届きそうで届かない荷物を待ち続け3日、所在が分かっているのに発送されない荷物に見切りをつけて出かけたアイスランド旅1日目のまとめです 次の日に荷物が届いてもピックアップできるよう初日はレイキャビクから日帰り観光も可能なゴールデンサークルから周遊スタート♪
(2019.06.21現在)
ゴールデンサークルへ
アクセスマップ
満を期して(?)のアイスラン周遊1日目のルートはこんな感じ アイスランド一周に出かける前にゴールデンサークルと呼ばれるレイキャビクから1日で回れる観光スポットを巡ります
08:50 特にやることもなく3泊もしてしまった空港のホテルをチェックアウトしてレイキャビク方面へ向けて出発
09:45 シンクヴェトリル国立公園の少し手前Pingcallavegur parcoという展望スポットにて
レイキャビクから僅か40分で見事な荒野の風景 アイスランドに来た理由はこういう景色が見たかったから♪
シンクバトラ湖方面 人工物が全く見えない人の手の手付かず感がス・テ・キ
シンクヴェトリル国立公園
ビジターセンター&料金
10:00 シンクヴェトリル国立公園 ビジターセンターに到着 国立公園にして世界遺産という何ともご利益がありそうなスポット
駐車料金は750Kr 一度決済すると国立公園内の駐車場で有効となります
ビジターセンター内 案内カウンター&ショップ アメリカの国立公園のビジターセンターに慣れていたせいか建物はモダンですがちょっと内容は薄い感じがしました(有料展示コーナーもあったような気がしますがそちらはパス)
営業時間: 09:00~17:00(夏季)
トイレ内からもアイスランドの絶景が楽しめます だって有料なんだもん トイレ利用200kr(約180円)は高すぎじゃないか?
地球の割れ目 ギャオ
シンクヴェトリルが国立公園にして世界遺産たる理由がコレ ギャオ(またはギャウ)と呼ばれる地球の裂け目
日本の太平洋沿岸では大陸プレートが複雑に沈み込みますが、ここは、ここはその反対でユーラシア大陸プレートと北米大陸プレートが生まれる場所
大陸プレートが生じる場所は殆どが海底にあり(海嶺と呼ばれる)、地表でプレートが押し出される場所が観察できるのは世界的にとても稀だそうです(パワースポットと呼んでいいくらい)
エクサールアゥ川の向こうにある可愛らしいシンクヴェトリルの教会(シンクヴァトラキルキャ教会) 隣の建物はかつて国の要人が滞在した別荘的な建物 (現在は4棟が首相府の管轄、残り1棟が公園管理局と牧師さんの用の建物とか)
まさに”地球の割れ目”という場所にに遊歩道が整備されています 遊歩道の東(右)がユーラシア大陸プレート 西(左)が北米大陸プレートになります
この割れ目はアイスランドを貫いていますがこれほど顕著に観察できる場所はここだけだそうです(やっぱりパワースポット)
地球の割れ目に沿って伸びる遊歩道 500mほど歩いた先に世界で最初(930年)の民主議会「アルシング」が開かれた法律の岩と呼ばれる場所があり アイスランド国旗が掲げれています (議会発祥の地と考えられています)
ユーラシア大陸プレート上にて 鬼の洗濯岩のような岩盤 元はマグマだったのでしょうか?
周辺の花々 長野の山に見られる高山植物のような花が沢山咲いてました 左の花はエーデルワイスに似てる?
ハクサンフウロ、ウマノアシガタに似たような花もありました♪
日本なら確実に高山植物の仲間であろう野草を観察してから次の目的地ゲイシール地熱地帯へ
ゲイシール地熱地帯
ゲイシールへ
11:20 途中37号線沿いのガソリンスタンドにてアイスランドで初となる給油4,000Kr(約3,410円) 営業しているの? っていう感じの無人スタントでしたがクレジットカード決済でちゃんと給油できました 人口が少ない地域では店番をしていても利用者が数えるほどしかいないので無人駅ならぬ無人スタンドとして営業しています
駐車料金からトイレ利用料に至るまであらゆるサービスがカード決済ができるのでアイスランドでは一切両替せずカードだけで済んでしまった為、アイスランドのお金を見ていません
11:45 ゲイシールの駐車場に到着 ここの駐車場は有料ではなく無料で一安心 (´▽`) ホッ
Hotel Geysir 間欠泉見学の前にシンプル・イズ・ザ・ベストを具体化したような高級ホテルにて北欧デザイン見学(ただのトイレ利用)
ホテル内 オオーw(*゜o゜*)w 素敵 年齢的にこういうホテルに泊まれなければゃダメですね…
照明もシャレオツでした 値段を調べたら1泊朝食付で3万ホドで泊まれるのでそこまで高くない? (アイスランド的に)
因みに荷物が届いていたら利用したであろう道路の反対にあるキャンプ場の宿泊費は大人1人 1,800Kr シャワー500Krでした
ホテルと同じ系列・別棟のRestaurant Geysir Glímaでランチ 写真のサンドイッチはどれも1,000Kr越えとやっぱり高ーい!! 貧乏旅行者は写真に写ってない一番安いパン(770Kr)を購入して質素にお昼としました
間欠泉見学
質素なお昼を済ませ湯気モクモクゾーンへ 地熱活動が活発なアイスランドは日本同様に温泉天国 至る所に温泉源がありこの地もその1つ その目玉が地上高く吹き上げる間欠泉
遊歩道を歩いた先に・・・
勢いよく熱水を吹き上げるストロックル間欠泉が喝采を浴びていました ストロックル間欠泉は5~10分おきに噴出し、沸き立つほどの熱湯が20~30mの高さまで達するゲイシール地熱帯の現役スター
高さはその時によって異なりますが吹き上がるサイクルが10分程度と短く何度も見ることができちゃいます 観光客想いの間欠泉ですね~
一帯には吹き上げはしないものの沢山の熱水プールがあります 温泉天国 長野県民の私たち的にはアイスランドで温泉に入ることを楽しみにしていましたが荷物が届かなかったお陰で温泉に入ることは叶わず・・・ (世界一周に出かける前までのお風呂は9割以上が温泉という温泉民族デス)
熱気が伝わり、白い湯気が立ち込める風景はアイスランド版イエローストーンと言った感じ
山手にも遊歩道が整備されていて、小高い山の上まで登ることができます
ちょうど花咲き乱れる季節でルピナス(別名ノボリボリフジ)が一面に咲き乱れていて見応えがありました 日本では外来種となり駆除すべき花となっていますが調べたらアイスランドでもやっぱり外来種で在来植物の存在を脅かす厄介モノでした…
ストロックル間欠泉の周辺はこんな感じ 観光スポットには人が沢山集まるけどそれ以外は本当に何もない 何もないが良いのがアイスランド
ゲイシール間欠泉(Geysir) かつては活発に活動し、吹き上がる間欠泉の高さが50mを超えたアイスランド最大規模の間欠泉 19世紀が活動のピークで、1935年以降は殆ど活動しなくなってしまい主役の座をストロックルに譲ってしまった間欠泉
今でも噴出するようですがいつ噴出するのか全く分からない為、立ち止まって観察する人が少ない寂しげな間欠泉でした
グトルフォスの滝
ゲイシールから10分ちょっとでグトルフォスの滝の駐車場に到着 グトルフォスはアイスランド語で「黄金の滝」という意味だそうです
駐車場は無料でしたがトイレは有料でシンクヴェトリル国立公園と同じ200Kr 2人でオシッコするだけで360円位してしまうのでトイレはゲイシールエリアで済ませてきましょう
駐車場エリアにはカフェ・お土産売り場もあります サンドイッチ類の値段はゲイシールとあまり変わらず・・・ 物価が高いというからには給料も高い? と思ったら2019年のアイスランドの平均年収は738万円と世界で8位でした
日本も補助とかではなく自由に使える個人所得を上げれば物価や消費が上がると思うのですがどうでしょう?
話を戻してグトルフォスの滝へ 幅は約70m 2段落ちの滝で最大落差は1段目で約15m、2段目で約30mという堂々とした滝でアイスランドを代表する瀑布の1つ
2段目の滝壺近く 凄まじい水量から生まれる水しぶきが滝壺から舞い上がります 世界的に落差の大きい滝とは言えませんが豊富な水量があるため荒々しく、とても迫力があり見応えがあります
上段部 落差は無くとも横幅があるのでやっぱり迫力があります 水源はアイスランドで2番目に大きいラング氷河なので豪快な滝になるのも頷けます
高いビューポイントからの眺め ここも地球の裂け目なんじゃないの? と思えるほど大地が切り裂かれています
アイスランドのイメージ通りのワイルドな滝でしたが、観光客の多さは想像以上でした
自分も訪れておいて言うのは変ですが、もう少し人が少ない方が感動したのでは? ちょっと人が多すぎたので人の少ない冬場にまた訪れてみたいものです
グトルフォスの滝付近でも沢山の野草が咲いていました 花の季節は世界中どこでも明るい気分になります
ワタスゲの穂 花のあとの白い綿穂が緑の絨毯に映えてました 長野の山にも群生地があるので何だか親近感を覚えました
アイスランドの野草は厳しい自然条件の下で生き抜くため産毛がある種が多いようです
ラング氷河
駐車場からはグトルフォスの滝の水源であるラング氷河が見えました 氷河近くまでは未舗装道路となりますが4×4の車なら問題なく行けるので近くまで行ってみることにしました
道中の様子 ここまで来ると行き交う車は殆どありません 人工物は道路と道路脇にある杭ぐらい・・・
荒れた大地にの向こうには雪を抱く山・・・ それだけですがそこがイイ
14:50 ラング氷河の末端部に到着(これより先はツアーでないと行けないみたい) ラング氷河はアイスランドで2番目に大きい氷河で長さ58km 幅28km、面積は約1,000km2という大きさ(佐渡島よりちょっと大きいぐらい)
氷河のほんの一端に過ぎませんがそのスケールの大きさはビシバシ感じられました(氷河から吹く風も冷たーーい)
この氷河では人工の氷河トンネルを訪れるツアーがあり、1人2万円位で参加できるそうです (。-`ω´-)ンー 高いのか安いのかよく分かりませんが氷河の大パノラマをしばし楽しんで来た道を引き返します
ケリズ火口湖
場所と料金
最後の観光スポットはケリズ火口湖 人気のゴールデンサークルの観光スポットの1つで シンクヴェトリル国立公園から36号線を南に下った後、35号線を北東方面へ少し走った所にあります
レイキャビクからの日帰りゴールデンサークルツアーに参加した場合 シンクヴェトリル、ゲイシール、ゲトルフォス、そしてケリズ火口湖をセットで訪れるのが鉄板コースのモヨウ(なので行ってみました)
16:00 35号線沿いの駐車場に到着 火口湖へ通じる歩道脇にプレハブ小屋があり見学料を支払います 1人400Kr(約350円)
ケリズは約6,500年前に形成されたカルデラ(噴火口跡) 形は楕円形となっておりその大きさは長さ約270m、幅170mでカルデラの深さは55mほど
そのカルデラの縁と火口湖をそれぞれ一周します むき出しになった地肌は赤く、若い緑とのコントラストがとても美しく、彼方に広がる景色も絶景です
噴火口としては少し小さめ? 時間がない場合は眺望の良いカルデラの縁を歩いた方がベターです
ここでも新しい野草を発見 あまり似ていないかもしれないがヒメシャクナゲのような感じの可愛らしい花でした こうして見るとルピナス(ノボリフジ)は可憐というよりは逞しいですね
ゴールデンサークルの宿
Ljósafossskóli – Hostel
17:15 周遊初日の宿はシンクヴェトリルの少し南、ほぼ36号線沿いのLjósafossskóli – Hostel(リヨーサフォスロリ ホステル)という宿に宿泊 予約はBooking.comにて1泊55USD×1泊
施設内には体育館もあって一昔の国民宿舎のような宿でした
客室の様子はこんな感じ 小ぎれいで特に問題は無し 利用した部屋はダブルの部屋で、ドアを入るとこの状態 洗面・バス・トイレは部屋ではなく共同トイレ・シャワー室を利用
火の国の恩恵でお湯はアツアツ(しかも温泉のような匂い付 水道水も少し匂いがありましたが天然のミネラルウォーターなのでとても美味しかったです)
共同キッチン 周辺にレストランがないので共同キッチンで自炊 余った食材はFreeと書かれていて自由に使えるシステムは貧乏旅行者には嬉しい限り
少し遅れて中国人団体が到着したのでシャワーもご飯も早めに済ませてこの日は終了(その後、中国人はマイ炊飯器持参でワイワイうるさく食事をしてました)
次はもっと上手に旅します
超まとめ
- シンクヴェトリル、グトルフォスのトイレは有料 200Kr トイレはゲイシールで済ませる
- シンクヴェトリル国立公園の国旗はタダの国旗じゃない 最古の議会が開かれたという場所デス
- アイスランドのサンドイッチは殆どが1000円以上 飲み物も買ったら安くても1500円はしちゃう
- 無人に見えるガソリンスタンドでも営業中 クレジットカードでセルフ給油すれば良し
- 夏のアイスランドは陽が長いので遅くまでドライブ可能
- 水道をひねればミネラルウォーター 水は買う必要なし お湯も地熱利用でアツアツ
- 高級ホテルでない限り、共同キッチン付の施設が多い(僻地は外食する場所が少ない)
関連リンク集
- VisitIceland アイスランド観光局公式サイト(日本語)
- Guide to Iceland
アイスランドでのツアー・レンタカー・宿泊予約サービスを提供 - シンクヴェトリル国立公園 シンクヴェトリル国立公園公式サイト
- Icelandream アイスランド観光局登録の予約代行業者のサイト
- Hotel Gaysir ホテルゲイシールの他、周辺で商業施設を運営
- Gullfoss グトルフォスの滝公式サイト
- Mountaineer of Iceland ラング氷河のスノーモービルツアーオペレーター