ミラノ到着日翌日は市内中心部に出かけ本格観光 夏休みのトップシーズンの繁忙期の中、最後の晩餐見学を中心としたミラノ観光初日の様子まとめです 観光客が訪れる一方、街の一部もバカンスに出かけていました
(2019.08.16現在)
ミラノ市内観光
ミラノ地下鉄
11:00 San Siro Stadio駅から地下鉄乗車 チケットは市内1日券 7€を購入して乗車 運賃は2019.7.15に改定され値上がりしたばかりでした… 改定されやすようなので最新の料金はATMのサイト にて確認のこと
地下鉄の様子 スリに注意ということでしたが訪れた時期が夏のバカンスシーズンだった為か乗客は少な目でスリが発生する雰囲気はナシ 特に混んでいると感じることなく快適に利用できました
ヴィットーリオ エマヌエーレ2世のガレリア
11:40 ヴィットリオ エマヌエーレ2世のガレリア スカラ座からドゥオーモ広場の間にある超有名アーケード 建物自体は知っていましたが恥ずかしながら正式名称は知りませんでした(今でも言えません)
1867年完成 南北約200m、東西約115mの通路が十字に交差する巨大ショッピングアーケード 鉄とガラスのドーム屋根を備えたアーケードはここがイタリア初だそうです この年はパリ万博が開催され、日本といえば慶応3年 まだちょんまげの時代にこんな建物が… 凄いなヨーロッパ、凄いなイタリア
中央にはイタリアが共和国となる前の王国時代の紋章 その周りにミラノ、トリノ、フィレンツェ、ローマの紋章が描かれています その中でも有名なのはトリノの雄牛の紋章 雄牛の股間を踵で踏みながら一回転すると願いが叶うそうですがそんなネタ全然知らずスルー 人だかりだった為無意識に避けてたかも 事前予習は大切ですね
代わりに見つけて喜んだのがティミショアラ、ブカレストで銅像があった雌狼と双子のローマの紋章 狼に授乳された双子がローマ創設者になったというエピソードを知っていたのでローマの紋章とすぐ分かりました♪
とにかく美しいアーケード プラダ本店を初め一流ブランドのお店が店を構えていて貧乏旅行者には場違いな世界ですが歩いているだけで雅な気分になります 十字路の中心に立つとどこをみても優雅なので世界一美しいアーケードと称されるのも頷けます で、テナント料はいかほど?
ドゥオーモ
そしてミラノと言えばココ ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)
もう圧倒的存在感
完成までに600年近くの年月を要し、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ナポレオンも係わるイタリアのみならずヨーロッパを代表する教会の1つ ドゥオーモ(Duomo)はイタリアでその街を代表する教会の事をさして大聖堂と同じ意味だそうです
教会ファザード 世界最大級のゴシック建築で長さ158m、幅92m、高さは108m 一番高い尖塔の上には聖マリア像が建つ他、全部で135本ある尖塔それぞれに聖人が建っているそうです
歴史が古いくせにファザードがやたら綺麗だと思ったら2000年以降に大修繕が行われ昔のミラノっ子も驚く白さに生まれ変わったとのこと ラッキー♪
1975年のドーモ なんかガリレア含めなんかもっさりしている感じがします 1975年と言えばGメン75が放映された年、もうすぐ半世紀ですよ
ファザード彫刻の数々 ファザーと言わず周り中に精巧な彫刻がどっさり 完成に600年もかかるワケです
白く蘇ったファザード部 使われているのはカンドリア大理石という石でドゥオーモ建築600年の歴史を通じ同じ採石場の石を使っているそうです
肩の上に柱を乗せる男性像はテラモンと呼ばれる男像柱でギリシャ神話に登場する英雄の名前に由来 アンメルツヨコヨコが必要な人 ではなくちゃんとした呼び名がありました 失礼しました…
ドゥオーモ広場にあるヴィットリオ・エマヌエール二世の騎馬像(鳩多め) ガレリアの名前にもなっているイタリアを統一してイタリア王国の初代国王となった人の銅像 イタリアでは良く耳にする英雄ですがあまり存じ上げていませんでした…
お手軽ローカルフード
ブランチを求め、ミラノに行ったら絶対行くべしというパンツェロッティ(揚げピッツァ)の有名店 ルイーニに出かけてみたらまさかのバカンス休業中 繁盛シーズンなのに? 2週間も休むなんて日本じゃあり得ない
繁盛期関係なく人気店だから休めるのか分かりませんが驚きました…
ルイーニが休みだったので同じくミラノで有名な老舗ピッツァ店SPONTINIへ SPONTINIは1953年創業 ミラノを中心に20店舗以上構え、渋谷にも支店がある超人気店
店内の様子 気軽に食べれるピッツァのファーストフード店 と言っても席がないので立って食べる日本の立ち食い蕎麦屋に近い感じ メニューもシンプルなのでとても注文しやすいです
頂いたピッツァ(マルゲリータとメディテッラネーア) イタリアにしては肉厚でチーズたっぷりで一枚でもボリュームがありました アンチョビがくせになる味で美味しかった♪ 2021.09現在1枚4~5€前後デス(種類による)
最後の晩餐
13:00 お昼を食べ地下鉄に乗りConciliazione駅へ 目指すはレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作 最後の晩餐
鑑賞するには予約がないとNG そして公式サイトからの予約は常に2、3ヶ月先まで完売 いつミラノを訪れるか計画を立てない長期旅行者が直近で予約しようにも取れるハズがない
でもせっかくミラノに来たのだからとフンパツ お金にモノ言わせて現地ツアーにて参加(ツアーと言っても入場チケットを貰うだけのモノ)
申込先はアウシュヴィッシュツアー時の申込先と同じGet Your Guide にて 料金は1人44€でした!! 公式予約の約4倍でヒーハー!!
運よく公式サイトで予約できた人は当日指定時間以降にチケットオフィスで予約メールを見せてチケットを貰います ※現在の公式サイトの見学料は15€ 見学時は不要荷物を預けて見学(無料の手荷物ロッカーあり)
ネットでは当日券(キャンセルされた分)をオフィスが開いた時間に突撃してGetできたと言う話もありましたが確実に入手できるか分からなかったので単純にお金で解決してしまいました
因みに窓口でキャンセルチケットは有るかと聞いたトコロ 2週間先までキャンセルチケツトはないとの返答でした
しかし、他の5つの博物館が見学できる17時スタートのチケットならあると言われました 抱き合わせ販売でお値段は38€ 何だそれは・・・ (でも17時まで待てば代理販売料金より安く、しかも他博物館も入れちゃうのでそっちの方が全然お得でした シッパイ)
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 13世紀末に着工 1469年に完成した歴史ある教会ですが第二次世界大戦で大きな被害を受け現在の建物はその後再建されたもの 見学できるハズでしたが戸閉だったので外観のみの見学 最後の晩餐があるのはこの教会ではなく敷地続きの修道院の食堂
いよいよ最後の晩餐とのご対面タイム 絵が描かれた食堂には一度の見学で最大25人/15分間のみのアクセス 500年前の壁画+世界大戦を奇跡的に免れたということで室内空調も管理されるという厳重体制
1時間で100人 見学できる数は1日1000人位? 予約が取れないワケだ
ヒンヤリとした空気の中 ついに最後の晩餐と対面 教科書でもおなじみの壁画だけどモノが全然違う 壁画が描かれた壁だけ戦争の被害を免れ奇跡的に残った最後の晩餐の周りは別の空気が漂っている気がしました
レオナルド・ダ・ヴィンチがそれまでの手法と全く違う遠近法、明暗法、解剖学を取り入れて描いた作品はキリストを中心に徐々に暗くなる明暗効果のせいかオーラが放たれているようでした
フレスコ画ではなくテンペラ画法で描かれた為、色彩や細かな部分はぼやけてしまっていますがキリストの裏切り者がいるという発言を受けて動揺する使徒のざわめきは500年という年月を超えてなお伝わってきます
キリストを中心とした12人に使徒の位置関係 うーん正直 ユダとヨハネ位しかよく分からない…
移動することが出来ない壁画の為、大戦中に土嚢を積んで必死に守ろうとした様子 移動ができないのでこの絵を見るにはここに来るしかない!!
最後の晩餐の反対側にあるもう一つの壁画 キリストの磔刑図 ジョヴァンニ・ドナート・モントルファノが1495年に描いたキリストの磔刑 同時期の壁画ですが15分という制限時間の為、どうしても最後の晩餐に時間が取られしまう可哀相な作品
最後の晩餐の後に起こったキリストの磔刑の様子が描かれている大作 どの程度のオリジナル度か知りませんがこちらはフレスコ画の為か発色が鮮やかでした
爆撃で破壊された当時の写真 土嚢のお陰か神のご加護かどちらの絵も損傷を逃れた奇跡の壁画
あっという間の15分が終了し、パティオ越しに眺めたサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の礼拝堂部
1人約5,000円というチケットは高かったですが存在自体が奇跡と呼ばれる壁画を見れたので満足 1年あたり10円と思えば安い?
スフォルツェスコ城
最後の晩餐見学後に立ち寄ったスフォルツェスコ城 ミラノにある観光スポットと言えば最後の晩餐、ドゥオーモ、ガレリア、スカラ座という知識でこの場所は全くの無知なる場所でした(* v v)。 ハズカシ
敷地内は無料で入れたのでどういう場所なのかよく分からないまま見学 後で調べたらミラノ公国を統治したスフォルツァ家の要塞兼居城とのコトでドゥオーモと並ぶミラノのシンボルだそう 全く知らなんだ・・・
中世らしい城壁ですがビリニュスやミンスクの城に比べてはるかにビッグサイズなのはそのまま力の差でしょうか? 一辺の大きさは200mほどでちょうどメキシコシティで訪れた国立宮殿と似たサイズ
ロッケッタ(糸巻)の中庭と言う場所 美しい回廊がある中庭で建物は博物館・美術館として利用されていましたが既に最後の晩餐で大枚をはたいてしまっているのでスルー
スフォルツェスコ城にある施設の中でもミケランジェロの「ロンダニーニのピエタ」を展示した美術館が有名ですがそちらも未見学
スフォルツェスコ城の正面門となる高さ109mのフィラレーテの塔 ザグレブ大聖堂とほぼ同じ高さですがとても大きく感じられ守備力高めでした
その正面、カステッロ広場には大きな噴水 水も富の象徴の一部だったのでしょうね
街の様子 イタリアを代表する商工業都市で経済の中心地でしたがバカンス期とあって普通の街中は静かな雰囲気でした 日本のような湿気はありませんでしたが日中の暑さはナカナカのモノ
ミラノ中央駅
地下鉄の1日券を購入しているのでミラノ中央駅まで駅舎見学
1931年に完成した重厚な面持ちの駅舎でヨーロッパで最も壮大な駅の1つに数えられ大理石をふんだんに使ったミラノ駅は列車を利用しなくとも見る価値あり
駅舎の上に置かれた彫像はかなりの大きさで像が1頭乗ってるぐらい ちょっとイカつい雰囲気があるのは一部にムーソリーに政権の権威主義的なデザインが反映されている為だとか
駅舎内はメチャクチャ天井が高ーい 広い空間はそれだけで贅沢な証 壁には十二宮の彫刻もありました
同じく駅舎内 新旧が上手にミックスされているのはヨーロパたる所以? 長野駅の旧駅舎とほぼ同じ頃に建てられていますが長野駅は建て替えられフツーの駅ビルになってしまいました
そう考えると石の建物は全然違いますね 長野駅の仏閣型駅舎勿体ないです…
バカンスなミラノ
再び移動してサンロレンツォマッジョーレ大聖堂へ向かいます
HOLIDAYS♪ 8/11~9/3まで夏休み 観光客があまり訪れないエリアのお店は1/3以上がバカンス休業でした 日本人はバカンスも取らずに働くからGDP世界3位なんですよ!! 1人当たりのGDPは23位だけど…
サンロレンツォマッジョーレ大聖堂 4世紀後半から5世紀に創建されたミラノで最も古い教会の1つ 誰も居ないと思ったら教会も夏休み(?)でした そんなバナナ!!
四世紀まで遡るという歴史ある教会の内観はGoogleで…
オマケに1975年バージョン
大聖堂前に建つ16本の円柱の先に門らしきモノがあるのでテクテク
ティチネーゼ門 中世時代のミラノ旧市街の南門 12世紀頃には城壁の一部として造られた歴史ある門 なるほどここがかつての南端だったのね…
更に南に500mホド歩くと19世紀初頭に建てられた大理石のティネーゼ門(新)がありますがそこまで行く元気はナシ
再びテクテク北上しての街中風景 小売店はバカンス休業が多いな…
サン マウリツィオ教会 やって来たのはいいけれどこちらもお休みでした そんなバナナ!!(2本目)
残念だったけど仕方ありません バカンスはみんなのものだから
Googleさんによると内観はこんな感じらしい
[php_everywhere]
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- ミラノの地下鉄はゾーン制料金 市内観光なら一番安いMi1-Mi3ゾーンでOK
- イタリアの観光地・最盛期と言えどもバカンス休業 日本人もバカンスを取りましょう
- 最後の晩餐チケットは超プレミアムチケット 確実に見るならツアー利用も検討
- 予約者は指定時間15分前にはチケットオフィスにてチケットを受け取るコト
- 手荷物用ロッカーは1ユーロ 利用後に返却されるが取り忘れに注意
- ミラノの人気店 LUINI、SPONTINIは気軽に利用できる庶民の味方
- ミラノは見どころいっぱい 観光スタイルは人それぞれ 思うままにどうぞ♪
関連リンク集
- イタリア政府観光局(日本語) イタリア政府観光局公式サイト
- Italia.it イタリア政府観光局国式サイト
- アーモイタリア 現地発信のイタリア観光情報サイト(日本語)
- Yes Milano ミラノ観光局公式サイト
- ミランフォ 現地発信のミラノ観光情報サイト(日本語)
- ATM.it ミラノ交通公式サイト メトロ・バス・トラム
- SPONTINI ミラノで人気 立ち食いスタイルの人気ピッツァ店
- LUINI ミラノで人気のパンツェロッティ(揚げピッツァ)のお店 LUINI公式サイト
- ドゥオーモ ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)公式サイト チケット予約も
- 最後の晩餐 最後の晩餐のチケット予約先公式サイト
- スフォルツェスコ城 スフォルツェスコ城公式サイト 各博物館・美術館情報