メキシコシティ3日目は街の中央広場 ソカロを中心とした旧市街地エリアへ 街のど真ん中から発掘された世紀の大発見遺跡 テンプロ・マヨール遺跡とスペイン征服後に建てられたメトロポリタン大聖堂、メキシコ壁画文化を巡る旧市街観光編 Part1デス
(2019.04.07現在)

 

メキシコシティメトロポリタン大聖堂

 

メトロポリタン大聖堂

メトロポリタン大聖堂

メトロポリタン大聖堂 スペインがメキシコを征服した後、かつてアステカ帝国の首都だったテノチティトランを破壊した上に征服者ルナン・コルテスの命によって建てられた聖堂で1987年に世界遺産登録を受けています 完成までに250年を要し、ゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義が混在する幅59m、長さ128m、塔の高さ67mという巨大聖堂

 

メトロポリタン大聖堂内部 毒薬のキリスト像

許しの祭壇 毒に侵された信者から毒を吸い取ったため肌が浅黒くなったと言われている珍しい真っ黒の毒薬のキリスト像が見どころ

 

メトロポリタン大聖堂内部 グラナダの悲しみの聖母礼拝堂

巨大なパイプオルガンと陽光が美しいグラナダの悲しみの聖母礼拝堂

 

サグラリオ教会

 メトロポリタン大聖堂

メトロポリタン大聖堂に隣接するサグラリオ教会 2つのエントランスがありファザードも2つという珍しい造り 南に面した入口がメインエントラス 東に面面した入口がサブエントラス バロック様式全盛のファザードが見どころ
 

メトロポリタン大聖堂内部

サグラリオの内観 大聖堂に比べるとこちらはシンプルな内観

 

テンプロ・マヨール

 

行き方と料金

テンプロ・マヨール

1978年、大聖堂の北東部で行われていた電気工事中に発見された世紀の大発見 アステカ帝国の首都テノチティトランの大神殿 テンプロ・マヨール

メトロポリタン大聖堂と地続きと言っていい立地なので行き方は大聖堂と同じ ブルーの2番ライン Socalo駅が最寄駅となります

 

テンプロ・マヨール

セキュリティーゲートを通り半地下の建物内で入場料を支払います 1人75ペソ(約440円) ※2021.03現在80ペソ
ペットボトル等液体類の持ち込みはNGです

営業時間:09:00~17:00 月曜日休み

 

遺跡の様子

テンプロ・マヨール

おなじみ羽毛ある蛇 ケツァルコアトル アステカ神話の文化神・農耕神のお出迎えでスタート

 

テンプロ・マヨール テンプロ・マヨール

祭壇プラットホーム ヘビの頭の向こうには水の象徴となるヒキガエルの祭壇があります(カエルの石像に注目) 石段はやっぱり急角度

 

コヨルシャウキ石

神殿前に置かれているコヨルシャウキ石(レプリカ) これが見つかるまで遺跡が発見されなかったとは驚きです

 

昔の下水管

遺跡の上に整備されていた1900年代の下水管跡 敷設時は遺跡のど真ん中を通していたとは夢にも思うまい

 

チャックモール像
ここにもチャックモール像がありました コチラの像は表情がちょっとユーモラス 「あっ 見つかっちゃった?」
屋根がある場所は重要スポットなのでじっくり見学しましょう

 

テンプロ・マヨール

チャックモールがある場所がテノチティトランの中心部 トラロックの大神殿 神殿上部はスペイン軍に破壊されてしまったのね

 

テンプロ・マヨール

ワシの戦士の宮殿脇には近代下水道ではなくアステカ時代の下水(or水路)跡がありました

 

テンプロ・マヨール

ワシの戦士の宮殿内の様子 石段に精巧なワシの戦士の石刻が確認できます オリジナルの色らしく保護の為に屋根が掛けられています

 

テンプロ・マヨール

ツォンバンドリの祭壇 240個の石のドクロが飾られていたという場所 南無阿弥陀仏… 心臓とドクロを飾るなんてすごい文化だな

 

鮮やかな赤い色をした神殿跡

鮮やかな赤い色をしたTemplo Rojoと呼ばれる神殿跡 オリジナルの色でこちらも屋根で保護されています

 

オセロクワウシカリ

人類学博物館で見てきたばかりのオセロクワウシカリ ここから出てきたのね

 

テンプロ・マヨール博物館

テンプロ・マヨール博物館

順路の途中でテンプロ・マヨール博物館にピットイン♪

 

ドクロ

入館早々いきなりインパクトのある頭蓋骨の展示 ツォンバンドリの祭壇のドクロ像を一面にディスプレイ

 

テンプロ・マヨールのジオラマ 発掘当時の様子

大聖堂の北東に位置する遺跡後のジオラマと発掘時の様子 考古学者は夢の時間を過ごしていたんでしょうね

 

太陽の石とコアトリクエ像

人類学博物館で見て来たばかりのコアトリクエ像太陽の石もここから出土

 

鷲の石彫  スカル

ワシの石像もやっぱり心臓を置いたみたい そしてまたもやドクロ・・・

 

コヨルシャウキ石

展示目玉 1978年2月21日 電気工事中の発見された直径3.25m、厚さ30cm 重さ8.5tのコヨルシャウキの石 この石の発見からテンプロ・マヨールの発掘に至る正に世紀の発見品
植民地時代の歴史的建造物の下からこの石が発見されたことにより、アステカ王国の最も重要なピラミッドが立っていた場所であると結論づけられコロニアルの建物を取り壊して発掘が始まりました

 

トラルテクトリ

展示目玉 アステカ最大と言われる女神トラルテクトリの巨大な石版 2006年とまだ新しい発見 縦4m×横3.5m 重さは12t トラルテクトリは、生と死の循環を象徴しており、自分の血を飲みながら、しゃがんだ姿勢で出産しているというトンでもない女神

 

死の神  鷲の戦士

死の神ミクテランテクトリ鷲の戦士の像 作者のセンスが只者ではありません

 

石棺の蓋

アステカとは関係ないけど2016年に発見されたMiguel de Palomaresの石棺 何が凄いかと言うとこのミゲルさんアステカ帝国がスペインによって滅ぼされてから程なくしてメキシコに派遣された牧師の1人 その遺骨も入っていたということで更にビックリ 石棺を開ける時はどんな気持ちだったんだろう?

 

テンプロ・マヨール  テンプロ・マヨール

博物館見学を終えてテンプロ・マヨール見学ラストスパート 文化神・農耕神ケツァルコアトルの他に雨の神 トラロックの石像もありました 農耕には雨が必要だからね

 

テンプロ・マヨール

アステカ帝国時代のテンプロ・マヨールの様子 大神殿は古い神殿に上書きするような多層構造 左の神殿は雨と豊穣の神トラロックを祀り、右の神殿は太陽神・軍神ウィツィロポチトリを祀っています

寅吉
寅吉
見応えがありましたが恥ずかしながら勉強不足で後から知った知識の方が多いという始末…

 

サン・イルデフォンソ学院

 

テンプロ・マヨール見学後はたくさんの壁画が楽しめる”壁画の館”と知られるサン・イルデフォンソ学院

 

行き方と料金

サン・イルデフォンソ学院はメトロポリタン大聖堂すぐ近く(北東に直線で200m程)なので大聖堂、テンプロ・マヨールから歩いて行くことができます

入館料は1人50ペソ(約300円) 営業時間 10:00~16:00 やっぱり月曜休み 

もともとは16世紀にイエズス会の聖職者によって設立された男子校 その後、軍本部や予備校を経て、1992年に文化・芸術活動促進の為の施設となりオロコスやディエゴ・リベラらの壁画を鑑賞できる博物館となっています

 

館内の様子

1899年に造られたWelcome  サン・イルデフォンソ学院の壁画

1899年にドイツで作られたステンドグラス作品 “Welcome

階段の天井には1926年にホセ・クレメンテ・オロスコによって描かれた作品 “cortes y la malinche”の壁画
アステカ帝国を滅ぼした征服者「エルナン・コルテス」と愛人「マリンチェ」の裸体像でマリンチェはコルテスの通訳を務め最初の混血児を産んだと言われている為、裏切り者の代名詞として扱われています

 

サン・イルデフォンソ学院

こんな感じに壁画が描かれています 壁画に以外にも展示物があったような気がしますがあまり記憶に残らず…

 

サン・イルデフォンソ学院の壁画  サン・イルデフォンソ学院の壁画

ホセ・クレメンテ・オロスコ作 “La discruccion del viejo orden” と “Franciscanos
オロスコのフレスコ画が一番多く20点ぐらいありました 建物中壁画だらけなので気に入った作品を楽しみましょう

 

ジャン・シャルロ作 “Masacre en el Templo Mayor o La Conquista de Tenochtitlan

 

サン・イルデフォンソ学院の壁画

フェルナンド・レアル作 “La fiesta del Señor de Chalma

 

サン・イルデフォンソ学院の壁画

フェルミン・レブエルタス作 “Alegoría de la Virgen de Guadalupe

 

寅吉
寅吉
シモン・ボリバー円形劇場に描かれたディエゴの「造」は行き方が分からず見損ねました
メトロポリタン大聖堂から近いので国立宮殿、テンプロ・マヨールとセットでどうぞ
お鈴
お鈴

 

サントドミンゴ教会

 

サン・イルデフォンソ学院を後にして向かったのはサントドミンゴ教会(歩いて行けそうだったので…)

ローカルタコス店

途中の地元民ご用達タコス店でケサディーヤとトラコヨスをつまんでテクテク 1個15ペソぐらい 日本でいうオニギリ感覚ですね

 

サントドミンゴ広場 サントドミンゴ広場の椅子

サントドミンゴ広場 水が止まってしまった噴水とヘンテコ椅子がありましたが今ひとつパッとしない広場

 

サントドミンゴ教会  サントドミンゴ教会

サントドミンゴ教会 悪くはなかったけどワザワザ来るほどのモノでもなかった・・・

 

ベリサリオ・ドミンゲス通り

なのでソカロへ引き返します 車がいない真っ直ぐな車道が琴線に触れた1枚 特に意味はありません

 

ソカロ

 

世界遺産登録 メキシコシティ歴史地区の中心となるソカロ 240m×240mという巨大な正方形の広場は世界でも最大級の広場

ソカロ

メキシコシティのソカロは緑が全くないコンクリ敷き 巨大なタープ下以外に日陰がないという無機質な広場 タイミングによっては色々な催し物が開催されているようですが今回はこのタープだったみたい

 

ソカロ  ソカロ

市民の皆さんはタープ下に敷かれた人工芝でマータリ Googleアースを見る限り普段はコンクリだけの広場みたい

 

ソカロ

ソカロの周りはメトロポリタン大聖堂、国立宮殿を始めとした歴史的建造物が立ち並び中央には馬鹿デカかい国旗がはためいていました 何でも1999年に国家プロジェクトとして国の史跡や地方代表都市に巨大な国旗を立てるようになったとか 支柱の高さは50m以上、旗の大きさも14.3×25mと決められ、中にはもっと大きい国旗もあるそうです

寅吉
寅吉
日本最大の国旗は出雲大社にある9m×13.6mサイズとのコト しめ縄も日本一

 

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次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • 入場せずとも眺められるけどテンプロ・マヨールは入場必須 博物館も見所たくさん
  • メトロポリタン大聖堂 まっ黒の毒薬のキリスト像に注目
  • かつては湖だったソカロ周辺 地盤沈下で大聖堂は将来ピサの斜塔になるかも
  • ディエゴ・リベラの「創造」が描かれている円形劇場は分かりにくいので注意
  • サントドミンゴ教会は行かなくても問題ない
  • ソカロの巨大な国旗は朝晩と国旗掲揚、降納式があるらしい…(結構早く、夜は遅いみたい)