アメリカ最初の訪問地はワシントンD.C. 言わずと知れたアメリカの首都で映画や海外ドラマに登場する舞台がいっぱい そんなD.C.の楽しみの1がバラエティ豊かな博物館巡り♪ というコトで到着日の翌日に出かけたホロコースト記念博物館と国立アメリカ歴史博物館見学の様子のお話デス
(2019.04.11現在)
スミソニアン博物館へ
スミソニアン博物館とは
スミソニアン博物館とはスミソニアン学術協会が運営する博物館・教育研究機関群の総称 美術品系、航空宇宙系、歴史・自然史系など20近くの施設があります
スミソニアン学術協会が運営する博物館は全て無料で見学でき、人気博物館の多くが議会議事堂からワシントン記念塔間のナショナル・モールに集中しています
行き方
博物館エリアマップ Smithsonian駅からほとんどの博物館へ徒歩でアクセスできます 施設によっては他の駅が近い場合があるのでその辺は下調べした上で出かけましょう
サクラ咲くワシントンD.C. 桜はもう終わったと思っていましたが遅咲きの八重桜が咲いておりアメリカでお花見が出来ました♪ そんな中、真っ先に向かったのは一度は訪れてみたかったアメリカホロコースト記念博物館
人気のメイン展示を見学するには整理券がないと見学できないというコトで08:30には宿泊先を後にする
ホロコースト記念博物館
09:13 ホロコースト記念博物館に到着 開館は10時から(整理券配布は09:40) 到着時に並んでいた人数は10人ほどでした
入場料:無料 (3~9月間はメイン展示見学に整理券が必要)
営業時間:10:00~17:30
休館日:ヨムキプルの日、12/25
※スミソニアン学術協会の運営ではなく独自の統治構造を持つ独立した組織 連邦政府の寄贈した土地と民間からの寄付金だけで建てられました
09:40 整理券配布に並ぶ人の列は結構な長さになっていました ネットで事前予約も可能ですが滞在期間中は全てSold Outでした…
09:45 整理券配布開始 Getしたチケットナンバーは97、98でした 1人で貰える整理券の最大枚数は20枚(20人分)なので人数分通りの番号になるとは限りません ピーク時にはお昼前には全ていっぱいになってしまうそうですが納得でした
※入館料は無料ですがオンライン予約の場合のみ手数料として1USDが必要
開館直前 人気博物館だけに玄関前には人がイーパイ
展示見学の前にパスポートのようなID帳を貰います 実在した人物のプロフィールが記載されていてその人物がホロコーストを生き延びたかどうか最後に分かる仕組み
メイン展示はエレベーターで4階に上がり、見学しながら1階に降りてくる形の展示内容となり、冬期オフシーズンを除き事前予約(整理券)が必要
4階 Nazi Assault
4階の展示内容はナチズムの台頭から第二次世界大戦勃発まで 国家社会主義ドイツ労働者党の台頭からドイツ帝国の勢力拡大、ユダヤ人らの人種迫害に関する展示内容
開館直後の10時スタートに入館したにも関わらず館内はこの人混み 金曜日だから?
国家社会主義を掲げる極右政党 ナチ党の権力掌握から始まりドイツ帝国の勢力拡大など分かり易く展示
ヒットラーの人種主義に基づく「世界を制覇するためには人種の純度を保たなければならない」という思想から生まれた人種選別の様子 ヒトラーにとって理想的な「アーリア人」は金髪で目は青く背が高いこととされた
小児用ベッド 1939年から始まった安楽死プログラムでは障害のある子供達は劣性とみなされ全て殺害したそうです
「ユダヤ人は悪魔の子」という古くからの反ユダヤ人感情と世界恐慌後のドイツ経済の貧窮・国民の不満が結びつきユダヤ人根絶思想へ発展 結果、強制収容所への強制送還が始まります (それに至るまでのユダヤ人の社会的・経済的排出や差別などの説明もあり)
強制送還時に使用された有蓋車 僅かな空気窓があるだけの空間にぎゅうぎゅう詰めに押し込まれ各地の収容所へ送還されました
新天地で新しい生活が待ってると言われましたが・・・
3階 The “Final Solution”
3階の展示内容は1940年代に急速に拡大した強制収容所の様子、強制労働の様子やガス室の模型などが展示されています
Albeit macht frei = 働けば自由になれる 有名な入口の文字 自由になれた人は果たして何%だったのでしょうか?
ヨーロッパ各地にいくつもの収容所を設立し、ユダヤ人、ソビエトの戦争囚人、ポーランド人、政治犯、エホバの証人、ロマ(ジプシー)、同性愛者など数十万人の囚人を収容
劣悪な環境下での強制労働、痩せ衰え死んでい行く囚人達・・・
有名なガス室での大量殺害 到着後の「選別」で労働に適さない女性・子供達及び病人・老人達はそのままガス室に送られ殺害されました ガス室であることは伏せられシャワーを浴びれると思い入室した先で大勢の人が一堂に命を落とします
ガス室の扉 遺体はその後ボイラーで火葬され続け、その火が消えることはなかったそうな
収容所のベッド 板の間だけの質素な造りに寝具らしい寝具もなくじかに寝ます ひと区画3人ずつ(このベッドで18人) 下段は底冷え、上段は隙間風と中段が僅かながら条件が良かったそうです
建物の窓には数えきれない犠牲者の名前が記されています
2階 Last Chapter
最終階(2階)は1945年の連合国によるナチス収容所の解放とホロコーストの余波などについての展示内容となっています
収容所が解放された後、倉庫から発見されたおびただしい量の靴 アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所にも同じような展示がありましたが靴の他にもメガネ等の小物だったり義足だったりありとあらゆるモノが尋常ではない数で展示されていて圧倒されました
長い髪の女性から集められた髪の毛の部屋(パネル展示) 集められた髪の重さはトン単位だったそうで、ロープ・絨緞などの原料に使われていたそうです
開放時の収容所の様子の映像 内容がキツイ映像はこのように自分の意志で視聴できるようなっています
ホロコーストを生き延び新天地アメリカに渡ってきた元収容者たち 他には生き延びた生存者と救助者が経験を語った映像証言資料などの展示があります
Hall of Remembrance
過去の過ちを風化させず同じ過ちを起こさないための祈りの場 平和であることに感謝しなければなりませんが人類の歴史は戦争の歴史 メキシコの文明も争いの連続でした 悲しいかな現在でもシリアやイエメンなど世界各地で戦争・内線が続いています なんとも重いテーマですね
館内の様子 4F~2Fまで予約(整理券)が必要な展示室になります オフ期は整理券(予約)の必要はありませんが人気博物館なので希望の時間帯に見学できるかは混み具合によります
1F 常設展示(整理券が無くても見学可)
子どもの視点からのホロコーストまで日常生活の変化を展示
展示が内容が濃く1時過ぎまで見学してしまいました 退館時は混雑のピークか分かりませんが更に凄い人でした
ホロコースト記念博物館を後にした後はワシントン記念塔・議会議事堂を眺めつつ国立アメリカ歴史博物館へ
ワシントン記念塔はリニューアル工事中で閉鎖中(エレベーターの改修) ワシントン記念塔も無料で見学できますがやっぱり人気施設の為、整理券orネット予約(1USD)が必要
アメリカ歴史博物館前にあったフードスタントで遅めのお昼 写真のイタリアンコンボセットで 16USD(約1700円)と信じがたい物価…
南米から来た身には暴利に感じる料金でした アメリカは世界一周者には長居しにくい国です(旅行中一番長く滞在しましたが)
国立アメリカ歴史博物館
遅いお昼を食べてから午後は国立アメリカ歴史博物館見物へ スミソニアン協会が運営する博物館なので入場は無料です
入場料:無料
営業時間:10:00-17:30 ※時期により延長あり
休業日:12/25
1F展示品
1939年公開の映画「オズの魔法使い」でジュディ・ガーランドが履いたルビーの靴 生まれるひと世代前の映画ですが子供の頃TVで見た気がします
スティーブ・青木のDJターンテーブル アメリカで人気のDJアーティストですが日本の知名度は今一つ あのロッキー青木の息子だよ
こんなモノもありました!! アイス・バケツチャレンジに使用されたバケツ
OBJECT NAME:bucket
PHYSICAL DESCRIPTION:
plastic (overall material)
metal (part: handle material)
MEASUREMENTS:
overall: 26 cm x 31.6 cm x 30.1 cm; 10 1/4 in x 12 7/16 in x 11 27/32 in
ID NUMBER:2016.3072.01
CREDIT LINE:Gift of Jeanette Senerchia
フツーのバケツがちゃんとしたコレクションになってる・・・
American Enterpriseコーナーではアメリカ発祥の世界的企業を紹介 アメリカでは「マクドナルド」と発音したら通じない
American On The Move コーナーより アメリカ最古の蒸気機関車ジョン・ブル号(1831年製)
こちらは1903年に初めてアメリカ大陸を横断した車 クラシックカーファンにはたまらない車の展示もあります
こちらはアメリカ初のキャンピングカー? キャンピング大国アメリカがキャンピングカーを発明したのでしょうか?
Lighting A Revolutionコーナーより 電球やモーターの発展を展示
FOOD Transforming The American Tableコーナーより ザ・アメリカンキッチン(女子はこういうのがスキ)
ご丁寧にマクドナルドのコーヒーカップの変遷の歴史も展示 日本では考えらないコーヒー裁判の展示もすればいいのに
日本からはハローキティのお弁当箱が・・・
Warner Bros. Theaterコーナーよりアメコミヒーローに関する展示 こういう品も国の宝と認識している所がアメリカン
2F展示品
米英戦争中のマックヘンリー要塞に掲げられていた15の星と縞のデザインの巨大なアメリカ国旗が展示されている他、アメリカ国家の作詞家 フランシス・スコット・キー直筆のThe Star-Spangled Bannerも展示されている正に国宝展示コーナー (写真撮影NG)
American Storiesコーナーより リンカーン大統領のデスマスク 白人って首と頭の太さがあまり変わらないから肩凝り少ないんだよね
1974年のモハメド・アリのサイン入りグローブ 現役時代のアリはよく知りませんがアントニオ猪木と戦ったアリは知ってます!!
1980年のアップルⅡコンピューター こちらのスティーブはスティーブ・ジョブズ
3F展示品
Price of Freedomのコーナー アメリカ軍の歴史を各戦争ごとに展示したコーナー
第二次世界大戦やベトナム戦争などの近代戦争の資料をふんだんに展示してありましたがホロコースト記念博物館で戦争モノはお腹イッパイ アメリカも正義の名の下にかなりの犠牲者を出しているけど…
東西ドイツ統合のきっかけとなった1989年ベルリンの壁崩壊より東西ドイツを隔てていた壁の一部 この時の記憶はばっちりアリ
2001年9月11日 9・11同一多発テロ事件で倒壊した世界貿易センタービルの鉄骨 ニュースステーションを朝方まで見続けました 訪れていた場所だったのでショックが大きく、映画のような事件が本当に起こるものだと驚きました ちょうど久米宏が夏休みで渡辺真理が1人でがんばったよね~
The American Presidencyのコーナーより リンカーンが暗殺された日にかぶっていた帽子
大統領と共に移動する核の発射スイッチが入った黒い鞄 通称「核のフットボール」 うーん中身が見たいゾ
First Ladiesのコーナーより 歴代大統領夫人のドレスの展示(女子はこういうのがスキ)
古い順からケネディ夫人、レーガン夫人、クリントン夫人、メラニア夫人のドレス (レーガン夫人以降は記憶にある)
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次はもっと上手に旅します
超まとめ
- スミソニアン博物館とはスミソニアン協会が運営する各種博物館群の総称である
- スミソニアン協会の運営する博物館は全て入場無料 物価が高い中ありがたい!!
- ホロコースト記念博物館をはじめ人気博物館では整理券が必要な場合あり 必ず事前にチェック
- D.C.の博物館、どこに行くか? 何を見るか? 興味があるモノを好きなだけ見ればいい
関連リンク集
- ワシントンDC 市が運営する公式ツーリスト向け情報サイト
- ワシントンメトロ ワシントンDCメトロの公式サイト
- ホロコースト記念博物館 ホロコースト記念博物館の公式サイト
- 国立アメリカ歴史博物館 国立アメリカ歴史博物館の公式サイト
- ワシントン記念塔 ワシントン記念塔の公式サイト