アメリカ大陸も残り1週間、カリフォルニア州最後の立ち寄り国立公園はセコイア・キングスキャニオン国立公園へ ベーカーズフィールドから長距離&日帰りドライブ観光にて出かけました
ヨセミテから太平洋、そしてまたシエラネバダへとコース取りがメチャクチャで駆け足観光となってしました深い渓谷、巨木の森を巡るドライブ遠征のお話
(2019.06.08現在)
 

キングスキャニオン国立公園へ

 

アクセスマップ

6/8 キングスキャニオン国立公園までの道のりはこんな感じ この日のキャンプ地はベーカーズフィールドの北東に位置するイザベラ湖の近くなので1日の移動は600kmとちょっと無謀な観光プラン(週末だったので国立公園周辺のキャンプ場は全ていっぱい)

かなり走るため当日は5時半起き6時過ぎにはベーカーズフィールド(少し南)の宿を出発

 

 

06:30 道中での買い物は時間のロスになるのでインター近くのWalmartで氷の他、必要な食料を15.90ドル購入 Walmart Supercenterは朝6時から夜23時までOPENという24時間コンビニ営業に慣れた日本人には心強い味方

 

寅吉
寅吉
もう少し北で泊まれば良かったのですが距離よりモーテルのコスパの良さを取りました

 

08:10 Walmartから99号線を北上し約160km ディニューバ(Dinuba)という町で給油25ドル&トイレ休憩 公園内はスタンドがないので入園前にホボ満タン状態に

Walmartを7時少し前に出発しているので160kmを80分程で走った計算 週末で混んでいなかったとはいえ少し早すぎ?

 

グラント・グローブエリア

 

09:10 給油ポイントから約65km 180号線のBig Stump Entranceに到着 ビジターセンターは少し先になるので料金所の通過のみ 料金は車1台につき35ドル/又は年間国立公園パスにて

対象エリアはセコイア&キングスキャニオン国立公園とセコイア国有林/ジャイアントセコイア国定公園のヒューム湖地区にて有効デス

 

キングスキャニオンビジターセンター

09:15 料金所から約5kmでキングスキャニオン国立公園の南端に位置するキングス・キャニオンビジターセンターに到着♪ 周辺にはロッジやキャンプ場、ちょっとしたストアがあるキングスキャニオンの玄関口エリア (この辺りで標高は1,950mホド) キングスキャニオンエリアでは180線の奥手にあるシダーグローブにもビジターセンターがありまが、通じる道路共に雪のないグリーンシーズンのみの営業

営業時間: 09:00~17:00 (秋以降は10:00~16:00 冬季は10:00~15:00)

 

ビジターセンター内  ビジターセンター内

ビジターセンター内の様子 案内カウンター・展示コーナー・ショップと他のビジターセンターと機能は同じ 今回は時間がないのでトイレタイム中心でサラッと終了
 

Grand Grove

ビジターセンターを後にして近くのグラント・グローブから見学開始  グラント・グローブはグラント将軍の木を中心にしたジャイアントセコイアの巨木が楽しめる公園となっています

 

グラント将軍の木 グラント将軍の木

駐車場から遊歩道を300mほど歩いた場所にそびえ建つグランド・グローブの主役 グラント将軍の木

ジャイアントセコイアの巨木で、カリフォルニア州及び世界で2番目に大きな木とされており樹齢はなんと1700年!!(およそ) 高さ82m 根元の幹周りは33mあり、確認されているセコイアの巨木の中で3番目に太い木とのコト

周りの木も併せて大きいので巨大さがピントきませんが高速道路に生えていたら3レーンを塞いでしまうそうです

寅吉
寅吉
高さはウルトラマンスコット(82m)とほぼ同じで初代ウルトラマンの倍です

グラント将軍の木案内解説版

グラント将軍はアメリカ南北戦争中の北軍最高司令官 南軍を打ち破り戦争を終結させた後、第18代大統領に選出された人物

何れにせよ北軍の将軍の名前で良かったです 南軍の将軍の名前だったら最近のBlack Lives Matter運動で大変なことになっていたことでしょうから・・・

 

グラント将軍の木の根元

32.8mの幹周りを誇る根元には火災の跡が刻まれていました

山火事はセコイアの木にとっては無くてはならない重要な要素でセコイアの種子は火事の熱がないと落下せず、しかも山火事跡の灰の中でしか発芽しないそうです

 

グラント将軍の木

かなりの高さなので全体を写すのは至難の業 この木とウルトラマンスコットが一緒ですよ!! (スコットはアメリカのウルトラマンなのでデカいのでしょうか?)

このグラント将軍の木はある少女が「この木がクリスマスツリーだったらどんなに素敵なのに!」と言ったことがきっかけで1926年には国のクリスマスツリーとして認定されています

寅吉
寅吉
随分昔に粋なことをしてますが黒人の公民権は無いに等しい時代 なんだかな~

 

園内の様子

公園内の様子 もちろんグラント将軍の木以外にもセコイアの巨木がアチコチにあります 公園内にはアメリカを代表する偉大なる人物や地名から名づけられた巨木が30本以上あるそうです

 

双子の巨木

仲良く並んでそびえ立つセコイアの巨木 これだけ近くにあって2本ともよく一緒に成長できたものですね 同じ時期に芽生えたのでしょか?

 

Gamlin Cabin Gamlin Cabin

ガムリン・キャビン ガムリン兄弟によって1872年に建てられた小屋でキングスキャニオン国立公園で最も古い現存する建造物 ガムリン兄弟は1878年までここで暮らし、1890年の公園設立後は米国騎兵隊の馬を養うための必要な干し草と穀物の貯蔵庫として使われていたたそうです

ちょうどボディの街がゴールドラッシュに沸き黄金期を迎え始める頃ですね

 

丸太ベンチ

そんなガムリン・キャビンの近くには巨木の丸太をL字にカットしただけのベンチがありました 贅沢な使い方ですね

 

倒木のトンネル(根元)  倒木のトンネル内  倒木のトンネル

倒れてしまったセコイアの中を通ることもできます 落雷による火災が原因で倒れてしまつたのでしょうか 木の内側が真っ黒に炭化していました 山火事はセコイアの森を育むのに必要な物とされ、その山火事は落雷から始まりますが時には命取りになることもあるのですね

 

キングス・キャニオン最深部へ

グラント将軍の木を見物した後はキングスキャニオン国立公園の本丸エリアへ Kings Canyon Scenic Byway(180号線)をシダー・グロブ(最深部エリア)までドライブします

bywayとは 横道、裏道、脇道という意味ですが Scenic Bywayの場合、「景勝間道」となるそうです 1989年に制定されたシーニック・バイウェイ法に基づき、景観性や歴史性に優れ、観光を活性させるための施策が適用されている公道を指すそうです 1つ勉強になりました

 

キングスキャニオン国立公園へ

いざ シエラネバダの最深部へ 終点のKanawyersまでは約56kmのクネクネ山道ドライブ(長野県民なので山道はへーき)

 

マウンテンロード 道中の様子

Junction Viewポイント手前 道路脇からから眺める景色(ここで標高1,585m位)

走り出しの景色は雲1つない天気で絶好のドライブ日和 道中にトレッキング道も整備されているようですが往復で100km超えてしまうので基本ドライブ主体 道路脇の駐車場から景気を眺めるスタイルにて観光

 

山火事跡 

山の一部には山火事跡も見られました ヨセミテの山火事跡より古い感じでしたが本当にアチコチで山火事が発生するのですね・・・ セコイアの木は現在でも新しい芽が出ているのでしょうか?

 

キングスキャニオンロッジのガソリンスタンド 昔ながらの給油スタンド

途中にあるキングスキャニオンロッジ併設の簡易(季節)ガソリンスタンドには現役のレトロな給油機がありました この目視で計る円筒タイプのモノは何て呼ぶのでしょう?

ココのガソリン 5ガロンで29.5ドル!! 1ガロン=5.9ドル なのでリッター約171円(1ドル110円計算)

 

道中の様子

どんどん下ります キングスキャニオンは最深部の深さが2,400mで米国で最も深い峡谷とのコト どおりで壮大な景色

 

道中の様子

徐々に谷底を流れる川が近づいてきて・・・

 

レッドウッド川  勢いよく流れる川

Scenic Bywayは川沿いに沿って走るようになります ヨセミテ同様雪解け水が多くて水量豊富

濁流ではありませんが結構な激流 迫力がありました

 

道路沿いの駐車場からすぐにアクセスできるグリズリー滝 夏場はこんな感じで滝のすぐそばで水遊びできる人気スポットなのですが・・・

 

Grizzly Falls

大瀑布状態!!

これはこれで貴重な滝の姿かもしれません・・・

 

国立公園看板

グラント・グローブから約45分のドライブでキングスキャニオン国立公園看板ポイント(シダー・グローブエリアの少し手前)に到着 遠かった・・・

 

道中の様子

グラントグ・ローブから1時間ちょっとで車で行ける最深部Kanawyersに到着 Scenic Bywayはここでお終い シエラネバダ山脈の最深部の谷底エリアとなります

少し手前のシダー・グローブ・ビレッジに1泊以上滞在できれば魅力的なエリアですが日帰りで訪れると良さを体感できる時間が足りません

寅吉
寅吉
この場所からぼぼ東、35㎞の場所ががマンザーナー強制収容所 山の真裏に来たことになります

 

 

セコイア国立公園へ

 

アクセスマップ

キングスキャニオンの最深部Kanawyersから同じ道を1時間ほどかけてグラント・グローブ・ビレッジまで戻り今度は198号線にてセコイア国立公園へ

セコイア国立公園(198号線)を走り抜けた後は65号線を南に、155号線を西に進み宿泊先となるゴールドレッジ・キャンプ場まで約250kmのドライブ(半分は山道)なのでメジャーポイントのみの見学に留めます
 

セコイア国立公園ドライブ

道中の景色

12:20 ブエナビスタ・ピークトレッキング口近くの展望スポット(約2,180m)から望むシエラネバダ山脈 眺望方向が北なのでアメリカ本土最高峰のホイットニー山(4,418m)は方向違い(ホイットニーはこの場所から東)

 

セコイヤ国有森林

道路脇にあるセコイア国有林看板(ただそれだけ) キングス・キャニオン国立公園、セコイア国立公園、セコイア国有林が広大なエリア内に指定されていますがどこがどう違うのかよく分からない

国境もそうですが所詮人間が勝手に決めたただの境界線、気にせず進みます

 

シャーマン将軍の木トレイル口 

13:15 セコイア国立公園での一番の目玉であろうシャーマン将軍の木の最寄駐車場に到着 土曜日だったので駐車場は激混み

 

シャトルバスルートマップ

画像はhttps://www.nps.gov/seki/より

セコイア国立公園では5月下旬~9月上旬まで駐車場不足、排ガス対策の為シャトルバスが運行されています

週末・夏休みシーズンはどの駐車場もいっぱいになってしまうので大人しくシャトルバスを利用した方がいいかもしれません

 

トレイル道の様子

トレイル口からシャーマン将軍の木がある場所までは写真のような舗装整備された遊歩道を10分位歩きます(緩やかな下りなので帰りは登り坂)

 

シャーマン将軍の木

シャーマン将軍の木に到着 グラント将軍の木同様にデカいです シャーマン将軍と名前が付いていますが実際は将軍ではなく北軍中尉の人物 ウィリアム・シャーマンから名づけられています 経歴偽証ですね

 

シャーマン将軍の木解説案内板 

シャーマン将軍の木が如何に大きいか図解で解説されていました 高さ84m、根元の幹周りは31m 最大直径11m 一番太い枝の直径2mという大きさ!!

グラント将軍の木と甲乙つけがたい大きさを誇りますが体積の点おいてシャーマン将軍の木が大きく世界で一番大きな木(同時に世界で一番大きな生命体)とされます

寅吉
寅吉
体積は1487m3なのでオリンピックサイズプール(50m×25m×2m)の半分よりちょっと多いぐらい
 

木の幹

世界一の大きい木の根元 どーん この木1本で家が何十件も建ってしまうのでその昔は乱獲ならぬ乱伐の危機にあったそうですが裂けやすい木ということで伐採は収束、そして国立公園に指定され現在はしっかりと保護されています 良かったネ

寅吉
寅吉
御柱のご神木にして曳くとしたら何人必要かな? と長野県民の妄想をしてしまいました

 

セコイヤの木を見上げる

すげー高いデス 上を見上げることが多いので鼻毛の処理を忘れずに

 

根元の空洞

グランド・グローブ同様 シャーマン将軍の木以外にも巨木が沢山生えてます  根元の空洞には人が余裕で収まってしまいます

この大きさやスケール感はその目で確かめてこそ アメリカは何もかも 木ですらデカかった!! (ウルトラマンも)

 

Giant Forest Museum

14:15 最後の立ち寄りはGiant Forest Museum(ここの駐車場も満車で停めるのに苦労しました)にて 名前は博物館ですがビジターセンターです

 

Giant Forest Museum内  Giant Forest Museum内

ビジターセンター内の様子 案内カウンター、ショップ、展示コーナー完備

以前はここにもビレッジがあったそうですが森林への影響を懸念して宿泊施設などは閉鎖されたそうです

 

大きさ比較展示 木の中を体験

展示コナーでは巨大なセコイアの木の大きさを分かり易く展示 先に立ち寄ってから見学すると想像力が膨らみます

台座を入れても自由の女神より高くて大きいなんてびっくりです(初代ウルトラマンが自由の女神と同じ位のサイズ)

 

寅吉
寅吉
ここからキャンプ場まではまだ200km走らないといけないので国立公園見学はこれで終了

 

198号線を下る

見学を終えて198号線の山道をひたすら下ります この198号線がこの日のドライブで一番の山道 カーブがきつく、走れども走れども山道が終わらないんじゃないかと思う程の山道でした。。。

途中にフットヒルズ・ビジター・センターがありますがそこは寄らずに素通り

 

道中の景色

道中の景色 山の中っぷりが日本の比ではありません 日本の場合、太平洋・日本海どちらからも一番遠い場所が約115km離れた長野県佐久市の山の中ですが、それだけ走ってもまだ山の中

ガソリンスタンドも全然ないので島国の人間からすると不安を覚えずにはいられません(ガソリンは満タンで出かけましょう)

 

16:10 山道が終わり65号線を南下 途中もう二度と訪れることはないであろうポータービルという町のガソリンスタンドで15ドル給油 今回は朝から殆ど走りっぱなしなのでガソリン消費が激しい。。。

 

ゴールドレッジ・キャンプ場

 

イザベラ湖

ポーカービルで給油後再び65号線を南下して出発地ベーカーズフィールド手前 155号線へ(この155号線も198号線に負けず劣らずの山道でした)

17:45 カーン川のダムにより形成されたイザベル湖まで到着すればこの日のキャンプ場はもうすぐ

 

イザベル湖に注ぐカーン川は川沿いにキャンプ場が点在するキャンプ場銀座のような場所

この日は土曜日 6/6にキャンプ場を探した段階でセコイア国立公園から一番近くて予約可能なキャンプ場がこのカーン川沿いのキャンプ場でした

 

キャンプ場周辺の道(シエラウエイ)

イザベル湖湖畔の小さな町カーンビル(Kernville)からキャンプ場への道はこんな感じで何もありません(道路左手にカーン川が流れています)

 

Goldlege Campground

18:05 1日約600km走破してようやく宿泊地ゴールドレッジ・キャンプ場に到着 これまでの道中で最も長いのドライブとなりました

マイサイト No.5にチェックイン 36ドル(予約手数料含む)×1泊 ※現在は値上げされています

 

キャンプ場の様子

様子がよく伝わりませんがキャンプ場内の様子 週末だったのでサイトは全ていっぱい 川遊びができるとあってビキニ姿のオネーさんグループのキャンパーも居ました(日の入りが20時過ぎなので皆さんまだまだ全開に遊んでました)

国立公園ではありませんが川遊びを求めてやってくるキャンパー達で川沿いのキャンプ場はどこもいっぱい 若々しさ溢れるキャンプ場でした

 

トイレ

トイレはポットン式ですが乾燥地帯なのでカラッとしているのでトイレのジメジメ感は軽減 シャワーはありませんでしたが全体的に居心地のいいキャンプ場でした ここは人の少ない時でも良さげな雰囲気でした(シーズン中はキャンプホストも居るので)

 

キャンプサイト情報

  • キャンプサイト: 37サイト
  • サイト料: 30ドル 休日設定日は+2ドル (予約手数料が8ドル取られた)
  • 予約: recreation.govにて 5月下旬~9月中旬で予約可能 他シーズンは先着順
  • 設備: ピクニックテーブル、ファイヤーピット
  • トイレ: ポットン式
  • シャワー: 無
  • その他: シーズン中はキャンプホスト滞在、川遊び可能

 

荷台合体テント

純正品なのでしょうか荷台に被せるタイプのテントは初めて見ました ガソリンが安いので燃費が悪くてもあまり気にしないのでしょうか?

 

近未来テント 

近未来的なポップアップテント アルミ生地で暑さに強いのでしょうか? キャンプ場でのお宅拝見散歩は止めれられません

 

寅吉
寅吉
今回は移動距離が多すぎて正直失敗でした 次はもっと上手に旅します

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • キングスキャニオン・セコイア国立公園 エリアが広大なのでなるべくなら公園内に1泊以上で
  • キングスキャニオンのシダー・グローブエリアの日帰りは勿体ない 泊まってトレッキングしてこそ
  • 広大な公園内にはガソリンスタンドがないのでガソリンは麓で満タンに!!
  • グラント将軍の木、シャーマン将軍の木 どちらも大きく正直区別がつかない・・・
  • セコイア国立公園の週末・夏休みは駐車場不足となるのでシャトルバスを利用した方がいいかも
  • イザベル湖の北、カーン川沿いはキャンプ場が連なるエリア 独特の雰囲気があるので機会があれば是非に
  • 長距離運転でのドライブスルー観光は勿体ないのでお勧めしません
  • アメリカンドライブ この日の走行距離:約600km 累計走行距離: 約11,329km