なので剥製ながら見応えアリ
哺乳類コーナーはこんな感じに展示されています 他にもワニや亀といった爬虫類コーナーもあります
ヒト化の頭蓋骨展示 人も哺乳類の一種で様々な進化過程を経てきたコトをお勉強
海洋生物エリア
哺乳類に続いて海洋生物に関する展示コーナー 色々な種の海洋生物の中でも特徴的なモノを展示
色々な種の中でも特に大きい種や希少種など興味を引きやすい展示内容となっていました
人間の起源エリア
イースター島のモアイ像と思わぬ所で再開しました ボッチモアイでやっぱり悲壮感が漂っていました
有料展示 蝶と植物園のパビリオン 入園料7.5ドルと貧乏旅行者には高い料金だったので未入場
骨格エリア
ミイラから学ぶ解剖学 グアナファトのミイラ博物館を思い出しました 近代ミイラの方が迫力があるような気がします
骨と言えば恐竜の化石 人気恐竜 トリケラトプスやT-レックスの化石をはじめ様々な生物の化石を展示
魚の骨から哺乳類、大型クジラの骨まで何でもござれでした
鉱物・宝石コーナー
国立自然史博物館で人気のコーナー(宝石は特に女子に人気)
鉱物展示はメチャクチャ種類が多く、面白いのですが数が多すぎて結局よく分からないという結果に
そんな中で一番分かりやすいのが誰もが大好きなGOLD!! こんな金塊が庭に埋まってないかなー
ラピスラズリ 紀元前の太古から人類に認知され、世界中で青色顔料・パワーストーンと珍重されている鉱物
旅するコロンビア産エメラルドネックレス 400年以上かけてスミソニアンに落ち着いたらしい
大勢の人だかりに囲まれる国立自然史博物館の目玉展示品と言えば・・・
ホープダイヤモンド 原石の発見は9世紀頃までに遡り、1660年頃から所有記録が残されている巨大なダイヤモンド 持ち主を破滅させながら人手を転々としてく「呪いの宝石」と悪名もありますが実際、呪いは誇張らしい ネックレス部分の石でも一般人からしたら手が届かなそう・・・
45.52カラットのブルー・ダイヤモンドでクラリティはVS1と凡人にはワケの分からない宝石ですが恐ろしく値が張ると言うことは分かります
マリー・アントワネット(フランス革命前後)のイアリングとナポレオンネックレス(1811年製) 200年前から今とあまり変わらない宝石の装飾技術が確立していたことにビックリ
コロンビア産エメラルドのネックレス 原石もデカい
スリランカ産 36ヶのサファイヤ(合計195カラット)と435ヶのダイヤモンド(合計84カラット)のネックレス 展示されている装飾品の石がどれも大きすぎて本物じゃないみたいでした 逆にお金の持ちの人から見れば庶民が手にする宝石は小さすぎて本物じゃなく見える?
最後は色鮮やかな鉱物たちでお終い 色見本にどうぞ
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- スミソニアン博物館 週末はとても混むので可能なら平日に出かるべし
- スミソニアン広すぎ注意 !! どの博物館も内容が濃いので1日2館見るのが精一杯?
- 博物館内の飲食コーナーはことさら高い
- 博物館内も歩き、博物館間も歩くので結果かなり歩く!!
- 宇宙はロマンだ!! 月の石は何処にあった?
- 航空宇宙博物館の姉妹館 ウドバー・ハジー・センターにも行ってみたい
- スミソニアン博物館 好みは千差万別なのでお好きなように なのでお勧めはありません
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