クラクフでの初日は負の観光遺産アウシュヴィッツ 重いテーマだけにシリアスな内容となってしまいましたが翌日は気分を新たに古都クラクフの旧市街観光へ出かけました
今回は第二次世界大戦の戦禍を免れ、リメイクではない歴史溢れるクラクフ旧市街観光の様子まとめデス
(2019.07.19現在)
クラクフ旧市街
バルバカン
ヤン・ノヴァク=イェジォランスキ広場 宿泊先が駅の東側だったので旧市街に向かう際にいつも通っていた公園
ヤン・ノヴァク=イェジォランスキはポーランドのジャーナリスト、作家、政治家、ソーシャルワーカーで第二次世界大戦中は国民軍の最も著名なレジスタント戦闘員として知られ、アメリカで最高の民間人賞 大統領自由勲章を受章する近代の国民的英雄(2005年に死去)
広場内には郵便局があり、郵便局建物内にはスタバが入店していてとても便利♪
ホテル ポロニア 広場の反対に建つ歴史のありそうな素敵な建物 1917年に建てられた3つ星ホテル、今回は全く縁がないですがこういうクラシカルなホテルは一度は泊まってみたいものです
ヤナ マテイキ広場 バルバカンの北に位置する広場(というよりは広い歩道) 立派な記念碑は1410年のタンネンベルクの戦いを記念したもの 馬上の人物はヴワディスワフ2世でポーランド王国ヤギェウォ朝の創始者 ドイツ騎士団を破った中世の英雄 (倒れている兵士は憎きドイツ兵?)
バルバカン ワルシャワと同じ珍しい馬蹄形の要塞 ワルシャワのバルバカンは復元モノですがこちらは1498〜99年に建てられたもの 城塞から飛び出した形で設置され18世紀ごろまでは難攻不落の守備の要だったそうです
城壁内側から撮影したバルバカン ワルシャワのバルバカンより立派で壁の厚さは3m 内径は24.4m 7つの砲塔を備えます 中も入れるようですが外観だけでお腹いっぱい(城門とセットで1人12PLN)
かつての城門とバルバカンのジオラマ 城門とバルバカンの間にはお堀があり、バルバカンの周りにもお堀アリで鉄壁の防御体型
バルバカンから続く高さ33.5mのゴシック様式のフロリアンスカ門塔と城壁 建築は14世紀に遡ると言われています ワルシャワと違って第二次世界大戦の空襲被害をほとんど受けなかった為、古都クラクフの歴史的建造物は今日も元気でした
この門の先から旧市街地となりテンションがあがります♪
聖マリア聖堂
フロリアンスカ通りを南下し中央広場に立つ聖マリア聖堂に到達 13世紀に建てられたゴシック様式の教会 教会の高さは80mと存在感のある教会
高~い2本の塔 毎時間ごとにヘイナウ・マリアツキと呼ばれる生トランペット演奏の時報が奏されますが奏者は高すぎて良く見えない… クラクフはやたら鳥が飛んでいましたが何の鳥なのでしょう ツバメ?
教会見学は有料で1人10PLD 正面は信者の方用で観光客は側面から入場します 以前は撮影料が別途必要でしたが特に徴収はなく撮影OKでした (チケットは教会正面の右側の別建物になります)
教会内は豪華絢爛 ド派手の装飾 ちょっとこれまでにないテイスト
残念なことに聖母マリアの生涯を表した高さ13mの木彫りの祭壇 ヴィット・ストウォシ祭壇は修復中で殆ど見れず…
見上げる高いヴォールト天井は宇宙だね (ジンベイザメかもしれない・・・)
説教壇も立派 ちょっとオリエンタルチックな雰囲気も感じられた教会でした
聖マリア聖堂の隣、マリアツキ広場には草彅クンの銅像がありました こんなところで何しているのでしょう?
周辺建物 第二次世界大戦の被害が比較的少なかったクラクフ ワルシャワと違い素で旧市街です
中央広場
中央広場 13世紀に整備された広場で中世の広場としてはヨーロッパ最大だそうです 当時の人口からすると広すぎたのでは? 広場中央には織物会館(スキエニス)の建物が建ちます
1555年にルネッサンス様式に再建された織物会館(スキエニス)の柱の精巧な装飾 各像には年号が刻まれていましたが制作年なのかな? 結構な年代モノ
織物会館内は完全なお土産屋さん通り ポーランド土産がなんでも揃います こういう歴史ある建物の所有者も代々の人なのか、それとも組合や公共的管理なのでしょうか?
19世紀に活躍したポーランドを代表する国民的ロマン派詩人 アダム・ミツキェヴィチ記念碑 記念碑の周りは太い鎖が張られているのですが子供に限らずお構いなしにベンチ利用していました・・・
旧市庁舎塔 14世紀末に石とレンガで建てられた市庁舎の巨大なゴシック様式の塔 市庁舎建物も建っていたようですが市庁舎は1820年に取り壊し済み 時計は聖マリア聖堂のラッパの演奏ほど注目を集めないのでちょっと可愛そう
時計台の近くにはEros Bendatoと呼ばれるブロンズの生首オブジェ 結構な大きさがあり中にも入れますが酔っ払いのトイレ代わりに使用されることもあるそうなので、匂いがある時は要注意です。。。
その他教会
ドミニカン教会 逆毛立つようなファザードが印象的な教会 その歴史は13世紀まで遡る歴史ある教会ですがあまり観光客には人気がないモヨウ
ドミニカン修道院 ドミニカン教会に入ったら隣接する修道院に繋がってました 修道院内の回廊は解放されているようでしたが見学者は誰も居らず案内もなく 勝手に見ちゃってイイの? と思えるほどでしたがお陰で一時の清閑を楽しむことができました
16世紀と17世紀の墓や墓碑銘が回廊に埋め込まれていたので歴史ある修道院というコトは分かりました
聖ペテロ聖パウロ教会 バロック様式のローマンカトリック教会 教会前のキリスト12使徒の像がとてもゴージャス 教会コンサートもあるようでしたがやっぱり観光客は少な目
教会ファザード なんだか格好イイ 無料なので中にも入ったのですがあまり記憶がありません
こういう感じの内観だったらしい・・・ やっぱり良く覚えてないや 教会コンサートは20:00~ 料金は60PLNとの事
聖ペテロ聖パウロ教会のお隣に建つ聖アンドリュース教会 バロック様式のお隣さんとは異なりロマネスク様式の教会 見るからに古い教会で11世紀にはすでに建てられていたというクラクフで最も古い教会 中には入らず終い。。。
小洒落た街中 17世紀初頭にワルシャワに遷都されるまでポーランド王国の首都だったので旧市街はワルシャワよりも広く結構歩いてしまいます
ヴァヴェル城
ヴァヴェル城
ヴァヴェル城の北の門 Wawel Bernardine Gateからアクセス 馬上の御仁はタデウシュ・コシチュシュコ
1776~1783年の間アメリカ独立戦争に義勇兵として参加しジョージ・ワシントンの副官として戦い、大陸会議により外国人ながら陸軍准将に昇進 帰国後、ロシア帝国・プロイセン王国に対する蜂起指導者としてポーランドとリトアニアで英雄的な存在の自分 全然知らない人でしたが凄い人でした…
案合板 旧市街より小高い場所に建つ王宮をはじめとした建物が配置 今回は大聖堂と旧王宮を見学
ヴァヴェル城と大聖堂は別組織運営なのでチケットは別に支払います
最初に旧王宮のチケットから手配 ヴァヴェル城は見学先ごとに入場料を支払うシステム 入場制限が設けられている施設もありチケット残数は案内板に表示 しかも見学先によっては時間指定制とヤヤコシイ
今回はガイド付ツアーのRoyal Private Apartmennts(王族の私室)で1人27PLN(約780円) 直近のスタート分は既に売り切れで約2時間後にスタートのチケットでした 最新の料金については公式サイト にて
チケット売り場前にあったヴァヴェル城のジオラマ 大聖堂のチケットは大聖堂前のKasaで購入しました
チケット売り場から見た城内風景 敷地はワルシャワの旧王宮よりも広いです この敷地内に入るだけなら料金は不要
ヴァヴェル城の大聖堂
王宮ツアーまで時間があるので大聖堂を見学 チケットは1人14PLN(入り口前のKASAで購入)
大聖堂前にあるヨハネ・パウロ二世の銅像 ポーランド出身の第264代ローマ教皇 在位が長く、私たちにとってローマ教皇と言えばこの人
昔はローマ法王と呼ばれていましたがいつの間にかローマ教皇に統一されたモヨウ
ヴァヴェル大聖堂の外観(※アウシュヴィッツから帰った際に撮影) 色々な要素をミックスしてしまいごちゃ混ぜ感を感じるのは私だけ? もう少し統一的なデザインの方が落ち着くのに・・・
残念ながら内観の写真撮影は厳禁で写真がありません Googleストリートビューにもないので厳しめ?
14世紀から18世紀までポーランド国王の戴冠式が行われた場所だけあって豪華絢爛な内装に金ぴかな祭壇は記憶にあるのですが、ヨーロッパは教会を見過ぎで具体的なイメージが浮かんできません…
写真があれば後からも あぁ こうだった と思い起こせるのですが写真撮影NGっていうのはいけずですね・・・
そうそう、たくさんの棺が置かれている地下も見学しましたが存じ上げない方ばかりなので豪華な棺桶の記憶しかありません
唯一撮影OKだった場所が大聖堂のベル とても大きな鐘で1520年に鋳造されポーランドで最大の鐘で外周は8mとか・・・ クレーンのない時代にどうやってこの高さまで上げたの?
鐘を支える太い木も鐘に劣らず立派でした 今のご時世こんな大きな木はもうないのでは?
大聖堂の鐘楼から眺めた旧市街方面 戦争被害が殆どなくてよがっだね~
王宮見学
集合時間となったので王宮へ 申し込んだRoyal Private Apartmennts(王族の私室)ツアーはガイド付きのみで時間指定 複数言語でツアーがありますが少数制の為、販売チケット数が一番少ない売切れゴメンの人気ツアー
ネスヴィジ城、ワルシャワ王宮に続き期待していきましたが、一番印象に残ったのはゴブラン織りの巨大タペストリー
各部屋は豪華でしたが全体的にガランとした印象 ここも写真撮影が禁止だったのが残念…
カジミエシュ地区
王宮見学後はかつて沢山のユダヤ人が暮らしていたカジミエシュ地区へ
途中、小さなホットドッグ屋さんでホットドック1つ15PLN(約450円)を頂く、ボリュームがあり2人で1つでも良かったぐらい ソーセージは当然ですが野菜たっぷりの具沢山でVery Good アイスランドで食べた宇宙一美味しいと呼ばれるホットドッグを軽く抜き去りました 宇宙一以上の形容詞をなんと表現すれば良いのでしょう???
旧市街地同様古めかしい建物が並びます カジミエシュ地区は1335年にカジミエシュ王によってクラクフとは別の町として造られた街 第二次世界大戦前のポーランドではヨーロッパ最大のユダヤ人コミュニティでクラクフには約6万人のユダヤ人が暮らしていたそうです
建物は古臭いですがどこかしらアート系のテイストがあり小洒落たお店が多い気がしました
大戦後は荒廃した時代もあったようですがウジュピス共和国のような新しい街に変貌していきそうな雰囲気
カジミエシュ地区
ハイシナゴーグ 16世紀後半に建てられた正統派ユダヤ教のシナゴーグですが肝心の写真が的外れで撮影していました
正しくはこちら ハイシナゴーグの別名はトール(Tall)シナゴーグ 礼拝堂が2階にあり、市内で最も高いシナゴーグだった為このように呼ばれるようになったそうです
現在はシナゴーグとして機能しておらず保護建築物に指定され、1Fは書店となっています
すぐ近くの建物 ユダヤ宗教のシンボルダビデ星マークが付いた1810年築の旧シナゴーグでやっぱり保護建築物
ハイシナゴーグ同様暗黒時代を生き抜いた生き証人ならぬ貴重な生き歴史的建造物
スタラ・シナゴーグ ポーランドに今も残っている最古のシナゴーグ 現在はクラクフユダヤ人の歴史と文化に関する展示品を扱う博物館として公開 入場料は1人 14PLD(月曜日入館無料)
私たちはエリアの雰囲気を楽しんだだけで未入館 普通の暮らしをしていたユダヤ人がある期を境に迫害されはじめた狂気の時代はとても想像しきれません
クラクフ市内移動
クラクフは城壁内の旧市街地エリアなら徒歩で十分ですがカジミエシュ地区やその先のシンドラー工場まで行くとなると歩きだとちょっと大変 その場合はトラムを利用しましょう
クラクフの公共交通料金はワルシャワ同様バス・トラムで共通 時間制チケットになり20分チケット(4PLN)、60分チケット(6PLN)、90分チケット(8PLN)とあり時間内なら乗りホーダイ 24時間パスは17PLN
チケットは券売機で購入 英語表示に切り替え可能なので問題なく購入できます 一部の停留所ではFree Wi-Fiの提供もありました
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- 旧城壁内・ヴァヴェル城エリアなら徒歩で観光可、(カジミエシュ地区もなんとか行ける)
- 公共交通機関は時間制チケットでバス・トラム共通 複数回乗るなら1日券で
- ヴァヴェル城は見学施設に応じて料金を払うアラカルト方式
- ヴァヴェル城王宮、ヴァヴェル大聖堂は内部撮影禁止と味気ない
- 聖マリア聖堂の撮影料は撤廃になりました♪
- Eros Bendatoの像には中にも入れるが臭かったら止める
- 時間があればシンドラー工場博物館も是非に
- 更に時間があればヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群も是非に
関連リンク集
- Poland Travel ポーランド政府観光局公式サイト
- Warsaw Tour ワルシャワ市観光局公式サイト
- Visit Krakow クラクフ市の公式サイト
- Krakow Travel クラクフ市の公式観光サイト
- VisitKrakow.com 民営のクラクフ観光ガイドサイト
- クラクフ市内交通 トラム・バスの路線図 料金表
- 聖マリア聖堂 聖マリア聖堂公式サイト 料金
- ヴァヴェル城 ヴァヴェル城公式サイト 時間と料金 注意事項
- ヴァヴェル大聖堂 ヴァヴェル大聖堂公式サイト 時間と料金 注意事項
- スタラ・シナゴーグ スタラシナゴーグ紹介サイト
- クラクフ地下博物館 クラクフ地下博物館公式サイト
- クラクフ国立博物館 クラクフ国立博物館公式サイト