アメリカ出国地ダラスに向けてエルパソを出発 同じI-10号線を走るのでは芸がないと再びニューメキシコ州にお邪魔して巨大洞窟とコウモリの一大コロニーとなるカールズバッド洞窟群国立公園を見学して東へ向かいます
今回はエルパソから宿泊地オデッサまでの道中とアメリカ最後の国立公園見学となるカールズバッド洞窟群国立公園のオハナシ
(2019.06.14現在)

カールズバッド洞窟群国立公園へ

 

アクセスマップ

エルパソからカールズバッド洞窟群国立公園までは62号線を東にアクセスします エルパソからは約265km 2時間半の道のり 国立公園の玄関街となるカールズバッドからは南西に約40km 40分程となります ※名称が長いので以下カールズバッド国立公園とします

 

 
07:45 朝食を済ませ出発 モーテル裏手にあるガソリンスタンドで20ドル分給油してエルパソを後にします
 

09:00 US-62号線の様子 エルパソ郊外を抜けると基本道以外何もない!! 200kmぐらいガソリンスタンドもないのでガソリンはエルパソでしっかり入れて行きましょう アメリカ中西部の道路事情はスケールが違います

 

ビジターセンター

国立公園看板

10:30 カールズバッド国立公園に到着 公園看板は立派な石積み看板 個人的にはここの看板が一番センスが良かったかも

 

カールズバッド洞窟群国立公園

ビジターセンターがある場所は標高約1,100mあり、見晴らしのいい高台となっており、US-62号線からビジターセンターまでの道のりはちょっとした山道になっています(途中の駐車場エリアでWalmartで購入した寝袋他不用となった品をFreeとメモ書きしてゴミ箱近くに置いてきました 帰る際には無くなっていたので無事お嫁に行けたと思います 4人用テント、折畳みキャンピングチェア・エアーベッドはグランドキャニオンで同様に置いてきました)

 

ビジターセンター

カールズバッドビジターセンター 国立公園指定はもとより、1995年12月6日には世界遺産登録を受けており想像以上に立派なビジターセンターでした

 

コウモリ

中に入ると洞窟の主役コウモリの飛翔オブジェがお出迎え 洞窟には100万匹は生息しているとされるメキシコ・オヒキコウモリを筆頭に6種類のコウモリが生息しているそうです

 

料金徴収

入園料徴収カウンター 他の国立公園と異なり見学は洞窟内なので車用の料金徴収所ではなくビジターセンター内に徴収カウターがあります(ちょっと新鮮) 有料ガイドツアーに参加する場合もコチラで(有料ガイドツアーに参加すると個人では立ち入れないエリアにも行けるようです)

入園料は1人15ドル(15歳以下は無料)と車単位ではなく人単位、モチロン国立公園年間パスも有効です

営業時間: 08:00~17:00 (洞窟内へは14:30が最終入場時間)

 

ギフトショップ

ビジターセンター内のギフトショップは充実の品揃えです コウモリグッズやヘッドランプのついた子供用プラスチックヘルメット等ここならではのお土産を購入することができます

 

食堂 食堂

ショップの奥には食事の取れるレストランがあります(近くに何もありませんので) 私たちは毎度の事ながらクラーボックス内の食料を適当に食べます

 

展示コーナー

展示コーナーでは初期の洞窟探検の様子、洞窟の成り立ちなどを解説 時間があるなら洞窟にアクセスする前に目を通した方がベター

 

ジオラマ模型

洞窟のジオラマは見学前&見学後とチェックすればカンペキです ビッグルームに通じる地下の洞窟はビジターセンターの直下230m!! ジオラマの上にビジターセンター模型もあるので見落とさないように

 

洞窟マップ

ビジターセンターの地下にある洞窟マップ 公園内にはペルム紀(2億9900万~2億5100万年前)の化石礁があるカールズバッド洞窟をはじめ、世界最深&世界5位の長さを誇るレチュギア・ケイブ(Lechuguilla Cave)など、100を超える洞窟があるそうです

寅吉
寅吉
詳しい洞窟内マップはこちらのリンク先 を参照して下さい

 

ナチュラルエントランス

ナチュラルエントラスへ

いよいよ洞窟内へ 天然の入口となるナチュラルエントランスはビジターセンターの端、展示コーナーの奥からアクセス

 

ナチュラルエントランスへ

建物を出てしばらく歩いた先に

 

コウモリ劇場

ナチュラルエントランスの前にあるアンフィシアターと呼ばれる円形劇場に到着

毎年5月中~10月中まで夕刻に洞窟から一斉に飛翔するコウモリの様子を見学することができます エサを求めて100万とも言われるコウモリの大群が飛び出す様は空に上がる黒煙のごとし

コウモリの飛翔は期間中無料で見学できます 飛翔中はコウモリの保護のため、カメラなど電子機器の使用は全て厳禁 両の眼でしっかり焼き付けましょう ※飛翔時間はビジターセンターに掲示されています

 

洞窟へ

大きく空いた洞窟への入口

 

スイッチバック

幾重にも折り返すスイッチバックの急な坂道を地下230mまで約2km下らなくてはいけません

 

入り口付近

洞窟内に一度踏み入ると空気はひんやり 外の暑さから逃れることができますが・・・

臭い!! とても臭ーい!! バガン遺跡内で嗅いだコウモリ臭が洞窟内に充満

 

洞窟内部へ

舗装された道が終わりいよいよ本格的に洞窟内に突入!! というところであまりの匂いで嫁サマがノックアウト

お鈴
お鈴
もうこれ以上は臭くて無理!! 断固地上に戻る

 

空を見上げる

ということでUターン ナチュラルエントランスからの見学は諦めました… 洞窟内の臭いは是非ご自身で体験してみて下さい

 

エレベーターでBig Roomエリアへ

エレベーターで地下へ

ビジターセンター内に戻り大人しくエレベーターに乗り一気に230mの地底へ

 

エレベーター前ホール

エレベーター前の地下ホール アンダーグランド・レストエリア 既にここだけで十分広~い(そして臭いニオイもありません)
※ナチュラルエントランスから入った場合はこのホールの少し先に到着します

 

飲食コーナー 

ホールの一角には飲食コーナーもありますが調理設備はないのでサンドイッチやサラダ、デザートのパック商品、ペットボトル飲料といった簡単なモノを購入して食べる程度

 

地下トイレ トイレ内

トイレもちゃんとあります 汚水は当然汲み上げ方式なのでしょうが地下230mとは思えないほど立派なトイレでした

洞窟内は季節に関係なく13度とT-シャツでは肌寒いので羽織るものは必須 寒いとトイレが近くなるのでしっかり用を足してから見学に望みましょう

 

Big Roomルートへ

ということでBig Roomと呼ばれる鍾乳洞エリアへ突中

 

注意書き

見学路マップと注意書き 注意書きにはトレイル道から外れない、お触り禁止、禁煙、コイン等投げ入れない 飲食物の持ち込み禁止とあります

もちろん落書きや、カービング、石などの持ち帰りも厳禁!!

 

Big Room見学の様子

Big Roomルート

整備された歩道にて進みます 普通の洞窟だとライトアップされていても圧迫感を感じますがカールズバッドでは洞窟内の空間がとても広いので圧迫感を感じません

 

Sword of Damocles

天井から伸びるつらら石と下から伸びる石筍 写真のつらら石は天井から吊るされた剣のように見えることからダモクレスの剣(Sword of Damocles)と呼ばれています

 

ライオンの尻尾

ライオンの尻尾 (。´д`) ン?と思ったら天井からぶる下がっていた鍾乳石がソレでした Overheadね

 

Giant Doom

太く巨大に成長したGiant Dome(右)と2つ仲良く並んで伸びるTwin Dome メチャクチャ立派な鍾乳石

 

Fairyland

Fairy Land 汚れた大人になってしまったのでいくら探しても妖精を見つけることは叶わず・・・

 

鍾乳石

天井には鋭い無数のつらら石 ここは先端恐怖症の人は無理かもしれません

 

temple of the sun

Temple Of The Sun 圧巻の大きさの石筍 ここまで大きくなるのにどれ程の年月を費やしたことでしょう こちら の360度グルグル画像で雰囲気が伝わるでしょうか?

 

まるで宇宙

見上げるとなんか別世界 芸術は自然に宿る!!

 

トーテムポール

トーテムポールと呼ばれる長く伸びた石筍 何故にお前だけ成長が早い?

 

オリジナル梯子 

その昔洞窟探索に使われた縄梯子が今でも残されていました

カールズバッド洞窟の父と呼ばれるジム・ホワイトは19世紀末 16歳にしてこの洞窟の虜になり真っ暗な洞窟内をひたすら探検し続け、カールズバッドを世に知らしめました 長年に渡る洞窟探究で洞窟の貴重性・希少性が認められ1923年にナショナルモニュメントとなり、カールズバッド洞窟の初代ガイド責任者を務めました(その後1930年に国立公園へ格上げ、1995年に世界遺産登録に)

 

カーテン

カーテンと呼ばれる薄いひだ状の鍾乳石

 

Lily pads 

Lily Padは「ハスの葉」という意味 リムストーンプール(畦石池)に浮くような感じで形成された鍾乳石で正解?

 

鍾乳洞内の様子

洞窟内の様子 洞窟のどこかにインジャン・ジョーが隠れているじゃないかと心配になります(笑) 因みにインジャン・ジョーが隠れた洞窟はマクドウガルの洞窟です

 

シャンデリア

シャンデリアと呼ばれるつらら石 ひときわゴージャスですね

 

Speleothem Panorama

様々な鍾乳石を一堂に眺められるSpeleothem Panorama ライトアップのお陰で荘厳な景色を楽しむことができますが洞窟全体から考えるとほんの一部です

僅かな灯りしかなかったジム・ホワイトが探検した時代からしたら眩いパノラマ風景なのでしょうね

 

Crystal Spring Dome Crystal Spring Dome

スターウォーズに登場するジャバザハットのような風体のCrystal Spring Dome

 

流れ石

こちらクジラの口 確かに・・・

 

綺麗な〇っぱい形の鍾乳石

寅吉
寅吉
この形、この張り これはもしや  〇っぱいでは?

※お触りはNGデス

 

Rock of Ages Rock of Ages

Rock of Ages 名前にRockがあるだけに頭がモヒカンでした!!

 

地下水

地中奥深くで静かに水を湛えるリムストーンプール(畦石池)

 

Dolls Theater チャイニーズシアター

ミニチュアのような鍾乳石が集まるDolls TheaterChinese Theater チャイニーズシアターはハリウッドのチャイニーズシアターに似ているから? ※チャイニーズシアターは1927年に建築

 

広ーい

鍾乳石の造形や大きさも見事でしたが 広いスペースが何より圧巻でした!!

ナチュラルエントランスルートは歩けませんでしたがBig Roomだけでも大満足 これまでの洞窟・鍾乳洞のイメージを上回る広い空間はスケールが違いますので是非体験してみて下さい

寅吉
寅吉
昔訪れたウインドケーブ国立公園の洞窟が狭くて真っ暗で面白くなかったけどココは別格でした

 

 

カールズバット洞窟群国立公園からオデッサへ

 

アクセスマップ

 

13:40 宿泊地のオデッサまで同じ位走らないといけないのでコウモリの飛翔ショーを見る事なくカールズバッド国立公園を出発 オデッサまではカールズバッド経由にて約270km 3時間ほどの道のり

 
 

14:10 カールズバッドのWalmartに立ち寄り、突然の散髪 床屋代20ドルチップ4ドル 日本の格安1000円カットと同じ内容ですが料金は倍(旅行中で一番高い散髪となりました)

メキシコのテポストラン以来2ヶ月半ぶり、アメリカなのでそれなりの金額になるのですがこの先も値段は変わらないだろうと出国前に散髪 メキシコの4倍の散髪代でしたが腕はテポストランの床屋の方がはるかに上でした

 

オデッサの宿泊先(Airbnb)

オデッサのAirbnb オデッサのAirbnb

I-20号線 オデッサには夕方18:00過ぎに到着(ニューメキシコ→テキサスで時差があり+1時間) オデッサでの宿泊先はラスベガス以来となるAirbnbにて宿泊

中々良物件がないアメリカのAirbnb スーパーホストの高レビューのお宅にて 1泊7,831円×1泊

 

オデッサのAirbnb

アメリカでは泊まる機会が少なかったAirbnb 本当の意味での民泊物件が少なかった中、最後に普通の人が暮らすアメリカンハウスが体験できたのは〇 (ただ予算的にはモーテルの方が安かった・・・)

 

寅吉
寅吉
観光話はこれにて終了 残すは出国編 ※出国を含め以後の写真が全然ありません どうしよう

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • カールズバッド洞窟は日本人の洞窟概念を超える超スペーシャスな洞窟でMust See
  • 洞窟への最終アクセス時間は14:30となるので来園時間に注意
  • ナチュラルエントランスの開口部付近はメチャメチャ臭い!! ダメなら無理せずエレベーターで
  • 洞窟内は年間を通じ13度をキープ 必ず羽織るモノを用意して降りましょう
  • 最寄町のカールズバッドのホテルは高め 泊まるならAirbnbも選択肢
  • アメリカンドライブ この日の走行距離: 約545km 累計走行距離: 約14,060km