ザ・ウェーブ見学の翌日は思いがけない当選のため、予約を1日ずらしてもらったアンテロープキャニオン見学へ。 アンテロープキャニオンはページ近郊にある、鉄砲水などによる侵食によって創り上げられた美しい砂岩の峡谷。 幻想的な造形を楽しめる人気スポットです。 今回はこれが初めての訪問となるロウアー・アンティロープ・キャニオン見学のお話です。
(2019/05/07現在)
アンテロープキャニオン
場所と行き方
グランドサークルの中でも人気のアンテロープキャニオンはページから南東にあります。 ナバホ族の土地に位置する幅の狭い渓谷のこと。 南(上流)のアッパー・アンテロープキャニオンと北(下流)のロウアー・アンテロープキャニオンがあり自然の侵食によって造られた造形と太陽の日が生み出す幻想的な光景を楽しむことができます。 ※新たなスポットとしてキャニオンX(アッパーの約7マイル上流)もあります。
近隣からの距離
・ページの中心から約8km 車で約10分
・ホースシューベントから約12km 車で約15分
・カナーブから約125km 車で約1時間15分
アメリカは長距離移動が当たり前なので、グランドキャニオンやラスベガスからの日帰り見学も可能です。
※アクセスする際の目印になっていた巨大な3本の煙突は2020.12.18に解体されなくなりました。
ツアーについて
アッパー、ロウアーともナバホ・ネーションの認可を受けたガイドツアーへの参加が必要で、個人で自由に立ち入ることはできません。。 アメリカの国立公園ではないので、当然国立公園パスも使えません。
ロウアーアンテロープキャニオンでは2つのツアー会社があり
- Ken’s Tours
- Dixie Ellis’
の二社が駐車場に事務所を構えています。 直接、訪れて参加することも可能ですが人気観光地の為いっぱいの場合は数時間待つ場合があるので夏場のシーズン時は事前にネット予約して出かけることをお勧めします。(陽が差し込むお昼前後はすぐに埋まってしまいます)
ツアー内容はどちらも大差ありませんが、Ken’s Toursのレビューの方が多かったので私たちはKen’s Toursに参加しました。(ツアー料金も2ドルくらい安かったです)
ツアー料金
私たちが訪れた際の料金は約1時間のツアーで大人1人50.40ドルでした。 アンテロープはナバホ族のドル箱ビジネスとなっており、ちょくちょく値上げされているので訪れる際には公式サイトで最新料金を確認してください。
大人: 50.40ドル
小人(8~12歳): $28.40ドル
幼児(0~7歳): 無料
※ナバホ公園入場料(8ドル)、税金を含む また、これ以外に諸経費6%が別にかかります。 ネット予約決済額は2人で105.8ドルでした。
※同じ日にアッパーとロウアーの両方に行かれる場合、ナバホ公園入場料(8ドル)は1回だけの支払いで良いそうです。
ツアーは朝から夕方まで30分おきのスタートとなります。(季節に応じ、開始と最終ツアー時間は異なります)
注意事項
ツアーに参加するにあたっての注意事項は以下の通り
- ツアー開始時刻の30分前には現地事務所で受付を済ませておくこと(間に合わないとキャンセル扱い)
- GoPro、自撮り棒、スタビライザー、三脚、一脚の持ち込み禁止
- 撮影は写真撮影のみ、ビデオ撮影は禁止
- リュックの持ち込み不可(ウエストポーチは可能)
- つま先が露出した靴禁止(ハイヒール、サンダルなど)
- 道中急な階段の上り下りあり
- 1人ペットボトル1本分の水を用意
ロウアー・アンテロープ見学
ナバホの言葉で「螺旋の岩石アーチ」という意味のキャニオン。 アッパーがほぼ水平移動の動きに対してロウアーは急な階段を登り降りする必要がある為アッパーよりは観光客が少な目(とは言っても十分に繁盛しています)とされますが、鉄砲水と風の浸食によって生み出された砂岩の美しい造形と射し込む光によって輝く岩肌の美しさはアッパーと比べても遜色はありません。
面白い岩の造形や、光の加減によって変化する岩肌のグラデーションは、アッパー以上という写真家の評価もあるのがロウアーです。
- アップダウンの起伏がある 急な階段の上り降りあり
- 一方通行である(アッパーは相互通行)
- 渓谷がよりV字 歩く道幅が極端に狭い場所がある アッパーより空が広く見える
- スポットライトのような光のビームは入りにくい一方、上部が開けているため光が入りやすく、天候によってはロウアーの方が楽しみやすい場合もあります
到着からツアー開始まで
ツアー開始は10:00 30分前までにチェックインということで8:50ごろワーウィープのキャンプ場を出発。
アッパーアンテロープとロウアーアンテロープの駐車場が98号線を挟んですぐ近くだったので間違えてアッパーの方へ行ってしまう・・
ロウアーアンテロープキャニオンの駐車場に到着。 右がKen’s Toursの事務所、左がDixie Ellis’の事務所。 2つの会社はナバホ族の兄弟が別々に運営している会社だそうです。
余裕を持って出発したけど、9:30ぴったりに到着。 当初5/6の10:30のツアーを予約していましたがまさかのThe Wave当選だったのでその日はキャンセル、 近い日程の出来るだけお昼に近い時間帯で空いていたのが5/7の10時発のツアーのみ。 お昼前後はしばらくいっぱいとのことで、やっぱり正午前後が人気らしいです。
Ken’s Toursツアー事務所。 大陸なのでちっぽけに見えましたが、到着してみると立派な建物でした。 2004年時初めてアンテロープキャニオンを訪れた時はロウアーは全くの無名。 ガイドなしで立ち入ることができましたが、今では金の成る谷です。
受付にてチェックイン。 時間前にチェックインを済ませないとキャンセル扱いになり、当日飛び込み客に売りさばかれてしまいます。 抜け目のない商売ですね。
建物内には集合時間まで過ごせる待合室、コーヒースタンド、ショップ完備。
ツアー開始15分前に建物外でガイドと合流。 ガイド1名につき、1グループ10人程度の参加者でスタートとなります。
今回のガイドは大学生アルバイト。(やっぱりナバホ族の血を引いてます) The Wave抽選に2回挑戦してまだ未当選で、昨日行って来たばかりだと伝えたらメチャメチャ羨ましがられました。
ロウアー・アンテロープ見学の様子
簡単な説明を受けた後、砂地の砂漠をキャニオンの入口まで10分ほど歩きます。
ロウアー・アンテロープキャニオンの入口。 鉄製の階段で谷底へ降りて行きます。
アンテロープキャニオンの存在を知ったのは2000年前半。 NHKの番組で石川さゆりさんがこのロウアーアンテロープをはしごで降りて行き、絶景と出会う旅番組が最初。(2004年に訪れたのはアッパーの方ですが)
階段を降り、渓谷内に入ると、長い年月によって作り出されたサンドストーンと太陽光による絶景ショーのスタート。
30分間隔のスタートのツアーは定員が10人ではなく、10人のグループが複数。 そしてツアー催行社は2社。 前後は常にツアー客でいっぱい。
アッパーアンテロープより渓谷の上部がより開けているので、陽の光でサンドストーンがオレンジ色に輝きます。
要所要所でガイドさんがお勧め撮影スポット 画角をレクチャー。 映える撮影設定も教えてくれます。 スマホは簡単に色調モードが変更できるので、最近のスマホならどれも綺麗に撮影できちゃいます。 iPhoneならビビッドモードに設定するだけ♪
道中はこんな高低差がある場面も。 アッパーは比較的開けた谷底を平行移動した記憶がありますが、こちらはちょっとした冒険気分が味わえます。
谷底との落差があるため、段階的なグラデーションが見事。 構図はどうしても縦構図になってしまいます。
まるで波のような造形の岩と光量の違いによって生まれる美しいグラデーションに息を呑みます まさに自然が生み出したアート作品。
滑らかな曲線と岩のエッジ。 砂漠の砂丘に通じる造形があります。
アッパーではほとんど見られない青空もロウアーでは見上げることが出来ます。 かなりのV字です。
上が開けている分、下の通路はこの通りの激セマ。 岩肌の肌触り・冷たさ、外気温と狭谷内の温度差など、現地の空気感は訪れてみてこそ。
見上げると空の雲がイイ感じでした。 自然の調和ほど美しいものはありません。
どこもかしこも綺麗なので写真撮りまくりです。 あのポイントが良かった と思ってもツアーはトコロテン方式で押し出されるので後戻り不可。 不要な写真は後で消せばいいので、気になったらガンガン撮影しておきましょう。
残念なのは前後常に人がいること。 たまにガイドさんが前のツアー客との間を取って一瞬人気のない時間を取ってくれますが、あくまでも束の間。 谷底を含めて人のいない写真を撮影するのは容易ではありません。
このポイントは本の表紙も飾った場所だそう。 ローブをまとった女性の横顔のようなシルエットをしています。(角度を少し下にすると人が大勢映り込みます)
出口付近 最後は岩と光の競演。
岩のグラデーションがこれでもかというほど黄金色に輝く谷中の光のショー。
頭上から降り注ぐ光が狭谷内を一段と眩しく輝かせます。
空を見上げるとタツノオトシゴがいました。
大地の割れ目から地上に到達 約1時間のアンテロープキャニオンツアーはここで終了。 出口から事務所までは歩いてすぐ。
なるほど、地上からみるとこんな感じなのね。 地上からは想像がつかない絶景がこの谷の下にあるなんて、自然はやっぱり凄いです。
見学後のぶっちゃけ感想
今回初めて訪れたロウアーアンテロープ、渓谷内は本当に本当に美しく文句のつけようがありません。 ただ、前日にザ・ウェーブを訪れていただけに、トコロテン方式で捌かれる落ち着きのない(急かされる)内容には正直がっかりしました。
ガイドの話では、当時、多い日はKen’s Toursだけで1日3,000人ほどのツアー客を案内することもあるとのこと。 アッパーは複数のオペレーターがあるため、それ以上になる日もあるのでしょうか? 恐ろしいほどのオーバーツーリズムです。
絶景感より人混み感が勝ってしまいました。 その分 ザ・ウェーブの独り占め感が強烈に印象に残っています。
昔は良かったのに というのは年寄りの悪い癖かもしれませんが世界のオーバーツーリズムを痛烈に感じました。
それともこれが時代の流れというのでしょうか?
ちょっとだけアッパーへ
最後は朝方に間違えたアッパーアンテロープキャニオンの駐車場にちょっとだけ立ち寄り。 15年前は町中からトラックでアクセスし、こんなところにツアー会社は無かったと記憶しています。
ロウアーより人気の為かこちらのツアーは1人60ドル(支払はキャッシュオンリー 強気~)。 それより驚いたのが中国人の多さ。 中国語対応の専用カウンターがあり、ツアー待ちの半分以上が中国人でした。
ロウアー&アッパーアンテロープキャニオン近くの3本の高い煙突。 15年前も目印として見ていただけに、今はもうないかと思うとちょっと寂しい…
何十年にわたって煙を吐き続けた石炭電力プラントの3本煙突は現在ページの景色からその姿を消しています。
ツアー後
ツアーを終えた午後は特に何もしないゆっくりタイム(何せページにはまだ5泊する)
帰り道にWalmartに立ち寄って買い物をした後、13時半ごろにはキャンプ場に戻りました。 昼過ぎからは風が強くなり、夕方にかけては雲行きが怪しくなり、一時雨も降りました。
ザ・ウェーブに天気の良い時に行けて本当に良かったと感謝して、この日はお終いです。
。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- アンテロープキャニオンの観光は、全てナバホ族のツアーへの参加が必須
- ツアーの申し込みはサイトにて事前予約推奨 お昼の時間帯が一番人気 予約はお早めに
- アッパーとロウアーの駐車場は近いので間違えないこと
- ツアー開始30分前にチェックインしないとキャンセルされる場合あり
- キャニオン内はビデオ撮影NG GoPro、自撮り棒、三脚、一脚、スタビライザーの使用禁止
- アッパー、ロウアーともそれぞれに特徴があり、どちらも美しい
- 不思議な造形と光のグラデーションに驚くが、人の多さにも驚く
- アンテロープキャニオンでブリちゃんのI’m not girl, not yet womanを連想する人は他にもいるハズ
- 昔は良かったと言うのは年寄りの始まり
- アメリカンドライブ この日の走行距離:約43km 累計走行距離: 約4,461km
関連リンク集
- Go USA.jp アメリカの公式トラベルサイト
- Visit Arizona アリゾナ州政府公式観光サイト
- VisitUtah ユタ州政府公式観光サイト
- pagearizona.com アリゾナ ページの公式観光サイト
- Navajo Nation Parks and Recreation ナバホ族管轄のナバホ公園オフィシャルサイト
- Ken’s Tours ロウアーアンテロープのツアー会社サイト
- Dixie Ellis’ Lower Antelope Canyon Tours ロウアーアンテロープのツアー会社サイト
- Adventurous Antelope Canyon Photo Tours アッパーアンテロープのツアー会社サイト
- Antelope Canyon Navajo Tours アッパーアンテロープのツアー会社サイト
- Antelope Canyon Tours アッパーアンテロープのツアー会社サイト
- Antelope Slot Canyon Tours アッパーアンテロープのツアー会社サイト
ここが変わったよ 2026年考察
第三の選択肢のアンテロープキャニオンも絶賛稼働中 その名もAntelope Canyon X
※2016年から運用しているようです。
料金は2026年 90分ツアー 47USD~/大人
1. 2026年現在のアンテロープキャニオンツアーの料金
- Upper Antelope Navajo tours・Adventur Antelope Tours 共に 120USD
- Lower Antelope Ken’s tours・Dixie’s tours 共に 80.50USD~
- Antelope Canyon X Antelope Canyon X 47USD~
※2019年は8ドルだったナバホ公園入場料も、現在は15ドルへ値上がりしています。





































