ザ・ウェーブ見学の翌日は思いがけない当選の為、予約を1日ずらしてもらったアンテロープキャニオン見学へ アンテロープキャニオンはページの近郊にある鉄砲水と風の浸食によって創り上げられた美しい砂岩層を楽しめる幻想的な狭谷 今回はこれが初めての訪問となるロウアーアンティロープキャニオン見学のお話です
(2019/05/07現在)

 

アンテロープキャニオン

 

場所と行き方

アンテロープキャニオンマップ

グランドサークルの中でも人気のアンテロープキャニオンはページから南東 ナバホ族の土地に位置する幅の狭い渓谷のこと 南(上流)のアッパー・アンテロープキャニオンと北(下流)のロウワー・アンテロープキャニオンがあり自然の浸食によって造られた造形と太陽の日が生み出す幻想的な光景を楽しむことができます ※新たなスポットとしてキャニオンX(アッパーの約7マイル上流)もあります

寅吉
寅吉
2004年にアッパーに訪れていたので今回はロウアー・アンテロープキャニオンに出かけました

近隣からの距離
・ページの中心から約8km 車で約10分
・ホースシューベントから約12km 車で約15分
・カナーブから約125km 車で約1時間15分

道路状況が日本と違うのでグランドキャニオンやラスベガスから日帰り見学も可能です

※アクセスする際の目印になっていた巨大な3本の煙突は2020.12.18に解体されなくなりました

 

お鈴
お鈴
アッパーアンテロープへのツアーを行っているNavajo Toursの駐車場も近いので間違えないように

 

ツアーについて

アンテロープはナバホ族の土地にある為、アッパー、ロウアー共にナバホ族が運営するツアーへ参加して訪れる形となり個人で立ち入ることはできません アメリカの国立公園ではないので当然国立公園パスも使えません

ロウアーアンテロープキャニオンでは2つのツアー会社があり

  • Ken’s Tours
  • Dixie Ellis

の二社が駐車場に事務所を構えています 直接、訪れて参加することも可能ですが人気観光地の為いっぱいの場合は数時間待つ場合があるので夏場のシーズン時は事前にネット予約して出かけることをお勧めします(陽が射し込むお昼前後はすぐに埋まってしまいます)

ツアー内容はどちらも大差ありませんがKen’s Toursのレビューの方が多かったので私たちはKen’s Toursに参加しました(ツアー料金も2ドル位安かったです)

 

ツアー料金

案内板

私たちが訪れた際の料金は約1時間のツアーで大人1人50.40ドルでした アンテロープはナバホ族のドル箱ビジネスとなっておりちょくちょく値上げさているので訪れる際には公式サイトで最新料金を確認して下さい

大人: 50.40ドル
小人(8~12歳): $28.40ドル
幼児(0~7歳): 無料
※ナバホ公園入場料(8ドル)、税金を含む また、これ以外に諸経費6%が別にかかります ネット予約決済額は2人で105.8ドルでした
※同じ日にアッパーとロウアーの両方行かれる場合、ナバホ公園入場料(8ドル)は1回だけの支払いで良いそうです

ツアーは朝から夕方まで30分おきのスタートなります(季節に応じ開始と最終ツアー時間は異なります)

 

注意事項

ツアーに参加するにあったっての注意事項は以下の通り

  • ツアー開始時刻の30分前には現地事務所で受付を済ませておくこと(間に合わないとキャンセル扱いに)
  • GoPro、自撮り棒、スタビライザー、三脚、一脚の持ち込み禁止
  • 撮影は写真撮影のみビデオ撮影は禁止
  • リュックの持ち込み不可(ウエストポーチは可能)
  • つま先が露出した靴禁止(ハイヒール、サンダルなど)
  • 道中急な階段の上り下りあり
  • 1人ペットボトル1本分の水を用意
寅吉
寅吉
アッパーに設定されていた三脚が許されていた写真家ツアーも2019年の終わりに廃止になりました

 

ロウアー・アンテロープ見学

 

ナバホの言葉で「螺旋の岩石アーチ」という意味のキャニオン アッパーがほぼ水平移動の動きに対してロウアーは急な階段を登り降りする必要がある為アッパーよりは観光客が少な目(とは言っても十分に繁盛しています)とされますが、鉄砲水と風の浸食によって生み出された砂岩の美しい造形と射し込む光によって輝く岩肌の美しさはアッパーと比べても遜色はありません

面白い岩や光の加減によって異なる岩肌のグラデーションはアッパー以上と写真家の評価が高いのがロウアーとされています

  • アップダウンの起伏がある 急な階段の上り降りあり
  • 一方通行である (アッパーは相互通行)
  • 渓谷がよりV字 歩く道幅が極端に狭い場所がある アッパーより空が広く見える
  • スポットライトのようなビームは射し難いが光りが入り易くコンディションが悪い時はロウアーの方がお勧め

 

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寅吉
寅吉
それではThe Wave当選で予約を一日ずらした5/7 ロウアーアンテロープ見学の様子です

 

到着からツアー開始まで

 

ロウアーアンティロープキャニオンへ

ツアー開始は10:00 30分前までにチェックインということで8:50分ごろワーウィープのキャンプ場を出発

アッパーアンテロープとロウアーアンテロープの駐車場が98号線を挟んですぐ近くだったので間違えてアッパーの方へ行ってしまう・・・

 

2つのツアー会社

ロウアーアンテロープキャニオンの駐車場に到着 右がKen’s Toursの事務所、左がDixie Ellis’ の事務所 2つの会社はナバホ族の兄弟が別々に運営している会社だそうです

 

KEN'S TOURS

余裕を持って出発したけど9:30ぴったりに到着 当初5/6の10:30のツアーを予約していましたがまさかのThe Wave当選だったのでその日はキャンセル、 近い日程の出来るだけお昼に近い時間帯で空いていたのが5/7の10時発のツアーのみ お昼前後はしばらくいっぱとの事 やっぱり正午前後が人気らしいです

 

外観

Ken’s toursツアー事務所 大陸なのでちっぽけに見えましたが到着してみると立派な建物でした 2004年時初めてアンテロープキャニオンを訪れた時はロウアーは全くの無名 ガイドなしで立ち入ることができましたが今では金の成る谷です

 

チェックイン

受付にてチェックイン 時間前にチェックインを済まさないとキャンセル扱いになり、当日飛び込み客に売りさばかれてしまいます 抜け目のない商売ですね

 

待合所 コーヒースタンド ショップ

建物内には集合時間まで過ごせる待合室、コーヒースタンド、ショップ完備 商売上手です

 

グループ集合

ツアー開始15分前に建物外でガイドと合流 ガイド1名につき1グループ10人の参加者でスタートとなります

今回のガイドは大学生アルバイト(やっぱりナバホ族の血を引いてます) The Wave抽選に2回挑戦してまだ未当選、昨日行って来たばかりだと伝えたらメチャメチャ羨ましがられました

 

ロウアー・アンテロープ見学の様子

渓谷内へ

簡単な説明を受けた後、砂地の砂漠をキャニオンの入口まで10分ほど歩きます

 

アクセス階段

ロウアー・アンテロープキャニオンの入口 鉄製の階段で谷底へ降りて行きます

アンテロープキャニオンの存在を知ったのは2000年前半 NHKの番組で石川さゆりさんがこのロウアーアンテロープをはしごで降りて行き絶景と出会う旅番組が最初 (2004年に訪れたのはアッパーの方ですが)

 

渓谷内

階段を降り渓谷内に入ると長い年月によって作り出されたサンドストーンと太陽光による絶景ショーのスタート

 

渓谷内

30分間隔のスタートのツアーは定員が10人ではなく10人のグループが複数 そしてツアー催行社は2社 前後は常にツアー客でいっぱい

 

渓谷内

アッパーアンテロープより渓谷の上部がより開けているので陽の光でサンドストーンがオレンジ色に輝きます

 

見学の様子

要所要所でガイドさんがお勧め撮影スポット 画角をレクチャー 映える撮影設定も教えてくれます スマホは簡単に色調モードが変更できるので最近のスマホならどれも綺麗に撮影できちゃいます iPhoneならビビッドモードに設定するだけ♪

 

道中の様子

道中はこんなこんな高低差がある場面も アッパーは比較的開けた谷底を平行移動した記憶がありますがこちらはちょっとした冒険気分が味わえます

 

渓谷内

谷底との落差がある為、段階的なグラデーションが見事 構図はどうしても縦構図になってしまいます

 

渓谷内

まるで波のような造形の岩と光量の違いによって生まれる美しいグラデーションに息を呑みます まさに自然が生み出したアート作品

 

渓谷内

滑らかな曲線と岩のエッジ 砂漠の砂丘に通じる造形があります

 

渓谷内

アッパーでは殆ど見られない青空もロウアーでは見上げることが出来ます かなりのV字です ハイレグにしたらやばいですね

 

道中の様子

上が開けている分、下の通路はこの通りの激セマ 岩肌の肌触り・冷たさ、外気温と狭谷内の温度差など現地の空気感は訪れてみてこそ

 

渓谷内から空を見上げる

見上げると空の雲がイイ感じでした 自然の調和ほど美しい物はありません

 

渓谷内 渓谷内

どこもかしこも綺麗なので写真撮りまくりです あのポイントが良かった と思ってもツアーはトコロテン方式で押し出されるので後戻り不可 不要な写真は後で消せばいいので気になったらガンガン撮影しておきましょう

 

道中の様子

残念なのは前後常に人が居る事 たまにガイドさんが前のツアー客との間を取って一瞬人気のない時間を取ってくれますがあくまでも束の間 谷底を含めて人の居ない写真を撮影するのは容易ではありません

 

このポイントは本の表紙も飾った場所だそう ローブをまとった女性の横顔のようなシルエットをしています(角度を少し下にすると人がイッパイ)

 

渓谷内

出口付近 最後は岩と光の競演

 

渓谷内 渓谷内

岩のグラデーションがこれでもかという程黄金色に輝く谷中の光のショー

 

渓谷内

頭上から降り注ぐ光が狭谷内を一段と眩しく輝かせます

 

タツノオトシゴ

空を見上げるとタツノオトシゴがいました

 

出口

大地の割れ目から地上に到達 約1時間のアンテロープキャニオンツアーはここで終い 出口から事務所までは歩いてスグ

なるほど地上からみるとこんな感じなのね 地上からは想像がつかない絶景がこの谷の下にあるなんて自然はやっぱり凄いです

 

お鈴
お鈴
 ツアー時間は約1時間でしたが1時間も居たと思えないほどあっという間に感じられました

 

見学後のぶっちゃけ感想

今回初めて訪れたロウアーアンテロープ、渓谷内は本当に本当に美しく文句のつけようがありません ただ、前日にザ・ウェーブを訪れていただけにトコロテン方式に捌かれる落ち着きのない(急かされる)内容には正直がっかかりしました

ガイドによると一日多い時で3000人のツアー客を案内するとこの事(Ken’s Toursだけで) アッパーはオペレーターが倍あるのでそれ以上? 恐ろしいほどのオーバーツーリズム

絶景感より人混み感が勝ってしまいました… その分 ザ・ウェーブの独り占め感が強烈に印象に残っています

昔は良かったのに というのは年寄りの悪い癖かもしれませんが世界のオーバーツーリズムを痛烈に感じました

それともこれが時代の流れというのでしょうか?

 

ちょっとだけアッパーへ

アッパーアンテロープキャニオン

最後は朝方間違えたアッパーアンテロープキャニオンの駐車場にちょっとだけ立ち寄り 15年前は町中からトラックでアクセスこんなところにツアー会社は無かったと記憶

 

Navajo Tours

ロウアーより人気の為かこちらのツアーは1人60ドルfont(支払はキャッシュオンリー 強気~) それより驚いたのが中国人の多さ 中国人専用カウンターがあり、ツアー待ちの半分以上が中国人…

 

ロウアーアンテロープ方面

ロウアー&アッパーアンテロープキャニオン近くの3本の高い煙筒 15年前も目印として見ていただけに今はもうないかと思うとちょっと寂しい…

何十年に渡って煙を吐き続けた石炭電力プラントの3本煙突は現在ページの景色からその姿を消しています

 

 

ツアー後

ツアーを終えた午後は特に何もしないゆっくりタイム(何せページにはまだ5泊する)

帰り道Walmartに立ち寄り買い物をした後、1時半ごろにはキャンプ場に戻りました 昼過ぎからは風が強くなり、車内で昼食を食べる程の強風が吹きました

その後はシャワータイムなど本当にゆっくり過ごしましたが夕方にかけて雲行きが怪しくなり一時雨も降りました

ザ・ウェーブに天気の良い時に行けて本当に良かったと感謝してこの日はお終いです

お鈴
お鈴
この日以降ページは気温が低め、天候が安定しない日が続きました…

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • アンテロープキャニオンの観光は、全てナバホ族のツアーへの参加が必須
  • ツアーの申し込みはNetで事前予約推奨 お昼の時間帯が一番人気 予約はお早めに
  • アッパーとロウアーの駐車場は近いので間違えないこと
  • ツアー開始30分前にチェックインしないとキャンセルされる場合あり
  • キャニオン内はビデオ撮影NG Gopro、自撮り棒、三脚、一脚、スタビライザーの使用禁止
  • アッパー、ロウアーともそれぞれに特徴がありどちらも美しい
  • 不思議な造形と光のグラデーションに驚くが人の多さにも驚く
  • アンテロープキャニオンでブリちゃんのI’m not girl, not yet womanを連想する人は他にもいるハズ
  • 昔は良かったと言うのは年寄の始まり
  • アメリカンドライブ この日の走行距離:約43km 累計走行距離: 約4,461km