メキシコシティから南西へ3時間の所にある山間の小さな町タスコ 白い家並みが青空に映える風景はまさにpueblos magicos♪(魔法の村) グアナファトやサンミゲル・デ・アジェンデ同様小路に入るたび、街角を曲がるたびに思いもよらぬ景色に出会える素敵な町タスコの様子をまとめてみました 1泊以上の滞在がおススメです♪
(2019.03.31~2019.04.03現在)
タスコ観光スポット
サンタプリスカ教区教会
サンタプリスカ教区教会 銀鉱王ボルダが銀鉱山で得た富を寄贈して1751~1759年にかけて建てれたタスコのシンボル的教会 どんだけ儲かったんや~ ってぐらい中も外も立派な教会です
絢爛で緻密な装飾が特徴のスペイン独自のバロック様式であるチュリゲラ様式の教会内部 内部の画家は建設時最も有名だったオアハカの宗教画家ミゲル・カブレラによるもの
盛り過ぎかと思われる装飾は天使が大盛りのモリモリ
パイプオルガンも立派 18世紀の初めスペイン王国の税収の半分がメキシコからのもだったことを考えると銀で材を成したボルダの財力の程が伺えます
ソカロ周辺
サンタプリスカ教区教会脇のソカロがタスコの中心 ソカロ周辺に見所やレストランが集まり一番賑やかなエリア 夕暮れから夜の雰囲気もgood job! です
ボルダの家 ソカロの北側に面した白壁 現在はカルチャーセンターとして使われており自由に立ち入ることができますが家の造り以外は特にコレといった展示はありません
ボルダの家を裏から見るとまるで要塞です 200年以上前にこれほどの建物に住んでいたことを考えるとその富豪っぷりがよく分かります 一際大きな建物なので展望台からもすぐ分かります
ギジェルモ・スプラットリング博物館 1929年からタスコに定住し銀産業と錫細工の創設でタスコを活性化させたウィリアム・スプラートリングにちなんで名付けられた博物館 彼が収集したヒスパニック以前の考古学文化作品を展示 1人42ペソ(約252円) 火~土曜日 9:00~17:00、曜日 9:00~15:00、月曜休み
建物前の銅像はタスコ出身の劇作家フアン・ルイス・デ・アラルコンの銅像
サンタプリスカ教区教会の北側にある小さな水場の頭像もボルダさんのモノ 水場の上の道路から教会を撮影するとナイスです
ソカロ周辺の土産、レストラン店 タスコの一等地で夕方以降は特に華やか雰囲気となります
フンボルトの家(ビレイナル博物館) ドイツの地理学者ボン・フンボルトが1803年に滞在したことからフンボルトの家と呼ばれている博物館で植民地時代のアートコレクション・宗教美術を展示 1人20ペソ(約120円) 火~日曜日 10:00~18:00 月曜日休み
フィゲロアの家
フィゲロアの家 1767年にカデナ伯爵邸として造られ、様々なドラマを経て1946年からメキシコ人芸術家フィデル・フィゲロアの手に渡った家 1人30ペソ(約180円)
先住民を酷使して建てられたことから始まり数々の悲劇を生んだエピソードから「涙の家」という別名があり、日本なら確実に事故物件という物件だったりします
フィゲロアの手に渡った後に屋敷が現在の形に改修されましたがフィゲロア自身はここでは生活していなかったようです
プエブラのタラベラ焼き陶器でリモデルされたキッチン 展示されていたメキシコ各地から集められた陶器もナカナカのものでした
フィゲロア邸での見所の一つの隠し部屋 係の人が英語で案内してくれましたが建設当時から悲しいエピソードが満載という曰くつきの家 断片的にしか覚えていませんが気になる事件内容はこんな感じ
- 建設時は先住民をかなり劣悪な条件で働かせて建てたので反感や攻撃を恐れ窓が2つしかない
- その後の所有者は娘が身分の違う男と結ばれることを阻止する為に娘を殺してしまう(相手じゃないの?)
- 独立戦争中は軍事本部として使用され囚人が虐待・拷問を受けた場所
- 戦争後は造幣局として使われたり、裁判所として使われた時代もあった
- 19世紀終わりの所有者は1人暮らしの裕福な老婆 財産目当ての強盗に殺されてしまう
隠し部屋とその先にある脱出用地下通路 この場所で写真を撮ると心霊写真が撮れると言われましたがセーフでした
秘密通路の脱出口となる少し上の洗濯場 くの字の台でゴシゴシしていたそうです ガイドさんが丁寧に説明してくれたので座布団1枚(チップ20ペソ)
展望台
ソカロからタスコ名物白のフォルクスワーゲンで展望台へ(道が狭いのでワーゲンは理にかなってる?) タクシー代は往復1人120ペソ(約710円 ちょっと高い?)
展望台キリスト像 2002年に彫刻家のアレホ・エルナンデスによって建てられた高さ18mのキリスト像
左手は2018年8月17日に落雷を受けて破損してしまったそうです OMG!!
標高2000mの展望台からはタスコの街を一望できます ボルダの家のバカデカさがよく分かります
落雷でもげてしまった左手が無残に転がっていました 2019年10月に修復が行われたので今はちゃんとあります(顔の向きも修正されたようです 良かったネ) 展望台、犬っころ多めでした
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教会
サンベルナルディーノデシエナの旧修道院 舌を噛みそうな名前の旧修道院 中は入れませんでしたが建物裏手に回ると
恐ろしげな3体の銅像があります イースター時に行われる伝統的なパレードに参加者する信者の像で異なる宗教儀式を行っています(山伏が行う荒行みたいな感じ?)
銅像はかなりリアルでインパクトがあるのでおススメ 夜はまた迫力があります!!
白い街
銀で栄えたタコスは白で統一された建物が山の斜面に立ち並ぶ風景が魅力 グアナファトやサン・ミゲル・デ・アジェンデとはまた違った映える街角風景がアチコチで楽しめます
路地裏の風景もお洒落 窓辺には鉢植えが置かれ歩く人の目を楽しませてくれます
フアン・ルイス・デ・アラルコン頭像 タスコ出身のスペイン黄金世紀の劇作家のかなり大きな頭像(裏側から中に入れます)
夜になるとライトアップされますが銅像内も7色にライトアップされ面白い造りの頭像となっていました
山の斜面に街が広がるので坂道しかありません 坂道を上がるたび、角を曲がるたび景色に見とれてしまう楽しい街でこじんまりとした雰囲気も気に入りました!!
タスコ市庁舎の壁画 Plaza Los Arcosにある市庁舎の建物2Fの壁一面には巨大な壁画が描かれていて一見の価値アリ ※道路に面して観光案内所がある建物
街中に壁画らしい壁画は無かったけどこんな立派な壁画あるなんて やっぱりメヒコだね♪
フォルクスワーゲン
タスコの代名詞ともいえる白いフォルクスワーゲン ビートルタクシー この車の遭遇率はココが世界一!! ってぐらい走ってます
白い街並みに白のビートル この組み合わせが似合う街はタスコ以外ありません!! (๑•̀д•́๑)キリッ
市場(メルカド)
サンタプリスカ教区教会の南に位置する巨大でローカル色満載な市場 テティトラン市場
路地を進むと複層階の屋内市場へ続きます この市場はダンジョン感満載の迷宮市場でスマートフォンから豚の頭まで何でもゴザレ
市場内のおばちゃん食堂でタコスを頂く、1枚15ペソ(約90円)と安くておいしい OXXOのスムージーは23.5ペソ(約140円ナリ)
サンフアン広場 1698年植木等主演の映画「クレージーメキシコ大作戦」のロケ地になった噴水www まだ1ドル360円の固定相場の時代にここまでロケしに来たなんて凄いコト
銀鉱山で栄えた町だけあって小さな工房から小洒落たアクセサリー店まで銀製品を扱うお店がアチコチにあります 銀製品を買うならタスコでネ
タスコでの夕陽も綺麗でした 流石はpueblos magicos♪
メキシコシティから日帰り観光も可能ですがソカロ周辺の夕景・夜景も綺麗なので1泊以上で訪れるのが吉デス
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- メキシコシティから片道3時間 日帰りも可能だが 1泊以上の滞在が正解♪
- シルバー細工が有名な街 銀製品が工場プライスでお得にゲット
- グアナファト、アジェンデ同様 タスコは街歩き自体が楽しい街
- ダンジョン市場は迷子注意!! タスコにもOXXOは健在(白いけど)
- 展望台 ソカロからの標高差は200m以上あるので急坂注意
関連リンク集
- visitmexico.com メキシコ政府公式観光サイト
- CostaLine CostaLineバスの公式サイト
- taxcolandia タスコの観光情報(スペイン語)
- フィゲロアの家 「涙の家」について詳しく解説(スペイン語)
- ギジェルモ・スプラットリング博物館 inah.gob.mxサイトの博物館情報ページ