オアハカ州はメキシコ国内でも先住民が多い地域として知られ、ミトラ遺跡をはじめとした観光スポット、伝統的な手工業を持つ村々があり郊外にも見所があくさんあります
そんな魅力ある先々を訪れるコスパに優れたツアーがあるというので数あるツアーの中から一番人気の近郊ツアーに参加してみました ツアーのコスパの程はいかに? 約1000円で参加した1日ツアーの様子のオハナシです
(ツアー参加日は2019.03.08にて)

 

オアハカ近郊ツアー

 

申込み先

私たちが1日ツアーに申し込んだ場所はアルカラ通りにあるNutrisaというヨーグルトアイス屋さんの左隣のお土産屋さん(Google Mapで見ると今はMinisoになっちゃったみたい・・・)で申し込みました ※右隣のOptimus という代理店でも扱っています

ツアーは10コース設定されており一番人気のコース エル・トゥーレ、織物工房、メスカル工場、 ミトラ遺跡、イエルベ・エル・アグア に行くツアーに参加しました

料金は1人180ペソ(約1030円)  ※ツアー元はどこだったかは失念しました

9:30に宿泊先のAirbnbにピックアップでスタート

お鈴
お鈴
因みに設定されていた各ツアーコースは下記の通り(45が定番人気ツアーです)

 

  1. モンテ・アルバン遺跡単体ツアー
  2. ミトラ遺跡、トゥーレの木、テオティトランデルバジェ村
  3. コヨテペック村、オコトラン村、ハリエサ村
  4. イエルベエルアグア、ミトラ遺跡、トゥーレの木、テオティトランデルバジェ村、メスカル工房
  5. モンテアルバン、クイラパン修道院、コヨテペック村、アラソラ村
  6. カプラルパン、イストラン、ゲラタオ
  7. イエルベエルアグア、マタトラン
  8. メスカル工房ツアー
  9. 列車で巡る町ツアー
  10. ラス・グアカマヤスの滝を見に行くツアー

 

 

近郊観光地1日ツアーの様子

 

トゥーレの木

 エル・トゥーレ

10:50 エル・トゥーレから見学開始 ※エル・トゥーレはオアハカから近いので自力でも比較的簡単に行けます

バスもありますが乗合タクシーが便利なのでタクシーでの行き方を少しだけ

  • 乗り場はADOバスターミナル 190号線を東に5ブロック 球場を過ぎた先(マクドナルドの少し手前)
  • ミトラかトラコルーラとフロントガラスに書いてある乗合タクシーに乗り エル・トゥーレで降りる旨を伝える
  • エル・トゥーレまではタクシーで約30分 料金は1人11ペソ(約65円)

 

エル・トゥーレ入園料 エル・トゥーレ

入場料1人10ペソ(約60円)をツアー代とは別に払い入場します ※ツアー先の入場料・昼代は含まれていません

 

エル・トゥールうんちく樹齢:2000年超
幹回り:58m
高さ:42m
直径:14.05m
体積:816,829立方m

 
エル・トゥーレ 

他ではあまり見かけないこの巨木はスギ科ヌマスギ属のメキシコ・ラクウショウという木で豊富な水が不可欠なんだとか 乾燥化が進んでいる現在、この木は絶滅の危機に瀕しているそうです

ぱっと見た感じ複数の木が合わさったようにも見えますが1本の木というコトがDNA鑑定で照明されています

寅吉
寅吉
幹回りが世界一とされていますが総合的な大きさはジャイアントセコイアに軍配が上がりそうです

 

エル・トゥーレとサンタ・マリア教会 サンタ・マリア教会

エル・トゥーレと奥に建つサンタ・マリア教会 エル・トゥーレがあまりに大きいので近距離からでは木の全容を収めるのは不可能 サンタ・マリア教会はオアハカのメキシカンバロック様式の教会と比べると随分可愛らしい教会でした

 

エル・トゥーレ公園 エル・トゥーレ公園

明るく広々としたエル・トゥーレ広場 村に残された巨木は全部で9本 皆、親子孫関係にあるそうです 水が必要ことから人工的に水を供給して保護しているそうなので曽孫、玄孫と増えていってもらいたいですね

 

伝統織物工場

織物工場見学

11:35 タペテ(繊維)工房 自然素材と昔ながらの手法で染色・生地を織る伝統的な織物過程を見学できます

 

織物工場

伝統技法を受け継ぎ、糸の染色から布を織るところまで全て手作業で行います 観光客向けの説明をスペイン語に加え流暢な英語も操るハイブリットな職人さんでした

 

サボテン

色染めの原料は全て天然素材!! それぞれの色を出すためにどんな染料を使っているのか現物を見せながらレクチャー

マリーゴールド、ザクロ、木の根、植物の実、インディゴ、葉っぱ、ライム、サボテン等全て天然素材100% サボテンの表面にできる白い菌から生み出される色は意表を突く!! 色が変わる様は科学実験かマジックのようでした

 

織物工場 織物工場

昔ながらの木製の器具を用いた糸紡ぎ、機織りも英語で説明しながら実演 おじさんの英語ばかり気になってしまいました…

最後はショッピングタイム 気に入った物があれば工房直販プライスでお得にGedできます(相場が分からないケド)

 

 

メスカル工場

メスカル工場 メスカル工場

11:35 メスカル酒造工場 織物工房の次はテキーラと並ぶメキシコの国民酒メスカルの製造現場へ

(。´д`) ン? テキーラは聞くけどメスカルって?

 

テキーラとメスカルの違い原料は共にアガベ テキーラが使用するアガベはブルーアガベ1種に対し、メスカルは50種以上のアガベを使用
またシャンパンやコニャックと同じように原産地呼称が認められており特定の州で生産されないと名乗れません メスカルは指定された9つの州、テキーラは更にその中の5つの州で生産されたものがその名を冠することができます

 
 

メスカル工場

メスカルの原料はアガベの葉を切り落としたピニャと呼ばれる球茎(蒸し焼き後)

ピニャを数日間蒸し焼き → 石臼で挽いて元となる液体を抽出 → 樽に入れて自然発酵 → 蒸留 という過程で造るそうな・・・ 

 

  メスカル試飲  メスカル試飲

その後はメスカルの試飲ターーーイムッ!! (からの即売会)

寅吉
寅吉
お酒が弱い私たちはひと舐めで十分 匂いだけで酔っちゃいます こういう時は酒飲みが羨ましい

 

ミトラ遺跡

ミトラ遺跡

13:45 ミトラ遺跡 入場料1人75ペソ(約430円)

ミトラ遺跡はサポテコ族がモンテ・アルバンを放棄したあと宗教の中心地として9世紀~12世紀にかけて栄えたと考えれており、壁に施された幾何学的モザイク模様が有名な遺跡 スペイン人の到来後も破壊されることなく比較的良好な状態で残されています

 

ミトラ遺跡

はじめに見学したのは北の中庭

世界遺産として正式には、オアハカ中部渓谷ヤグルとミトラの先史時代洞窟にて登録 遺跡はほぼオリジナルの状態で壁の赤もオリジナルだとか!! サボテンのカビを使った染料でしょうか?

 

ミトラ遺跡

石柱が建つホール 38mほどの細長いホールに、6本の石柱が等間隔で建てられており屋根には竹やシュロなどの取り外しのできる素材が使われていたと推定されています

 

ミトラ遺跡 ミトラ遺跡

モザイクの中庭 司祭や位の高い人々の住居として使われていた建物とされ、幾何学的な模様がアチコチに施されています

 

ミトラ遺跡

建物内 小さく切断した石をモザイク調にはめ込んで色々な模様を表現しており、大地、空、羽毛のある蛇など14種類のデザインがあるそうです
このモザイク模様は現在もサポテコ先住民の人々に使用されており織物や木工品の絵付けのデザインに見ることができます

 

ミトラ遺跡

最後に南の中庭地下墳墓 ここでは遺跡の地下にあるお墓に入ることができます

 

ミトラ遺跡 ミトラ遺跡

広場にある穴から地下へ降り、その後しゃがんだ体勢で数m進むとモザイク柄が施された石室に到着 外気に晒されていないせいか保存状態がすごく綺麗でした

お鈴
お鈴
モザイク模様がオリジナルとは思えないほど綺麗でした♪

 

ミトラ遺跡のサボテン ミトラ遺跡のサボテン

遺跡の近くには色々なサボテンが植えられてました 時間的に暑さのピークでメチャクチャ暑かったです 水分補充品は必須

 

サン・パブロ教会 サン・パブロ教会

遺跡のすぐ南に建つサンパウロ教会 ミトラ遺跡の石材を利用して1590年頃に建造されています カラフルな文字の看板がここにもありました

 

昼食休憩

15:00 El Famoso Buffet & Mezcaleriaという郷土レストランでバイキング形式のランチ ここでの食事代もツアー代には含まれず2人で390ペソ(約2260円 飲み物代含む)とツアー代より高い料金を支払う羽目に…
他に食べる場所もなく、時間的にもお腹が空いていたのでここで食事を取りましたが食事内容は個人的には値段倒れだった気がします

 

HIERVE EL AGUA

石の滝へ アクセス風景

17:00 昼食場所から約20km離れた最後の観光スポット イエルベ・エル・アグアに陽が傾きかけた頃にようやく到着 1人60ペソ(約350円) 土産品店等が並ぶ先の山の斜面を下りて行くと・・・

 

Hierve el Agua

開けた山の斜面に天然のプールが現れた!! と思いきや水は天然でもプールは人工物でした…

 

Hierve el Agua Hierve el Agua

イエルベ・エル・アグア(スペイン語で「沸騰する水」)の名の由来となる場所がココ 地中から泡立って湧き出る源泉の様子が沸騰した水のように見えたことからこの名前がついたとさ♪

 

Hierve el Agua

円形劇場とも呼ばれるこのプールは縁こそ石灰成分が付着していますが人工物でプールの周りにある無数の小さい水溜りが厳密に言うと本物の天然のプールです

 

Hierve el Agua Hierve el Agua

こちらのプールも人工物!! 大勢の人が浸かれる半円形のプールとこちらのプールは人工物なので絶景かもしれませんがシンガポールのマリーナベイサンズの屋上プールと同じ類? (使用水が天然水のが救い)

 

岩の滝

プールの方が絶景と紹介されている場合もありますが正真正銘の絶景スポットはコチラの石化した滝 炭酸カルシウム含有量の高い湧き水が何千年もの年月をかけて石灰分を運ぶことで造り出されています

ハイキングコースがあり崖上、崖下へとアクセスできますがツアー内での短時間では無理なのでこちらから眺めて終わりました

 

更衣室

更衣室もあり水着を着替える場所には困りません(ツアー中で入るにはやはり時間的にキビシそうです) 全員が全員プール目的なら入ってもいいですがギャラリーも多いのでちょっと私たちにはムリです

寅吉
寅吉
秘境の中の絶景と聞いていましたが人が多くて個人的にはあまり絶景感を感じませんでした

 

ツアー考察

イエルベ・エル・アグア見学を終えて約60km離れたオアハカに戻ったのは20:00頃(帰りのバスの中は爆睡状態) と一日フルに移動したツアーでした

ツアー料金が1人180ペソと激安に思えましたが、ツアー中に支払った料金が昼食代を含め340ペソ 合計520ペソ(約3000円なので2人だと6000円!!)とトータルで考えたらそこそこの料金でした

とは言え、ミトラ遺跡やイエルベ・エル・アグアを1日で見学できることを考えたらツアーに参加するのはローカルバスの乗継で時間と労力をかけて行くよりずっと効率が良いので利用した方が正解 だったと思いました

帰りが遅かったので出発がその分少し早くても良かったかと…

昼食がバイキングレストランじゃなくてOXXOのホットドックコンボで全然良かったのに・・・(笑)
お鈴
お鈴

※ツアーの周り順は先にイエルベ・エル・アグアに行くパターンもあるようです

 

次はもっと上手に旅します

 

超まとめ

  • 周辺観光ツアー ツアー代以外に入場料・昼代が別途かかるので注意
  • エル・トゥーレは絶滅危惧種 将来は見られなくなっちゃうかも
  • ミトラ遺跡はモンテ・アルバンより後期のシロモノ 夏はかなり暑くなるので注意
  • イエルベ・エル・アグアの(人が入る)プールは天然のプールではない!!
  • イエルベ・エル・アグアのプール 朝の早い時間帯以外は人が多すぎで絶景感が薄い
  • 最安値(の交通手段)を求めるバックパッカーじゃなければフツーにツアー利用した方が良いデス