アマゾンの大都市 マナウスからはペルー・コロンビアとの国境町 タバチンガを目指しました 上級バックパッカーならハンモック船で移動するところですがハンモック船移動は年齢的・体力的にきついだろうと思い36時間でアクセスできるAJATO高速ボートを選択
今回は高速ボートを利用したマナウス~タバチンガ(逆ルートも可)の様子のお話です チケットの買い方、乗り場、道中の様子等をまとめています
(2019.01.08現在)
アマゾン川クルーズ
マナウス~タバチンガ
アマゾン川に日本列島を重ねるとこんな感じ…
ざっくり言うと青森市から下関市間の距離とほぼ同じ 直線で1100km 曲がりくねって1500kmぐらい
所要時間は飛行機で約3時間半のところ 高速ボートで36時間 通常船(ハンモック船)で6泊7日 を要します ※遡上する場合

世界一周トラベラーの人気コースはイキトスorタバチンガからマナウスの川下りコースのハンモック船が定番ルート
チケット購入先
アマゾン川ボートの手配はマナウス港沿いの道路で手配できることができます
1つは時計塔の先のバスステーション近くの道路 もう1ヶ所はムニシバウ・アドウフォ・リスボン市場周辺の道路に屋台形式で沢山並んでいます(ダフ屋っぽいですが値段は変わらないみたい)
AJATO高速ボートのチケットはAjatoターミナル(浮桟橋)にある専用チケットブースで購入します
ボート料金
料金は断然スピードボートが高く通常船の倍となります (時間効率を考えたら飛行機の方が安いかもしれません)
- 高速ボート 36時間(4食付) 1人680レアル (約20,000円)
- 通常船(ハンモック船) 6泊7日(食事付) 1人350レアル位 (約10000円)
ハンモック船を利用する場合、ハンモックとロープが必須 現地調達の場合50レアル位で調達可能 ※夜~朝方は冷えるので毛布や寝袋等掛ける物も必要です
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アマゾン川遡上の様子
タバチンガ行のボートは早朝の6時発 夜明け前で宿泊先のGo Inn Manausからは少し距離があるので5時にチェックアウトしてタクシーにてAjatoボート専用乗り場へ向かいました
タクシー代は約2kmで14レアル(約420円)
チェックイン
05:15 Ajatoターミナル到着(季節で水位が上下するので筏式) まだ暗い中既に乗客が集まっていました
※チケット売り場はAjatoターミナル内の小屋で取扱い
05:30 チェックイン開始 大きな荷物は船底に入れるので荷物を預けてバッグタグを貰います
食事は昼食から付くので朝食キッチンが出店されていました
ブラジルということで白いタピオカクレープを食べてみました 2人分16レアル(約480円) 味が薄い・・・
今回乗船した高速ボート CRYSTAL-1号 船首から乗り込みます
船内の様子
キャビン 座席は中央通路を挟み3席シートが20列ぐらい なので100人は余裕で乗れちゃいます
エアコンがかなり効くので地元の人は皆毛布持参 通路が広いので夜になると皆通路で寝はじめ足の踏み場がないぐらいになります

売店 船内にはちょっとしたキオスクあり スナックやドリンク類が購入できます
キッチン 限られたスペースですが効率よく調理していました
トイレ 水洗トイレ 使用する水はアマゾンの水100% 濁っているのは川の水だから♪
コーヒーコーナー コーヒーの国なのでブラジルコーヒーは飲み放題(かなり甘目) 飲料水はウォーターサーバーがちゃんとあります
共有ラウンジ 船尾の最後に共有ラウンジ(?)があります エンジンが真下にあるのでやたらうるさい
アマゾン川遡上の様子
06:00 空がやっと明るくなったころに出港 大きな船は噂のハンモック船です
タバチンガからマナウスへの川下りだと3泊4日ですが逆コースは6泊7日と倍の時間を要します ハンモック船で1週間はちょっと無理・・・
二河川合流地点 出港してしばらく進むと黒いネグロ川と茶色いアマゾン川 (ソリモンエス川)の合流地点となります (気づくのが遅れて写真がこれだけ)
合流地点からは完全に交じり合うまで数キロに渡り黒と茶色い水が並行して流れる不思議なポイントです(どちらか一方に居ると気付かないほど川幅が広い!!)

アマゾン川の中流でこの川幅!! 恐るべしアマゾン川です
11:40 昼食 船内で頂く初めての食事 想像していたものより豪華でビックリ 味付けも良く美味しかったです
※プラスチックコップでコーラ類のソフトドリンクサービスあり
お昼頃にCODAJÁSという町に寄港
アマゾンでは川が道路 ガソリンスタンドも川にあるのがフツーのようです
15時ぐらいにCoariという町に寄港 寄港する度に乗客が少しずつ入れ替わります
夕方まで川を遡ってもあまり変わらない川幅 日本人がイメージする川とは全く違います
道中の景色は劇的に変わることはありませんがたまに集落が現れて・・・
深い緑のジャングルが続くという景色の繰り返し そして時たま川魚が川面を跳ねます
子供の頃にTVでよく見た 水曜スペシャル 川口浩探検隊シリーズ を何故か思い出しました
18:50 夕食 パスタ・ライス・牛肉 黄色いふりかけのようなものはファリーニャというブラジル版の万能ふりかけ いろいろな料理についてきます
夜は何時に暗くなったか覚えていませんが衛生TVだけは遅くまで点いていたような気がします
また、寝る際は乗客の約1/3が毛布にくるまって堂々と床で寝ます 3列シートのお隣さんも通路の床で寝てくれたおかげで私たちもたっぷり寝るスペースが確保できました



翌朝09:30 朝食 うーーーん 朝はメチャクチャ質素でした!!
翌1月9日は朝から雨模様のアマゾン川 船内はクーラーが効いていますが外はじっとり湿々 熱帯雨林だけあって雨はしょうがないですね
翌日もアマゾン川沿いの町々に寄港しながら遡上
その度に乗客が入れ替わりますが乗車率は常に95%以上をキープ 川が重要な交通手段ということがよく分かります
小型ボートで川を移動する地元の人たち 日本のどの川よりも広いアマゾン川を疾走していきます
ちょっと大きめな町 町と町は道路で結ばれておらずメイン街道はアマゾン川!!
地元船と川辺まで迫る緑の壁!! いかにもアマゾンらしくて感激しました
13:00 2回目の昼食にして最後の食事 食事内容が復活しました!! (後にマトンカレーにあたったような・・・)
乗合バスのような船でしょうか? アマゾンにはアマゾンの生活様式があるのですね
途中寄港のAMATURÁという町 衛生写真で見ると本当に陸の孤島です
タバチンガに近づいた夕刻時に少しだけ青空が見えました 川幅もだいぶ細くなりました(日本の川より広いけど)
19:45 タバチンガ着 予定では18時到着でしたが約2時間遅れ(38時間)の船旅でタバチンガに無事到着
※すっかり暗くなっていたので写真はナシ
夜なので港からはタクシーを捕まえて宿へ向かいました タクシー代 1.5kmの乗車で26レアル(約780円)

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タバチンガにて
タバチンガはペルー、コロンビアに隣接するブラジル北西部の都市で人口は6万人 隣接するサンタ・ロサ・デ・ヤバリ(ペルー)、レティシア(コロンビア)と合わせた人口は10万人を超えるジャングルの中でも大きな都市部 またブラジルに入るコカインのほとんどがタバチンガで入国するというブラックな一面もあります
宿泊先 HOTEL TAKATA
タバチンガでの宿泊先はHOTEL TAKATA というたぶん町中でも1、2を争ういいホテルにて宿泊
1泊朝食付きにて 176レアル(約5300円) 疲れたので夕食は非常食のカップラーメンを食べて就寝Zzzzz
出国手続き
翌日はコロンビア入国に必要な出国手続きを行う為にタバチンガ警察署へ向かいました
タバチンガ警察署 警察で入出国手続きなんてなかなか経験できません
窓口でパスポートを渡し出国スタンプを押してもらって即終了 貼られていた地図は指さしで穴が空いてました

街の様子
レティシアの街から続くアミザーテ通り しっかり舗装されているのはメイン通りと一部道路のみ
人口6万人といってもジャングルの奥地なので車よりバイク・トゥクトゥクが住民の足
トロピカルフルーツが沢山売られていたマーケット どこの世界でも女性が良く働きます
フツーのスーパーもモチロンあります
メイン道路以外はこんな感じ 車は高価な上、乗れる範囲が限られる為、普段の移動はバイクの方が楽なようです

次はもっと上手に旅します
超まとめ
- 高速ボートは毎日便がある訳ではないので日程には注意
- マナウス~タバチンガの高速ボートに必要なのはハンモックではなく寝袋(空調が良く効いています)
- 基本船上はやることはないし、景色も劇的に変わらないが移動自体が貴重な体験
- ハンモック船は上級者向け 高かったけど高速ボードが体力的にちょうどいい
- ハンモック船利用ならタバチンガ→マナウスルートがお勧め(逆は時間が掛かりすぎ)
- 三国隣接町の単純な行き来だけならパスポートチェックなく移動が可
- タバチンガでの出国手続きは町の警察署で行う
関連リンク集
- Viva Manaus マナウス観光サイト(オフィシャル)
- Wikitravel Tabatinga WikiTravelのタバチンガ情報(内容は薄いです)
- Terminal Ajato Terminal AjatoのFacebookページ