世界一周の道中で沢山の国を訪れてパスポートの査証(VISA)ページが足りなくなるのでは? と思い出発前に予め増刷して行こうと思う方もいると思います。 実際の残りページが少ない場合はもちろん増刷して行った方がいいですがスタンプを押さない国があったり、EU・シェンゲン協定国内では国を跨ぐ度にスタンプが押されないので案外ページは足りてしまうこともあります。
行き先や期間・国の往来によって出入国スタンプ数に差がでるかと思いますが私たちの1年の旅行で一体何ページ必要だったかをシェアしたいと思います。 これから行かれる予定の方でパスポート増刷を考えている方は判断の参考にしてください。
パスポートの増刷について
パスポートの増刷
パスポート1冊につき1回限りで40ページの増補が可能となっています。 (希望により、旅券申請と同時に査証欄の余白ページを追加する申請も行うことができます。)
増刷に必要なものは下記の通りで代理人よる申請・受け取りも可です
- 申請書(窓口orダウンロード)
- 現行のパスポート
- 本人確認書類(免許証やマイナンバーカード等)
- 代理人申請の場合は申請書類等提出委任申出書、代理人の本人確認書
増刷に掛かる手数料は2500円。 受け取りまでの期間は都道府県によって異なるので発給先窓口に問い合わせのコト
※東京都なら午前9時から14時30分までに申請があった場合は、その日のうちに受け取りが可能(概ね2時間後)ですが、だいたい数日要します。
渡航先で増刷する場合
足りなくなった際はモチロン渡航先(日本大使館・領事館)で現地増刷することが可能です。
手数料は日本の2500円を現地通貨に換算した額になりますので為替レート以外の要素で国による安い・高いという差はありません。 例を挙げると…
- フランス 3日 20€
- インド 翌日(翌日が土,日曜日を含む休館日の場合はその翌日)の午後2時以降 Rs.1,600
- タイ 当日可(受付時間終了1時間前までに申請時) 720バーツ
- アメリカ 申請書を提出後30分から1時間ほどで交付が可能 23USD
海外で増刷する場合のデメリットとして大使館・領事館が遠い場合はちょっとアクセスが大変、受け取りに時間が掛かる場合その間、滞在して待つ必要があるという点でしょうか?
パスポートの査証欄(ページ)数
出入国時に確認のスタンプが押されたり、ビザを発給する際に使用されたりするパスポートの査証(VISA)欄は、パスポート有効期限10年用が44ページ、5年用が28ページ設けられています。
1年以上の期間で世界一周を計画しており、新規にパスポート申請する場合は査証(VISA)ページが44ページある10年間有効パスポートを申請した方が良いでしょう。
実際に1年間旅行した結果
使用した査証ページ数
10年有効パスポートを真っ新の状態から使い、1年間旅行して使用した査証(VISA)ページ数は・・・
47ヶ国中36ヶ国でスタンプが押され、要したページは25ページでした。
パスポートスタンプを押されなかった国は香港・マカオ・オーストラリア・EU・シェンゲン協定加盟国・アメリカなどがありました。 逆にチリとアルゼンチンは何度も国境を行き来したので何回も出入国スタンプを押されています。
また、事前にビザが必要な国でシールタイプのものを貼る場合にもページを使用します。 その場合、その分ページ数が減ってしまうので事前ビザを複数用意する場合は入出国スタンプだけの場合より沢山のページが必要になるかと思います。
まとめ
行き先にもよりますが査証ページが30ページあるようなら事前増強しなくてもいいのでは? と個人的には思いました。少なくなってきたと感じたら現地の日本国大使館・領事館へ行きやすいタイミングで増刷申請というスタイルで良いと思います。 そうすれば滅多に行く機会がない場所に行けるチャンスとなり話のネタにもなるかと思います。

関連リンク先
- 外務省(パスポート関連)ページ
- 日本国民の査証要件(Wikipedia)
- Visalist (国籍ごとにビザが必要な国かどうか判断してくれるサイト)
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