アリゾナ州南部に位置するオルガン・パイプ・カクタス国定公園はツーソンからは約230km。(フェニックスからは約350km前後) ソノラ砂漠・メキシコ国境まで8kmというリモート地にあるため、日本人にはあまりなじみのない国定公園。
今回は公園名にもなっている珍しいサボテンの他、数多くの砂漠性植物が観察できるオルガン・パイプ国定公園の様子をまとめてみました。
(2019.04.19~2019.04.21)
オルガン・パイプ・カクタス国定公園
見どころ
見どころは何と言ってもサボテン!! その中でもオルガン・パイプ・カクタスというアメリカ本土ではこの辺りにしか自生していない珍しいサボテンです(メキシコ側の方が生育地域が広め)
またソノラ砂漠に位置するこの公園では公園の名を冠するオルガン・パイプ・サボテンのみならず、サワロ・サボテンやPrickly Pear Cactus、Senita Cactus、Cholla Cactus、Ocotilloサボテンをはじめとするこの地域特有の28種類のサボテンを観察することができます。
巨大サボテンと聞いてまず頭に浮かぶのが、このサワロ・サボテン。幹が伸びた途中から腕のように枝分かれする、いかにも「サボテン」らしい姿です。
対するオルガン・パイプ・サボテンは根元で枝分かれしているのが最大の特徴です。
サボテンは種類が多くて何が何だか分かりませんが、とにかくオルガン・パイプ・サボテンはレアだそうです。 また私たちは見つけることができませんでしたが根元で枝分かれして、さらに途中でも枝分かれするというGiant Organ Pipe Cactusという種もあるらしいです。
サボテンが生えまくる山。 単純にこういう風景は日本では見ることができないので、アクセスは悪いですが、時間に余裕があり、暑すぎないシーズンであればとてもいい場所。
プエルト・ブランコ・ドライブ
ビジターセンターの北側からスタートするシーニックドライブ(一部舗装)。 大きくぐるっと周回できますがその距離が100km、大部分が未舗装となるので一周する場合はビジターセンターで情報を確認の上でかけてください。 雨が降った後などは閉鎖となる場合もあります。
サボテンニョキニョキゾーンを走ります。
行けども行けどもサボテ~ン。 ドライブする理由は単純、暑すぎる日中はビジターセンター以外にいられる場所がないため。 クーラーが効く車でお出かけドライブが有効。
こちらのコースは一方通行区間に入る前に引き返しましたが、見た感じではオルガン・パイプ・サボテンは少なかったように思えます。 (暑くて車中見学ですが・・・)
白いモコモコしたようなサボテンはTeddy bear Cactusと呼ばれ、チョーヤサボテン(Cholla)の仲間みたいです。 ※種類が多すぎて間違ってたらすみません
※ビジターセンターの話によると国境地帯では違法移民や麻薬取引がいるので不審な人・車を見かけたら絶対に近づかないようにとのことでした。
アホ・マウンテン・ドライブ
ビジターセンターの西側に位置するAjo(アホと発音)連山の麓に整備された一周26kmほどのシーニックロード。
こちらは全て未舗装ダート道。 雨が降ってしまうとぬかるみとなり、4WD必須となりますが、この時は普通車でもOKということでドライブ。
道路脇に立派なオルガン・パイプ・サボテン。 成熟には100年以上かかると言われますが、この大きさでいったい何歳でしょうか?
こちらでも背高ノッポサボテンがニョキニョキ。 高いサボテンだと5mを超えるモノもあります
岩山の近くまでアクセス。 アーチキャニオンと呼ばれる名勝があり、トレッキングコースが伸びています。 このアーチはよく見るとダブルアーチ。 大きなアーチの上に小さなアーチがあります!! トレッキングモードではないのでトレイルヘッド地点から眺めてお終い。
この辺りがドライブでの最高地点で、標高は約800m。 山側にはたくさんのオルガン・パイプ・サボテンが観察できます。
オルガン・パイプ・サボテンは平地より傾斜地にたくさん自生しているようでした。
途中の駐車場。 約30kmの未舗装道路。 リモート地は嫌いではありませんが、全く車が走っていないと途中不安になります。 訪れた際は他の車は既にオフシーズンのためか3台ぐらいしか見かけませんでした。
巨大なオルガン・パイプ・サボテン。 公式サイトによると更にレアなジャイアント・オルガン・パイプ というスーパーサイヤ人的なサボテンもあるそうですが残念ながら見つけることはできませんでした。
その他いろいろ
花や植物
Ocotillo (Fouquieria splendens) テキサス西部からカリフォルニア南部によく見られる背の高いヒョロヒョロとした植物。 春になると先端に赤い花を付けます。 棘があるのでサボテンの仲間かと思いきや、フォウキエリア科の植物でした。
Staghorn Cholla チョーヤと呼ばれるサボテンの仲間。 この手のサボテンは種類が沢山あるので区別がつきません。
Engelmann’s Hedgehog Cactus これまた仲間が数十種類あるサボテンなので正確かどうか分かりませんが、ピンクの花がよく目立つサボテン。
ツーソンのAirbnbのオヤジさんに教えてもらった幹も含め、全体が緑色の木。名前はPalo Verdeというそうです。 原産地がアメリカ南西部、メキシコ北西部なので、まさにこの地方の木。 スペイン語でVerdeは「緑」を意味するので、まさに「緑の木」。
そして、この木はアリゾナ州の州木なんだそうです。
樹皮で光合成が行える特徴があり(なので緑色)、暑い時期に葉のない状態でも光合成を行うことで生き残れるようになっています。
この木は桜のように枝全体に花をつけますが、その色は真っ黄色!! 日本の春の色と言えば桜のピンクですが、アリゾナの春の色はイエローと言えそうです。 因みにこの木はマメ科とのコト
メキシコ国境付近
4月中旬でしたが、季節は日本の真夏のような陽射し。 湿度こそありませんが、焼けるような太陽光は強烈で、クーラーボックスに入れている氷の溶けも早ーい。 氷はビジターセンターでは販売されていなかったので、一番近くで買えるというメキシコ国境付近にあるガソリンスタンド(キャンプ場から約10km)で調達しました。 ※一番近いAjoの町のガソリンスタンドまでは片道60km
メキシコ国境の目と鼻の先にあるガソリンスタンドにて氷2袋を購入し、ガソリンも少しだけ給油。 12ドルで3.28ガロン(リッター約108円)
ガソリンスタンドのすぐ先は国境。 ゲートを過ぎればもうメキシコとなり、ちょっとした町があります。
日が傾き始めてからは過ごし易くなるのでゴールデンタイム♪ サボテンをシルエットにした夕暮れは美しく、夜は満天の星空の下で寝るという贅沢な時間を過ごしました。
暑い時期のオルガン・パイプはとても居られそうにありませんがシーズン替りの時期は人も少な目でのんびりできておすすめの場所。 やっぱり3月末までがいい時期なのかな? 5月以降は相当の暑さになりそうなので時期を選んでお試しください。
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- オルガン・パイプ・カクタス国定公園はサボテン好きには堪らない場所
- スーパーサイヤ人的なGiant Organ Pipe Cactusを見つけよう
- 一番近くで氷をゲットできるのは国境近くのガソリンスタンド
- 全体が緑色の木はアリゾナ州の州木 樹皮で光合成できちゃう珍しい木
- オルガン・パイプ・カクタス国定公園に行けば一生分のサボテンが見られます
- 避寒地なので出かけるなら暑くなる前に!! 夏は灼熱地獄Death
- アメリカドライブ この日の走行距離:約60km 累計走行距離: 約1,924km
関連リンク集
- Go USA.jp アメリカのオフィシャルトラベルサイト
- Visit El Paso エルパソ市の公式観光サイト
- New Mexico True ニューメキシコ州政府公式観光サイト
- Visit Arizona アリゾナ州政府公式観光サイト
- America The Beautiful Pass 国立公園年間パスについて
- 国立公園入園料一覧 各国立公園の入園料について
- オルガン・パイプ・カクタス国立公園 国立公園局のカクタス公園公式サイト
- Twin Peaks Campground www.recreation.govサイト内キャンプ場情報
オルガン・パイプ・カクタス国定公園 2026年考察
オルガン・パイプ・カクタス国定公園は、米国で唯一「オルガンパイプ・サボテン」が自然に自生する希少な場所。
名前の由来:茎が地面近くから数多く立ち上がり、教会のパイプオルガンのように見えることから名付けられました。
夜の来訪者:ここのサボテンの多くは夜に開花。 レッサー・ロングノーズ蝙蝠(コウモリ)とサボテンは夜間にサボテンの花の蜜を吸うことで花粉を運び、受粉を助け合う重要な共生関係にあります。 このコウモリの移動ルートとサボテンの開花時期が絶妙にシンクロしているそうです
サボテンの花の開花時期と持続時間
一般的なサボテンの開花シーズンは4月から6月にかけて。 気温が上昇し、冬の蓄えを放出するように一斉に咲き誇ります。
柱状に伸びるサボテンの仲間(オルガンパイプなど)の開花時期は5月~6月頃。 花は非常に短命で、通常は「夜間に開花し、翌日の正午までにはしぼむ」という非常に儚いサイクル。
ウチワサボテン(プリックリー・ペア)の開花時期は4月下旬~5月頃。 1つの花は24時間から48時間程度咲きます。 ただし、株全体で見ると、次々と蕾がひらくため、1〜2週間ほど花を楽しめることが多いです。
























