なんでもプエブラのお隣チョルーラにはギザのピラミッドより大きいと呼ばれるピラミッド遺跡(トラチウアルテペトル)があるということでローカルバスを利用し出かけてみました(嫁サマは四半世紀ぶりの再訪でしたが)
果たして世界最大というピラミッドはどれだけのものだったのか? プエブラの隣町にあるチョルーラ遺跡見学のオハナシです
(2019.03.07現在)
チョルーラ遺跡へ
バスでアクセス
チョルーラ遺跡行のバスは中心地から少し外れたバス停(サボレス市場の前)から出ています
※サントドミンゴ教会があるビクトリア・モールの南東の出口 6ポニエンテ通りを5ブロックほど進む
フロントガラスにCholulaと書かれたバスに乗ります 料金は1人7.5ペソ(40円ちょっと) 残念ながらチョルーラ遺跡の近くまでは行きません 運転手が観光客慣れしているのでチョルーラ遺跡と言えは「ここで降りろ」と教えてくれます
遺跡まで少し歩きましたがカラフルな家が沢山あったので良しとしました
列車でアクセス
2017年1月23日にプエブラ市内からチョルーラ遺跡を結ぶ列車が開通したので列車でもアクセスが可能となりました 但し運行本数が少ないので全体の時間を計画した上で利用しましょう
プエブラの駅はチョルーラ行のバスターミナルよりさらに北の11ノルテ通りと18ポニエンテ通りの角地
平日だと07:00、08:30、16:50の3本のみの運行なのでスケジュール的に少し不便 時刻表は公式サイト で
チョルーラの駅は遺跡の正面なので電車から降りたらすぐ到着です
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チョルーラ遺跡
チョルーラはアメリカ大陸で最も古い都市の1つとして数えられ、2500年以上の歴史があるとされています
最盛期にはティオティワカンに次ぐメキシコ中央高地で第二の都市として栄え、その中心地がトラチウアルテペトル(Tlachihualtepetl)と言われる大神殿、通称チョルーラのピラミッドでした
現在は遺跡の大部分が土や草木に埋まってしまいましたが山の上に建つ教会、ギザのピラビッドを凌ぐという強大なピラミッド構造の遺跡が多くの観光客を呼び寄せています
チョルーラ遺跡の位置関係はマップの通り 遺跡見学は75ペソで遺跡、地下通路、博物館が見学できます 遺跡の上のロスレメディオス聖堂は無料 見学の順番は好きな順番でOKです
私たちは1.聖堂 → 2.遺跡見学 → 3.地下通路 → 4.博物館と見学しました
ロス レメディオス聖堂
最初に訪れたのは山の上に建つ山吹色のロス・レメディオス聖堂 この教会はスペイン征服後の1594年には建てられたとされていますが建設当時すでに神殿は山の下だったのでしょうか?
スペイン軍は征服後はカトリック布教の為、各地で先住民が作った神殿等を破壊した上に教会を立ていますが、神殿全部を土で覆ったのはスペイン軍からの破壊を恐れた原住民? それとも壊した上で土砂を乗せた?
山吹色に白の愛くるしい外観 天蓋はタラベラ焼きのタイルで装飾されています
平和のシンボル的な教会ですが先住民の信仰を塗り替える為に元の信仰対象を上書きするように建てたことを考えると全然平和的じゃない気がします
山吹色の外観で教会内は淡いピンク色(教会内撮影禁止でした… 気づく前の一枚です) 山の上は案外狭く教会全体を写真に収めるのは難しいデス
チョルーラ遺跡から約35km西に位置するポポカテペトル山(5426m) メキシコで2番目に高い山で北米大陸でも5番目に高い山
現役バリバリの活火山で河口から白煙が出てたり、黒煙が出てたりします
山の請けから見たチョルーラ市内に建つ複合教会群 メキシコは今でこそカトリック大国(ブラジルに次いで世界で2番目に教徒が多い)ですがスペインによって教会を建てまくられたからなんですね
チョルーラ遺跡跡
教会見学後いよいよチョルーラ遺跡見学 料金1人75ペソ(約430円) 入口は遺跡の東南の角
世界最大のピラミッド なんて言われてもお城の石垣部分だけ見ているようでピラミッド感が乏しい・・・ 想像力が必要だね
一部しか発掘されていないようですが使われている石材が膨大なことは分かります 石組みもナカナカ綺麗
他にも当時使われていた井戸の跡などもありました
巨大な石碑と人の顔が掘られた石像もありましたがこの遺跡見学日影が無くてかなり暑いです…
崩れてしまった石段の断面 中身は不整形の石を詰めた感じ? チョルーラの大ピラミッド 高さ約65m、底辺が約400m (テオティワカンの太陽のピラミッドは高さ65 m、底辺222m) 世界最大と言われるエジプギザのピラミッドは138m、底辺230m
ボリュームで言うとチョルーラのピラミッドが全体で約450万立方m 一方、ギザのピラミッドは高さはあるものの底辺が短く、約250立方mとチョルーラのピラミッドが容積的に2倍近く大きいということになります
遺跡見学の最後は修復された神殿の階段 正面から見るとどっしり見えますがかなり急 上がる時はいいけど下りが怖い
遺跡見学中、常に山の上に教会が望めます ゴリ押し布教で建てられた教会なんかぶっ壊して(移設して) 山の土砂を取り除き神殿丸ごと発掘した方が価値があると思うのはσ(・・*)ワタシだけ?
ソリア公園に出てチョルーラ遺跡見学はお終い 広場周辺にお土産屋さんやレストランが沢山あります
SAN PEDRO CHOLULA文字の看板 メキシコの主要観光地に必ず置いてあるカラフルな看板(キャスター移動式なのでどこに移動するかは分かりません)
地下通路
チョルーラ遺跡のメインイベント 地下通路学へ (入口はまた全然違うトコロなので注意) 遺跡と博物館と共有チケットなので先ほどのチケットを提示します (バス停の待合スペースかと思ったYo)
モンスターと遭遇しそうな完全なる地下ダンジョン!! すげぇ
神殿内には東西南北に8kmものトンネルが掘られていてその内700mが実際に入って歩くことができます
歩ける範囲は直線的で単調ですが時には脇に逸れそうな通路があったり、上部に穴が空いていたり見事なダンジョンっぷりが体験できます
700mホドの距離でしたが実際の距離以上に長く感じられました この10倍もの通路が張り巡らされていると考えるとドキドキしますね
なかなか体験できない経験なのでこれが一番面白かったです
チョルーラ博物館
最後はオマケ的な感じでチョルーラ博物館へ (場所は地下通路への入口から北東方向50mの位置)
山に埋もれた遺跡はこんな感じ といったジオラマが印象に残ったぐらいで、あとは出土されたと思われる焼き物の器や土偶の展示が多かったような気がします…
遺跡の地下通路入口の先にあるチョルーラ市博物館 遺跡見学チケットで入れる博物館と思い、間違えて行ってしまいましたがこちらは市営で別途料金が必要 入館料1人40ペソ 入館していないので内容は分かりません
チョルーラ市博物館の少し先のサン・アンドレス・チョルーラ庭園には丘の上のロス レメディオス聖堂をバックに映え文字看板と記念撮影できるポイントがあります!!
帰る途中、高台から見えていたサンガブリエル教会に立ち寄ってみました 修道院・ロイヤルチャペルと複数の建物が広い敷地に建っています 学校も併設しているようでメキシコは教会+学校という組み合わせが多いようです(フランシスコ会修道院系だから? 教会もお寺と一緒で奥が深くて難しいデス)
プエブラに戻る際は降りたバス停方向へ行きながら地元の人に Donde Autobus Puebla? と聞きながら探しました(親切なのですぐに教えてくれると思います)
途中、自動車整備工場で貸トイレを利用、メキシコは外でトイレを使用する際には有料が一般的 だいたいどこも1回5ペソと相場が決まっているようです
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- チョルーラ遺跡 時間が合えば列車アクセスが楽チン プエブラ駅がちょっと外れだけどね
- バスでアクセスする場合、降車場所から遺跡まで少し歩きます(帰りのバス停が分かりにくい)
- チョルーラ遺跡チケットは遺跡見学、地下通路、博物館が見学可能 地下通路が一番の目玉
- 遺跡見学中、日陰が殆どないので夏場の暑さに注意 駅近くのOXXOでペットボトル購入可
- 体積的には世界一のピラミッドかもしれないけど 石のデカさで世界一はギザのピラミッドで決まり!!
関連リンク集
- visitmexico.com メキシコ政府公式観光サイト
- visit puebla プエブラ公式観光局サイト
- チョルーラ遺跡
- プエブラ~チョルーラ列車