届くハズと信じていた荷物が届かないままアイスランドを出国してフィンランドのヘルシンキへ 本来ならワンワールド周遊券でノルウェーのベルゲンへ行く予定だったのですが荷物がないまま寒く、物価の高い国へ行くのは厳しいと判断 暖かく、物価の安いバルト三国へ向かうコトとしました
今回はヘルシンキのプチ観光の様子とエストニア・タリンへの道のりのオハナシ 荷物がないショックと予定変更の為テンションは低めです…
(2019.06.26~2019.06.27現在)
フィンランド ヘルシンキ到着(6/26)
空港からヘルシンキ市内へ
アイスランド~フィンランド間は3時間程のフライトだったので日付が変わった6月26日0:30頃にヘルシンキヴァンター国際空港に到着 本来なら8:15のフライトでノルウェーのベルゲンに飛ぶ予定だったのだが荷物がないので取りやめ
朝まで空港内で仮眠(短いけどフツーに夜がありました) アメリカから手荷物で持ってきた薄手の毛布が活躍しましたがアイスランドに続きノルウェーでのキャンプも無くなったので空港でサヨナラ
07:25 すっかり明るくなったので空港を後にして電車利用にて市内へ向かいます 到着ロビーから鉄道のマークが表示されているのでそれに従って進みホームに到着 空港~市内間の電車代は1人4.7€(480円) 券売機は言語を英語変更すれば問題なく購入できると思います
電車内の様子 車内は明るくシート間などスペースはゆったり 10分間隔ぐらに運行され中央駅までの所要は約30分
08:00 ヘルシンキ中央駅に到着 ホームの造りがヨーロッパ 電車はメキシコ以来だったのでなんだか新鮮
駅構内 まだ時間が早いので構内にあったバーガーキングで朝食12.45€ (1,520円)&ネット検索 (滞在予定でなかったのであまり知識がありません)
09:30 1時間以上バーガーキングで粘った後、市内観光へ 駅前は駅ビルが建ちフツーに都会(アイスランドに比べたら大都会)
空港から苦もなく観光できるのは荷物が手荷物だけだから♪ (ノД`)シクシク
ヘルシンキ プチ市内観光
最初の立ち寄り先 テンペリアウキオ教会 別名「岩の教会」とも呼ばれるこの教会は、大岩をくり抜いて造られたユニークな教会 1930年代から計画がありましたが戦争の影響で完成されたのは1969年
岩に囲まれた教会は音響効果にも優れ、コンサートホールとしても利用され市民の憩いの場になっているそうです
教会内部 頭上には直径24m、表面が銅で仕上げられた大きな丸天井 その周りは明るい光射し込むガラス屋根となっているので銅天井の圧迫感はなくとても素敵なデザイン
祭壇 くり抜かれた岩の様子がそのまま見てとれます グルっと岩に囲まれているので音響は確かに良さそう
シンプルな造りが北欧らしい教会でしたが拝観料も北欧らしいナカナカのお値段でした
どちら様?
ヘルシンキ市立美術館 この時はカモメの首が取り付けられていました!! 見学スルーで
途中立ち寄ったLiDLスーパーでお買い物 アイスランドで手が出なかった安い化粧品を購入 6.13€(約750円) アイスランドよりはずっとモノがある!!
続いてナリンカ広場にあるカンピ礼拝堂へ テンペリアウキオ教会と同じデザインがとてもユニークで唯一無二の形 2012年開催の「ワールド・デザイン・キャピタル(世界デザイン都市)」を記念して造られたもの
モミの木(3種の異なる木材で造られているそうです)で造られた丸みを帯びたフォルムの礼拝堂はその存在が既にアート!!
入口は右手の黒い建物から、礼拝堂は無料で自由に見学することができますが別名「チャペル・オブ・サイレンス=静寂の教会」とも呼ばれることから内部は撮影禁止(シャッター音がNGという理由で)
教会内の様子はGoogleストリートビューでグルグルしてみて下さい
内装はまた違った木材が使用され木目と曲線が美しく、都会の中にあって静寂に包まれる異空間 おしゃべりするとすぐ注意されるので「静寂」を持って見学しましょう
営業時間: 08:00~20:00(月~金)、10:00~18:00(週末)
街中の様子 アイスランドから来るとメチャクチャ都会で洗練されていますが天気がコロコロ変わるのは一緒でした
ヘルシンキ大聖堂 白い外壁と緑のドーム屋根が美しい福音ルーテル派の総本山 ヘルシンキ大聖堂 1917年に独立を果たすまではロシアのニコライ1世にちなんで「聖ニコラウス教会」と呼ばれていました
元老院広場に建つ立像はロシア皇帝アレクサンドル2世の立像 1809年隣国ロシアに割譲された時代の産物
大聖堂内 白亜の外観同様に内装も白が基調で思った以上にシンプルなデザイン
祭壇画はキリストを抱く聖母マリアが描かれており、祭壇の左側に説教壇、右側にミカエル・アグリコラの像があります 他に目立つものと言ったら天井から吊るさ下れた大きなシャンデリアぐらい
ドイツ人の設計によるものらしいですが北欧らしくシンプル・イズ・ベスト的なデザインにしたのでしょうか?
白のシンプルな内装に金ピカの巨大シャンデリアが映えます 入口の上部には5,614本のパイプが使われているという巨大なパイプオルガンが鎮座
ヘルシンキ大聖堂の大階段からみた元老院広場 広場の東(写真では左)に建つクリーム色の建物が首相官邸デス
港にやってきました 茶色のレンガ造りの建物は1888年からの歴史がある魚市場 フィンランドの世界遺産 スオメンリンナの要塞 へはこちらの港から出るフェリーでアクセス
マーケットスクウェアにそびえ建つTsarina’s Stone(皇后の石)と呼ばれるオベリスク ヘルシンキで最も古い公の記念碑でアレクサンドラ皇后が1833年に初めてヘルシンキを訪れたことを記念し1835年に建てられています
大きなチェリーが美味しそう ヨセミテに立ち寄る際に買って食べたな~
生神女就寝大聖堂 読めない・・・ 「しょうしんじょしゅうしんだいせいどう」と読むようです
生神女とはギリシャ語「テオトコス」の訳語で、「ハリストス神を生んだ女性」であるマリヤのことを指すそうですが日本のお寺の宗派も分からないのに海外の宗教なんて分かるハズがありません
なのでブルー・スリー先生の Don’t Think Feeeeeeelの教えに従って見学
ロシア正教会はこの後良く見学することになるのですが宗教絵画が一面に飾られた教会はコレが初めて 先ほどのヘルシンキ大聖堂とはまるで対照的でした
内観的にこちらの方が歴史がありそうですがヘルシンキ大聖堂の方が年上だったりします
駅方向に戻ってアテネウム美術館 良さげな美術館でしたが入館料19€を払って見学するには時間がないのでパス
バスは明日も利用するので24時間有効のDayパス(ABゾーン) 1人8€(970円)を購入して空港の少し手前にあるAirbnbへ向かいます
ヘルシンキのバスはヘルシンキ市内はAゾーン、その周辺はBゾーン、さらにその外側(空港がある辺り)はCゾーン、一番遠いDゾーンと4つのゾーンに分かれゾーンに応じて料金が異なります
また運転手からチケットを購入した場合はアプリ・券売機等より割高になるので注意が必要
ヘルシンキの宿 Airbnb
ヘルシンキでの宿は空港の近く(バス料金ではBゾーン)のYlästöという地区のAirbnbに宿泊 1泊4193円×1泊 ヘルシンキ市内の宿が高く値段で選んだ物件デス
共有スペースは広くて良いのですが寝床は普通の部屋を薄いパーティションで仕切った狭いスペースに二段ベッドという造りで今一つ
共有スペースはトイレ・キッチンも含めフツーに快適 部屋がもう少し良かったら好印象を残せたのに・・・
手荷物だけでアイスランドから来たと言ったら驚かれました そりゃそうだ
アイスランドでロストバゲージの憂き目に遭い、着替えもロクにないと説明すると同情してくれて空港近くのショッピングセンターへ乗せて行ってくれました(空港送迎のついでに)
夕食はショッピングモール内にあったフィンランド発祥のハンバーガーHESBURGER(ヘスバーガー)を食べるドリンク+ポテトのセットとバーガー単品で13€ぐらいでした 残念ながらハンバーガーの写真はナシ
フィンランドで一番人気のバーガーチェーンとの事でしたが味は至ってフツーのバーガーでした セット料金はアメリカのIn-n-Outバーガーの倍ですが…
夕食を食べた後はバスで宿泊に戻りシャワーと洗濯をしてこの日はお終い (洗濯しちゃうと着る服が無くなるので部屋から出れない)
ヘルシンキからタリンへ(6/27)
ヘルシンキ市内
翌日6月27日は物価が高いフィンランドを後にしてバルト海を渡ってバルト三国のエストニアに南下 15時過ぎのフェリーを予約したのでそれまでは比較的ゆっくりで特に観光はナシ
前日は空港泊だったので朝は9時半まで爆睡、10:50に宿泊先を後にし市内へ向かいます
11:50 ヘルシンキ中央駅に到着 到着時は少し雨が降っていたのでバーガーキングでソフトクリーム 1個0.5€を食べて天候の回復待ち
その後、晴れてきたので港にあるマーケットへ 写真はマーケットの反対に建つヘルシンキ市庁舎 LGBTQ先進地域のせいでしょうか? 運動月間だったのでしょうか? たくさんのレインボー旗が掲げられていました
生神女就寝大聖堂に出かける途中で立ち寄ったマルシェをウロウロ
野菜やフルーツを並べる屋台が軒を連ねているのでマルシェ巡り ベリー系のシーズンなのでベリーどっさり
買わないので無理には試食しませんが勧められたモノは遠慮なく頂きます(笑)
アイスランドと違って野菜の種類が豊富で新鮮でした こういうマルシェはヨーロッパらしくていいですね
せっかくなので市場の屋台でサーモンスープを頂いてみました 8€(975円) コレ一杯で1,000円はチョット高い、写真と違うし… まぁ食べたというコトが大事
少し早いですがトラムでフェリー乗り場へ 料金は昨日購入したデイパスの時間内なので問題なし
タリン行のフェリーが出港するウエストターミナルへは紫の7番トラムにてアクセスします
ヨーロッパは信用乗車制度が多く改札は特にありません 抜きうちでチケットチェックがあり無賃乗車が発覚すると高い罰金を課すという方式で無賃乗車を抑制するシステム
運賃の支払いは停留所や車内ではできないので必ず事前にアプリ購入するか、券売機または街のスーパーなどで購入しておきましょう ※中央駅前なら券売機がちゃんとあるのでそちらで購入しておきましょう
ターミナルまでまだ2駅あると言うのに1本前を走っていたトラムと自動車が衝突事故が起こしてしまったので途中強制下車 残り600mは徒歩移動に
手荷物だけの移動はこういう時は楽チン♪
途中巨大な小便小僧が豪快に立小便していました Bad Bad Boyというタイトルで彫刻家のTommi Toija氏の作品 少年に遭いたい方はコチラ へ
13:30 少し早いですがタリン行のフェリーが出るウエストターミナル2に到着
ターミナル内に入りカウンターでパスポートとE-チケットを提示してチェックイン 乗車券を貰い、QRコードをエスカレーター前の機械に読ませて待合室に向かいます
ヘルシンキとタリンを結ぶフェリー会社は4社
- Eckerö Line(エッケルライン)
- Linda line(リンダライン)
- Tallinksilja line(タリンクシリヤライン)
- Viking line(バイキングライン)
Eckerö Lineが一番安くフェリー代は1人19€(約2,260円)でした 予約はEckerö Line にて
Eckerö LineのフェリーはWest Terminal2から出港しますがフェリー会社によって出港場所が違うので注意して下さい
エスカレーターを上がった2階はガランとした待合室でカフェとトイレがあります 出航時刻の30分前から乗船が始まりました
今回乗船するEckerö Lineのフェリー この手のフェリーはブエノスアイレス~ウルグアイぶりですがフェリー代はこちらの方が安い(ウルグアイに行くフェリーは往復で1人8,000円位だった)
15:15 ヘルシンキを後にしてタリンに向けて出港
乗船時間は2時間程なので高い個室でなく自由席で十分 色々な席があるので適当な席を見つけましょう 座席には余裕があるので繁盛期でない限りは席に困らないハズ
値段は高いですが、カフェやレストラン、バーがあり飲食も可
乗船中は公海上 カジノもOK 船内ショップはもちろん免税です フィンランドの人は物価の安いエストニアに定期的に買い出しに行き、お酒もこの機会に購入するそうです
17:30 2時間ちょっとの乗船にてタリン着 相変わらず天気がコロコロ変わる一日でしたが雨が上がっていたのでセーフ
バス路線図と料金表 フェリーターミナル前のバス停から予約したAirbnbに向かいます バス料金(1回券)はネット決済のQRチケットで1€、運転手から購入する場合は2€ 私たちは72h有効な3Daysチケット1人5€(約610円)を購入して乗車
バス内の様子 信用乗車制度ですがICカードチケットの場合はリーダーにカードをかざします 宿の人に教えてもらった通りのバスを乗り継いで宿泊地のTihase地区を目指します
タリンの宿
18:30 ダウンタウンの南西に位置するTihaseという住宅地のAirbnbに到着 1泊4,123円×2泊 手荷物姿でチェックインするとここでも「その荷物で旅行しているの?」 と驚かれました
ヘルシンキ同様にロストバゲージの下りを説明すると、また近くにあるショッピングモールを紹介されました(笑)
出迎えてくれた30代の方はトリリンガル(現地語、露語、英語) ソビエト連邦の崩壊・独立後から露語から英語教育に力を入れて僅か30年で英語を普通に操れるようになったと話してくれました 日本の英語教育って一体どうなんでしょう???
日本人が考えることなく英語を話せるようになればスーパーサイヤ人のようにパワーアップすると思うのですが
部屋は明るく、広さも十分 夜は少し肌寒くなりましたが暖房が入ったので問題なし バスルームも広々快適でした
タイル張りの洗面所にバスタブが置かれたタイプですがバスタブにシャワーカーテンがないタイプ 地域によってバスルームが異なるのも面白い発見
19:00 到着後、教えてもらったショッピングモールKristiine Centreへ買い物に
フィンランドに比べ物価が下がったのでここでT-シャツ、下着、靴下などを購入40.25€(約4,910円) その後モール内で夕食を取ろうとしたら閉店時間近くということで店内飲食はNG テイクアウトの中華を購入し夕食としました 11.10€(約1,360円)
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- フィンランドはまだ高物価 買い物はエストニアまで待て(品質で考えたら日本が一番物価が安い)
- ハンバーガーを食べるならフィンランド生まれのヘスバーガーを一度は食べること
- ヘルシンキの交通料金は利用ゾーンで異なる ABゾーンで事足りるのでデイパス利用がオトク※空港行は別
- ヨーロッパのバス・電車は改札を通さない信用乗車制が主流 違反時の罰金が高いので無賃乗車NG
- フィンランド~エストニア間のフェリーはEckerö Lineが安くてお勧め サービスに大差ナシ
- フェリー会社によってターミナルが異なるので間違えない事
- 一日でコロコロ天気が変わるので雨具があると良いかも
- 北欧諸国は予算をしっかり確保の上リベンジしたい スパもサウナも入ってない
関連リンク集
- VisitFinland フィンランド政府公式観光サイト(日本語)
- MyHelsinki ヘルシンキ公式観光サイト(日本語)
- ヘルシンキ国際空港 ヴァンター国際空港公式サイト
- VR フィンランド旅客鉄道公式サイト
- HSL ヘルシンキ運輸公式サイト バスやトラム等市内移動
- ヘルシンキ市立美術館 ヘルシンキ市立美術館公式サイト
- テンペリアウキオ教会 テンペリアウキオ教会公式サイト
- カンピ礼拝堂 カンピ礼拝堂公式サイト(日本語)
- ヘルシンキ大聖堂 ヘルシンキ大聖堂公式サイト
- 生神女就寝大聖堂 生神女就寝大聖堂公式サイト
- スオメンリンナ要塞 世界遺産 スオメンリンナ要塞の公式サイト
- アテネウム美術館 1700年以降のフィンランド作品等を展示する美術館
- Jumbo 空港近くの巨大ショッピングセンターJUMBOの公式サイト
- Hesburger フィンランド発祥のハンバーガーチェーン店公式サイト
- Port of Helsinki ヘルシンキ湾 フェリー乗り場公式サイト
- Eckero Line ヘルシンキ~タリンを結ぶフェリー会社Eckero Lineのサイト
- Tallink ヘルシンキ~タリンを結ぶフェリー会社Tallinkのサイト
- Port of Tallin タリン港 フェリー乗り場公式サイト
- Tallinna Linnatransport タリン交通運輸公式サイト
- Kristiine Center タリンにある巨大ショッピングモールのサイト