ポーランドの次の訪問先はヨーロッパでも上位の観光地にランクインするチェコの首都&世界遺産登録地の美しい古都プラハ 今回はクラクフ~プラハまでの道のりとプラハ到着翌日に出かけたプラハ城見学の様子のお話デス
(2019.07.20&2019.07.21現在)
クラクフからプラハへ
クラクフ MDAバスターミナル
朝8:00に宿泊先をチェックアウトしてクラクフ駅構内で朝マック朝食 17.40PLN(約500円)、構内のパン屋でお昼分のパン 15.39PLN(約450円)を購入してバスターミナルへ向かう
09:00 Krakow Glowny駅に隣接するバスターミナルMDA Krakowより出発 バスターミナルは駅の東口にあり、場所は分かりやすいのですが出発プラットホームが分かりにくいので早めに到着のコト
今回利用したバスは以後ヨーロッパで御用達となる緑の車体が良く目立つFLIXBUS 料金は1人110PLD(約3,200円)
プラハ フローレンツバスターミナル
16:20 プラハのバスターミナルFlorenc Central Bus Stationに到着 途中ガソリンスタンドでトイレ・コンビニ休憩があるのでお昼などは用意しなくとも途中調達が可能です
フローレンツバスターミナルの様子 バスターミナルはプラハ中央駅の少し北に位置しますが地下鉄B線、C線がすぐ近くなので乗り換えは問題ありません
滞在先がB線、A線と乗り換えが必要で少し離れた場所だったのですが、ホストにとって開業第1号のゲストだったららしく到着時間に合わせてワザワザ車で迎えに来てくれました(←こういう親切は本当に記憶に残ります)
プラハの宿
地下鉄Borislavka駅近くのAirbnb
プラハでの宿泊先は地下鉄A線 Borislavka駅から歩いて7分ほどの高層アパートにて宿泊 夏の期間中家主が留守になるというのでその間のみゲストに提供するというタイプ 旧市街中心からは少し距離がありましたが1泊2682円とリーズナブルプライスで3泊しました
キッチンは小さめでしたが必要十分な物が揃っていて問題なし スーパーも駅の近く(反対方角ですが・・・)にあり買い物が便利だったというのも選択理由の1つ
高層の部屋だったので窓からはプラハ城、旧市街地の景色が見ることができました 探した中では比較的低料金、アパート丸々使え(寝室がもう1つあり)、オーナーは親切とほぼパーフェクトでしたが唯一Wi-Fi無だったのがマイナス点 ※Wi-Fiは後日導入されたようです
3日間何かと利用したスーパーBILLA 周辺は結構な住宅地で需要はありそうでしたが店舗は小さめ 日本から見たらちょっと物足りない感じがしますがここではフツーなのかな?
プラハ城見学
アクセスと料金
09:30 宿泊先を出発してプラハ城へ プラハ城の入口は正門となる西門、北門(最寄アクセスはトラム22 Prazsky hrad停留所) 東門(最寄アクセスは地下鉄A線 マロストランスカー駅) の3か所
宿泊先の最寄駅の路線が地下鉄A線だったので地下鉄 マストランスカー駅からアクセス 時間にして15分ぐらい
10:10 セキュリティチェックを受けた後プラハ城内に到着 まだ時間が早いのか雨のせいか分かりませんが観光客は少な目
セキュリティチェックを受ける必要がありますが城内に入るだけなら無料で入場可 城内アクセスは06:00~22:00 見学時間は各施設によります 時間についてはこちら
聖ヴィート大聖堂も雨の中 シトシト シトシト・・・
チケット売り場で一番人気のBコース(旧王宮 ・ 聖イジー教会 ・黄金の小路 ・聖ヴィート大聖堂) 入場料は1人250CZK(約1,200円)
他にはAコース 350CZK(旧王宮 ・ 聖イジー教会 ・黄金の小路 ・聖ヴィート大聖堂 ・ダリボルカ塔 ・プラハ歴史物語(常設) ・火薬塔 ・ロジュンベルク宮殿)、Cコース 350CZK(聖ヴィート大聖堂 ・旧王宮美術館)、他に個別の料金設定施設がありますが料金についての詳しくは公式サイトで
旧王宮
最初に旧王宮から見学開始 最初の建物は9世紀から10世紀にかけて木材で建築され 12世紀から16世紀まで歴代王宮として使用されていた建物 これまで見学してきた宮殿やお城よりも古く、歴史ある建物
ヴラディスラフ・ホール いきなり一番の見どころ 完成した16世紀当時、ヨーロッパで最大の空間を有したホールで長さ62m、幅16m、高さ13mという旧王宮最大の部屋 (バスケットボールコートが縦に2面取れる大きさ)
王室の国会議場 1541年の火災で一度消失、この国会議場は16世紀に入り再建されたもの かつては裁判所やチェコの国会として利用されたそうです 立派な王座に対してその他の椅子は割とシンプル
肖像画の方はどちら様? 豪華な王冠と双頭の鷲の額に納められた殿方は皇帝フランツ2世 ヨーロッパの王族について知識不足なので飾られている数々の肖像画を見てもピンときません 政略結婚等ストーリーが分かるとさらに面白いのに…
再度ヴラディスラフ・ホール 幾何学的に連なるアーチ天井が生み出す巨大空間 500年も前にこれだけの空間が作られたという技術に驚きます
新国事録の間 土地台帳などを保管した部屋で天井には歴代の貴族や役人の紋章がびっしり描かれています
これが記録台帳?
ボヘミア家のライオンの紋章を頂点に沢山の紋章 デザインが悪魔チックに感じられるのですが・・・ 赤鬼・青鬼の紋章みたい
庶民は既製品を使い、金持ちはオーダー品を使うという良い見本
外に出ると正門(西門)の交代式に向かう衛兵さんが闊歩してました カッポ、カッポ
聖イジー教会
続いては聖イジー教会へ 朱色基調のバロック様式ファサード(17世紀後半に追加)を見るとそこまで古い教会に思えませんがプラハ城に残る最も古い教会で創建は920年 そしてプラハでは2番目に古い教会!!
7世紀に建築された法隆寺ってやっぱり凄いデス だって木だよ
教会内部 もともとは木造でしたが1142年の火災で損傷、その後石造りのロマネスク様式の教会に建て替えられたそうです
16世紀 ウルシュラの殉教を描いた絵 識字率が低かった昔はこうして絵に書いて出来事を伝えたのですね
後陣アプスはトコロテン方式で見学 木造の小さい家は聖イジー教会を建てたヴラジスラフ1世の棺
後陣天井の剥がれかけたフレスコ画 とても古そうで歴史が感じられました リアルで宜しい
1722年に増築されたヤン・ネポムツキー礼拝堂 天井のフレスコ画も立派
礼拝堂の下には人骨が収められていました もちろんヤン・ネポムツキー?
黄金の小路
聖イジー教会を出て黄金の小路へ 雨がやみました~ 黄金の小道はカラフルな家が並ぶ100m程のメルヘンチックな通り
No. 22の青い家がMust See物件で「変身」等の作品で知られるフランツ・カフカが1916年~1917年にかけて執筆活動に使った家(現在は本屋さん シャバ代は幾らなんだろう???)
ヨーロッパ文学は睡眠薬として最適ですが読み物としては苦手・・・
通りの家々は雑貨店や陶器小物屋さんなどのお店が入店してますが 昔の部屋の様子が展示されていたり・・・
拷問器具が展示されていたりします
2階部分(城壁内?)の通路には甲冑や武器類のコレクションが展示されていました
黄金の小道を抜けてダリボルカ塔へ ダリボルカ塔は1496年に建てられ、1781年まで牢獄として使用された円筒形の砲塔 最初の囚人 ダリボル・ズ・コゾイェドから呼び名が付けられた塔
囚人の牢屋、拷問部屋として利用された歴史がありその手のSM器具拷問器具が展示されている恐ろしい場所
展望台
東門近くの展望台より 来た際は雨模様でしたが薄日が射すまでに回復 オレンジ色の屋根の建物が立ち並ぶプラハ市内を一望できます
ブルタバ川に架かるカレル橋とブリッジタワーを望みます 小高い丘の上など防衛に適した場所にお城を建てるのは昔からの常ですが下々を見下ろす金持ちDANは王族から受け継がれているのですね~
美味しい物は最後に食べる派なので最後に聖ヴィート大聖堂へ
大聖堂後陣の尖塔群には沢山のガーゴイルちゃん♪ フランスのゴシック建築をお手本にしているそうです
聖ヴィート大聖堂
聖ヴィート大聖堂 始まりは929年、聖ヴァーツラフがボヘミアにおけるカトリックの総本山として建てた簡素なロマネスク様式の教会
14世紀半ばにカレル1世により簡素な教会から壮麗な大聖堂への改修が命じられましたが宗教改革の混乱による中断、設計変更を繰り返し1929年に最終的な完成を迎えました
完成まで数世紀に渡った為、聖堂はゴシック、ルネッサンス、バロックなど異なる時代の建築様式が混在する様式となっているのが特徴
聖堂内 建物の大きさは長さ124m、高さ33m、最大幅約60m(両脇の側廊含む)と聖堂内でも100m走ができてしまう広さですがその広さに負けない凄い人でワイワイガヤガヤ 手前の入口付近だけなら無料で見学可
入口上部の丸いバラ窓のステンドグラス 使われてるグラスの枚数は約27,000枚だそうです 野球のボールを打ち込もうものなら大変です
聖堂内の雰囲気はGoogle Street Viewでグルグルして下さいナ
教会中ほどにあるプラハの聖アダルベルトの像 10世紀後半のプラハ司教でチェコ・スロバキア、ポーランド、プロシア、ハンガリーの保護の聖人と崇められた人物 遺物を巡り争奪戦が起こるホド偉い司教だったそうです
聖堂内には沢山の美しいステンドグラスがありますが
一番有名なモノがこちら チェコ芸術の最高傑作と称賛されるアルフォンス・ミュシャのステンドグラス(1930年) 素人が見ても分かる美しいグラデーションの色合いが見事な一品
スポンサーであるスラヴ保険銀行の名前が入った珍しいステンドグラスであることにも注目
お洒落な螺旋階段
許しを請う寅吉に容赦ない鉄槌を下すお鈴の像 嫁サマが許してくれない場合は懺悔室で許しを乞います
フリードリヒ5世のプラハ逃亡を描いた木製レリーフ 聖堂内はチェコの国宝級の品々がどっさり 下ネタの品々がどっさりの熱海秘宝館とは品位と歴史が違います
煌びやかな礼拝堂 大聖堂の側廊には全部で19の礼拝堂があるそうですがお祈りする場所によってご加護が違うのでしょうか?
聖ヴィートの墓碑 303年に殉教したとされる聖人 そんな大昔の話は想像もつきません
天使像が天幕の一端を持つその下には・・・
聖ヤン・ネポムツキ―の墓碑 ボヘミア王国の守護聖人である聖ヤン・ネポムツキー(カレル橋から死体を投げ捨てられてしまった人物)で2トンもの純銀で作られたお墓
手に持つのが十字架じゃなくてギターなら完全にロケッケンロラー!! という感じの躍動感あふれる作品
他にも剣を持つライオン大理石柱に壮大なパイプオルガンと見どころいっぱい
陽光が差し込み神々しい雰囲気にアーメン!!
後陣のステンドグラスは天地創造を表現し、白い墓碑はハプスブルク家の霊廟
Must Seeの1つ 聖ヴァーツラフ礼拝堂 ボヘミアのプシェミスル朝の初代キリスト教君主 ヴァーツラフ1世の遺物が保管され、壁にはヴァーツラフ1世の生涯とキリストの受難を描いた壁画が描かれています
これでも空いている? 夏休みに入ったのか日本人の姿も多く見かけるようになりました
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- おじさんが学生の頃はチェコ・スロバキアで1つの国でした
- プラハ城入場 いちばん楽なのはトラム 22番利用で北門から
- プラハ城のチケット売り場はスリが多いから気をつけてね
- プラハ城内の見学もアラカルトで選べるが素人ならBコースがイイ感じでした
- 人気観光地だけあって人出がたくさん 今後のオーバーツーリズムが心配
- プラハ窓外放出事件の現場に気づかなかった以前に事件について無知な自分に反省
関連リンク集
- チェコ共和国公式ブログ チェコ政府観光局、チェコ共和国大使館、チェコセンター東京によるブログ
- チェコ観光局公式サイト チェコ政府観光局公式サイト(日本語)
- プラハ公共交通 プラハのメトロ・バス・トラムの公共交通サイト
- フローレンツバスターミナル フローレンツバスターミナルの公式サイト
- プラハ城 プラハ城公式サイト
- FlixBus Flix Bus公式グローバルサイト
- omio.jp ヨーロッパ各地の鉄道・バス・航空券の最安値検索サイト